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ねがうこと、ゆだねること

#4 京都国際写真祭 建仁寺/無名舎編

2016-05-01 | photo
今年で4回目を迎える京都国際写真祭(KYOTO GRAPHIE)を初訪問。
311を契機に本写真祭を始めはった写真家ルシール・レイボーズ さん
と照明家仲西祐介さんが、記者会見を開いた様子がこちらに。

今年のテーマは、命の価値が軽んじられてきているような状況から
「Circle of Life いのちの環」。それに基づいた国内外の写真家の作
品を、京都市内の50近くの会場で展開する。いっぽうワークショッ
プ、ポートフォリオレビュー、トークイベントなども連日開催。5/
22まで。



あちこち訪問するたびに、知らない写真家・知らない場所、そして
知らない世界(観)に出会う面白さ。建仁寺で開催されているアル
ノ・ラファエル・ミンキネンさんの写真展を紹介するね。

祇園のまんなかにある禅寺建仁寺は法堂が有名だし、宗達の風神雷
神も所蔵。でも敷地にある両足院って聞いたこともないなぁと思い
ながら入ってみると、豊かな建物や庭園に驚く。祇園の喧騒は聞こ
えず、静かな時が流れる。



建物の中で、ミンキネンさんの代表作が年代順に展示。促されるま
まに庭を散歩すると、茶室の中、石橋の上、木々の間などに、彼が
この寺で撮影した新作がそっとおかれている。





マグナム・フォトは無名舎という有形文化財の京町家で、難民がテー
マの展示。難民は戦争と背中合わせで、マグナムの写真家なら撮った
ことのない人がいないのでは。数多くの写真が積み木仕立てで並んで
いる。



スタッフの方が、積み木をシャフルして、難民問題が解決することを
祈ってください、と促す。1909年(明治42)に建てられ、100年以上
大事に使っていく精神が、戦争や難民の解決になるほど単純ではない
だろうが、対極の考えであることは確かやろう。



奥行きが長い敷地には二つ中庭があるんだけど、先生とよばれるお爺
さんが脚立にのぼって剪定をされていた。鋏を使わず手折りだった。


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