黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

本日のDXの実績 (2012/10/26)

2012年10月26日 23時22分06秒 | アマチュア無線

 最近の24MHzのコンディションはソコソコ開けているが07時jstくらいが一番開けている様子で1時間くらいでコンディションは落ちる様に思う。最近は07:00jst頃から聞いているが少し遅い様に思え?明日からはもう少し早めに起きて聞いてみようと思っている。

 

 明日からDXコンテストが始まるが24MHzと比較すると21MHzや14MHzは余り良い様には思えない。周波数の高い24MHzや28MHzの方が安定している様に思える。最近CY0(セーブル島)が出ている。毎年1回程度は運用されるが意外と早くQRTするケースが多いので先手必勝、聞こえている内に呼ぶ事が重要である。



          本日の実績



  CY0/AA4VK   10/26   07:39JST  24MHz  SSB

  HR5/W9LG    10/26   07:40JST  24MHz  SSB
  
  YV8AD       10/26   08:24JST  21MHz   CW

  WA4DAN/CY0  10/26   08:43JST  21MHz  SSB


          其の他



 24MHzで北米の局5局、北米の局は08:30JSTを過ぎると信号が可也落ちるので06:30から20:30JSTがベストタイムのように思える


桜、御紋の真空管とアンプ

2012年10月26日 09時05分06秒 | アマチュア無線

 我家には兄が持って帰って来た桜のマークの入った真空管がゴロゴロしていた。言わずと知れた警察関係の放出品、この時代は警察関係の無線機器が真空管式からトランジスター式の機器に時代が大きく変わっていたし周波数関係も使用区分帯が変わっていたので放出品が可也有った様である。

 

 機械類は放出時に悪用防止の為、ハンマーを入れるので機械類は余り見掛け無かったが真空管は抜かれて放出されて居たのだろう6146やUY-807が出回って居たが、其れでも其の道に人脈が無ければ入手出来なかったのだが(古物商や解体処分屋さんに対して)兄には多分知り合いが居たのだろう。不思議とそれらが転がっていた。



 A3の電波形式の時代はリニヤ・アンプの製作も耐圧の高い高周波部品や容量の大きい電源トランスが必要で大変だったが電波形式がSSBに移行すると世の中は段々とハイ・パワー化してきた。当時は12BY7Aや6CL6の小型のMT管を複数本並べて規格外の高電圧を掛けてパワー絞り出す とんでもない製作記事が掲載されたりして水面下で其の様な事が行われていた。メーカー製のトランシーバーもFL-100B辺りから100W出力に成り少し後のFT-400DXに成ると出力は200Wを軽くオーバーする時代に段々と成ってきた。

 

 真空管が有ればリニヤ・アンプが作れるので兄と二人で実験して遊んでいた。この時代はGGアンプ全盛でしかも「ベタコンGGアンプ」全てのグリッド電極は接地し3極管として使用、電源も高圧とヒーター用とカットオフ用のバイアス電源だけでOK、グリッドがアースされる為に自己発信が発生しにくいので面倒な中和を取る必要も無いので回路は簡素化され誰でも簡単に製作出来た。6146の真空管は此の方式には余り適さなかったが其の当時に入手が簡単で有った。807系の真空管はパワーグリッドと言う電極が有り其の電極がカソードと接続されているのだが管内部接続で無く真空管からは独立して出て来て真空管のソケットピンの所でリード線がカソードと半田付けされているタイプの真空管を選びパワーグリッドを独立させアースに落としてベタコンGGアンプにする事を計画した。



 文章に書くと実に簡単だが真空管の球とソケットピンの台座は可也強固な接着剤で固められていて球の部分とピンソケット部を外すのは結構大変な作業で最初にピンに半田付けされている電極リード線をピン足から外し其れが終わると球の管壁とソケット部の接着剤を温めて少しずつ左右に動かしピンソケット部分と球側を外す作業に入るのだが此れは結構大変な作業で有った。うまく外れてもパワーグリッドのリード線が出ていないタイプも有ったが(球の中で接続されて居る)此れはベースを外さない事には解らないので「骨折り損のくたびれ儲け」に成る事も時々有った。

 

 確か1685の欧州品番の807は100%、O・Kで有ったと記憶している。(ひょっとすると1865の型式番号かも??)電極が分離出来ると後は接着剤で元の様にすると真空管の改造は出来上がり。UY-807は最大規格でプレート電圧は最大600V位で80W近い出力と思ったが此の球に1500Vを印加すると電波の質は別にしてパワーは可也搾り出す事が出来た。この球の3パラとか4パラをアルミのシャーシに組んで実験したが成功して其のリニヤで交信をした思い出は無いが、製作段階で色々な失敗をしながら少しずつ賢く成って行った。



 実験の機器の高圧回路の高圧トランスは2次側が1000V、1250V、1500Vの3段階のタップのある。両波整流タイプで電流容量は300mA程度の物で有ったが当時は、SSBの電波形式の場合は負荷電流は倍ぐらい流しても問題無く使える等と言われて居たのでトランスメーカーの標準在庫品を使用していた。

 

 当時、高耐圧大容量のシリコンダイオードは少なくセレン整流器を使用したのだが此の整流回路で電源スイッチを入れると瞬間に管ヒューズが溶断、ダィオードがショートする症状に悩まされた。私達の整流器使用にあっては データに書かれた対電圧と電流値だけしか考えていなかった。余裕の有るサージ電圧の対応策が出来て居なかったしサージ電圧の意味さえ十分に理解出来て居なかった事で、この原因を理解するまでに数個の部品を駄目にした。

 

 また同じ電源回路で使用する平滑用の高対圧オイルコンデンサー等は無かったので耐圧電圧の低い中古の500WV位のブロックコンデンサー数個を直列接続にして使用したが各コンデンサーに均等に分圧する対応が悪くパーンと言う大きい音と共に内部のアルミと絶縁物が飛び出しビックリしたが何よりも部屋中に臭いが充満し1日中強烈な臭いに悩まされる事等を体験した。



 リニヤアンプの製作に成功し交信に使用出来る程度に成ったアンプは3P50を使用した物、此の球は自然空冷で使用出来る本格的な送信管、船舶用の小型CW送信機に使用されA3電波の低電力変調(サプレッサー変調)が可能な様に真空管の頭にプレート電極とサプレッサー電極が飛び出した変わった格好の真空管で有った。

 

 この球は其のままの格好で使用出来たのでパラレルで組上げた。電圧は1200V位掛けていたので送信出力は200Wから300Wの間の出力であったと思うが?パワー計など有る筈も無く全て予測の世界、調子をこいて7MHzで運用していたらHL5COが呼んで来て交信が始まったが開口一番『貴方の電波非常に強いネ、でも電波汚いネ』と片言の日本語で言われて大変ショックを受け直に其のリニヤアンプ(ひずみアンプ)解体してしまった事が有った。

 

 其れ以降は572Bを使用したアンプに取組み3-500、そして8877と進み、段々と進化して行く事に成った。今思うと随分と無茶な事をしていたと思う。其の頃の私の事を知ってる人は居ないと思うが私が今のコールサインにした理由は少なからず其の事が関係している。