さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ポロンナルワ その1

2016年02月18日 | 海外旅行
午前中にシーギリヤロックの見学を終え、午後はポロンナルワの見学になりました。ツアーではほとんどがこのようなスケジュールになるようです。ポロンナルワは、シーギリヤの東に位置し、1時間ほどのバス移動になります。

その途中の車道南側にはミンネリヤ国立公園が広がっており、野生象に注意の看板も立てられていました。車が渋滞していると思ったら、野生象が道路を歩いていました。



停まったバスの脇を野生象が通り過ぎていきましたが、なかなかの迫力でした。夕方に行う野生象見学のサファリの期待が高まりました。



道路沿いには水を湛えた湿地帯が広がっていました。雨季が終わったところなので、乾季には草原になっているのかもしれません。



道路沿いには、干し魚を売る露店が出ていました。



ポロンナルワが近づくと湖が見えてきましたが、これは人工的に造られた貯水池で、パラークラマ・サムドラと呼ばれています。10世紀から11世紀にかけて、南インドのチョーラ王朝は大軍を送ってシンハラ王朝の首都アヌラーダプラを占領し、やむなくシンハラ王朝は都をポロンナルワに移しました。歴代の王は、灌漑を進めて国の発展を図り、また仏教の普及に力を注ぎました。パラークラマ・サムドラは、12世紀にパラークラマ・バーフ1世によって造られました。



ポロンナルワの遺跡見学の前にトイレ休憩を兼ねて、木彫の店を訪れました。木の染色法など興味深い説明もあったのですが、売り物が本格的な仏像で、土産物に買いようなものがありませんでした。



ポロンナルワでは、まずクワトラングルの見学を行いました。

クワトラングルとは四辺形の意味で、城壁に囲まれた方形の庭に11の建物が集まっています。



東側の入口からクワトラングルに入りました。



様々な遺跡が目に入ってきますが、まずは南端のトゥーパラーマから見学しました。



トゥーパラーマは、しっくいとレンガで造られた仏堂で、2mもの厚さのある壁に囲まれています。



靴を脱いで薄暗い堂内に進むと、外の猛暑と違ってひんやりしていました。



正面の祭壇は、空の状態でした。



両脇に仏像が置かれ、花も供えられていました。



立像では右手が失われているのは、どうしてなのでしょうね。





かつては、天井の小窓から差し込んだ光が仏像の頭部に付けられた水晶に当たって反射するようになっていたようです。



トゥーパラーマの入口から来た方向を振り返ったところ。左手に見えているのはラター・マンダパヤ、正面奥はアタダーゲです。



右手には、円形のワタダーゲが広がっています。



ラター・マンダパヤでは、仏教の中心地としての整備を進めたニッサンカ・マーラ王が僧の読経を聞いたといいます。



ハスの茎をかたどった石柱が並んでいます。柱は、曲線を描いており、ハスの茎が風に揺れる様を現しているといいます。



中央には、小さな仏塔状のものが置かれていました。



ラター・マンダパヤの前には、小さな仏像が雨ざらし状態で立っていました。



続いて、クワトラングルの中でも印象的なワタダーゲの見学を行いました。
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