米男子プロゴルフツアー・メジャー最終戦《第149回全英オープン》が開幕した。2大会連続出場の金谷拓実はイーブンパー、70の48位で滑り出した。33歳で初の海外メジャーとなった永野竜太郎たも午後の最終組で回り、イーブンパーの70で48位発進となった。同じく初メジャーの日本ツアー賞金ランク2位の木下稜介は2オーバーの91位で滑り出した。 《東京五輪》代表で初出場の星野陸也のは4オーバーの127位と大きく出遅れた。2度目の出場の稲森佑貴は5オーバーの137位と厳しい初日となった。2010年大会覇者のルイ・ウェストへーゼン(南アフリカ)が、6アンダーの単独首位発進を決め、17年大会王者のジョーダン・スピース(米国)、レフティーのブライアン・ハーマン(米国)が1打差の2位で追う。世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(米国)は2アンダーの19位。メジャー4勝のブルックス・ケプカ(米国)は1アンダーの32位。14年大会覇者のロリー・マキロイ(英国)はイーブンパーの48位で滑り出した。 昨年の全米オープン王者のブライソン・デシャンボー(米国)、今年の全米オープンを制したジョン・ラーム(スペイン)は1オーバーの74位。世界ランク3位のジャスティン・トーマス(米国)は2オーバーの91位。《全米プロ選手権》を史上最年長の50歳で制したフィル・ミケルソン(米国)は、10オーバーの155位の最下位となった。4月の《マスターズ》王者の松山英樹は、新型コロナウイルス感染のため欠場となっている。今回期待できるのは金谷だけかなぁと思っていたが、永野が初日頑張った。金谷はこのところ、スロースターターで、たぶん2日目以降順位を上げるだろう(希望も込めて)。天候次第だが、ロイヤルセントジョージズならたぶん優勝スコアは10アンダーまで行かないはず。十分にチャンスある(永野も)。出遅れた星野、木下にしても2日目イーブンパーまで戻せば予選突破の可能性があるように思う。稲森の確実さは日本のゴルフ場では相当な武器だが、フェアウエイに行ってもどう跳ねるかわからない英国のゴルフ場では少ししんどいし、飛距離も…。
藤田晋旋風が吹き荒れた「セレクトセール2021」は、12日の1歳セッション、13日の当歳セッションをもって終了した。2日間の総売上は225億6100万円で、過去最高額205億1600万円(19年)を大きく凌ぐレコードとなった。2日間の合計落札額で種牡馬別の最上位は、20頭が落札されたロードカナロア産駒で21億2700万円。平均価格は1億635万円。次位は21頭のハーツクライ産駒で計18億1900万円、平均8662万円。3頭が落札された(1頭主取)ディープ産駒は、平均価格2億667万円だった。
【種牡馬別合計落札額 TOP15】※種牡馬/落札額/落札頭数(欠場、主取除く)は以下の通り。1位…ロードカナロア・21億2700万円・20頭、2位…ハーツクライ・18億1900万円・21頭、3位…エピファネイア・17億4100万円・29頭、4位…キズナ・17億3000万円・28頭、5位…レイデオロ・11億4200万円・15頭、6位…ドゥラメンテ・11億200万円・ 24頭、7位…モーリス・10億1100万円・22頭、8位…リアルスティール・8億3200万円・18頭、9位…サトノダイヤモンド・8億2000万円・11頭、10位…ルーラーシップ・7億8800万円・20頭、11位…ディープインパクト・6億2000万円・3頭、12位…ドレフォン・6億1400円・15頭、13位・・ハービンジャー・5億7900万円・15頭、14位…ダイワメジャー・5億5600万円・13頭、15位…サトノアラジン・4億4700万円・8頭
ディープ&キンカメが最後となり、ハーツクライも引退。次の種牡馬争いは今のところロードカナロアが一歩リードでそれをエピファネイアとキズナが追う形。これが3強を形成しそうだが、僕はこれにリアルスティールとドレフォンが追随するのではないかとみている。5位の新種牡馬レイデオロはキンカメ×シンクリだから期待は高いが、走ってみないとわからない。それから21歳ダイワメジャーの頑張りには拍手を贈りたい。
続いて落札者別。合計落札額で最上位は、18頭を落札した藤田晋氏で23億6700万円。平均価格は1億3150万円。次位は8頭落札の(株)ダノックスで計12億6000万円。平均価格1億5750万円だった。
【落札者別合計落札額 TOP15】※落札者/落札額/ 落札頭数は下記の通り。
1位…藤田晋・23億6700万円・18頭、2位…(株)ダノックス・12億6000万円・8頭、
3位…金子真人ホールディングス(株)・10億5700万円・9頭、4位…小笹芳央・9億3400万円・9頭、5位…三木正浩(ABCマート創業者)・8億400万円・10頭、6位…(株)サトミホースカンパニー・7億1700万円・13頭、7位…国本哲秀・7億500万円・4頭、8位…(株)サラブレッドクラブライオン・5億7800万円・11頭、9位…(同)DMM.com・5億4700万円・13頭、10位…廣崎利洋HD(株)・4億9700万円・7頭、11位…野田みづき・4億6600万円・8頭、12位…寺田千代乃・4億500万円・7頭、13位…(同)雅苑興業・3億7200万円・5頭、14位…近藤旬子・3億5500万円・3頭、15位…池田豊治・2億6600万円・2頭
圧倒的に目立った藤田氏。ただ買っている馬を見るとあまり統一感が感じられなかったのは、僕の気のせいか。(株)ダノックスと野田みづき氏は念願のクラシックに向けての購入だろう。そして4頭で7億超えの国本氏もショウナンパンドラ以来のクラシック狙い。金子さんはいつも通りのマイペースで、4位「ホウオウ」の小笹氏、5位「エリカ」「ジャスティン」の三木氏はそれぞれ2015年、2019年から馬主になった新興勢力だ。サトミはいつもよりおとなしい動き。結構“地味”サトノを買っていたから馬券的には面白そう。13位の雅苑は僕と好みが合いそう。というのも、購入したボンジュールココロ2021(牡・父ルーラーシップ・7400万円)は僕が一口持っているコーディアルの下で、シャンポールフィズ2021(牡・父モーリス・6400万円)はテキサスフィズの下だ。それにしても馬主も変わってきたなぁ。時代の流れかぁ…。
最後に馬も見てみる。初日の1歳馬セッションでは、1億円を超える高額落札馬が28頭(2億超えは8頭)で、昨年の18頭を大きく上回った。その中でも最高落札額となったのは、3億円の2頭。1頭は「ゴーマギーコーの2020」(牡、父ディープインパクト、)で、長谷川祐司氏が落札した。母は米GIIの勝ち馬だ。もう1頭は「ファイネストシティの2020」(牡、父ロードカナロア)で、藤田晋氏が落札した。母は米GI勝ち馬。藤田氏はこの他にも、2億円の「ヴィンテージローズの2020」(牡、父エピファネイア)など、合計12頭(1億超え7頭)を落札し、合計落札額は15億4100万円にも上った。3番目の高額馬は「ギエムの2020」(牡、父シルバーテースト)。「ショウナン」の冠名で知られる国本哲秀氏が、2億6000万円で落札した。シルバーテーストは初年度産駒がJRAで既に4勝を挙げている。牝馬の最高額は「ホットチャチャの2020」(牝、父ロードカナロア)で、長谷川祐司氏が1億6000万円で落札した。半兄に18年【菊花賞】2着のエタリオウがいる血統。また、ディープ産駒最後の上場となった「スイープトウショウの2020」(牡、父デイープインパクト)は、池田豊治氏に2億円で落札された。その他では、日本産のアイルランド調教馬で英GIを2勝したサクソンウォリアーの初年度産駒「アイムユアーズの2020」(牡、父Saxon Warrior)が1億9000万円、米3冠馬ジャスティファイの産駒「ジベッサの2020」(牡、父Justify)が2億円、昨年の【ホープフルS】を制したダノンザキッドの半弟にあたる「エピックラヴの2020(牡、父ロードカナロア)が2億4000万円、16年【ドバイターフ】覇者リアルスティールの初年度産駒「サンタフェチーフの2020」が1億6000万円で取引されている。全体的に高めに値が付いた印象だが、「ギエムの2020」(牡、父シルバーテースト)は驚いた。初年度産駒が活躍しているにしろ、2億6000万円は余程馬がいいのだろう。また牝馬の「ホットチャチャの2020」も驚いた。兄弟にエタリオウがいるとはいえ、この高値。どんな牝馬見てみたい。
2日目の当歳馬セッションでは、1億円を超える高額落札馬は24頭(うち2億超え7頭)。その中でも最高落札額となったのが、「セルキスの2021」(牡、父キズナ)。「ホウオウ」の冠名で知られる小笹芳央氏が、4億1000万円で落札した。母は独GII勝ち馬。半兄に19年【皐月賞】2着、【日本ダービー】3着のヴェロックスがいる。2番目の高額馬は「ヤンキースローズの2021」(牡、父ロードカナロア)。冠名「ダノン」の(株)ダノックスが、3億7000万円で落札した。母は豪GI・2勝。半姉にあたるディープインパクト産駒るロムネヤ(デビュー前)は、19年の当歳セッションにて牝馬最高額の2億1000万円で落札されている。種牡馬引退により、今年の当歳が最終世代となるハーツクライの産駒にも注目が集まった。「ラヴズオンリーミーの2021」(牡、父ハーツクライ)は、3番目に高額の2億8000万円で三木正浩氏が落札。半兄に16年【ドバイターフ】覇者リアルスティール、半姉に今年の【クイーンエリザベス2世C】などGI・2勝ノラブズオンリーユーがいる血統。ハーツクライ産駒は他に2頭上場され、「シーズアタイガーの2021」(牝、父ハーツクライ)は金子真人ホールディングス(株)に、「ラブリーベルナデットの2021」(牡、父ハーツクライ)は藤田晋氏に、いずれも2億円で落札された。「シーズアタイガーの2021」は本日の牝馬最高額だった。また楽新種牡馬では、17年の【日本ダービー】馬レイデオロの初年度産駒は、1億8000万円の「モルガナイトの2021」(牡、父レイデオロ)など億越えが5頭。他にも、19年の米国年度代表馬ブリックスアンドモルタルの初年度産駒「ランズエッジの2021」(牡、父ブリックスアンドモルタル)が1億500万円、16年【有馬記念】などGI・2勝サトノダイアモンドの産駒「ポジティブマインドの2021」(牡、父サトノダイアモンド)が1億8000万円で落札された。
当歳馬で気になるのは何といっても「セルキスの2021」(牡、父キズナ)。矢作調教師も絶賛らしいが、キズナ産駒に4億はちょっとびっくり。あとは前にも触れたが、レイデオロ産駒にも注目したい。そして最近、海外で活躍していた種牡馬産駒の活躍が目立つ。その点で、「ランズエッジの2021」は気になる。 いずれにしろ、盛況だった「セレクトセール2021」。ここだけは別世界のような感じに思えるのは僕だけだろうか。
明日の予想。まずは福島メイン【ジュライS】。本命は2番メイショウハリオ。ここにきて一気に力をつけてきた。確実な末脚を持ち、1700mも得意。鞍上田辺も福島ダート絶好調。相手は1,5,7,8,11,15番。小倉メイン【不知火S】は8番ダブルシャープ。小倉と相性がよく、負けてもいつも僅差。今回は捲りが決まる!相手は1,2,5,6,7,10番。函館メイン【函館2歳S】は11番ナムラリコリス。緒戦は4番ポメランチェに離されたが、叩いて前走は着差以上完勝。馬格のある牝馬で3走目も問題ない。相手は2,4,6,8,9,10番。
今週の一口は7月18日の福島3R【3歳未勝利】(1700mダート)に永野騎乗で出走。相手は揃っているが、1週スライドして動きがよくなっている。ワンパターン的な走りなので、減量騎手騎乗で弱点を少しでもカバーしてくれれば・・・。5着以内を期待!