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ねがうこと、ゆだねること

芦原太郎『家族をつくった家』

2013-12-14 | 建築
食欲はでてきたんだけど、食べると胃がもたれる。
意識より胃の回復が遅れているということか。点滴
の闘病生活から帰還した人たちは、胃のリハビリも
大変やろうなぁ。



先日打合せさせていただいた、建築家・芦原太郎さ
が、子供のための建築絵本シリーズの4巻目を著し
てはったこと。

『家族をつくった家』2005年の発刊。亡き父芦原義
信さんが設計した「家」の増築や変化について太郎さ
んが少年時代の目線で語っていく。

ぼくが1歳のとき(1951年)に父が設計した
「家」ができました



戦後復興のとき、個人住宅の約3分の1は住宅金融公
庫の低金利を利用したそうだ。融資の限度が15坪だっ
たので、そのサイズの家がたくさん生まれる。

お姉さんとの4人家族。成長やライフスタイルの変化に
応じて、どんどん手を加えていく。縦に横に、そして上
(2階)へ。サウナ小屋を作ったり、庭に露天風呂を作っ
たり。う~ん、楽しそうや。

父は思い付いたらすぐ実行にうつしてしまうのです。

どんなに増改築を続けても、建て壊してゼロから作ること
はなかったところに、彼の家づくりの核心があると思う。



建築家になれと言われたことはなかったそうだけど、
自宅で家づくりを共有した太郎さんが、お父さんと
同じ道を歩むのは自然なことだったのかも。



お父さんの芦原義信(1918 - 2003)さんは戦後を代表す
る日本の建築家。銀座ソニービル(1966)、東京芸術
劇場(1990)など、ちょっとユニークでクリエイティ
ブな建物で今でも活躍している建物が多い。


当初壁に大きな電飾があったんや、早っ。

「日本郵船・青山社員寮(1965)」も義信さんの設計。
去年レストランCICADAが引っ越してきたけど、いい空
間に作り変えていた。広い中庭やプールもうまく活かして。



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