さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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県花・雪割草の動き

2008年01月10日 | 
1月9日、新潟のローカルニュースで、「雪割草を県の草花に指定へ」という報道がされていました。

県は、県内の山里に春を告げる山野草の代表格「雪割草」を県花のチューリップに続く県の「草花」に指定する方向で検討に入ったとのことです。

「雪割草の指定は、自生地保護や観光振興などに寄与すると愛好家団体などが六年前から求めており、県議会12月定例会で県の草花への指定を求める請願が全会一致で採択された。
近年、愛好家が増え、乱獲が問題になる一方、一鉢数千―数十万円で取引され産業としても注目を浴びる。長岡市や柏崎市の植物園が「越後雪割草街道」と銘打った周遊ルートをつくるなど観光への活用も進んでいる。」
(新潟日報より)

このニュースを聞いて、不安を覚えました。この雪割草愛好家団体というのは雪割草を販売している園芸関係者で、登山愛好家に聞けば、違う答えが返ってくるのではないでしょうか。

栽培種といえども、一鉢何万円という山野草は異常なことに思います。新潟の山で雪割草が少なくなったのも、園芸業者の違法採取があったと聞いています。自然の花も、これはいくらという目で見られることになります。

野生の雪割草の減少は、県花指定によって加速し、さらに保護と称して、柵で囲ってしまうという事態にならないかという恐れがわいてきます。

「約4万2000人の署名を添え、県議会に請願した県雪割草愛好団体連合会の大原久治会長は「指定は貴重な群生地を守ることにつながるし、山野草産業や観光による地域おこしにも大いに弾みがつく」と期待している。」

「山野草産業や観光による地域おこし」が一番の目的のようですね。それが一番自生地の破壊につながるとは思わないのだろうか。

私が聞かれたなら、「山野草は、そのままそっとしておいて」ということになるでしょうか。

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