さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 貴族の墓

2011年01月04日 | 海外旅行
ハトシェプスト女王葬祭殿見学では暑さが堪えましたが、もうひと頑張りして貴族の墓を見学しました。

ファラオの墓では、現生のことは葬祭殿の壁画として書かれて、墓には死者の書と呼ばれる、あの世でオシリスに向かい入れられるまでに必要な呪文が書かれます。これに対し、貴族の墓では、故人の仕事上の業績や日常生活、宴会などが描かれています。

壁画として、より親しみやすいものになっています。

貴族の墓見学者用の駐車場からは、ところどころに粗末な小屋掛けがある荒れ地が見えるだけです。観光客の車も僅かしか停まっていませんでした。



砂漠の中を、案内人に従って進んでいきます。



きびしい暑さのため、砂漠の上を歩くのもきつく感じられ、墓が見えてきた時はほっとしました。



ナクトの墓をまず見学することになりました。



ナクトは、トトメス4世時代の書記です。

入り口の案内図からもわかることですが、ファラオの墓とは違って、内部はごく狭いものです。



しかし、その壁一面に描かれている壁画は、色鮮やかで見事なものでした。

沼沢地での狩りを描いています。ナイル川のパピルスの茂みで、鳥や魚をとっています。



ナクトの足元には、彼の家族が描かれています。



ワイン作り(上段)と魚の干物作り(下段)が描かれています。



ナクトの墓で最も有名な女楽師の絵。大型の竪琴、リュート、アシ笛を演奏する三人の娘が描かれています。



ナクト夫妻。



ナクト夫妻が捧げものをしている絵です。



農作業が描かれています。



様々な貢物が描かれています。



奥室の壁画



予定では、ナクトの墓見物だけが入っていましたが、入場券は、メンナの墓も含まれているというので、メンナの墓も見学しました。



メンナは、トトメス4世時代の土地検査官でした。

これは捧げ物の絵です。



収穫の絵。



徴税の絵。

貴族の墓は、色鮮やかな壁画に古代エジプトの生活が生き生きと描かれており、これが3500年前に描かれたものとは思えません。

公開されている他の貴族の墓も見たかったですが、二つを見ることができただけでも満足するべきでしょう。
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