saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

新緑の大峰・奥駈道

2019-05-24 19:18:57 | Weblog
5月22日(水)晴れ、大峰奥駈道の行者還岳から一ノ垰にかけてのシロヤシオの開花時期も近いので、蕾のつき具合がどうなってるのか気になって、出かけてみました。行者還トンネル東口側からの最短コースを選び、清明ノ尾から1,458㍍峰へでることにし、国道169号線の天ヶ瀬から国道309号線に入りましたが、時間が遅かったので“ナメゴウ谷”の展望ポイントまで1台の車にも出会うことなく到着。しばし、眺めを楽しみ清明ノ尾への取付きへ。
巨樹の多い清明ノ尾の直下で下ってくる人に出会った、聞けば行者還トンネル西口からあがって、行者還岳をピストンしてきたという。さらに、これから取付きへくだってから登り返して、奥駈道までもどり、車の置いてある行者還トンネル西口へくだるらしい(トレーニングかな?)。ブナの若葉が透過光に煌めき、美しい、何度も足を止め撮影しながら清明ノ尾へでたら1本だけシロヤシオが咲いていました“初物を見たから1年長生きできる”かも・・・。尾根の両側にあるシロヤシオは、まだチラホラ咲きでしたが、よく見ると蕾がほとんどついていません。去年、ツツジ系の花は大当たり~!と聞いていたので、あまり大きな期待はしていませんでしたが・・・。
1,458㍍峰へでると、さっき出会った人がおられた、ここでお昼を食べたが風が冷たく寒くてたまらなかったとのこと(ここは年中、常に西側の川迫川・小坪谷方面から風が吹き抜ける場所、ご存知なかったらしい)。
一昨日の雨と風で大気が澄み切っているから透明感が抜群、写真撮影のための天気!と言っても過言ではないほど~、ですが、稜線のシロヤシオの木を丹念に見て歩きましたが、ほとんどの木が蕾をつけていませんでした。今年は、やはり裏年、あまり過度な期待はしない方が良いかも知れません。
いつまで眺めていても飽きない、いくら撮影しても美しい被写体、日没まで居座りたい気持ちをおさえ、大普賢岳に見送られて下山しました(小さい写真はクリックで拡大)。

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大和葛城山のツツジ(天狗谷~水越峠)

2019-05-11 10:32:39 | Weblog
5月10日(金)朝から青空がひろがり、今日も良い天気!
古い山の友から数年前に大和葛城山の青崩から天狗谷を歩いた時にハナイカダを複数ヶ所で見た(山日記には5月9日と書いてあったらしい)と聞いていたのを思い出し、まだ十分とは言えない歩行状態に不安があったが思い切って出かけてみました。
青崩は大阪側の登山口の一つ、料駐車場も3ヶ所あって奈良県からの利用者も多いようです。天狗谷から山頂を往復すると距離が長くなるので急坂だが水越峠へくだることにして、青崩に近い駐車場に車を置きました。青崩の集落を抜け、最奥の水田まで来て振り返ると北側から金剛山を眺めることになり、なんだか新鮮な感じがしました。 
道が樹林帯に入って最初の道標がある分岐近くでハナイカダを見つけました。幸運にもちょうど咲いた状態でした。樹林のみちが天狗谷の右岸を行くようになると間もなく崩落跡を横断します。昨年9月初旬の台風21号で荒れた感じの沢を2~3度渡り返して左岸の大きな崩落跡へでます。ここはフイックスロープがセットされています。対岸の山腹も大きく“山抜け”しているのがみえる。昔からある露岩のクサリを通過して二俣に出たが以前あった休憩場所も水場もなくなって、岩塊が沢をうめていました。ここで右岸へ移り、天狗谷をはなれると倒木もなくなり、以前と変わらない歩きやすい登山道になって尾根へでます。ここには道標とベンチがあり、一息入れるによいところ。
尾根道は歩きやすい歩幅の階段がしばらく続き、やがて、尾根を南側から北側へと絡む。北側の水平道になるとキイチゴが茂るなかに、またハナイカダを見つけました、今度は標高が高くなっているので蕾でした(なぜか蕾は複数なのに花は1つしか咲かない)。 
確井谷右俣上流部の小さな砂防堰堤を渡り、枯れ谷右岸を行けば、今は散りあとだけのショウジョウバカマの大群落が続きます。対岸の新緑がまばゆい疎林の下はカタクリの群生地、フェンスが山頂下の売店裏まで続いているので立ち寄って、これを辿ってみたら、何と!まだ、数輪、咲き残りのカタクリがありました。
葛城山頂でベンチに座っていたら“座らせてエ~”と声が、かかったので場所をゆずると、東大阪から来た50数人の団体だとのことでした。一気に、にぎやかになった山頂をはなれ、ツツジ園へでると、ここも結構にぎわっていましたがツツジは5分咲き程度、満開は4・5日あとの15~16日ころ?になりそうでした。下山路と定めた水越峠へむかう途中、ツツジ園の鞍部東端で満開の八重桜をみてハンググライダーのスタート広場へ出てみましたが、遠く大峰・台高山脈は霞んでいました。
水越峠への長い急坂は満開のツツジが新緑の森と素晴らしい景観を呈していました。撮影ながら少しずつ下る事になったおかげで無事、下りきることができました。
因みに、水越峠の奈良県側は“祈りの滝”付近が崩落して通行止めになっています。大阪側も“水オロシ谷”のところで道が封鎖されていました(水越川無料駐車場は使えます)。

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鳥見山のツツジ

2019-05-09 15:20:20 | Weblog
5月8日(水)室生火山群の一つ、鳥見山(とみやま)にある鳥見山霊璽公苑を訪れました。朝から雲一つない快晴、近鉄榛原駅は爽やかな空気につつまれ、ハイキングのグループが次々と集まっていました。
鳥見山公苑への道が新道と旧道に分岐するところまで来ると、新道の方が「通行止め」になっていて、若い消防団員が大勢集まっていました、どうやら訓練の準備をしているようようでした。公苑前の広場(駐車場)には車が数台あるだけ“10連休明け”ということもあってでしょうか、人も少ない感じでした。ツツジは丁度、見頃を迎えたばかりで“8分咲き”といった感じ。願ってもないような撮影日和、香芝から来たという写真のグループの他にも何組か撮影にきていました。
モミジと山桜の古木が多いところでもあるので、ツツジの赤い色とモミジの新緑が青空に映え、透過光が“光の三原色”のように見え、目に沁みる景観です。
随所に「マムシが潜んでいます、ご注意ください」の立て札が立っていますが“ワラビ取り”の人たちは気にしていない様子で草の中へ入っていました。私たちには、そんな勇気はありませんので見ているだけ(^-^;。幾種類ものツツジが混在しているので変化に富んでいて見飽きることがなく、何処も彩り鮮やかです。
西の展望台分岐の近くまできて一休みしていると、元気な掛け声とともに消防団員たちがあらわれ、ロープの結び方(ザイルワークだろうか?)の訓練を始めました。若者らしいキビキビした動作、行動、元気な声を聞いていると、遠い青春時代が思い出され、山の空気が一層さわやかに感じられました。
西の展望台に立って展望を独占して山座同定を楽しみ昼食をすませた頃、上空に少し雲が見え始めたましたので、東の展望台まで行ってから勾玉池を巡ったあと帰途につきました(小さい写真はクリックで拡大)。

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曽爾・屏風岩公苑の山桜

2019-05-03 12:33:04 | Weblog
4月23日(火)曽爾・屏風岩公苑のヤマザクラが見頃を迎えた頃だろうと撮影にでかけました。気象予報は「晴れ」でしたが終日“曇り~ィ!”。残念ながら青空に満開のサクラというわけにはいきませんでした、それでも駐車場は満車。私たちは運よく1台分スペースが空いていて駐車出来ましたが、すぐ後に続いてきていた車は“空き待ち”されていました。
屏風岩公苑入口の横にあるトイレが一新され、綺麗になっていました。そこから坂を上がると左側に古光山や曽爾高原、遠く三重県の局ヶ岳などが爛漫と咲くヤマザクラの向うに見える“素晴らしい撮影ポイント”があるはず・・・でしたが、のび放題の笹にさえぎられ、絶望的な眺めになっていました。
屏風岩公苑のヤマザクラは狙い通り、ちょうど見頃を迎えていましたが、例年なら柱状節理の岩壁にミツバツツジの花が咲き、ヤマザクラとの競演で絶景になるのですが、時折、薄日が射す程度で見え難かったのでしょうか?今年はミツバツツジの花が少ないように感じられました。

昼ちかくになると人の数も増え、曇天ということもあって撮影しにくくなりはじめたので、早めのランチタイムのあと、仏隆寺に立ち寄って帰ることにしました(小さい写真はクリックで拡大)。

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