太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

なんともはや

2017-10-07 09:16:11 | 日記

奥さんと幼い子供5人を殺害して家に火をつけた容疑で若い父親が逮捕されたというニュースが流れた。外観で人を判断してはならないが映像や写真に映る父親はこれが5人の子持ちの親かと思ってしまう。勿論事情は知らないで物を言う事はできないが少なくとも子供を殺さざるをを得ない理由など如何なる場合であっても有り得ない。子供は存在自体が親の何倍もの可能性を持った原石である。可能性を摘む権利はたとえ神でもないであろう。

最近親が子供を殺す事件はよくある。親の資格がないまま親になったのだろう。結婚するための資格制度というパロディーを聞いたことがあるが、まさに親になるための資格制度が必要かも知れない。若い本能のままに子供を作ることに一定の義務を課す。結婚の段階で将来子供が出来たら後見人を3人指名することを約束する。後見人には義務が発生しない保証人のようなものとし、何かあったら役所から相談が行くという役目とする。若い夫婦には何かあったらあの人達に迷惑が掛ってしまうという縛りである。そこまでと思うかも知れないがちょっと昔は村人であったり近所付き合いがその緩やかな縛りの役割を果たしていた。

親の資格とか能力はその親を見て身についてくるものであるから親は自分が子供を育てる態度はそのまま孫にも伝わると思わなければならない。トンビが鷹を産んでも鷹として育つかどうかは別物である。垣間見た親の姿をを幾つか。

先日横断歩道を渡ろうとしたら向かいで4、5歳の男の子が母親から少し離れてその辺りのものを触りまくって遊んでいる。青信号に変わった途端母親はさっさと一人で渡ったが子供はまだ遊んでいる。母親は振り返って男の子にさっさと渡りなさいと大声で叱っている。思わず振り返ったら男の子は横断歩道では無く、信号待ちで止まっている車の1台目と2台目の間を飛行機のように手を広げてすり抜けた。一瞬危ないと思ったが幸い右折車も左折車も無かったがドライバーはまさか信号待ちの車の後から子供が飛び出してくるとは思わない。赤毛のロングヘアーの若い母親は危ないじゃないのと叱った。駐車場で子供が車の間を走り回ったり、スーパーの店内を運動場のように大声で走りまわる子供はよくある。暫く放っておいてキャンキャン叱る母親を見ると心配になる。

昔姪の結婚式に行った時、可愛い顔をした華奢な娘だが新郎を見て驚いた。たっぷり日焼けし、髪はやや金髪である。顔はいかにもヤンチャそうで勤め人の多い我が親戚では異色であった。大丈夫かなと思ったが何年かの間に印象はどんどん変わって行った。外観は土建屋らしく厳ついが中身はその辺のスーツを着たサラリーマンより穏やかで優しい。特に自分の子供や義理の親に対する接し方をみれば良く分かる。今では町のリーダー的存在で部下からも慕われ小さいながらちゃんと商売もしている。学歴社会の人達には分からない、えも言われぬ社会適応性である。

ブログで書いたかも知れないが、集団就職で田舎から出て来た初老のおじさん。自分はこの齢まで大したことは出来なかった。ただ一生懸命働いただけで自慢できることは何も無い。大した趣味も面白いことも無かったが一つだけ楽しかったと思う事がある。子供を育てるというくらい楽しい事はない。その子供達も一人前になって離れて行ったが人生で一番楽しかったことと聞かれればそれだな。