29Lib 分館

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分量が読者を怖気づかせるが、平易で分かりやすい

2011-04-22 11:03:33 | 読書ノート
ビョルン・ロンボルグ『環境危機をあおってはいけない:地球環境のホントの実態』山形浩生訳, 文藝春秋, 2003.

  地球環境の現状を各種データから丹念に読み解くことで、環境保護派が主張するほど現状は危機的ではないと訴える本。著者はデンマークの統計学者。出版当初から論争を喚起し、支持者と反対派の間で毀誉褒貶があるようだ。書評もインターネットで大量に見つかるので、内容の詳細については割愛。

  今更この本を手に取った理由は、この本をレポートに使った学生がいたこと。難解な本ではないものの、上下二段組みで670ページもあるし、19歳の短大生にはとうてい読みこなせない本だと考えていた。だが、そのような認識をあらためなければならないようだ。たとえ理解できていなくてもこの分量にチャレンジしたことを評価するところだが、彼女はちゃんと批判的に読みこなすことができていた。こういう学生もいるんだなあと驚かされたしだい。
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