7月20日(木)梅雨明けの空は明るく湿度も少なく快適な朝です。もう少し足が信頼出来たなら沢へでも行きたいが、水に入れば体力の負荷は二倍だ・・・(思いとどまれ!)。それなら、水に入らなければ良いのか?・・・、適当なAlternativeがあるかナ~。金剛山の沢で何とか行けそうなのは・・・?トカラ谷ダ~!
2017年と18年の台風・豪雨で大規模崩落が発生したと聞いていたが、あれから5年も経って、多くの人が入谷しているハズだ。踏跡もしっかり付いているだろう、F3の高巻にもフイッツクスロープ設置されたと聞いている。時間をかければ、何とか登れるはず(甘い判断だァ~)。思い切って家を後にした。
トイレと足洗い場がある駐車場から黒栂谷道へむかう。10時近くなった林道に人影もなく、蝉時雨だけが聞こえていた。流石に暑い!カラスに“アホウ、アホウ”叫ばれて黒栂谷を離れ、道を右へ大きくカーブしてカトラ谷の入口に着きました。
ガクアジサイの美しさとF 1の滝風の涼しさに、しばし癒されました。F 1は落差2㍍程度の小滝ですが右岸高巻にフイッツクスロープが設置されていました。
F 1の上流は以前と変わらず穏やかな清流でした。沢の上空は、やや明るくなった様に感じました。3㍍の斜瀑F2は簡単にできた直登も今では、もう出来ない。少し手前の小道を左岸にエスケープして林の中に入りました。樹林の斜面にギンバイソウ(銀梅草)の花が咲いていました。以前に見たときに比べ、群落が小さくなったような気がした。ギンバイソウは多年生の植物と聞いているが、大峰山脈の大群落は今も健在だろうか?
再び沢の流れを右に左にと渡り返し、上から崩れて来そうな左岸の道を斜上して、私には最難関のF3(落差5~6㍍ほど)の高巻に入る。聞いていた通り、梯子の下まで、幅広いテープとフイックスザイルが設置されていて、安全に通れましたが、その先の梯子が古くなっていて、鎖を頼りに注意して登りました。滝頭から上の沢は倒木だらけでしたが、幸い上手く通れるような踏跡があり、枝沢を右にすると以前の水場に出られました。
湧き水で喉を潤し、元気を出して登って行くと谷の崩落止めるため、鉄柱にフェンスが張られていた。谷筋にも踏跡がありましたが、右岸の小尾根の踏跡を選び辿ってゆくと、5月初旬にニリンソウで覆われる丘陵にでました。ここで珍しい黄色ツリフネソウを見つけました。少し荒れていましたが、山頂への急登もフイックスロープも以前と変わりませんでした。
“死にそこないのジジイ”には“地獄詣で”の厳しい登り、青息吐息で頂上広場に座り込み、しばらくは動けませんでした。ようやく落ち着いてハッと気がついた、“ケーブルが無くなった”のを忘れていた~。“ア~ツ、下山はドナイすんねん”!
最短距離の“毎日登山道?”をホンマに “死に死に”状態なって数段ごとに休み、休み、ヨタヨタと駐車場にたどり着きました。(小さな写真はクリックで拡大します)