saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

奈良市の国見山

2024-01-27 15:15:22 | Weblog

今年(2024年)一番の寒波が来ると言うので、奈良市の国見山なら霧氷の景色が見られるかも知れない。そんな期待を抱いて1月24日(水)朝5時に起床、国見山の頂へ行く最短コースである福住から別所の里を目指し出かけた。
別所からの登山口は2ヶ所ある。別所集落から山頂へ登るコースと「泥かけ地蔵」から“塔ノ森”経由で尾根を山頂へゆくコースである。今日の目的は山頂からの霧氷風景?であるから、最短距離で山頂へゆける別所集落からゆく。
別所集落の駐車場から100㍍ほど県道(R168)を戻って集落の道を斜め右へ登る。集落の外れで舗装路が急に狭くなるところの右側にあるに道標からで山道へ入る。霜が凍りつく薄暗い植林の中だが、よく整備された道が続く。やがて植生が笹茂りの雑木林に変わると、標高600㍍付近で尾根にでる。分かり易い道標が“国見山山頂300㍍” と方向を示してくれる。
       
梢を渡る風が音を立てているが、尾根には残念ながら霧氷は付いてない。気温マイナス2度℃、風で体感気温はマイナス10度℃近いと感じられた。黒雲が飛ばされ、空が少し明るくなって奈良盆地が望まれたが、暗く切れの良くない眺めである。生駒山の方にむけて、数回シャッターボタンを押しただけで指の感覚がなくなった。体が冷えないうちに早々に山頂を辞した。
風花が舞う尾根を道標まで戻って、666㍍無名峰へむかう。尾根は緩やかなアップダウンを繰り返し、歩きやすい道である。666㍍無名峰は三等三角点があるだけで視界は閉ざされている。ここからフイックスザイルが設置された坂道を、かつて矢田原と別所の峠だった処へと下る。峠には道標が立っていて、別所へとくだれる事を示している。
せっかくなので、直進して“ブナの1本巨木”を眺め、塔ノ森を往復することにした。倒壊した昔の休憩所の前、一段高くなったところに、奈良時代のものと伝えられる五重塔(六重に見える?)以前と変わらぬ姿でたたずんでいた。隣接する稲荷神社にお参りしようと思い、手水鉢に目をやると凍り付いていた。稲荷神社の急な石段を下れば日吉神社から“切り付け地蔵”を経て田原横田へゆくこともできる。
塔ノ森から来た道を戻って、鞍部の道標に従い別所方面へ下山しよう。山腹を絡みくだってフィックスロープの設置された急坂(ジジイには急坂なのだ!)を下り切ると池畔にでる。ゴルフ練習場を右上に見送り、クラブハウスと駐車場の間を通って車道を下ってゆく。途中、大きくカーブするところから、台高の山並みが遠望された。県道(R168)の出合にある「泥かけ地蔵」に無事下山を感謝して帰宅の途についた。(小さい写真はクリックで拡大します)



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国見山(御所市)を初歩き

2024-01-06 17:26:57 | Weblog

本来なら2日から「フォトクラブ大峰」の皆さんに“前鬼の宿坊”へ連れていってもらう予定でしたが、下北山の崩落事故の影響で中止になったので、令和六年1月5日(金)快晴の朝、自力で歩ける低山(丘?)へ出かけました。
目的地は御所市の国見山。綺麗な水洗トイレがあるJR掖上(わきがみ)駅裏の駐車場(30台程度)に置かせて頂く。
一般的に「原谷」からのハイキング道“掖上の道”は、郵便局前の道がカーブする所で車道を離れ、右の枝道を選び、直ぐ左の道を行きけば、Y字路になって右に選ぶ。昔のポンプ式井戸がある道を進めば十字路になる。右折して進めば道標が現れる。道標に導かれでコンクリートの道をゆけば、左に小さなお堂と祠がある尾根状の鞍部にでて、右の下草が茂る山道ゆくのだが・・・。

何故か御所市の案内マップを見て「原谷」から歩こうと決めてしまった。しかし、この地図が、あまりにもアバウトで“ジオグラフィカ(2万5000地形図)”を使う事にしました。
国見神社へは立派な和風建築の街並みを通り抜け、家並が途切れると山畑の桜並木の道になる。舗装路が尽きると右に池がある鳥居の前に着く。
明和5年(1768年)より以前に創建され云う、堂々たる風格の神社に山歩きの安全を祈願したら池まで戻る。池を右に見て左に山を巻くように農道を行き、広い舗装路に合したら最初の枝道を行き、畑中の地道を登れば小さなお堂と仏様の祠がある尾根状の鞍部“掖上の道”にでる。ここまで道標は皆無でした。

鞍部からは“掖上の道”、下草が茂る道を行くとフェンスに扉がある。扉を通って鬱蒼とした山道に入る。左側が崩落した荒れた感じの山道を行けば、丸木の梯子があり “掖上の道”国見山山頂500mの標識が現れる。植林の階段状の急坂を登ってゆくと明るく開けた山頂にでる。
標高229.2㍍3等三角点の頂きは神武天皇が掖上の“嗛間丘”に登って国見をされたと云う伝説から国見山は、この丘の実在の地と言われ、山頂には「嗛間丘」の石碑が建ち、憩いうに良い木製の椅子テーブルもある。
以前は金剛・葛城山系をはじめ、青垣の山々を一望する絶景だったらしいが、樹木の生長で閉ざされ、今では展望を望むべくもない。
山頂からは国見山神社を目指して、良く踏まれた東の尾根道を選んで下山しました。(小さい写真はクリックで拡大します)

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする