太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

日韓合意

2018-01-13 09:43:18 | 社会観察

摩訶不思議な議論がワイドショーを賑わしている。例の慰安婦問題だが、特に昼のワイドショーは酷い。大嫌いな国際弁護士とか官邸通だと自慢する例のT崎は異口同音に韓国の非常識を罵る。確かに非常識であるが日韓合意書を読んで偉そうなことを言っているのだろうか。確かに首相の言うようにこれは国家間の約束、つまり契約である。契約であるならば、有効期限とか、疑義が生じた場合の扱いも書かれている筈である。一方あるいは双方に疑義が生じた場合の改訂や廃棄の手続きを示していて当然である。もし、一方に疑義が生じた場合は速やかに再協議に入るとか、一方が疑義を認めない場合は再協議は行わないとか条項があって当然である。もし無いなら合意書作成者の怠慢である。

別のゲストが米韓のFTAは締結されながら米側の要求で見直しが始まったのでそれならばと韓国が日本にこの問題を突きつけたのではという推測をした。FTA文書も読んでいないが当然見直し条項はあるはずである。日韓合意書だって、見直し、廃棄条項に則って日本は再協議はしないと言えばおしまいの話ではないのだろうか。それを尾ひれはひれを付けて尤もらしく韓国の非常識を解説する人達は合意書を読んで根拠を確認したのだろうか。根拠なき再交渉ならそれこそ非常識。30年以上前、大手商社マンから皮肉交じりに聞いた話である。イン・パキとの交渉は本当に難しい。契約書のサインが終わった途端、さあ交渉を始めましょうかと言って来るとのこと。勿論今の時代の話ではないだろうが、似たような経験も実際あった。やはり30年以上前、太陽電池の初めての無償援助入札で1番札となった。ところが先方は2番札と交渉を始めた。確認すると入札仕様に書かれていない技術審査でお宅は落ちたという。さらに突っ込むとあれやこれやと理不尽な理由を次々と出してくる。私はそれらに理詰めで反論資料を書く役割だった。相手の高官が2番札の会社と繋がっていたのは後に分かったが、当の高官も最後は国際司法裁判所で裁かれたと聞く。この話はまだ僅かばかり当事者が生きており、詳細は黒塗りになるので書かないが、相手はパキである。

昔は良く扇動に乗っかったが今ではひねくれ者、そう簡単には専門家の言う事を信じない。相撲の問題でもあまり一方に偏ったブログは書かなかった。しかしこれはコメンテーターの言う事を信じなかったからではない。「道」と言えばどちらに与しても最後は背後にその筋が居るのではと勝手に想像したからである。熱狂的な支持者はきっと居るだろうからコメンテーターは勇気ある人達とも言える。本当のことを知らなければならないのにその術もなく、調べもしないでマスコミにいちいち腹を立てている自分はやはり未だに扇動に乗っかっている一人かも知れないが。



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