のんびり里山日記

里山を次の世代へ引き継ぐために、何かできることはないかな? のんびりと考えながら、里山のできごとを紹介していきます。

県民の森で研修会

2010年02月22日 | 自然観察

Pict6867_2
 週末、ながさき県民の森でインタープリター研修会を行いました。
 講師にはNACS-Jの自然観察指導員講習会講師をされている足立先生を招き、インタープリテ-ションの技術と、何を来園者に伝えるかを、1泊2日で教わりました。

 みんなで野外観察をしながらネタを探し、グループごとに『県民の森の自慢話』をするべく、テーマを決めます。
 プレゼンの内容を3案作り、そのうち一番良いものを写真などを入れて仕上げます。

Pict6887
 1班15分ほどで発表をしましたが、みんな案内になれていますから、お話もおもしろく、私には考えつかないさまざまな切り口に、感心しました。

 『インタープリターの役割は、この自然を次の世代へ残すこと』

 ただ、案内をするのではなく、文化や歴史を織り交ぜながら、長崎の西彼半島の自然を伝え、残していくことを、再確認しました。

 県民の森のインタープリター活動は今年で10年になります。
 更にレベルアップして、よい案内活動をできるよう、力を合わせていきたいと思います。


香り

2010年02月17日 | 季節

Pict6849 梅の季節になりました。
 我が家の庭の梅は、同じ町内の中でも1週間ほど遅く、2月8日に咲き始めました。
 ようやく満開を迎え、庭は良い香りがします。
 春がやって来ましたね!

 連日、雨や曇りが多く、今年は切干大根や干し椎茸をほとんど作らずに終わりそうです。
 とは言え、とれた野菜は保存しないと・・・と思い、使う大きさに切っては冷凍保存をしています。

 大根などは、一度冷凍すると、味がしみやすくなるので調理時間が短くてすむので、あまった大根を短冊切りにしてラップにくるんで冷凍しておけば、朝のみそ汁の具にちょうどいいですよ。

 フキノトウが顔を出して、春の香り満喫のこの頃です。
 そろそろ冬眠から覚めて、フィールドに出たいなぁ~

   ---お知らせ---

2月21日(日) 冬の田んぼ観察会が佐賀市で行われます。
 お近くに方、ぜひ顔を出してみてください。

NACS-Jの生きもの情報館では・・・
 「冬に日本に来る鳥たちの情報」・「カエルたちの卵の情報」を募集中です。
 その他にも、自然観察をして見つけた植物や動物を記録できる便利なサイトですので、フィールドノート代わりに記録を残してみませんか?
 どなたでも参加できますので、お気軽にどうぞ!!!


九州自然協議会

2010年02月09日 | 自然観察

Pict6754
 週末、九州各県の自然観察指導員が集まって、勉強会&交流会を行いました。
 今年は、国際生物多様性年。10月には名古屋市で、『生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)』が行われることもあり、生物多様性を実感する勉強会となりました。

・有明海のプランクトンを観察し、生物多様性について考える。
・諫早湾干拓の開門調査を求める長崎・佐賀の漁師さん(松永さん、平方さん)の話を聞く。
・自然保護協会のCOP10担当の道家さんのお話を聞く。

 研修会並みの内容を、しっかりと行い、生物多様性について、自然保護について、実感をした2日間になりました。

Pict6757
 小長井町の海岸でプランクトンネットを引き、自分たちでプランクトンを採取し、それを観察する。顕微鏡を覗くのはいつ以来でしょうか?

 松永さん、平方さんの話では、有明海の現状はなかなか報道されず、行政が発表した一方的な内容がテレビや新聞に流れていることを知りました。
 「開門をして、元のように戻るのか?更に悪くなることはないのか?」という質問に、「時間をかけて壊された自然は、同じだけの時間をかけなければ取り戻せない」という言葉は重く、たった一瞬のできごとで閉ざされた海を元の豊かな海へ戻すためには、長い時間がかかるということ。
 あの時、もっと考えていればと思いますが、有明海の再生に向けて、第一歩を踏み出す時期が遅れれば、再生までの時間もそれだけかかってしまうということ。

 「行政の言うことを聞いて、海を壊す手助けをしたことを後悔している」という言葉は、とても重いものだと思います。
 同じ過ちを犯さないように、もっともっと、政治に目を向け、私たち自身が考えないといけないと思いました。

Pict6788
 『生物多様性』というのは、聞きなれない言葉なのかもしれませんが、道家さんの話を聞きながら、人類が生きていくための『未来図』を作成して実行していくようなものだと感じました。
 20年後、50年後、100年後も人が豊かに暮らしていくために、本当に必要なものは何なのか?
 それは決して、子供の頃にマンガで見た、木も草もない人工都市ではないと思います。
 少なくとも私は、自分の子供たちにそんな日本を残したいとは思いません。

 『生物多様性』や『自然保護』を考えると言うことは、家族の将来像を想像しながら家を設計するようなことで、家だけでなく、町内とか市の福祉とか、いろいろと考えたりする、そういうことがもうちょっと大規模になっただけだと思うと、少し身近に感じられますね。

 地元開催の九州自然協議会。
 仲間や家族の助けを借りて、こんなに充実した内容を実施できたことに、感謝の言葉しか浮かびません。
 お礼のメールを書きながら、ちょっとウルウルしてしまいました。(笑)

 参加してくださった皆様、お力を貸してくださった皆様、本当にありがとうございました。