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渡辺眸 写真展『旅の扉』 ~猿・天竺~

2016-01-23 | photo
もう終わったんだけど、渡辺眸さんの写真展『旅の扉』
~猿・天竺~
を渋谷アツコバルー(1/8 - 1/24)へ見に
いく。

2年前から写真家・渡辺眸さんの1968年当時の写真の
個展が続いているのはブログで紹介した;
  2014年「1968 新宿」新宿ニコンサロン
  2015年「東大1968-1969」禅フォトギャラリー

学生闘争をテーマに足場を固めた渡辺さんは終息すると
インド、ネパールなどアジアへ軸足を映し、何度も往復
しながら1983年に発表しはったのが、本展の『天竺』。



ネパールのモンキーテンプルで遭遇する猿を撮ってはる
うちに、日本でも撮影をするようになったらしい。自然
の中にいる猿の写真より、停留場といった人工物にいる
猿の写真に惹かれる。

そして魅力的なインドやネパールやの写真。近代化する
前の「失われた」風景に引き込まれる。当時のいわゆる
ヴィンテージプリントがほとんど。空気感や時間感覚も
封印されているかの様だ。



インド人との距離感も心地よい。通りかかって撮ったの
もあるんやろうけど、何度か会って会話するうちに撮っ
た感じの親しさが滲んでいるのが好きやね。

写真集『天竺』の出版元「野草社」(こちらに石垣雅設
代表のインタビューがある)から初版本が販売されてい
たのは意外。程度のとてもいいものを買うことができた。



『西方神話』(中央公論社 1997)は流石に絶版だった
けど、これまた程度のいいのをアマゾンでゲット。渡辺
眸さんの写真集が充実してきて嬉しい限り。

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