saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

葛城古道の彼岸花

2022-09-26 18:02:19 | Weblog

数日ハッキリしない天気が続いたが台風一過、秋分の日は青空と秋の風が爽やかな行楽日和となった。人が多いだろうとは思ったが、彼岸花が最盛期、今日を逃したら花は白っぽくなってしまう。今年も明日香は花が少ないように思われたので、3年ぶりに葛城古道を目指して出かけてみたが、様相が一変していました。
蛇穴(さらぎ)のT字路をすぎ一言主神社へむかったが、まだ、8時少し過ぎた時間だったのに道路まで車が溢れていました。九品寺まで歩くつもりだったが、急遽、行き先を九品寺に変更することにしました。駐車へは滑り込みセーフ!で駐車することが出来ました。

九品寺もスマートホン片手の人達が境内の右手にある“台地”に人が群がっていました。当然の事ながら花畑は“踏み散し”で何本もの踏跡が出来ていました。三脚、一眼レフを持ったアマチュアカメラマン数人が困惑気味に離れた位置からカメラを構え、人が少し減るのをまっている様子でした。
href="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/b0/0e579e5c6ede3ddc18acba0d91cb3157.jpg">
この“台地”の古道彼岸花はガイドブック『奈良県の山』(山と渓谷社刊)の概説欄の写真に掲載されるまでは、早朝など人影は稀で、葛城古道も南櫛羅から一言主神社まで、たまにハイカーを見かける程度でしたが、インスタグラムにUPされた途端、人が増え、以前の様にノンビリ撮影を楽しみながら古道散策とは、行かない様になったようです。

境内にある石仏と池を巡った頃には陽も高くなり、暑くなってきたので、九品寺を辞しました。(
小さい写真はクリックで拡大します)

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初秋の曽爾高原

2022-09-15 15:47:39 | Weblog

奈良県は相変わらずコロナウイルス蔓延中のニュースが報じられている。リハビリのために歩きたい!が、“基礎疾患トリプル所持者”の熟年では、人の多い土・日を避けなければ、4回目の予防接種をしていても、重症化して人様に迷惑をかける恐れがある。
ススキの季節には、まだ早いから曽爾高原なら人も少ないだろうと、9月12日(月)の早朝でかけました。脚に自信が無いけど、朝焼けの鎧・兜、屏風岩尾根から住塚、国見を眺めるところへ立ち寄ってから中尾峠へゆく事にした。青少年旅行村の右側から遊歩道へ入り、誰もいない小高い丘のベンチまでゆく。幸い、まだ朝焼け雲が僅かに残る山々を眺めることができました。
ここから、尾根伝いに曽爾高原入口の東屋まで行けば、そこから亀山へ登ることができる。緩やかにUP/DNする道の両側はチエーンが続き、穂先を出したばかりのススキの原に咲き残ったキキョウが一輪、その先には“南蛮キセル”が花を開いていました。     
曽爾高原入口の東屋から亀山までの標高差は中尾峠から登るのと変わらないはずである。だとすれば、10年ほど前には、中尾峠から亀山峠まで30分足らずで歩けから、今は1時間?、イヤ2時間かければ( ^ω^)・・・、と思い樹林の中へと続く階段道に足を踏み入れました。
途中、中尾峠からの道を右側から迎え、更に階段の急登しばし。大汗をかいて後古光山への道標が残る旧道(今は廃道)分岐にたどり着きました。ここは、周囲が開け、目指す亀山への階段が目の前から続いている(これ、ホンマに登れるのかいナ~?)。
ボトルの氷水を飲んで暫く休み、頼りない脚でヨタヨタと立ち上がり、周囲の景色に慰められ、一歩一歩登る。最後は手すりを頼りに、何とか亀山に登りつきました。久しぶりに素晴らしい展望を眺める事が出来て大満足。
亀山から亀山峠までは露岩のギャップが二つあるが、二つ目の岩には短い鎖がセットされていました。過去には意識すら、しなかった程度の小さな露岩の下りにさえ、手こずりながら、やっとの思いで亀山峠に到着でした。ここから見下ろす“お亀池”は水を湛えて、今まで見たことのない風景を見せてくれました。
    
立ち寄ったお亀池では、咲き始めたサワギキョウが風に揺れ、人影まばらな曽爾高原の空にも秋の雲が浮かび、ススキのシーズンを迎えよとしていました。(小さい写真はクリックで拡大します)


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする