今ではその座をメロンに譲った感があるが、メロンと似たマッカ(まくわうり)は夏の味覚だった。私は中学一年の時、牛乳配達を始めたが、私の配達先の農家の屋敷内の畑には夏になるとマッカが育てられていた。土塀の中の大きな藁ぶきの農家で、中庭の畑を見ながら玄関横の牛乳箱まで牛乳を届けに行っていた。農家の朝は早いので時々はご主人と挨拶することもあった。中学2年の時体育の新任の体育の先生が朝礼で紹介された。その次の日の早朝、いつものように農家に配達に行くと、その先生が中から出てこられたので、びっくり仰天。自己紹介をあわててして退散した。今はすっかりその趣は無くなったが、当時は大阪市の北部のあちらこちらに広い屋敷の農家があり、畑や水田が広がっていた。先生のご実家もそんな一軒でマッカを見ると当時のことががよみがえってくる。先生の授業は受けたことはなかったが、かわいがっていただいた。高校入試が終わった春休み、柔道部の友人たちと一緒に京都まで先生とサイクリングした。楽しい思い出である。
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