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ねがうこと、ゆだねること

松尾スズキ初絵本・音楽劇『気づかいルーシー』

2015-08-26 | エンタメ
松尾スズキさんの初絵本『気づかいルーシー』(千倉書房)
が舞台になり、池袋芸術劇場に観にいく。8/31まで。

ショピンなどで活躍してはる田中馨さんが、作曲・演奏な
ので楽しみにしていた。サケロックのベーシストだったん
だけど、先日武道館(!)でやった解散コンサートには、
残念ながら行けなかったから。



「はえぎわ」主宰のノゾエ征爾さんが脚本・演出。松尾ス
ズキさんの絵本のある意味、忠実な音楽劇による舞台化。

その昔、松尾スズキゼミで教わったそうで、1999年に劇団
を立ち上げ、岸田國士戯曲賞も受賞したはった演出家として、
この絵本を最初に(松尾さんよりも早くw)舞台にしたいと
いう情熱を感じる。

なんせ、変身モノなんだから。馬→おじいさん、おじいさん
→王子、変身シーンはどれも大笑いだし、最後の変身があっ
と驚く結末を導く。

変身したからといってヒーロー物(ウルトラマンやスーパー
マン)のような大活躍をするわけではなく、小市民的で悩ん
で、気づかいだらけで、ゆるゆるで、観てる方は(きっと役
者も)おもしろくてたまらない。



例えば、小野寺修二さん演じる馬が、岸井ゆきのさん演じる
ルーシーのためにおじいさんに変身したのに、ヒトに見えな
い馬を演じてる感といい、ルーシーが気づかいで騙されたフ
リをするなど、ゆるくて笑い満載。


岸井さんも、栗原類くんも、ハマってて
涎必垂れであります//松尾スズキ


田中馨さんがたくさん音楽を作り、もう一人の演奏者森ゆに
さんと演奏したり、歌ったりが、芝居にかなりはまってる。


「気づかい」の歌です。「ムカデ人間」も好き、
かわいいものも好き。そういうこと//松尾スズキ


擬音もてんこ盛りで、役者の動きと一致するのが気持ちよく
なる。ライブ演奏のよさだし、昔のラジオドラマ生放送の様
な雰囲気をかもしだしていた。

バルミューダの扇風機

2015-08-22 | その他
バルミューダのトースターのことを書いたけど、気に
なるのが扇風機。何人かが使ってて、とってもいいっ
て言う。その声をまとめると、扇風機にイノベーショ
ンを起こしたのかも。



1 自然の風に学ぶ・・いろんな分野で自然の構造や仕
組みを取り入れようという動きがあると思うんだけど、
扇風機にもその流れを初めて取り入れたのでは。

自然界の風は、大量の空気が広い面積で、
ゆっくりと移動していくのが特徴です。




2 DCモーターの採用・・パソコンなどと同じDC電源
を初めて採用することで、驚くほどの静かさと電気代
の安さを実現。



2010年の発売以来、似たようにDCモーターや二重フ
ァンを採用した扇風機がタケノコの様に生まれる。ハ
イアールのAQUAシリーズの扇風機もその一つかもし
れない。値段は1万円と約3分の1。

まねした扇風機でいいのか、でも安いしと迷いながら
馴染みのヨドバシカメラ・新宿東口店へ行く。スタッ
フにバルミューダとAQUAの比較をしてもらう。

二人は見比べながら、質が全然違うことを部品を示し
ながら話してくれる。そして静けさに差があることも。

高い方を売りたいっていうバイアスがかかるかもしれな
いけど、彼らからすれば扇風機1台の売上はしれてるし、
長い付き合いだから本音ってこともわかる。



安いものにはわけがある、イノベーションを起こしたこ
とにリスペクトしたいし、トースター体験が新鮮だった
ことからバルミューダを購入。

箱の詰め方もフェチというか、うまくコンパクトに入
ってるのから嬉しい。組み立てると、質感の高さに満足。
研ぎ澄ましたようなシンプルなデザイン。風はこれまでの
扇風機とは異次元。音も皆無に近い。凄い。



扇風機は成熟した完成品で、デザインだけの差異かと思
ってたところ、風を送るという根本に還ったとことが、
ベンチャー企業が成功できたのかもしれない。

扇風機は毎年使っていたけど、それまで満足のいく
扇風機に出合ったことがありませんでした。おそら
くメーカーは、扇風機は風を送り出す機械だと思っ
ているけど、そうじゃないんですよ。

社長の寺尾玄さんはミュージシャンからメーカーを立ち
上げた方。ノートパソコンの冷却台、LED卓上ライトな
どを作ってたけど、リーマンショックで倒産の危機に。

どうせ倒れるなら最後はやりたいことをやって
前に倒れようと思ったんですね。



そのなかで扇風機の開発に着目して成功。インタビュー
こちらなど。なににでもイノベーションは起こせるの
かも。いい風やなぁw

バルミュダーのオーブン トースター

2015-08-21 | その他
長年使っていた米国Cuisinart (クイジナート)社のオーブン
トースターなんだけど、扉が閉まらなくなって久しい。

隙間があると焼き加減に影響してるかなぁ、買い替えるほ
どかなぁ、微妙だなぁと、ときたま思ってた時、「世界で
一番美味しいトースター発売」と銘打った記事を読む。



バルミュダーという、扇風機メーカーとして世にでたベン
チャー企業の発売とか。

雨のなか小金井公園でバーベキュー大会を開催した時、た
またま美味しくパンが焼けたというのがヒントになったと
か。スチーム機能を持たせ、コンピューターを使った温度
制御を行うトースターを開発。



吉祥寺のとても好きなパン屋、ダンディゾンにも協力を求
め、プロのパン焼きも研究し、その機能を追求してゆく。

小金井公園やダンディゾンってなんか近くない?って調べ
ると武蔵境の会社。昔住んでたアパートから数分のところ
みたいで、ちょっと親近感もわく。

ひっかかったのは、2万円という価格。トースターって50
00円以下でいくらでも手に入るし、高くても1万円でしょ。
強気。自信の裏返し?

まだ販路は限ってるので、直販サイトにいくと、最初の出
荷分は売切。次の製造待ちと知ったとたん買おうっ、と予
約する。



1ヶ月で、トースターが届く。食パンがとても美味しく焼け
る。外側はカリっとした焼け具合で軽く、内側はスチームの
力でもちっとコシがあり、噛むと絶妙な食感。いろんな食パ
ンを試してはまってる。

焼き具合を数字でも選べるけど、食パン、チーズ乗せ食パン、
バケット、クロワッサンをセレクトできる。

バケットもなかなかだけど、クロワッサンが絶妙。これまでは、
強ければ焦げ、弱いと温まっただけ。仕方ないからホイール焼
きにすると、水っぽくなってた。

タイマーは30秒単位だけど、今のところ十分。ツマミのタッチ
感もこれまでの家電とは違う。新しいトースター体験は静かな
感動を生んでいて、パン食の朝ごはんの楽しみが増えるw



ユーザー登録すると、レシペがメールで送られてくる。ダンデ
ィゾンの引田かおりさん、フードスタイリスト・飯島奈美さん、
料理家・サルボ恭子さんなどなど。

とびきり美味しいパンの食べ方を提案しようという姿勢が、こ
れまでのトースターメーカーとひと味違う気がする。

屋外50メートルの日野市民プール

2015-08-16 | tokyo
府中市民プールに行ったことは去年ここに書いたんだけど、
もっと好みのプールが日野市にあった。同じく屋外50メー
トルなんだけど、大きな1級河川の浅川といって、多摩川の
支流の岸に位置するから、抜けがいい。


google earthより 冬場の撮影だろう。今は川べりは緑に覆われている。

その上、土日でも50メートルを泳いでいい。府中の方は、
土日は20メートルの方を泳がんといかんし、やっぱり混
んでるし。

ロッカーの感じもいいし、使用料が市民だろうが他市民だ
ろうが200円均一っていうのもイサギいい(もともと安い
からいいんだけど)w



外気温が35度だけど、プールに入ると冷たく感じる。それ
でも水温が31度あったのは意外。50メートルを20往復1キ
ロ泳ぐ。

最初の200メートルあたりでしんどくなるんだけど、それ
を過ぎると、なぜだか楽になっていくらでも泳げる気にな
るから不思議。クロールはなしで平泳ぎ専門だけどねw

端の2コースは、泳ぎがうまい人の専用レーン。平泳ぎで
ちんたら泳いでると、クロールで泳ぐ人達の邪魔になるこ
とがすぐわかって、専用レーンからはすぐにでる。



駐車場は無料だったけど、自転車で行った。炎天下40分、
汗だくになる。帰りは不思議と汗をかかなかった。行きに
しっかり汗をかいたこと、プールで身体が冷えたこと、水
分補給をしなかったからか。

帰宅したら、シャワーを浴びてビールを飲む。美味。写真
は撮影禁止だったから、日野市のサイトから。

エリック・サティとその時代展

2015-08-14 | music
渋谷東急Bunkamuraで「エリック・サティとその時代展」が
開催されている。8/30まで。作曲家(小説家もそうだけど)
を美術館で企画展を開催することは困難さが伴う。

演奏会場が一般的というか普通の発表の場。ミュージアムに場
をすることはあまりない。ベートーベンやモーツアルトの企画
展ってあまりなさそうだし、大宮のジョン・レノン・ミュージ
アムってあったでしょ。いつの間にかクローズしていた

本展は「エリック・サティとその時代展」とある様に、彼をど
うとりあげたかという周囲の人々の言葉や制作物を紹介するこ
とによって、本人の様子を浮き彫りにしようという、鏡作戦だ。
くわえて同時代の音楽がとりまく状況を紹介している。



代表作『ジムノペディ』(Gymnopédies) の自筆譜が展示してあ
った。エリック・サティが若くて不遇の1888年に発表。友人で
あったドビュッシーによって1897年に編曲版が発表されたそう
で並んでアレンジ譜が展示。



印象的だったのは、まだ若い作家のジャン・コクトーが制作し
ていった実験的バレエ『パラード』(1917)。パブロ・ピカ
ソに衣装と舞台装飾を、サティに音楽を依頼したんだけど、
再演映像が流れていたこと。



MOTのポンピドー・コレクション展(1997)でピカソが作っ
た「バレエ・パラードの幕」を見て驚いた記憶がよみがえる。
その大きさ(10.5m×16.4m)と、ちゃんと保存されているこ
とに。



彫刻家ブランクーシとも深い交友だったことを初めて知る。ブ
ランクーシがサティを撮影した写真が展示してあったけど、親
密感がでていてなかなかいい。


金沢八景長生寺・新盆法要

2015-08-06 | その他
お葬式をあげていただいた、金沢八景の長生寺さんから
新盆法要のお声がかかる。この一年に亡くなられ、初め
てお盆を迎える遺族たちが本堂に集まる。



近隣の浄土真宗のお寺さんから16名のご住職をお招きし、
法話がまずある。浄土真宗のお盆の考え方は、往生した
人は仏さまとして、いつでもどこでも現世の私たちのそ
ばにいると考える。

なのでお盆の時だけ、魂がかえってくるという考えはない
んだけど、「お盆は阿弥陀如来の浄土に往生されて仏様に
なられた方々を偲ばせていただく大切な法要」。そばにい
るのかもという気配になる。



法話の後は、ご住職達による雅楽の演奏。笙、横笛、太鼓
銅鑼の合唱が本堂と心に響く。雅楽が宮廷だけでなく寺社
でも演奏されてきた歴史を思い起こす。



引き続き、お経の唱和。手元に配られた経典「浄土真宗本
願寺派日常勤行聖典」にはお経には意味も書いてあり、あ
りがたい話だなぁと、買い求める。



最後にはなんと、「仏教讃歌」の合唱。演奏がCDで流れる。
明治期にキリスト教賛美歌の影響を受けて、仏教においても
賛歌を作ったり、合唱するムーブメントがある。

みほとけに いだかれて 君ゆきぬ 宝楼閣
うつくしき み仏と 成りましし 尊さよ

   「み仏にいだかれて」 1915年
   日曜学校同人作詞 野村成仁作曲

作曲の野村成仁は、1874(明治7)年生圭れで、東京音楽学
校(現・東京芸術大学者帯学部)卒業。京都の平安中学(現・
平安高校)に勤務した時を中心に数多くの仏教讃歌を作曲。

軍歌、校歌など唱歌の作曲家として長く活躍したらしい。19
47 (昭和22)年73歳で亡くなる。合掌。

ウルトラ植物博覧会 in ポーラ銀座

2015-08-02 | 農・生物
プラントハンターの異名をもつ、西畠清順さんが世界から
集めてきはった植物にであったのは、代々木ビレッジだっ
た。たまに行くけど、植物たちは元気なように見える。

彼の植物を銀座ポーラギャラリーで展示している。8/16ま
で。50種類の植物が、異国から運ばれて都市の一室に鎮座
している姿は圧巻。



動物?虫?魚!?たしかにおもしろい。でも、きっと
ウルトラな植物たちを見ればわかるはずだ。かつての
プラントハンターたちが海を渡り、命を懸けてまで秘
境に植物を探しに行った理由が。

じっくり見ていくと、あたりまえだけど、動きがない。枯
れてないから生きてるとはずという消去法しかないのか。
植物の静的な受動性。うちに秘めた生命力もだんだん感じ
てくる。



「ライオン殺し」という和名をもつ植物は、固いカギツメ
をもつ。誤ってライオンの口に刺さると抜くことができな
くなり、獲物も食べれなくなり餓死するとか。恐ろしい。
写真はこちらから



柑橘で仏さまの手のようだという「仏手柑」は実が成って
て異彩を放っている。鮮やかな色と独特のフォルムが、い
まにも飛びかかりそうな気がする。



霧吹きして水やりしているスタッフに尋ねると、薄暗い照
明は演出だそうだ。植物たちは会期終了後は、西畠清順さ
んのストックに戻されるとか。

もしかしたら買取で、ポーラの関係施設か箱根ポーラ美術
館に移植されるかもw FM東京「未来塾」7月最終週のゲス
トに西畠さんは出演しはってて、podcastで聞ける