「あっ、そう言えば・・・」
今日行われた【高松宮記念】。ご存知のように僕推薦のファリダットは馬群に沈み、ほとんどの馬券は藻屑となって消えてしまった。そんな中、パドックとある新聞を見ていて急遽3連単の馬券を追加購入した。ただ購入したといっても1着1頭固定、2着2頭固定の16通りだから、当てるというより愉しみたいという気持ちが大きい買い方であった。なんとそれが嵌った。いや、嵌ってしまった。正直レースでは僕はファリダットをずっと追いかけていたため、終わった時にはこの3連単を購入したことを忘れ、落胆していた。で、次のレースの馬券を購入するときにビックリ。惨敗したはずのPAT残高が増えていたからである。冒頭の言葉はその時発したものだ。これは超嬉しい誤算。まさかよりによって3連単が当るとは・・・。しかし同時に複雑な気持ちも残ったのは確かだ。まぁ今日の場合は競馬の神様がプレゼントしてくれたと思っているのだが、来週からはこんな馬券を推奨したいものだ。
ではその【高松宮記念】を振り返る。勝ったのは藤田伸二騎乗の3番人気ローレルゲレイロ(牡5・昆貢厩舎)。果敢にハナを奪うと直線に向いてもしぶとく粘り、好位のインコースから脚を伸ばした1番人気スリープレスナイトの追撃を1/2馬身差振り切って優勝した。勝ちタイムは1分08秒0。さらに1.1/4馬身差の3着には15番人気ソルジャーズソングが入った。僕推薦のファリダットは少し出遅れて直線追い上げたが、前が止まらず6着に敗れた。レースはローレルゲレイロがハナを主張。もっと先行争いが激化するかと思ったら、各馬が抑えたため遅いペースとなった。当然4角では集団となったが、前に行った馬は十分に余裕があった。というのも、【三河特別】より遅いペースだったからだ。そこで追撃開始したのは先行勢にいたスリープレスナイトだった。そして一度はローレルゲレイロを交わしたのだが、最後は休み明けが響き2着に敗れた。ローレルゲレイロは強い競馬であった。ただスリープレスナイトもポテンシャルの高さを十分見せ付けたレースだった。つまり今日のレースはこの2頭だけが目立つものだった。まぁ3着以下は出来と鞍上の手腕、そしてレースを上手く運べた差だったと思う。
勝ったローレルゲレイロは、父キングヘイロー、母がビッグテンビー(父テンビー)という血統。キングヘイロー産駒は’00年の勝ち馬。このレース初の父仔制覇となった(尚、キングヘイローもローレルゲレイロと同じく5歳時に勝利し、枠も同じ7枠13番だった)。同産駒のJRA・GⅠ制覇はカワカミプリンセスの’06年【オークス】、【秋華賞】に続く3勝目となった。’06年6月のデビュー戦を快勝。2歳時から重賞で惜敗が続いており、GⅠでも【朝日杯FS】、【NHKマイルC】といずれも2着に敗れたが、昨年の【東京新聞杯】で待望の重賞初制覇を挙げると、続く【阪急杯】も連勝。【高松宮記念】4着後に骨折が判明したが、復帰後も【スワンS】2着、【阪急杯】2着など善戦を続けており、今回が9度目の挑戦で念願のGⅠ初制覇となった。通算成績23戦4勝(うち海外1戦0勝、重賞3勝)。
鞍上の藤田伸二は’99年のマサラッキ、’02年のショウナンカンプに続き7年ぶり3度目の【高松宮記念】制覇。JRA・GⅠは昨年の【ヴィクトリアマイル】のエイジアンウインズ以来となる通算11勝目。JRA重賞は昨年の【京成杯AH】のキストゥヘヴン以来の通算78勝目となった。管理する昆貢調教師は【高松宮記念】初制覇。JRA・GⅠはディープスカイで制した昨年の【NHKマイルC】、【日本ダービー】に続く通算3勝目。JRA重賞は昨年の【神戸新聞杯】のディープスカイ以来となる通算7勝目。
馬主・(株)ローレルレーシングはJRA・GⅠ初制覇。JRA重賞はローレルゲレイロで制した昨年の【阪急杯】以来の通算7勝目。生産者・村田牧場もJRA・GⅠ初制覇。JRA重賞もローレルゲレイロで制した昨年の【阪急杯】以来の通算4勝目だ。
関西馬の勝利は’03年ビリーヴ以来7連勝。今年を含めた過去10年の内訳は関西馬8勝、関東馬2勝となった。5歳馬の勝利も’07年スズカフェニックスから3連勝。今年を含めた過去10年の内訳は4歳馬1勝、5歳馬7勝、6歳馬2勝と5歳馬が好成績を収めている。
一方、中山で行われた【マーチS】は、松岡正海騎乗の1番人気エスポワールシチー (牡4・安達昭夫厩舎)が、好位追走から楽な手応えで直線に向くと、競り合いの中から抜け出し、13番人気ダイショウジェットに1.1/2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分51秒9。さらにクビ差の3着には2番人気サトノコクオーが入り、僕本命のマコトスパルビエロは先行できず10着に敗れた。勝ったエスポワールシチーは57.5kgながら圧勝であった。少し先頭に立つのが早い感じはしたが、それで押し切るのだから、やっぱりここでは力が上だったと言うことだろう。これからが楽しみである。2着ダイショウジェットの走りには驚いた。距離も長いと思っていただけにビックリである。力を付けているということあろう。3着サトノコクオーは4角で外に振られたのが、痛かった。しかしそれが無くても勝ち馬には勝てなかっただろう。
勝ったエスポワールシチーは、父ゴールドアリュール、母はエミネントシチー(父BT)という血統。ゴールドアリュール産駒はこれがJRA重賞初制覇となった。昨年3月のデビューから芝のレースに出走を続け、初勝利までに6戦を要したが、初ダートとなった昨年8月の3歳上500万下を7馬身差で圧勝すると、そこから一気の4連勝。初の重賞挑戦となった【平安S】はクビ差の2着に敗れたが、前走は【フェブラリーS】に出走して4着に好走していた。通算成績14戦6勝(重賞1勝)。
鞍上の松岡正海はブラックエンブレムで制した昨年の【フラワーC】以来となるJRA重賞11勝目。管理する安達昭夫調教師はヤマトマリオンで制した昨年の東海S(GII)以来となるJRA重賞7勝目となった。
今日の【高松宮記念】で中京開催が終わった。実はこのことに凄く危惧している。今日の3連単馬券を含め、先週も185,260円馬券が的中しているし、1月には89,940円馬券も当てている。合計で今日まで21本万馬券を当てているが、そのうち7本が中京競馬なのである。そして5万以上の馬券4本のうち3本がそうである。つまり、今年の僕の競馬は中京で守っているのである。それが無くなるということは・・・。中山、阪神でなんとかしなくてはならない。変なツキがこっちにもついてこないかなぁ。