人生成り行き、馬まかせ(目指せ回収率90%)

好きな言葉は『番狂わせ』。
競馬にドップリ浸かっている還暦オヤジ゛の泣き笑い雑記

'05最後の勝負

2005-12-28 18:31:47 | 競馬予想
 1年間の締め括り『東京大賞典』が明日大井競馬場で行われる。毎年のことだが、僕は帰郷のため大井競馬場の脇は通るものの観戦したことがない。明日も午前中、大井競馬場に後ろ髪を引かれつつもモノレールで通り過ぎる予定だ。ただ昔と違って競馬場に行かなくても買えるのが馬券である。昨年は帰郷先の九州で結果を聞いて20万円ほど儲かっていたので観戦はできなくても相性はいいと思っている。
 早速、予想。僕の本命は1番シーチャリオット。ご存知南関東最強3歳馬である。前走は人馬ともぎこちないレースで惨敗してしまったが、元々ココが目標の馬で名匠・川島正師がきっちり作ってくるはず。きっちり作ったとあれば、夏先“カネヒキリとどっちだ強い”と言われた馬である。中央馬に対しても格負けはしない。まして4戦負けなしの得意の大井である。ここは来年のカネヒキリとの対決前哨戦と思って勝負したい。
 相手は昨年の覇者4番アジュディミツオー、6番シーキングザダイヤ、8番ユートピア、11番スターキングマン、15番タイムパラドックスの5頭。馬券はシーチャリオットの3連単1着付けBOXと3連複1頭軸BOX。
 ちなみに昨日大井のレースで3万馬券的中して、今日の『兵庫ゴールドトロフィー』も馬単的中しているので調子は悪くない。なんとかひと足早い自分へのお年玉にしたいものだ。皆さん良いお年を!!!
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1年間ありがとうございました

2005-12-25 22:31:04 | 競馬データ
 ディープインパクト敗れる。
今日、中山競馬場で行われた【有馬記念】(GⅠ・芝2500m)は、ルメール騎乗の4番人気ハーツクライ (牡4・橋口厩舎)が、道中は内々の5番手を追走し4角で先頭に並びかけると外をまくって進出してきた圧倒的1番人気(単勝130円)のディープインパクトを1/2馬身抑え、念願のGⅠ初制覇を飾った。さらに1.1/4馬身差の3着には、中団から脚を伸ばした6番人気リンカーンが入った。
 レースは、古豪タップダンスシチーが逃げる展開で2番手以降に終始3馬身のリード(行け行け!)。ディープインパクトは最後方、ゼンノロブロイ、デルタブルースは中団の位置(もっと前へ行けよ!)からレースを進める。ハーツクライはこれまでと打って変わって早めの5番手(ビックリ)。2周目3角過ぎからディープインパクトが外を通って徐々にポジションを上げ、各馬もスパート。コスモバルクがタップダンスシチーに競りかけ先頭をうかがい、一旦は先頭に立つ(復活か!?)。しかしその直後から積極策のハーツクライが並び、さらに大外からディープインパクトが手応え良く差を詰めてくる。直線半ばではハーツクライが完全に抜け出し、ディープインパクトも追走するがなかなか差は縮まらない。そして1/2馬身まで迫ったところで、ハーツクライが大金星のゴールに飛び込んだ。中団から馬群を割ったリンカーンが3着を確保。ゼンノロブロイは見せ場なく8着に沈んだ。
昨日の推奨で僕はディープインパクトが敗れるなら紛れのあるココだと書いた。そしてその候補としてゼンノロブロイ、タップダンスシチー、デルタブルース、ビッグゴールドを取りあげた。理由は4角先頭が可能な馬だと思ったからだ。ところがタップダンスシチーは4角で捕まり、ビッグゴールドは先行せず後方からの競馬、ゼンノロブロイ、デルタブルースに関しては中盤のままで見せ場すらなかった。そしてその“4角先頭競馬”をやったのが、ハーツクライとコスモバルク(4着)であった。う~ん、考えは良かったのだが、肝心な馬たちが・・・。それにしてもハーツクライ、ルメール、そして橋口調教師には驚かさせてもらった。【JC】で日本馬最先着馬とはいえ、中山でこんなに走るとは・・・。アンカツや横山典が乗っていたときより馬が成長していたのだろうか、もしそうだとしてもルメールの力が大きかったのは間違いないだろう。掛け値なしの“アッパレ”である。
一方負けたディープインパクトは負けて尚強しの2着。古馬相手に力で捻じ伏せにいった結果であるが、普通の3歳馬がこんな競馬をやっていたら惨敗だろう。“最後、いつものように弾けなかった”と思われる方も多いだろうが、今の中山で大外を回りあそこまで来たというだけでも立派な走りだった。僕は改めてこの馬の強さを感じた。まそうは言っても、JRAの方々、多くのディープファンの方々にとって今日の敗戦でショックだろう。でもこう考えたらどうだろうか。これから連戦連勝を信じて、今日はディープが唯一負けたレースを観たと。そんなファンの方には申し訳ないが、僕はこの敗戦で来年が楽しみになった。というのも、あまりディープが津強いと来年の競馬がつまらなくなるところを、この敗戦により、現3歳馬からディープインパクト、香港2着馬シックスセンス、ダービー2着馬インディライミ、菊花賞2着馬アドマイアヤジャパン、古馬からハーツクライ、リンカーン、ハットトリック(2000mまでなら)、スイープトウショウらの戦いが白熱しそうだからだ。
今日僕が推した凡走組のゼンノロブロイ、タップダンスシチーにはもう往年の力が残っていなかったのだろう。しかし彼らによってここ数年、競馬が盛り上がったのは事実で両頭には古尾路の底から「お疲れさま」という言葉を贈りたい。そして今日激走したコイントス、コスモバルクにも拍手を・・・。
勝ったハーツクライは、父SS、母は【新潟大賞典】、【新潟記念】など9勝を挙げたアイリッシュダンス(その父トニービン)という血統。’04年1月のデビュー戦で初勝利。2戦目の【きさらぎ賞】を3着と好走し、続く【若葉S】で2勝目を挙げる。【皐月賞】は14着と大敗したが、続く【京都新聞杯】で上がり33.4秒の豪脚を繰り出し、重賞初制覇を達成。さらに【日本ダービー】では最後方から追い込み、キングカメハメハの2着に入った。今年初戦の【産経大阪杯】では2着、続く【天皇賞・春】5着、【宝塚記念】では、直線鋭く追い込み2着に入った。秋は【天皇賞・秋】から始動して6着。前走の【JC】では、直線猛然と追い込み、勝ち馬アルカセットとタイム差なしの2分22秒1(日本レコード)で駆けていた。これまでGⅠ・2着が3度あり、今回が悲願のGⅠ初制覇となった。通算成績は16戦4勝。
 鞍上のルメールはJRA重賞初勝利。これまで、’05年【JC】(ハーツクライ)、’05年【マイルCS】(ダイワメジャー)などGⅠで2着が5度あり、人馬共にGⅠ初制覇となった。これで【有馬記念】は’02年ペリエ以来、4年連続外国人騎手による優勝となった。管理する橋口調教師は同レース初制覇で、JRA重賞は、ゴールデンキャストで制した【セントウルS】(GⅢ)に続き今年4勝目、通算では60勝目。GⅠレースは、ツルマルボーイで優勝した’04年【安田記念】以来で、通算5勝目となった。
昨日、今日と競馬は惨敗。特に今日は僕のバースディでもあったのに・・・。まぁ、でも1年間ブツブツ文句をいいながらも競馬を楽しめたのでいいとしよう。そして来年は是非『勝つ』競馬をやりたいと思っている(一応今までもそう思っていた)。その秘策を今考え中である。
兎にも角にも皆さんこんな下手な文章に今年は付き合い下さり有難うございました。また来年もいい加減な文章を書き倒しますので、これに懲りず何卒よろしくお願いします(尚もし時間があったら【東京大賞典】の予想は書きたいと思っています)。
とりあえず、良いお年を!!!
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ディープは負ける!?

2005-12-24 22:41:26 | 競馬予想
 競馬に絶対はない。
 こう書くと本命がディープインパクトではないことがお分かりだと思う。その考えを人に話すと“天邪鬼”と言われるが、僕にはそれなりの根拠がある。勿論、ディープが世代、歴史を超えた馬であるということは百も承知。しかしマルゼンスキーの時代ならいざ知らず、現代競馬においてずっと無敗でいることが可能だろうか。まして紛れがある中山2500mである。もし負けるなら“展開のあや”という言い訳ができるここではないだろうか。
 まずディープを推す人で古馬陣の弱さを指摘する人がいる。その理由としては、【天皇賞】で牝馬、【JC】で外国馬に後塵を踏んでいること。また一方で3歳馬の強さとして香港のシックスセンスの好走を挙げる人がいる。まず香港競馬だが、勝ったのは【JC】6着のウィジャボード、それも圧勝であった。弱いと思われる古馬陣に完敗の馬である。よってシックスセンスが強いとは・・・。【天皇賞】にしてもほとんど上位の馬の上がりが32秒台、この時計はディープがいくら飛んでるような脚を使うとは言え、未知の時計である。果たして・・・。無理やりの理由付けと思われるかもしれないが、このような理由から僕は古馬が弱いとは思っていない。むしろ“まだこの時期なら強い”と思っている。ということで、僕の本命は昨年の覇者、【インターナショナル】で僅差の2着馬ゼンノロブロイとする。ディープがいなければ圧倒的1番人気馬、今年勝っていないとはいえ、凡走はしていない実力馬で秋叩き3戦目。唯一心配がデザーモとの相性だが、世界トップクラスのジョッキーも3戦目なら大丈夫だろう。昨年は出遅れたにも拘らずタップを捻じ伏せたのだから、その力は普通に考えたら歴史に残る名馬にも劣らない。配当も美味しすぎる。問題は相手であるが、勿論ディープは買わなければならないだろう。でもそのディープより魅力があるのが9番タップダンスシチーと15番デルタブルース。そして大穴として以前“有馬記念はロベルト系”といわれたので12番ビッグゴールドを取り上げる。中山2500mはいかにも合いそうな馬だ。馬券は5頭の馬単、3連単のBOXで勝負!ディープが2,3着なら美味しい馬券になるはずだ。
 他のレースからは中山8R【フェアウェルS】の2番サンデストリーム。とにかくダートでは底を魅せておらず、凡走するまで狙って損はない。相手は10,15,16番。中山の最終レース【ハッピーエンドカップ】は内枠だけが気になるが、1番ベルモントサンダー。中山1200ダートは4着以降がない馬。昇級戦となるが、元々このクラスで走っていたのだから問題ないだろう。相手は12,13,16番。阪神11R【六甲アイランドS】は7番リボンアートを狙う。休み明けだが力はある。このハンデならいきなりがあってもおかしくない。相手は6,11,12番。中京11R【中京日経賞】は7番コスモシンドラー。とにかく終いの脚は確実。中間の雪で末脚が届く馬場になった今回は狙い目だ。相手は5,6,13番。
 今日は安田君らと中山に出かけたが、揃いも揃って4人全員大敗してしまった(中には万馬券2本的中して負けた輩も・・・)。普通だれか一人ぐらいは勝ってもいいはずなのに、皆がやさしいのか、サンタクロース化してしまい、JRAに大枚をプレゼントしてしまった。よって明日こそは・・・と思っている次第である。その明日・Xマスは僕の○回目のバースデーでもある。なんとかJRAからXマスプレゼント+バースデープレゼントを貰いたいものだ。あっ、デザーモがサンタさんに見えてきた・・・。
 最後に時事馬券。今年は「愛」地球博、宮里「藍」、「愛」子様、福原「愛」、原監督復帰でジャイアンツ「愛」、清原、中村の入団で大阪「愛」など“あい”が溢れた年であった。その“あい(I)”はアルファベットでいうと9番目。9番は・・・タップダンスシチーか。また今年のプロ野球Vはロッテ。ロッテというと31年ぶり、6冠、ファンは26番目、4番はサブロー(3-6)、イメージカラーは白・・・とちょっと考えただけでも多くの数字が浮かんでくる。う~ん、目が多すぎる。これでは推奨にならない。やっぱり皆さん、有馬記念は好きな馬を買ってください(こんな締めでスイマセン)。 
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目指せ!回収率100%

2005-12-23 23:05:27 | Weblog

 いよいよ競馬ラストウィークである。
 今週は【有馬記念】を含めて最後の大勝負に望みたいところだが、その前に今年の僕自身の競馬成績を振り返ってみた(まだ1週残しているが)。すると・・・。  まずは年間回収率であるがほぼ全レースの馬券を購入して93%であった。控除率が25%ということを考えるとこの成績はとても上出来である。しかし残り7%がいくらになるかはこのブログを僕の家族が見たら驚嘆しそうなのであえて書かないようにする。ただ僕にとっては1年間馬券を握り締め、喜怒哀楽をさせてもらってのものだからその金額には満足しているつもりではある。
 次に季節での回収率であるが、冬(1~3月)が97.8%、春(4~6月)が88.5%、夏(7~9月)76.5%、秋(10~12月)111.7%となっていて、これを月別にプラス、マイナス月に置き換えるとプラス月が1,3,6,10,12月。マイナス月が2,4,5,7,8,9,11月となっている。この結果から何がわかるかというと、とにかく夏のローカル開催が極端に弱いということだ(安田君の伝染?)。これは競馬場別の回収率を見てもはっきり出ている。札幌70%、函館108%、福島64%、新潟49%、東京85%、中山73%、中京54%、京都103%、阪神83%、小倉64%。この数字はあくまでもIPATによるものなので、競馬場で購入した馬券は入っていない。よって正式なものとは言えない(特に東京、中山は)が、地方に関してはこの数字とそう替わりのない敗北感を持っているのでそう離れてはいないだろう。つまり“新潟、福島、中京さえなければ・・・”である。まぁそれでも今週も中京を買うつもりでいるのだから学習能力がない。
 では騎手についてはどうだろうか。まずは僕が購入して回収率が100%以上の騎手だが武豊(102%)、横山典(117%)、蛯名(120%)、アンカツ(100%)、四位(135%)、松永(130%)、池添(181%)、本田(174%)、藤田(112%)、内田博(178%)、吉田稔(257%)となっている。逆に50%以下だったのが幸(30%)、吉田豊(38%)、小牧(49%)、江田照(35%)、和田(37%)、大西(29%)である。100%以上のほうでは苦手だった松永がヘブンリーロマンスで、本田がマイソールサウンドで稼いだりしているので何となくわかるのだが、50%未満の騎手に対してはこんなに相性が悪いとは思っておらず今でも買い続けていたというのが正直なところだ(先週【フェアリーS】での江田照騎乗ジョウノナンシーなどはその典型)。ただこれを踏まえて馬券作戦を立てればよいのかというと多分そうではないはず。万馬券を一つ当てれば数字は変わるので簡単にはいかないのが実情だろう。もし参考にするなら、最後に迷ったときの判断ぐらいに使うのがいちばんいいのではないかと思っている。
 最後に重賞成績はどうだったかというと、障害の重賞も含め先週までで124戦57勝、的中率46.0%であった。GⅠに限ると21戦10勝とやや勝率はあがるが、共に5割弱ということで昨年に比べ的中率は落ちてしまっている。おまけにこの的中にはタテ目的中が多かったので、このブログを参考にされていた方にはあまりお役に立っていない気がしている。また(正式な計算はしていないが)回収率にしてもガミが多かったので、先週の【阪神牝馬S】の万馬券(これもタテ目)を獲っていてもあまり儲かっていない感じである。 以上が今年の僕の競馬成績であるが、全体的にはこんなものだろう。しかし満足はしておらず、まだ競馬開催は2日、重賞は4レース、GⅠも2レース残っているので、この2日間で年間回収率“奇跡の逆転”を目指すつもりである。
 というわけで推奨に移る。まずは阪神で行われる【ラジオたんぱ杯2歳S】。本命は13番ニルヴァーナ。ゴールドアリュールの全弟。どちらかというと将来はダート向きと思うが、緒戦を見る限りセンスは抜群。人気になる前に買ってみたい。相手は8番アドマイヤムーン、3番アマノトレンディー、1番マチカネゲンジ。人気の一角、7番サクラメガワンダーも強いと思うが、グラスワンダー産駒はまだ信用しづらい。10R【ペテルギウスS】は14番シロキタゴッドランを狙う。【JCダート】で6着馬なのにこの人気。冬場、阪神も得意の今回は面白い。先々週まで阪神のハンデ戦はハンデ頭がよく絡んでいたが、さすがにハンデキャッパーも先日の1~3着までハンデ頭というのに懲りたはずで55㌔あたりは連に着そうなハンデ(イメージ)だ。それでも相手は4番、1番、10番、11番の実力馬たち。中山からは【中山大障害】がまだ絞りきれていないので、11R【クリスマスC】。本命は8番タイキラファエロ。前々走は太め残り、中山マイルは1戦1勝、前走敗れたヴリルも準オープン3勝の実力馬。ここは素直に狙うべきだ。相手は4番スパルタクス、3番ブラックカフェ、そして大穴には2番ブレイブスペシャルを思い切って抜擢する。中京とはいえ、前走の勝ちっぷりは良かった。午前中からは3R4番キングオブパンサー。父アドマイヤボスはアドマイアヤベガの全弟。今はまだ種牡馬として人気はでないが、僕が密かに狙っている種牡馬である。特に芝、ダート問わず短距離で今のところ良績を挙げている。最後に延期となった中京【CBC賞】。先週の本命はゴールデンキャスト。その先週、馬体重はプラス10㌔、太目であった。それから1週間、恵まれた延期である。今度は馬体重も絞れるはずだ。よって再度本命、不安は相性の悪い鞍上(小牧太)だけだ。相手は2番マルカキセキ、9番シンボリグラン、そして大穴は14番ナゾ。まぁゴールデンキャストが人気ないだろうから、幅広く狙ってみたい。
 【有馬記念】はほぼ考えがまとまってきているが、詳しくは明日書くとする。ひとつだけヒントを書くと本命はディープではない。そういえば、今年のJRAでの僕がGETした万馬券は56本。なんとかあと2日で4本狙いたいものだが・・・。【有馬記念】が60本目ならドラマになるなぁ。

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怪物現る!?

2005-12-18 22:20:03 | 競馬データ
本当に女というのは分からないものだ。
今日の競馬を振り返る。まずは阪神で行われた【阪神牝馬S】(GⅡ・芝1600m)は、武豊騎乗の2番人気アドマイヤグルーヴ (牝5・橋田満厩舎)が中団追走から直線で抜け出すと、インを突いて脚を伸ばした4番人気マイネサマンサに1/2馬身差をつけて優勝した。3着には3番人気レクレドールが入り、圧倒的1番人気のラインクラフトは、好スタートから果敢に先行するも直線で失速し4着に敗れた。それにしてもラインクラフトは一体どうしたのだろうか? 逃げる展開が合わなかったのかもしれないとはいえ、あんなにあっさり3頭に交わされるとは・・・。休み明け僅差の2(GⅡ),2(GⅠ),3着(GⅠ)というレースで疲れが溜まっていたのだろうか。明日関係者のコメントを読んでみないとはっきりしたことはわからないが、腑に落ちない失速であった。一方勝ったアドマイヤグルーヴには御誂え向きの展開。距離不足も全く問題がなく、牝馬戦に強いところをまざまざと魅せつけた。
その勝ったアドマイヤグルーヴだが、父SS、母がエアグルーヴという良血。全弟に現4戦3勝のサムライハート(牡3)、全妹に現7戦3勝のイントゥザグルーヴ(牝4)がいる。また、半弟にあたるエアグルーヴの2004(牡、父ダンスインザダーク)は、’04年セレクトセールにおいて国内セール史上最高価格となる4億9000万円で“フサイチ”の関口房朗氏に落札されている。
尚、アドマイアヤグルーヴは今日のこのレースで現役を引退し、今後は繁殖入りする予定で、通算成績は21戦8勝(【エリザベス女王杯】連覇、重賞5勝) に。そしてこの勝利でアドマイヤグルーヴは、獲得賞金額がシンコウラブリイの5億3787万5400円を抜いて牝馬歴代6位(1位は母エアグルーヴ)となった。
鞍上の武豊は、ファインモーションで制した’03年以来、通算4勝目(橋田満調教師は初制覇)。JRA重賞は今年23勝目でJRA年間単独最多重賞勝利の記録を達成した(先週まで1年間の勝ち星23勝以上は39人しかいない)。通算では217勝目。橋田師はスズカマンボで制した5月【天皇賞・春】(GⅠ)以来となる通算38勝目となった。
一方、中山で行われた【フェアリーS】(GⅢ・芝1200m)は、長谷川浩騎乗の6番人気ダイワパッションが好位追走から直線で脚を伸ばし、先に抜け出した7番人気ウエスタンビーナスをクビ差捕らえて優勝した。さらに1.1/2馬身差の3着には10番人気サザンビューティーが入った。1番人気のエイシンアモーレ8着、僕が推したジョウノナンシーは最下位16着に敗れた。買ったダイワは連闘であったが、逃げずに競馬ができたのは今後役立つだろう。一方、1番人気のエイシンは正攻法の競馬が合わないようで、柴田善乗り替わりが裏目だったのでは・・・。ジョウノナンシーについては言い訳なし。このレースの全体の印象だが、上位の馬は内枠有利を生かしただけのもので、凡戦であったように思う。よって今日のこのメンバーから来年の【桜花賞】に繋がるかというとそれは疑問である。
尚、勝ったダイワパッションは、父フォーティナイナー、母サンルージュ(父シェイディハイツ)とう血統(フォーティナイナー産駒の芝重賞制覇は、テイエムサウスポーが制した’00年【京王杯3歳S】(GⅡ)以来、5年ぶり2勝目)。’05年JRAブリーズアップセールにて最高落札価格となる2900万円で落札されていた。7月30日のデビュー戦は1番人気に支持されるも9着に敗れ、4戦目の未勝利戦で初勝利。続く前走【黒松賞】も勝利してここに臨み、3連勝で重賞初制覇を成し遂げた。通算成績6戦3勝。
 鞍上の長谷川浩、管理する増沢末夫調教師は同レース初制覇。増沢調教師は騎手時代、同レースの前身となる’86年【テレビ東京杯3歳牝馬S】(GⅢ)をコーセイとのコンビで制している。長谷川浩は、’04年【福島記念】以来のJRA重賞制覇で通算2勝目。増沢師は、ユキノサンロイヤルで制した【日経賞】(GⅡ)に続き今年2勝目で通算12勝目となった。
“女心”に惑わされた今日であったが、とてつもない化け物が現れた。中山7R【2歳500万下】(ダート1800m)に勝利した、北村騎乗のフラムドパシオン (牡2・角居勝彦厩舎)である。レースは同馬が向こう正面から先頭に並びかけると、そのまま直線も独走、中団から追い上げてきた2番人気フィールドオアシスに大差(2.4秒)をつけて圧勝した。勝ちタイムは、中山ダート1800mの2歳レコードとなる1分52秒7(先週1000万古馬のレースの勝ち馬が1分54秒1)。さらに5馬身差の3着には、4番人気カナハラグロリアが入った。思わずレースを観て笑ってしまうほどの強さ。度肝を抜いた!
 勝ったフラムドパシオンは、父クロフネ、母カーリーパッション(父トニービン)という血統。母の全姉には今日【阪神牝馬S】を勝利したアドマイヤグルーヴの母エアグルーヴがいる。デビュー戦の7月福島(芝1700m)では、中団追走からまくり気味に進出して直線で抜け出し、2馬身差の快勝。3ヶ月の休養明けで挑んだ【札幌2歳S】(GⅢ)は、終始外を回される苦しい展開でアドマイヤムーンの9着と敗れた。再度、間隔をあけて臨んだ前走の【葉牡丹賞】では、ナイトレセプションの1分59秒9のレコードに僅差の3着と好走。初ダートの今回、従来の中山ダート1800mの2歳レコードを1.1秒更新する時計で2勝目を挙げた。通算成績4戦2勝。角居厩舎は今週重賞で大人しいと思っていたら、この怪物の出現。一体この厩舎にはどれだけ魅力的な馬がいるのだろうか? この勢い、ひょっとしたら来週デルタブルースで・・・。
いよいよ来週は’05年ラストウィークとなる。【有馬記念】もディープインパクト人気で盛り上がるだろうが、僕の馬場ラスト出撃は24日になる予定。その24日にはギャンブルの神様が【ラジオたんぱ2歳S】【中山大障害】に加え雪で【CBC賞】まで用意してくれた。やる気満々!ただ本人の野望とは裏腹に、周りの人間には「JRAにそこまで毟り取られなくても・・・」心配されているのが実情である。
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ハンデキャッパーの方へ

2005-12-17 23:26:31 | 競馬予想
 今日は重賞がなかったが、魅力的な2歳馬が数頭登場したので簡単に触れておく。
まずは阪神で行われた6R【2歳新馬戦】(芝2000m)で勝利したアグネスサージャン。レースは四位騎乗で道中追い通し。しかし4角で先団に取りつくと、直線では2番人気ナイアガラとの叩き合いをハナ差制した。勝ちタイムは2分07秒1。さらに1/2馬身差の3着には、内を突いて伸びてきた3番人気ロードグレイシアが入った。勝ったアグネスサージャンは、父はSS、母は’90年【桜花賞】(GⅠ)の勝ち馬アグネスフローラ(その父ロイヤルスキー)という血統。全兄に無傷の4連勝で’01年【皐月賞】(GⅠ)を制し、新種牡馬として活躍中のアグネスタキオン、’00年【日本ダービー】(GⅠ)馬アグネスフライトがいる。兄タキオンも’00年12月に同条件の新馬戦(阪神・芝2000m)を快勝(勝ちタイム2分04秒3)しており、本馬も接戦を制し見事に初陣突破となった。尚、昨年の同条件(昨年は日曜)を勝ったのはディープインパクトである。勝ち方は平凡も血統は文句なし、2年連続クラシック馬の誕生となるのか見守っていきたい。
同じく阪神で行われた【さざんかS】(芝1400m)は、福永騎乗の1番人気イースターが、後方追走から直線外を伸び、粘る2番人気ロジックをハナ差制して優勝した。勝ちタイムは1分22秒0。さらに2.1/2馬身差の3着には4番人気セイウンワキタツが入った。勝ったイースターは、父エルコンドルパサー、母は’98年【4歳牝馬特別・西】(GⅡ)3着などの実績があるバプティスタ(父SS)という血統。叔父にはJRA・3勝のジャズアップがいる。デビュー戦(京都・芝1600m)では中団追走から直線だけで差し切り勝ち。続く前走の【京王杯2歳S】(GⅡ)では、1番人気に推され猛然と追い込むも、ハナ差届かず2着に敗れていた。通算成績3戦2勝。今日の末脚にも観るべきところがあった。距離はマイルまでがいいのかもしれないが、今走れば前走負けたデンシャミチには勝てるだろう。今後が気になる1頭だ。
中京で行われた【中京2歳S】(芝1800m)では、石橋守騎乗の2番人気メイショウサムソンが、2番手追走から直線入り口で先頭に立つと、追いすがる1番人気トップオブツヨシに2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは2歳コースレコード。さらに3.1/2馬身差の3着には3番人気ラッキーリップスが入った。勝ったメイショウサムソンは、父オペラハウス、母マイヴィヴィアン(父ダンシングブレーヴ)という血統。7月の小倉でデビュー(2着)し、3戦目で初勝利を挙げると、続く【野路菊S】(阪神・芝1600m)でも1番人気に応えて優勝。【萩S】(京都・芝1800m)では4着に敗れたが、前走の【東京スポーツ杯2歳S】(GⅢ、東京・芝1800m)では、【朝日杯FS(GⅠ)を制したフサイチリシャールの2着と好走していた。通算成績7戦3勝。この時期で7戦は少し使い過ぎの感はあるが、相手なりに走るあの脚力は魅力だ。今後あまり人気にもならないような気がするので、馬券的に面白い存在だと思う。またこのレースで敗れたトップオブツヨシもひょっとしたらひょっとする馬かもしれない。レース中は集中力を欠いての追走だったがそれでいてメイショウに2馬身差なら上出来だろう。タヤスツヨシ産駒としては初の大物になる可能性も秘めていそうだ。
中山で行われた【ひいらぎ賞】(芝1600m)を勝ったマッチレスバローの勝ちっぷりには少し驚いた。柴田善騎乗で圧倒的1番人気(単勝190円)ではあったが、道中は後方待機。そこから直線だけで豪快に伸び、先に抜け出した2番人気ダンスフォーウィンに、いとも簡単に1.1/4馬身差をつけて快勝した。さらに1馬身差の3着には3番人気リザーブカードが入った。勝ったマッチレスバローは、父フレンチデピュティ、母マッチザピース(父ジェイドロバリー)という血統(ダートも走りそう)。半姉にJRAで2勝を挙げているパーフェクトマッチ(牝3、父サンデーサイレンス)、叔父に’02年【マイルCS】(GⅠ)を制したトウカイポイントがいる。11月のデビュー戦(東京・芝1600m)では、上がり3F33.9秒の末脚を発揮し、3馬身差で快勝していた。通算成績は2戦2勝。東京、中山での勝利を考えると回りは関係なさそう。まだまだ底を魅せていないその脚力は来年の3歳重賞路線楽しみである。
では予想、3重賞から。まずは中山の【フェアリーS】。このレースは断然13番エイシンアモーレが人気となるのだろう。【阪神JF】4着はここでは実力が上だ。しかし走るのは2歳牝馬である。なにが起きるかはわからない。よって本命には良血馬14番ジョウノナンシーを抜擢する。緒戦のセンスの良さが光ったし、穴騎手の鞍上も相当この馬惚れ込んでいるという。リーディング争いをしている森厩舎というのもいい。相手は当然13番エイシン、その他では急遽出走に踏み切った11番コスモミール、そして前走ダートで力のあるところを魅せた10番ゴーファイトウイン。
中京の【CBC賞】は穴狙いでいく。鞍上がやや心配だが、1番ゴールデンキャスト本命。中京は勝ち星がないし、攻め馬もひと息のようだが、なんと言っても【セントウルS】を連覇している馬である。ここまで人気が落ちれば狙って面白い。相手は8番マルカキセキ、13番キーンランドスワン、11番ウインラディウス。そして超大穴には中京3勝の10番ナゾを取り上げる。
阪神【阪神牝馬S】は2番ラインクラフトで仕方ないだろう。牝馬限定、56㌔、マイルならまず負けられないところ。なんと言ってもハットトリックと0.2差の競馬をした馬である。黙って買い。相手は引退レースの5番アドマイヤグルーヴ、3番マイネサマンサ、そして札幌であのヘブンリーロマンスを破った10番レクレドール。
あとは中山9R4番イアガノガイ、10R【市川S】はスパイン。
今日の競馬は惨敗。明日はなんとかしたい。あっ、そう言えば今日の阪神メイン【アクアルミナスS】で1から3着までがトップハンデの57.5キロの馬。いわゆる実力どおりの結果であった。このような結果のレース、ハンデキャッパーの人は一体どんな気持ちで観ていたのだろうか。是非言い訳を聞きたい!!
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芸能レポーターを!

2005-12-16 23:18:28 | Weblog
 赤穂浪士討ち入りの日、12月14日。用事があって永田町にある議員会館に行ってきた。12月14日というと『耐震強度偽装問題』の証人喚問が行われた日で、国会議事堂近郊では多くの警備員が配置されており、議員会館の中も多くの人が騒がしく行き来をしていた。僕はその議員会館(第一)の地下2Fの喫茶室で知人と打ち合わせをしていたのだが、その喫茶室もテレビでの証人喚問中継に見いっている人でいっぱいだった。
 その証人喚問だが、僕も全てを観ていたわけでもないので多くのことはいえないが、あまりにも酷すぎたのではなかろうか。とにかく質問者のレベルが低かった(僕はそう感じた)。100歩下がって質問内容はいいとしよう。しかし信じられないほどの聞き下手であった。用意した質問を全部したかったのだろうが、証人の答えを全く聞いていないのか、証人の答えに対しての突っ込む質問がないのは観ていても情けないものであった。特に酷かったのが自民党の渡辺議員。姉歯氏に対して40分の持ち時間で自分の予測などを30分以上話し、姉歯氏の答えた時間は6分程度。さぞかし自分の存在価値を全国に示したかったのかもしれないが、世の中が聞きたいのは姉歯氏の肉声である。それを・・・。あれでは自民党にとって大きなイメージダウンだろう。おまけに今回の証人喚問で4人一堂に会しての喚問を拒否したのも与党(自民、公明党)である。今回の成り行きを見る限りでは“何かあるのでは”と勘ぐられても仕方ない。自民党には個人的に知人が多いのであまり大声でいえないが、与党の皆さんもう少しシッカリしてくださいよ!
 そこで今回の証人喚問を観て、ひとつだけ提案がある。証人喚問の質問者を芸能レポーターにしてみてはいかがだろうか。梨元さん、忠明さん(前田)、みといさん、東海林さんらの質問術で証人に突っ込んだら、きっと証人たちはタジタジだったに違いない。言葉尻を捕らえ、相手を確実に追い込む話術はこのような喚問にはもってこいだと僕は思うのだが・・・・是非! えっ、議員ではないと駄目だって? なら一人いるじゃないですか、目黒区会議員だけど立派な議員が・・・。それは須藤甚一郎氏である。以前梨元氏、忠明さんと三羽烏の芸能レポーターだった人だ。皆さん、この案どう思います?
 まぁ解明には時間がかかりそうな『耐震強度偽装問題』は司法の捜査にまかせて、すぐ答えがでる明日の競馬にいく。今年もあと僅か、よって夢は大きい方がいいので、穴っぽいレースをピックアップする。まずは中山7Rの10番タマモブシドウ。昇級戦、休み明けと条件は悪いが右回りは走る。穴騎手松岡共々込みで狙い。10R【ひいらぎ賞】は14番マダムメガミ。前走後横山典が「上でも通用する」と言っていた馬。人気になる前に買い。12R【仲冬特別】は7番スピニングノアール。そろそろ後ろからの馬が届く頃だ。阪神11R【アクアルミナスS】は11番シベリアンホビー。3歳馬でハンデは見込まれたが、1200mもメドがたち、スタート時点がダートなら好勝負。もう1頭このレース気になるのは14番ポライトストーン。松永が51㌔まで落としても乗りたい馬らしい。中京は8R15番ハリーズリベンジでどうだろう。行き脚がつかず1000mは短い気もするが鞍上が柴山に替われば一発がある。あくまでも夢だが・・・。
 明日の競馬、実は僕が一口馬主になっている馬がデビューする予定だったが、残念ながら除外となった。残り1週、今年中にデビューできるのか心配である。来週いいXマスプレゼントにしてほしいものだ。それにしても浅田真央は凄い!!!
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“世界の角居”君臨!

2005-12-11 22:17:44 | 競馬データ
香港・シャティン競馬場で行われた【香港マイル】(香港GⅠ・芝1600m)は、ペリエ騎乗の3番人気ハットトリックが、後方追走から直線で大外へ持ち出し脚を伸ばすと、先に抜け出した11番人気ザデュークを1.1/4馬身差し切って優勝した。さらに1/2馬身差の3着には5番人気デイヴズベストが入り、4番人気アサクサデンエンは中団から脚を伸ばすも6着に終わった。
 勝ったハットトリックは、父サンデーサイレンス、母はトリッキーコード(父Lost Code)という血統。前走の【マイルCS】(GⅠ)を制してGI初制覇を飾り、その勝利によって今回香港に招待された。通算成績13戦8勝(GⅠ・2勝)。鞍上のペリエは、ドックサイダー で制した’99年以来、同レース2勝目。管理する角居調教師は、7月にシーザリオで制した【アメリカンオークス】(米GⅠ)に続く今年2度目の海外G1制覇という快挙を成し遂げた。それにも増して11/20【マイルCS】をハットトリック、11/26【JCダート】をカネヒキリ、12/3【ステイヤーズS】をデルタブルース、そして今日と4週連続重賞勝利(内GⅠ・3勝)も達成した(あっぱれ!!)。尚、日本馬による香港国際競走制覇は、ステイゴールド、アグネスデジタル、エイシンプレストンらが勝利した’01年以来のことである。
またマイル以外では【香港ヴァーズ】(香港GⅠ・芝2400m)に出走した四位騎乗の8番人気シックスセンスが2着に入った。同馬は道中後方追走から外から徐々に進出し、直線猛然と追い込んだが、同じく後方追走から直線で内を突いたファロン騎乗の2番人気ウィジャボード (牝4、英・E.ダンロップ厩舎)に2.3/4馬身及ばなかった。さらに短頭差の3着には4番人気ベストギフトが入った。勝ったウィジャボードは英国産馬。昨年の欧州年度代表馬で、エクリプス賞・芝牝馬チャンピオンに選出された。今年は【プリンスオブウェールズS】(英G1)から始動し7着と大敗。レース後に裂蹄と骨折が判明し休養に。復帰戦となった【プリンセスロイヤルS】(英G3)を快勝し、連覇を狙った【BCフィリー&メアターフ】は2着に惜敗。前走【ジャパンC】(GⅠ)は、直線伸び切れず5着に敗れていた。通算成績13戦7勝(G1・4勝、重賞5勝)。それにしてもシックスセンスの2着は大好走である。鞍上四位が香港を知り尽くしているのも味方したのだろうが、この好走によってグランプリでのディープインパクトの支持がより高くなるのは間違いない。
アドマイヤマックスが参戦した【香港スプリント】(香港GⅠ・芝1000m)は11番人気ナチュラルブリッツ(セン5、香・D.クルーズ厩舎)が好スタートから早めに抜け出すと、追いすがる3番人気プラネットルーラーに1.3/4馬身の差をつけて優勝。さらに1/2馬身差の3着には5番人気エイブルプリンスが入り上位を地元香港勢が独占した。1番人気に支持されたグローバル・スプリント・チャレンジの初代王者に輝いたケープオブグッドホープは5着に敗れ、日本から参戦した上村騎乗のアドマイヤマックスは2番人気に支持されたが11着に終わった。昨年もそうだが、やはりスプリントは日本馬には馬場が合わないようだ。どちらかというと力のいる馬場のようで、もし今度参戦するならダート兼用のメイショウボーラーのような馬がいいのかもしれない。
日本の競馬を振り返る。中山競馬場で行われた【朝日FS】は福永騎乗の2番人気フサイチリシャール (松田国厩舎)が2番手追走から直線で抜け出すと、中団から脚を伸ばした5番人気スーパーホーネットの追撃をクビ差凌いで優勝した。さらに1.3/4馬身差の3着には1番人気ジャリスコライトが入った。レースは、好スタートから先手を奪ったレソナルが逃げる展開。フサイチリシャールは2番手を追走し、直後にジャリスコライト、スーパーホーネット、ショウナンタキオンは中団に控えてレースを進める。直線入り口でフサイチリシャールが先頭に立つと、直後からジャリスコライト、中団からスーパーホーネットが脚を伸ばすも、なかなか差は縮まらない。残り100m、脚色が鈍りだしたフサイチリシャールにスーパーホーネットが襲いかかるもアタマ差まで差を詰めたところがゴールだった。僕が推したアポロノサトリはスタートで出遅れ、好枠だったので内でじっとすると思っていたが、4コーナーでは大外を回る競馬。もう競馬を観ていてガッカリ、前々走で0.1差の競馬をしたスーパーホーネットがいい競馬をしたのと対照的な騎乗ぶりだった。四位から内田博がいい乗り替わりだったのに、吉田隼から蛯名への乗り替わりは・・・。“後藤が骨折さえしてなかったら”と思った瞬間だった。
 勝ったフサイチリシャールは、父クロフネ、母は重賞4勝を挙げたフサイチエアデール(父サンデーサイレンス)という血統。半姉にライラプス(父フレンチデピュティ)がいる。’03年セレクトセールにて9900万円で落札。マルカシェンク(牡2、栗東・瀬戸口勉厩舎)の4着に敗れた9月のデビュー戦(阪神・芝2000m)以後、2戦目の2歳未勝利戦、【萩S】、そして前走【東京スポーツ杯2歳S】(GⅢ)といずれも逃げ切って3連勝を飾っていた。今回は2番手に控えてのレースとなったが、4連勝でGI初制覇を飾った。通算成績は5戦4勝。これで2歳王者となったフサイチリシャールだが、この馬はここ数年の王者と違ってまだまだ強くなりそうだ。距離ももちそうで【皐月賞】の有力候補だろう。一方2、3着のスーパー、ジャリスコはマイラーではないかと僕は思うので、4,5着ショウナン、ダイアモンドの方が面白いのかもしれない。ただ今日デビューしたフサイチジャンクやフェラリーラン、【札幌2歳S】王者のアドマイヤムーン、故障しているマルカシェンク(復活したら)などライバルは多い。
 鞍上の福永は、エイシンチャンプで制した’02年以来、同レース3勝目(‘99年【朝日杯3歳S】含む)。管理する松田国調教師は初制覇となる。JRA重賞は福永がカンパニーで制した先月26日の【京阪杯】に続く今年16勝目(GⅠ・5勝目)で通算51勝。松田国師は、フサイチリシャールで制した先月19日の【東京スポーツ杯2歳S】(GⅢ)に続く今年4勝目で通算37勝。尚、新種牡馬クロフネ産駒は、現2歳世代が初年度産駒で、初のGI制覇となった。
また阪神競馬場で行われた【鳴尾記念】は、吉田豊騎乗の10番人気メジロマントル(大久保洋厩舎)がスタート直後から先手を奪うと、直線追い込んだ7番人気カンファーベストに2.1/2馬身差をつけて優勝。さらにクビ差の3着には5番人気キョウワスプレンダが入った。僕が推したボーンキングは見せ場なしの最下位(皆さんには申し訳ないことをしてしまった。スイマセン!)。勝ったメジロマントルは、父ヘクタープロテクター、母はメジロティファニー(父モガミ)という血統。叔母にはGI・5勝のメジロドーベルがいる。’00年4月に美浦・大久保洋吉厩舎からデビュー。9戦して勝ち星を挙げられず、’02年6月に高崎・法理勝弘厩舎に転厩。3戦目に初勝利を挙げると、11月に大久保洋吉厩舎に再転入。転厩直後は苦戦が続いたが、6戦目に中央初勝利を挙げると、1戦挟んだ後4連勝を飾り、続く’04年【七夕賞】では1番人気に推されたが、5着に敗れた。続く準オープンを勝ち【朝日CC】でも3着と好走。その後は、前走まで5戦していずれも凡走していたが、今回8歳での重賞初制覇となった。通算成績は35戦8勝(うち地方8戦1勝)だ。昨日、今日と西で関東馬が重賞制覇である。10月からの2ヶ月の間でも関東馬で重賞を勝ったのは【東京オータムJ】のバローネフォンテン、【府中牝馬S】のヤマニンアラバスタ、【富士S】のウインラディウス、【福島記念】のグラスボンバーの4頭だけである。そう考えるとこの二日間の勝利は偉業だ。原因は藤沢和厩舎が重賞を勝てないの大きいのだが、それにしてももう少し関東の厩舎にも頑張ってほしいものだ。
鞍上の吉田豊は同レース初制覇。管理する大久保洋師は’86年ロンスパーク以来2度目の勝利(懐かしい!)。吉田豊は今年のJRA重賞初勝利(意外!!)で通算18勝目。大久保洋師はメジロベイシンガーで制した【新潟ジャンプS】に続き今年2勝目(少なすぎ!!!)で通算35勝目となった。もっと頑張れ!!!!
今年の競馬もあと2週となった。今年もほとんど全レースの馬券を買ってしまった。来年こそは絞って買おうと思っているのだが、今日の中山3Rで11万馬券が的中して複雑な気持ちになってしまった。というのもこのレースは全くの自信のないもので買った馬券も100円ぽっきり。おまけに推奨は5レース中1R堅い馬券が当たっただけである。つまりレースを絞ると・・・。僕の葛藤は続く・・・。
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今日の仇は“サトリ”で・・・

2005-12-10 23:44:17 | 競馬予想
アンカツ、アンカツ、アンカツ・・・1日7勝、そして1日騎乗機会5連勝。
ともにJRA史上2番目の記録である。
 年末にきて急にアンカツがまとめ撃ちを決めた。今年は本人がなんとなく精神的に参っているという噂を聞いていたが、完全復活である。まぁそんな状態であっても90勝を挙げていたのだから不調ではないという見方もできるだろうが、昨年に比べその騎乗ぶりには明らかに覇気がなかったのは事実だ(GⅠも1勝しているが・・・)。それにしても嵌ったときのアンカツはやはり凄い。そのおかげで今日僕は大きな負債を負ってしまったが、ようやく復活したのアンカツの騎乗には今年残り5日是非注目してみたいと思う(有馬記念のスズカマンボとか・・・)。
 前述したが今日の競馬は惨敗だった(安田君と中山出撃も・・・)。そんな今日行われた重賞【中日新聞杯】を簡単に振り返る。勝ったのは柴山騎乗の8番人気グランリーオ。道中2番手追走から直線早めに先頭に立つと、後方3番手から追い込んだ1番人気ダンスインザモアを1馬身抑え快勝した。3着には10番人気カナハラドラゴンが入り、2番人気コンラッドは6着、僕が本命に推したツルマルヨカニセは直線伸びず8着に敗れた。勝ったグランリーオは、父サニーブライアン、母エステーローザ(その父アンシェントタイム)という血統。今年【エプソムC】(GⅢ)2着などがあるが、重賞7度目の挑戦で初制覇となった。尚、サニーブライアン産駒は’03年【愛知杯】(GⅢ)を制したカゼニフカレテに続く、JRA重賞2勝目である。
 鞍上の柴山は、笠松から’04年JRA騎手試験の1次試験を自力で突破。続く2次試験も合格し、05年にJRA騎手免許を取得した努力家。JRA重賞は念願の初制覇となった。今年72勝(先週まで)と全国でも12位につけている柴山だが、この勝利はやはり嬉しいものだろう。この勝利によって益々その騎乗ぶりは自信を持ったものとなると思うので、アンカツ同様柴山にも今後注意が必要だろう。一方、グランリーオを管理する笹倉調教師だが、重賞勝ちはツインターボで制した’93年【オールカマー】(GⅡ)以来12年ぶりであった(通算5勝目)。
 では明日の予想。まずは中山で行われる【朝日FS】。本命は右回りに不安はあるが、本命には4番アポロノサトリを推す。馬込みを経験した前走の勝ちっぷりに成長を感じた。鞍上も今日少しの出遅れで【中日新聞杯】を逃した蛯名でその奮起に期待したい。ここは相手が一気に強くなるが内でじっと辛抱できたら・・・。相手は12番フサイチリシャール(福永が乗れるの?)、7番ジャリスコライトだが、大穴には芝2戦2勝の3番フェイクフェイスを取り上げる。本命馬と同じフォルティノ系でアポロが走るなら・・・。馬券はこの4頭BOXが中心だ。
阪神で行われる【鳴尾記念】は9番ボーンキングで何とかならないだろうか。叩き3戦目で55㌔なら一発があってもおかしくない。苦手に京都の前走も着順ほど負けていない。【朝日CC】だけ走れば馬券になるはず。相手は前述の柴山騎乗の12番ワンモアチャッター、横山典が西下して騎乗する11番コイントス。あとは1番トウカイトリックだが、穴には3番ダディーズドリームを抜擢。相手なりに走り、阪神は得意だ。
 あとは中山12R【初霜特別】は切れ味抜群の8番イブロン。阪神10R【摩耶S】はダートで底を見せていないフィフティーワナー、中京9Rはこのクラスにいる馬ではない4番メディアミックス。
 W杯の日本の対戦相手はブラジル、クロアチア、オーストラリアとなった。世の中は死のCグループ(アルゼンチン、オランダなど)やEグループ(イタリア、チェコなど)に入らなくて良かったと安堵しているみたいだが、そこは4年に一度のW杯、ヒディング率いるオーストラリアにしても、“欧州のブラジル”と呼ばれるクロアチアも侮ってはならないだろう。それにしても日本が対戦するこの3国、すべてカズがプレーした国という偶然が重なった。ということであれば、カズをコーチとしてスタッフにいれてみてはどうだろう。本人は固辞するだろうが・・・。
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魅力あるドミニカ

2005-12-09 22:37:23 | 競馬予想
 来年3月に開催予定の『第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』。大リーグ機構から先日この大会への出場要請受託者が発表された(アジア地区を除く)。日本では松井秀を除くメンバー29人(イチロー、井口、大塚ら)が発表され、あとは松井秀の返事に注目が集まっているが、大リーグから発表されたメンバーが凄い。
 まずは「アメリカ」だが、各メジャーチームのエース級がズラリ揃った。今年の防御率トップのクレメンス(アストロズ)を筆頭に22勝のウイリス(マーリンズ)、ナ奪三振王ピービ(パドレス)、そしてサイ・ヤング賞経験者のスモルツ(ブレーブス)、ジト(アスレチックス)、ハラデー(ブルージェイズ)、更に実力者バーリー(Wソックス)、ペティット(アストロズ)、シーツ(ブリュワーズ)らが名を連ねる。これなら1年間ゲームがあっても大丈夫なような先発陣だ。また救援には今シーズンメジャー最多47セーブのコルデロ(ナショナルズ)、ワグナー(メッツ)、リッジ(アストロズ)、イズリンハウゼン(カージナルス)とこれまた誰が出てきてもキッチリ抑えられる布陣だ。打線のほうもジーター(ヤンキース)、ボンズ(ジャイアンツ)、リー(カブス)、Cジョーンズ(ブレーブス)、バークマン(アストロズ)、ピエール(マーリンズ)、ダン(レッズ)とバランスがとれている。まさしく“野球版ドリームチーム”と言っても過言でもないチームになりそうだ。
 このアメリカに負けないほど魅力があるのが「ドミニカ共和国」。とにかくとんでもない打線になりそうである。ソリアーノ(ナショナルズ)、テハダ(オリオールズ)、プポルス(カージナルス)、オルティス(Rソックス)、ラミレス(Rソックス)、ゲレロ(エンゼルス)、ベルトレ(マリナーズ)とここまで30本塁打、100打点級の選手が並ぶ。つまり松井級、いやそれ以上の選手が7人もズラリと打線に揃うのである。またこれにまだアメリカか、ドミニカか出場国を決めていないAロッド(ヤンキース)が加われば、それはもう笑うしかない打線である。おまけにソーサ(カブス)がここにきて出場を声明したが、このままでは控え選手になりかねないのだ。しかし欠点もある。打線に比べ、投手陣が弱いのだ。今のところ計算できるのが、マルティネス(メッツ)とコローン(エンゼルス)の二人、そして抑えにはコルデロ(レンジャース)がいる程度。また捕手陣も弱く、35歳のカスティーヨ(前アスレチックス)に頼るしかなさそうなのだ。ただここまで選手層が厚い国である。まだ知らぬ選手が現われても不思議ではない。
  もう一国、「プエルトルコ」も侮れない。ドミニカほどではないにしろ、いい打線が組めそうだ。昨年まで4年連続100打点のベルトラン(メッツ)、今年3割30本塁打100打点のデルガド(メッツ)、名捕手I.ロドリゲス(タイガース)、イチローの憧れウィリアムス(ヤンキース)、クルーズ(ドジャーズ)、ロペス(レッズ)とバランスがいい。ただ打線に比べ投手陣がバスケス(Dバックス)、ピネイロ(マリナーズ)と薄いのが気になるが、ここに元キューバのエースヘルナンデス(ナショナルズ)が代表入りも希望しているし、ドミニカ同様に若手が現れれば・・・。
 この他にも「カナダ」20人〔ガニエ(ドジャーズ)〕、「イタリア」14人〔ピアザ(前メッツ)〕、「メキシコ」23人〔カスティーヤ(パドレス)〕、「ベネズエラ」15人〔アルフォンゾ(ジャイアンツ)〕と各国の出場要請受託者が、発表されたが、意外なところでは今季のナ・リーグ本塁打王のAジョーンズ(ブレーブス)は「オランダ」からの出場となる。
 最初はメジャーが協力的ではないような感じから、あまり期待はしていなかった『WBC』だが、これだけ選手が揃うとやはり面白いと思う。この中で日本がどこまで頑張れるかはわからないが、日本の試合以外も十分見所はありそうで、僕は是非「アメリカ」VS.「ドミニカ」のガチンコ勝負は観てみたいと思っている。
 では明日の予想。まずは重賞【中日新聞杯】。内国産馬のいいメンバーが集まった一戦。本命は2番ツルマルヨカニセ。ここ3戦GⅢで好走、中京でも2着の好走歴がある。ここは狙った一戦で橋口厩舎のダンス産駒の育成は抜群だ。相手には15番スターイレブン、1番シェイクマイハート、それに大穴として14番サンバレンティン。格上挑戦となるがスペシャルウイーク産駒は中京での複勝回収率がよく、NT系の牝馬との相性もいい。ここは一発があってもいい。阪神からは11R【ギャラクシーS】は人気でも9番ミリオンベル本命。“阪神1400mダートは内枠を疑え”である。故に7~8枠が有利なのだが、ミリオンのこの枠(6枠)なら大丈夫だろう。なんといってもブルーコンコルドと0.1差の馬だ。
 中山からは穴狙いで10R【黒松賞】。本命は10番アッパージーン。難解の一戦であるが、父アドマイヤボス産駒は短距離で活躍が目立つ。特に1200m芝の複勝回収率は140%を超える。8Rは9番ブーゲンビリア。父スペシャルウイーク産駒は福島1150mが全くの苦手、逆に中山の1200mは単勝回収率が300円を超える。つまり穴でこそ走るということだ。特にダートだと牝馬の方がいい成績を挙げている。ここは狙い目だ。中山4Rは6番コアレスキャスト。中山1800m芝のSS産駒は人気ほど信頼はない。またフジキセキ産駒も1800mより1600m、1200mの方がいい。よってここは血より経験をとってみる。
 今日はあと数時間後にW杯の組み合わせが決まる。決勝トーナメントに行くにはこの組み合わせが大事だが、どうせやるなら『死のグループ』に入ってもいいのではと思っている。果たして、運命の神様はどんなドラマを用意しているだろうか。
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