saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

明日香・上平田峠の夕焼

2010-06-25 16:33:28 | Weblog
6月24日(木)大阪から戻る近鉄電車の中、二上山・葛城山の上空を眺めると、雲が薄くクリーム色になっていた。もしかすると“焼けるかも!”そんな予感がした。帰宅したその足で、カメラ機材を車に積んで上平田峠へむかった。
峠には既に数台の車が止まり、三脚が並んでいたが“焼け方がイマイチやナ~”などと、ボヤキの声が…、どうやら誰も“夕焼”を期待していないような感じだ。しかし、雲の南北と東が綺麗なオレンジ色をしている(これは、かなり期待出来そうダ)。二上山のラクダの背に陽が沈み、一旦、雲が黒づんだ後、光芒が現れ、横の広がりとなって、小焼けに変っていった。予想通り、数ヶ月ぶりの綺麗な夕焼明日香の上空全体が真紅に染まり、次第に闇の帳へと流れて行った。

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行者還岳のクサタチバナ

2010-06-24 10:00:38 | Weblog
6月21~22日「フォトクラブ大峰」の撮影会に参加。行者還トンネル東口から大峰奥駈道へあがるコースを選んで入山。道中、何処から種が飛んできたのだろう?ジギタリスの花が路傍のそこ此処に咲いていた。ツルアジサイに迎えられて、深い樹林の中、ジグザグの急坂を登ってゆく。もう、シロヤシオは完全に散って、咲いた痕跡さえ残っていなかった。
大峰奥駈道へあがってみると、霧だけが音も無く流れ、大峰らしい雰囲気に包まれる。幸い雨に叩かれることも無く、行者還岳へむかう。稜線の左右に鉄山や大普賢岳が霧に見え隠れ、しばらく三脚を構え、待ったが大普賢岳の鋸歯状尾根は全容を見せてはくれなかった。期待は石灰岩の露出したピークに咲く“クサタチバナ”だけになったが、これは予測通り“満開”だった。ただ、はびこるバイケイソウとトリカブトに押され、大台ヶ原方面を望むピーク付近は、かつての姿をとどめない惨憺たる状態になっていた。
行者還岳小屋が新しくなってからは、随分以前にNHKのシロヤシオの取材で泊まって以来、久しぶりだったが、綺麗に使われたいるようだ。夕方、外へ出ると西の空が思いもよらぬ茜に染まっていた。

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熊野古道・小雲取越え

2010-06-18 17:16:13 | Weblog
6月17日(木)「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つ“小雲取越え”を訪れた。目的は、ただ一つ、百間からの“夕焼け”の撮影である。「夕日百選」にも選ばれている定番の絶景が今日、最大の望みだが、無情にも天気予報は15:00まで晴れ、夕焼けになる17:00には雨、の予報である。
“梅雨の晴れ間”時として“最高の夕焼け”が期待できるのだが…。ほんとに雨が降るの?と言いたくなるようなカンカン照りの下、行きがけの駄賃に妙法山へ登ってみる。此処にも「紀州わらじの会」の道標が残っていた。ここ数年、まさか、此処には無いだろうと云う所にもあるから、脱帽である。西南の尾根を下って、直接、百間の地蔵さんの前へ下る。待つこと3時間、雨は降らなかったが、雲が厚く、夕焼けはイマイチ。18:20夕闇に追われ、一目散に逃げ帰った。

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大又・和佐羅滝

2010-06-13 18:22:39 | Weblog
6月11日(金)今年も撮影会で和佐羅滝を訪れた。一片の雲もない快晴、青い空と翡翠色の淵、透過光が梢でそよぐ若葉を一層美しく見せる滝口、去年と変らない風景だが、やはり、新鮮に感じる。
和佐羅滝は思いのほか水量があって、滝壺が無いから水束が岩盤に砕け、風を呼び水煙となって涼風を運んでくる。心地よい時間は瞬く間に過ぎていった。

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大台ヶ原・シャクナゲ坂

2010-06-13 14:27:13 | Weblog
6月9日(水)今日の天気予報は“晴れ”だが大台ヶ原は濃霧の中、霧雨が降ってるせいか、大駐車場に車が数台あるだけだ。登山者が数人ウロウロしてるが出発の気配はない。日出ヶ岳への途中、硬い蕾をつけたシロヤシオをチラホラ見かけたが、見頃を迎えるには1週間ほど、かかりそうな気配。ビジターセンターで聞いた情報では、行者還岳で咲き始めているとの事だった。
日出ヶ岳山頂付近のシャクナゲは既に花が落ちていた。ブナの新緑を期待して粟谷方面へ向かう。ブナの新緑は期待通り、霧の中、素晴らしい景観を見せてくれた。更に、予想外の歓びはシャクナゲ坂上半部に咲き残っていたシャクナゲだった。まだ、咲いたばかりの花や蕾が残るものもあって、新緑や霧に艶やかに映えていた。

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