日頃のアマチュア無線運用時や特に昨今のコンテスト参加時に何時も強く感じるアマチュア局の減少傾向に付いてインターネットで色々調べて見た。
上のグラフは赤線が総アマチュア局数を表したもので最盛期の1994~1996年頃には開局して居る(免許状が発給数が)140万局近くに成って居る。其の同時期のJARL入会員数は約20万局(青線)今から思うと此の頃のJARLの経営業態は笑い止まらぬ状態で有ったろう。黄線のグラフがアマチュア無線局に対するJARL入会局の割合で1970年が一番高く38%を示しアマチュア無線の黄金期と言われた1985年~2007年に渡っては急激な局数増加の割には大きい変化を示さず平均で15%前後を推移して居る。此れは144MHz帯~430MHz帯のU-VHF帯全盛の時代で新規開局の方の多くが此方に流れ通信が比較的近かった事や仲間内との交信が大半でQSLの交換や其の必要性が無かった事が影響して居ると思われる。
此のグラフは今後のJARL会員数の予測推移を表した物だが2015年が55000局位で5年後の2020年には10000減の45000局、更に其の5年後の2025年には35000局にまで減少する。此の現状は可也厳しい数値だが此れはアマチュア無線全盛期と比較するから可也の落ち込みと感じるが私が最初に開局したのは1966年でアマチュア局数は多分30000局前後だったと思われるが考えてみると現状は元に戻った状況で『余りに悲観する状態でも無い!』と実感する。其の当時でも交信相手に困る事は無かったし交信内容も今よりは遥かに内容の濃い物で有ったので今後、此の推移でアマチュア局が減少して行ってもアマチュア無線が本当に好きな人は残り運用状況は変化しながらも少なくても私が生きている間に通信相手が無くなる事だけは無い様だ。
此の円グラフは全免許所持者に対する各ライセンスの発給状況だが第1級と第2級のライセンス保有者は合わせて11万人に及ぶ、アマチュア局数が激減する中で上級ライセンス保有者は寧ろ増える傾向にある。此れはCWの実技テストが無くなり受験し易く成った事が起因して居ると思われるが何よりアマチュア無線に強い興味や好きな思い入れがなかったら上級への挑戦は考えないと思うので良い傾向に思える。確かに最近のQSOで感じる事は各周波数でアクティブに運用して居る局は上級局が多くアマチュア無線離れの割合は低い。
結論として今後アマチュア局の減少傾向に歯止めが掛かる事はないと思うが本当にアマチュア無線が大好きな人は如何なる状況下に成っても必ずや生き残り寧ろ成熟度は上がる様な気がして居る。「たかがアマチュア無線 されどアマチュア無線!」本当にアマチュア無線が大好きで堪らない人々が残れば其れで良い!
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