真壁さんが蔦屋代官山で建築本に関する鼎談イベントを
された。去年(2014年)5月の1回目に次ぐ2回目。建築
に関する本にまとわる話をしようという企画。
今回は大御所・槇文彦さん、中堅で人気のアトリエ・ワ
ンの塚本由晴さん、と真壁智治さんの鼎談。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/ef/81442bdfbb24092f679cd81227b6d63c.jpg)
槇文彦さんは建築界の大御所であり重鎮であり、名前は
わからなくても、彼が設計したヒルサイドテラス、京都
国立近代美術館、スパイラルといった建物は好きな方も
多いのでは。
問題になっているオリンピックに向けた新国立競技場へ
の代替案の提案をされたことでも話題になってはるが、
御年88歳!信じられない。
国内外で建築プロジェクトが現在も進行中だというし、
ゆっくりとユーモア交えながら、相手の話も受けなが
ら、本質を語ろうとする姿には感銘を受けっぱなし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/fb/6a83b4fcf1f6d6550eb6906e9da0232d.jpg)
イベントの趣旨はこちらに譲るとして、建築物の話は殆
どなく、建築界や建築家のとりまく状況の変化がテーマ。
建築業界も産業化と専門化が進んでいることの危機感。
グローバリゼーションと移動の自由がその背景にある。
塚本由晴さん曰く、(その土地の固有のもの、固有の様
式である)バナキュラーな建築はどんどん失われていっ
ている。
建物の作り方に関心が高い依頼主はほんの一握りで、多
くは建物はお金を払い、建築家や建築会社(もしくは不
動産デベロッパー)に任せればできてしまう商品となっ
ている側面が強くなっている。
建築家は、コーチ役として依頼主の発想や家の記憶を探
しだすことではなく、ひたすら専門性の中に入って、機
能や便利性中心の建築に邁進していっている。
☆
槇さんによれば、アトリエ建築家といわれる人達も、数
は力という産業化の論理に、特に海外はそうなっている
と。
新国立競技場のコンペに勝ったザハ・ハディド、アップ
ル新社屋等の設計したノーマン・フォスターはそれぞれ
700人、1500人の巨大設計事務所だと聞いて驚く。
ザハにとっては、東京の新国立競技場はワンオブゼンに
過ぎず、それをありがたがって、しかも高い税金を投入
することになれば、悲劇であり喜劇だと。
アトリエ建築事務所は、その名の通り少人数の世帯で、
コンペに挑むとなれば所員一丸となって知恵と情熱を注
いで入魂の作品を生み出す・・というイメージはそうい
った産業化し巨大化した設計事務所にはもはやあるまい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/2b/fc845faa2a01a45806fb9fefe1141693.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/09/ce6e39b293f217e56307a12a30d7a839.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/a9/495c2a365b4e5c72aba2b575a2d7d63d.jpg)
彼らからの若い人たちへのメッセージが、民兵でいこう、
軍隊に入るな、ということだった。軍隊に入ると、上官
のいうことは無条件に聞かなければならないから。
言語や言語学、記号論が建築に与える影響の話も面白か
ったけど、勇気をもらったという若い設計家も多かった。
された。去年(2014年)5月の1回目に次ぐ2回目。建築
に関する本にまとわる話をしようという企画。
今回は大御所・槇文彦さん、中堅で人気のアトリエ・ワ
ンの塚本由晴さん、と真壁智治さんの鼎談。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/ef/81442bdfbb24092f679cd81227b6d63c.jpg)
槇文彦さんは建築界の大御所であり重鎮であり、名前は
わからなくても、彼が設計したヒルサイドテラス、京都
国立近代美術館、スパイラルといった建物は好きな方も
多いのでは。
問題になっているオリンピックに向けた新国立競技場へ
の代替案の提案をされたことでも話題になってはるが、
御年88歳!信じられない。
国内外で建築プロジェクトが現在も進行中だというし、
ゆっくりとユーモア交えながら、相手の話も受けなが
ら、本質を語ろうとする姿には感銘を受けっぱなし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/28/7e2133a2af2a1f2637062a898416aa4c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/fb/6a83b4fcf1f6d6550eb6906e9da0232d.jpg)
イベントの趣旨はこちらに譲るとして、建築物の話は殆
どなく、建築界や建築家のとりまく状況の変化がテーマ。
建築業界も産業化と専門化が進んでいることの危機感。
グローバリゼーションと移動の自由がその背景にある。
塚本由晴さん曰く、(その土地の固有のもの、固有の様
式である)バナキュラーな建築はどんどん失われていっ
ている。
建物の作り方に関心が高い依頼主はほんの一握りで、多
くは建物はお金を払い、建築家や建築会社(もしくは不
動産デベロッパー)に任せればできてしまう商品となっ
ている側面が強くなっている。
建築家は、コーチ役として依頼主の発想や家の記憶を探
しだすことではなく、ひたすら専門性の中に入って、機
能や便利性中心の建築に邁進していっている。
☆
槇さんによれば、アトリエ建築家といわれる人達も、数
は力という産業化の論理に、特に海外はそうなっている
と。
新国立競技場のコンペに勝ったザハ・ハディド、アップ
ル新社屋等の設計したノーマン・フォスターはそれぞれ
700人、1500人の巨大設計事務所だと聞いて驚く。
ザハにとっては、東京の新国立競技場はワンオブゼンに
過ぎず、それをありがたがって、しかも高い税金を投入
することになれば、悲劇であり喜劇だと。
アトリエ建築事務所は、その名の通り少人数の世帯で、
コンペに挑むとなれば所員一丸となって知恵と情熱を注
いで入魂の作品を生み出す・・というイメージはそうい
った産業化し巨大化した設計事務所にはもはやあるまい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/2b/fc845faa2a01a45806fb9fefe1141693.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/09/ce6e39b293f217e56307a12a30d7a839.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/a9/495c2a365b4e5c72aba2b575a2d7d63d.jpg)
彼らからの若い人たちへのメッセージが、民兵でいこう、
軍隊に入るな、ということだった。軍隊に入ると、上官
のいうことは無条件に聞かなければならないから。
言語や言語学、記号論が建築に与える影響の話も面白か
ったけど、勇気をもらったという若い設計家も多かった。