男子400m個人メドレーで萩野がフェルプスを破り銅メダル、ウエイトリフティング三宅宏美が親子鷹で父超えの銀メダルと活躍する一方、柔道陣や体操の内村、平泳ぎの北島ら金メダル候補達に「オリンピックの魔物」が襲い掛かっている。“どうした?”と思うと同時にこれがオリンピックなのであろう。とにかく頑張れニッポン!
今日の重賞を振り返る。札幌で行われた【第60回クイーンS】。勝ったのは池添謙一騎乗の1番人気アイムユアーズ(牝3歳・手塚貴久厩舎)。古馬勢を撃破して3つ目の重賞タイトルを獲得した。これでこのレース、3歳馬Vがアプリコットフィズ、アヴェンチュラと3年連続となった。クビ差の2着に後方から猛追した10番人気ラブフール、さらに半馬身差の3着に中団から馬群の間をしぶとく伸びた4番人気ミッドサマーフェアが入り、2番人気オールザットジャズは中団から内ラチ沿いを伸びるも5着、僕が推奨したフミノイマージンは直線スムーズに抜け出せず8着、昨年の2着馬コスモネモシンは好位追走も直線で沈み最下位に敗れた。
【阪神JF】2着、【桜花賞】3着、【オークス】4着と現3歳牝馬世代でも屈指の実力を誇るアイムユアーズが、“悲願の秋”へ好発進を決めた。道中は中団前めの外を追走。3角過ぎから徐々にギアを上げると、4角では抜群の手応えで先行勢に外から並びかけた。直線では早々と先頭を奪取、後方から鋭く追い込んだラブフールをクビ差抑えてフィニッシュした。勝ったアイムユアーズは馬体重+24㌔、成長もあるだろうが、さすがにやや太く感じた。それでもこの快勝はさすがに強いと思った。これで秋が楽しみになったのは間違いない。それにしても夏になるとワンカラット、エーシンヴァーゴウ、トランスワープなどもそうだが、ファルブラヴ産駒は走る。2着ラブフールは鞍上丸田の決め討ち。見事にはまったが、札幌の芝も合うのだろうし、距離もこのくらいが良さそう。3着ミッドサマーフェアはさすが【オークス】1番人気という力を見せたが、小さい体で-10㌔は今後が心配。オールザットジャズ、フミノイマージンは共に内をついたが、やや直線狭くなるところがあった。2着のラブフールをみると外に出しても良かったのかもしれない。
勝ったアイムユアーズは父ファルブラヴ、母セシルブルース(母父エルコンドルパサー)という血統。通算成績9戦4勝。重賞は’11年【ファンタジーS】、’12年【フィリーズレビュー】に続く3勝目となった。ファルブラヴ産駒は【函館記念】のトランスワープ以来今年のJRA重賞3勝目、通算では11勝目となった。
鞍上の池添謙一は’10年ヤマカツスズラン、’11年アヴェンチュラに続く3度目の同レース勝利。JRA重賞は通算で56勝目、今年は【宝塚記念】のオルフェーヴル以来3勝目となった。手塚貴久調教師は初の同レース制覇。JRA重賞は今年の【フィリーズレビュー】に続く今年2勝目、通算10勝目となった。
昨日の開会式のハプニングをひとつ。厳重な警備態勢がとられた【ロンドン五輪】開会式で、インドの選手団に紛れて関係のない女性が一緒に行進していたことが分かり、騒ぎとなっている。映像を観ると、女性は選手たちと異なる赤色の上着を着て青色のズボンをはいて選手団の先頭付近で、旗手のすぐそばを歩いていた。そして時折観客の歓声に手を振って笑顔でこたえるしぐさをしていた。その後、彼女はいなくなったということだが、インド選手団の団長は、女性はわれわれとは全く関係がないとしたうえで、「世界的な注目を集める場で恥をかかされた」と述べ不快感を示し、大会の組織委員会に問題を提起する考えを示している。
この女性、今世界中でいちばん顔を見られた無名の女性かもしれない。