共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

座間郷総鎮守 鈴鹿明神社

2017年05月20日 22時57分46秒 | 神社仏閣
今日は人と会う用事があって、座間市に出掛けました。それで、用事自体は割りと早くに終わってしまったので、以前から気になっていた《鈴鹿明神社》という御社に参詣してみようと思い立って行ってみました。

座間駅から10分程歩いて急坂を下ると、その先に鈴鹿明神社の鳥居があります。稲荷社や厳島神社等の摂社が並ぶ中を進むと、拝殿が見えてきます。



創建は欽明天皇の御代と云いますから、先日参詣した座間神社とあまり違わない頃と推定されています。御祭神はなんと伊弉冉尊(いざなぎのみこと)と素盞嗚命(すさのをのみこと)の親子です。

社伝によれば欽明天皇の御代、伊勢の鈴鹿郷の神社例祭の折、御神輿が海上を渡御していたところ突然の暴風雨に見舞われて御神輿ごと流されてしまい、漂流の末に遥々相模湾の東峯に漂着し、それを見つけた沿岸の里人の手によって運びあげられ、この地に《鈴鹿大明神》として祀られたのが始まりということです。その後、座間神社が武相総鎮守とされたのに対して、こちらは現在の座間市と相模原市のほぼ全域、並びに大和市の一部にまで跨がる広大な座間郷の総鎮守として、現在に伝えられています。

ちょうどお宮参りの神事が始まるところでした。祝詞に合わせて頭を垂れると、新緑独特の薫りを乗せた風が境内を吹き渡ります。拝殿の周りには梅の木や枝垂れ桜の木がありましたから、春に来たらさぞや美しいことでしょう。

と、境内の一角に目をやると…



出ました!もはや拙ブログではすっかりお馴染みになった『宮鐘』でございます。

この鐘は、撞木で撞く場所を示す撞座(つきざ)のデザインが蓮の花の形ではなく三つ巴紋になっていました。つまり、この鐘は何処かのお寺にあったもとを流用したものではなく、明らかに神社に設置されることを前提として鋳造されていることを示しているのです。宮鐘について、またひとつ謎が深まりました…。

最後に



御朱印を頂戴して参詣を終えました。

いつも電車の中から看板だけ見て気になっていた御社に行くことが出来て、とても有意義な一日となりました。
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