やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

6月開業・MARKisみなとみらい

2013-08-31 | その他
三菱地所が開発運営するショッピングモールMARKis
がこの6月みなとみらいに開業。横浜で打合せがあっ
たので寄ってみる。

このブランドというか名称は静岡についで2つめ。M
ARKって名前は渋谷MARK CITYにも使われているけ
ど、あまり好きでない。男っぽいし、固い感じがす
るんだけどw




みなとみらい駅直結、ランドマークタワーがお隣と、
とかなりの好立地だから、東京都心だと高層階を積み
上げるケースが多いだろうが、ここは6階止まり。

トイメンの横浜美術館と高さが揃い、美術館の価値が
棄損しなくて、美術館サイドや美術館に行く人にもい
いことでは。マンション住民から覗き込まれるなら、
美術館の性格が変わったやろう。。

横浜美術館との間は広い広場だし、2列の並木もあっ
て空間の余裕がたっぷり。中に入っても明るさという
か広さもある。



当初は上層階に集合住宅の計画もあったそうやけど。な
くて成立するなら喜ばしい。その分かなり大きいモール
だし、地下も掘りもほったり地下3階で広大だ。

地上6階と地下3階では性格ががらっと変わるのが面白い。
地上階は明るいルミネって感じでちょっとしたお出かけ感
のある店舗が揃う。

それがB1に降りると、京急ストア、KALDI、ドラッグス
トア、クリーニング店といった日常店舗のお出迎え。

そうきっぱり分けられるわけでもなく、たとえば地下1F
には、京急ストアの隣に、100年前に北海道で創業した
「町村農場」といった非日常的なところもある。長蛇の
列。そう都合よく店舗のカテゴリーをを集めるのは容易
ではないことが伺える。

雑多なら面白いんだけど、そこまでにはしていない。東京
からの客は狙ってない。。そんな店舗を集めるのは大変だ
し成立しないんだろう。



唯一の例外がセガがBBCと組んだ映像体験型アトラクショ
ン施設「オービィ横浜」。これが70分待ちやった。すぐあ
きらめw

夏休み最後の週末だってことに気づく。。平日なら夏休み
でも夕方には列が解消されているそうだ。セガが前から何
度もトライして、やっと日の目をみた施設だからまた出直し
やね。

類い希な大野麥風「大日本魚類画集」展

2013-08-30 | art
昨日の東京ステーションギャラリー大野麥風展の続き。

3階にあがると広い空間には大野麥風の原画や版画がいっぱい。
東京での初顔見せ。KITTEの様な硬質な空間ではないし、天井
も低いんだけど、小さな作品にじっくり向き合うにはいい空間。

大野麥風(1888-1976)は、東京で生まれ、初めは洋画家で
スタートしたのが浮世絵に興味を持っていたことなどから20代
後半には日本画に転向したそうだ。

そしてもう一つの転機が関東大震災。1923年だから35歳の時。
なんと淡路島へ転居したそうだ。そして2年後、終生の地西宮へ
移住。



六甲の風景画なども描く一方で、魚の絵展をたびたび開き、魚
の画家としての地位を築く。そして代表作 『大日本魚類画集』と
いう版画集が1937年出版開始。

500部限定で6期に分けて断続的に刊行されたそうだ。木版画出版
に夢をもった西宮書院の店主・品川清臣が彫師、摺氏を発見して
出版していくんだけど、よく戦前、戦中にこんなものを出して、
買う人がいたもんやなぁと感心する。



麥風は原画を描くんだけど、その絵をもとに何種類かの木彫りを
作り、色を置いて、刷っていく。その数二百度!1枚の絵を刷り
上げるのに。版木が200枚あったわけではなく、一枚の版木に
数度色を置いて刷っていく、まさに江戸時代の浮世絵の再現。


刷り具合に麥風の修正指示が書き込まれている

題字は数年来の飲み仲間である谷崎潤一郎や、なんかの縁があっ
た徳富蘇峰だというから、ほんと豪華本。



魚の絵は図鑑ではなく生態環境を描いた点が画期的。魚類生態画
と謳ったそうだ。麥風は神戸や大阪の水族館では飽き足らず、和
歌浦沖で潜水艇に乗って、水中観察を続けたとか。

一枚一枚の版画に魚類額の権威や研究家の解説を載せてあるので、
読むと理解も進んで楽しい。役者や女性を刷った版画は数あれど、
魚に絞った木版画集は希有で独創的。

故杉浦千里・甲殻類の博物画

2013-08-29 | art
KITTEに行ったので、東京ステーションギャラリーにも立ち寄って
みたら面白かった。1988年に開業した後、今回の東京駅復元にあ
たって、場所を北側に移動し面積も1.5倍になって、2012年秋に
再オープン。

開催していたのが、「大日本魚類画集」というぜいたくな版画図
鑑を戦前に制作した大野麥風展。9/23まで。



受付を済ませて2階にあがると麥風に先がけて、江戸時代に博物学
的視点で描かれた栗本丹洲や高木春山の魚類作品があると案内され
る。

KITTEの東大博物館といい珍しく博物館づいてるかと思ったら、
のっけからアート作品に出会えて嬉しくなる;


栗本丹州 《人喰鮫》

そして杉浦千里(1962~2001)の作品に初めて出会えたから
驚く。図鑑でみるのとは全然ちがう。博物館や水族館などでの展
示はあったけど、美術館での出展は初とか。

ボクと生まれは一緒くらいなんだけど、若くに(39歳)で亡く
なる。本業は円谷プロダクションでキャラクターデザイナーだ
ったんだけど独学で博物画のテクニックをマスター。


    ニシキエビ

アクリル絵の具、エアーブラッシュなどを取り入れつつ先人の
作品を研究し甲殻類を描いていった。まぁそれは細かくって、
色彩が豊かで、異様な存在感で迫ってくる。一度みたら忘れら
れへん。

博物画の世界では、体毛や鱗を数えて描くというけど、鬼気迫
るものがある。実物を越えてるというか別物。


    ヤシガニ

図鑑という生物学、サイエンスでありながら、アートでもある。
自然に迫るためにアートの技法を使ったのかもしれない。だんだ
んアートでもサイエンスでもどちらでもよくなってくるw

杉本博司「観念の形」実物

2013-08-28 | photo
東京駅前商業施設「KITTE」の2層を占める、東大ミュージアム
「インターメディアテク( IMT)」の続き。下のフロアーは骨
や虫の標本など自然界のものが多く、上の階は工学というか人
間の編み出した機械が多い。

そのなかで、あっ写真で見たことがあると思ったのが三次元関
数の石膏製実体模型のコレクション。



写真家・杉本博司さんが発表した「観念の形」シリーズの実物。
杉本さんの写真が彼のサイトにあったから載せておくね。



芸術は芸術的野心のない物にも宿るのだ。

自然の美しさに魅入られた芸術家は多い。自然に神を感じ、芸
術を感じたから。



帝大理科大学の数学科中川宣吉教授が、大正時代に留学先のドイ
ツで購入し日本に持ち帰ったもので、総数にしてなんと2百台を超
えるコレクションだということもわかる。世界的にも珍しいそうだ。

杉本さんの写真集を読み返すと、「観念の形」シリーズは東京大
学総合研究博物館と杉本さんの共同企画であること。写真集も、
東大出版会からでているし。



この写真を初めてみたのは、森美術館での「杉本博司:時間の終
わり展」
で。こんな小さな模型だったとは新鮮な驚き。

東大博物館「インターメディアテク」

2013-08-27 | カルチャー
商業施設KITTEをうろうろしていると、硬質な雰囲気を感じる
角に出くわす。東大総合研究博物館と日本郵便が協働で運営を
おこなう「インターメディアテク」(IMT)。



言ってみれば、東大博物館の丸の内支店なんだけど従来の博物
館を越えようとしている。ミュージアムって日本では、美術館
と博物館に分けられるが、海外では同一。

そいう意味でのアートと博物誌の融合というか垣根を飛び越え
るミュージアムを目指しているので、美術館好きっていうかア
ートボクにもささるw

普段ならまず目にすることがない、サイエンスの学術標本・模
型、研究資料などが、いい空間と美しい展示方法によって存在
感をとても感じる。



小説や映画でなければ出会いそうもないものが、静かに並ん
でいるけど美しく感じられるのね。研究のためや教育のため
の道具なんだろうけど、自然界へのリスペクトというか美し
い調和があることへの確信みたいなものを感じる。



IMTが意味するところは、各種の表現メディアを架橋すること
で新しい文化の創造につなげる「間メディア実験館」に由来す
るとか。贅沢な空間で、なぜか無料。東京駅に行くことがあれ
ばちょくちょく寄りたい。そしていつの日かは東大博物館にも。

東京駅JPタワー「KITTE」

2013-08-26 | 建築
今年の、3月に日本郵便の本社の下層階に開業した
商業施設KITTEへの入場者が1000万人を越えたっ
ていうニュース
に、まだ行ってないことに気づく。



旧東京中央郵便局は昭和初期のモダン建築の傑作。
「日本の近代建築20選」でもあり、設計者は逓信
省の吉田鉄郎氏なんだけど、彼の設計観をせめて
書き記しておきたい;

 日本建築の性格は自然に対しても人間に対しても
 威張ったり、嚇したりするのではなく、自分を抑
 えて他と和するものである。

 一般の住宅をみても単純というよりは清純を極め
 たものである。この清純性は美的表現として最も
 高いものである。

再開発を巡っては建築界はもとより国会議員の超党
派を巻き込んだ保存運動が展開されたが、保存建物
を増やすだけで決着。



公共性より民間企業としての事業性が優先していい
となると止まらない。もともと国の財産、ひいては
国民の財産ではなかったのかなぁ。株主の100%は
日本政府なんだけどね、まだ。



完成すれば、保存運動があったことは記憶の片隅に
あるのかないのか、日本郵便の本社や三菱東京UFJ
銀行など引越が行われ、あっけらかんと新名所に。

保存された低層階の一部(6階まで)と新築の部分を
半透明の天井で繋いで屋内広場が生まれたんだけど、
それはそれで、なかなかいい。なんか悔しいけど。



ちらちら見える東京駅が大正時代の再生だから新しき
ものを、古いモノが空間に同居してる感じが他の商業
施設と大きく一線を引く。



お店も、どこにでもあるお店のチェーン展開というの
は少なく、日本郵便の全国情報網が活かされたかの様
に、日本各地でものづくりに取り組んでいるものをセレ
クトしたユニークな店の割合が多い。

見て歩いていたら、東京大学が一角に博物館をオープン
していた。これには驚く。旧東京中央郵便局のDNAが活
かされているから。詳しくはまた明日。

試乗BMW1,Golf7,CX-5

2013-08-25 | その他
初のエンジントラブルに見舞われた愛車を再び地元・
整備工場のシグマにだしたところ問題点が判明。アイ
ドリングを支えるアイドリング・アクチュエーターと
いう部品が4つあって、その内の一つが故障と。

なんでも電圧の範囲が正常なら14Ω~22Ωなのに、そ
の部品は0.4Ωしかなかったとか。修理代の見積が5万
円弱と微妙な線。これが20万円とか30万円を越えてた
ら、新車を買いに走ったけどw


BOSCH製 アイドリング・アクチュエーター

交換してもらうとうまいこと直ったそうで、引取にい
く。快調なエンジン音で一安心。元気なうちに新車を
考えようと思う。今年の車検時も通常より10万円多く
かかったから、そろそろかなと思ってたから。



まず試乗したかったのが次の3台。今の車が気に入って
るから、BMWの1シリーズ。2代目に乗っていたVWの
GOLFが7代目を発表。それらだと変化があまりないか
らディーゼル車がヒットしたマツダのSUV=CX-5。と
もにヨーロッパが第一マーケットの車たち。

ハッチバックタイプの2ドアタイプが好きなんだけど、
2ドアっていうのが絶滅寸前。BMWの1シリーズもGolf
もヨーロッパでは2ドアっていうか3ドアがあるのに、
日本での取扱がないのは残念。CX-5も4ドア。

選ぶ基準は、運転の楽しさ、デザイン、安全性、燃費っ
ってとこか。3台を乗り比べるといろいろ違って面白い。



Golf7は優等生になっちゃた感じ。運転はすばらしいけど
面白みにちょっとかける。デザインはあれこれ手をいれ
すぎて大人感が薄れた。事故回避システムや燃費は素晴
らしい。

BMW1はGolf7よりも運転も質感も上な感じ。値段も高い
からね。デザインはGolf7よりはましだけど、やっぱり
いろいろやってる感が気になる。

その点、CX-5のデザインは意外といい。シンプルで大人
な感じ。ディーゼルエンジンは楽しかった。視界も高く
広くなるしね。事故回避システムがバージョンアップし
たら、これがいいかも。



今日のところはココまで。

甲子園、プロ野球、そして大リーグ。

2013-08-24 | その他
野球の話題で盛りあがった1週間。

高校野球は前橋育英の優勝で終わったけど、猛暑における開
催問題、投手の球数問題、サインや打法のルール問題など、
夏の甲子園は根幹から再検討するべきかも。



甲子園で活躍した楽天・田中将大投手が昨年8/26からの連
勝を22として、プロ野球記録を塗り替える。パチパチ。松
田(巨人)、稲尾(西鉄)を超えるっていうから、長い間
破られてなかったんやね。

田中投手はヒットで塁上にランナーがいる方が、被安打率
が低いっていうから驚き。ランナーがでると、野手の守備
範囲が少し狭くなって、ふつう安打率はあがるやろうに。



記録といえば、大リーグのイチロー選手が日米通算4000
本安打を達成。パチパチ。日米を足すというのは単純な話
ではなさそうやけど、40歳・ヤンキーズで2番の打率とは
ほんま凄い。

2年前マリナーズから移籍するとき、記録だけを考えるな
ら、ヤンキーズよりももっともっと弱いとことへ行く選択
肢もきっとあっただろうに、彼の夢はもっと大きいところ
にあることを知って男を感じた。



大リーグといえば松坂投手のメジャー復帰。インディアン
ス傘下の3Aでくすぶっていた松坂投手が自由契約になった
と思ったら、メッツと契約し、即8/24のタイガース戦に
先発。

2本塁打などを浴びて2回に早くも5-1になったんだけど、
その後3回を3者凡退に仕留める。投手の立ち上がりって
難しいそうだけど、よく持ち直したなぁ。パチパチ。

最初の2回で打たれて目が覚めた。3回からはキャ
ッチャーとも話し、マイナーリーグで有効だった緩
いボールも使った。これでどうにもならなければダ
メだと思った。



まだ32歳。復活した姿をぜひ見たい。

Blue-rayプレイヤー、ネットVS店舗

2013-08-23 | その他
エアコンの部屋を一種のミニシアターにしたことは、
ここに書いた。DVD/Blue-rayレコーダーをベースに
プロジェクター、アンプ、スピーカーを繋げて大画
面で映画やテレビを楽しめるようになる。

ひとつ問題というか面倒なことが判明。DVD/Blue-ray
レコーダーは、テレビところから移動しアンテナを外し
たからテレビ番組の録画ができないのね。

録画しようとすると、元のテレビのところに戻さなあかん。
行き来させるのが面倒なのでBlue-rayプレイヤーっていって
再生専用の機械を買おうって思う。1万円前後になって安く
なってるから。



価格.comやアマゾンを見ていたら、東芝、ソニー、パイ
オニア、LGが良さそう。サイズが小さいから東芝REGZA
にしようと、ヨドバシカメラ.comで注文しようとして、
なぜか手がとまる。

店舗で買ったほうがいいのではと漠然と思ったのね。液晶
テレビもBlue-rayレコーダーもヨドバシで買ったんだから。
と、これが正解。

馴染みのヨドバシカメラ新宿東口店に行くと、長いつきあ
いのKさん
がいる。システム構成を説明すると、アンプと
Blue-rayプレイヤーの接続を確認しようということになる。



それは抜かっていた!アンプには赤と白のステレオインプッ
トジャックしかない。Blue-rayプレイヤーの裏側を見にいく
と、パイオニアだけがOKで他は全滅ということが判明。サイ
ズもデザインも関係なしw



Kさんは、中国メーカのアンプを面白がって、内部の写真を
見ながら、これは意外に音がいいかもとか、ハンダの付け
方がシロウトっぽいとか言ってるw



値引きもしてくれて、ポイントがついて、ネットで買うより
安くもなる。店舗に行って大正解の巻。

ドラマ登場「天才落語家・立川談志」

2013-08-22 | エンタメ
NHKBSで立川談志の生涯を、ドラマ、収録映像、弟子達へ
のインタビューで追っかける2週にわたる番組を録画で見る。
その中心はドラマ。

脚本は木皿泉さんで、生涯をまとめる力作。家元の若き日を
演じるのは小出恵介さん。映画『ボクたちの交換日記』で芸
人を演じたし、若い頃だから、ある意味、安心して見れた。



後編は落語協会を脱退してからで、中山秀征さん。13年ぶり
の役者だったし、よく主役を受けたなと心配していたら、こ
れが好演、熱演。いっぱい笑わされる。科白や仕草にね。



長女松岡弓子さんよると「本物よりも本物らしかった。家族で
も『本当に似てるよね』と言ってます」とのことで、秀征さ
んはまた一段と芸風を広げるのでは。



弓子さんが談志さんの闘病生活をつづった著書『ザッツ・ア・
プレンディー』が下敷きとなったのが談志・最後の8ヶ月の病
床での闘病シーン。

前後編を通じての縦軸。声を失った談志を演じるのは舞踏家の
田中泯。科白なし、文句なし。



松岡弓子さん達、遺族がかなり協力したことは談志が暮らした
練馬の一軒家でロケが行われたことからもわかる。生前のまま
にしてあることが伝わってて来てジンとくる。

立川談志という「名跡」そのものが談志本人に語り掛ける演出
なんだけど、「名跡」役のナレーションは、弟子の立川談春。
談志本人の役はできませんよ、と最初断ったり、弟子達に相談
したのではと想像するw

談志回想インタビューでは談春はじめ、志の輔、志らくなどが
登場。立川キウイや最後の弟子であった立川談吉なども、落語
家の役で多数登場。

よくできてて楽しめた。談志が亡くなって1年半が過ぎる。彼の
天才ぶり、ムチャブリ、そして落語への情熱を思い出す。ちょい
とまた落語マイブームが起こりそう。