saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

雪解け間近な山上ヶ岳へ

2018-03-27 19:19:13 | Weblog
3月24日(土)予てより行く予定が、のびのびとなっていた山上ヶ岳を訪れました。目的は新しく建て直された‟浄心門”を確認することです。本来なら、イの一番に訪れなければならない男(誰とは言わないが・・・)が煮え切らず、冬を越してしまい、加えて、鬼の霍乱というか柄にもなく花粉症?にかかってしまった相棒の症状回復を待ったため、このタイミングになってしまいました。
当初、春山とは言え3月、体力と自然条件を考え、洞川参詣道から行く予定だったが、‟軟弱すぎる!”という相棒に引きずられ、シブシブ五番関からのコースをゆくことに・・・(イヤ~ナ予感)。五番関へ上がるまでに若い4人パーティに追いつかれ、体力の無さを思い知らされる。五番関からは少しでも楽な横駈道を選ぶ。幸い雪は、ほとんど無かったが、谷筋にはクラストした残雪があり、トラバースには神経をつかいました。鍋冠行者から残雪が現れはじめ、先行者が1名しかいないと分かる。4人パーティは大天井ヶ岳へむかったようだ。
勝負塚山への分岐、古今宿までくるとブナの‟根掘れ”が春山の雰囲気を感じさせてくれる。バラバラと降りかかる氷片に見上げるとブナの梢で‟雨氷”がキラキラと煌き、実に美しく、三脚がはじめて役にたってくれた。
雨氷の梢を楽しみながら鞍掛岩近くまでくると、五番関を先に出た単独の先行者が戻ってきた。山上ヶ岳ピストンにしては早すぎるが「もう、山上ヶ岳から・・・」とたずねたら、鞍掛岩の上部2~30㍍のフイックスロープが雪に埋もれ、登れなかったため、戻ってきたという。
やっつぱり、イヤ~ナ予感があたった。「ピッケル持ってないし、帰ろ帰ろ」と言ってるのに、聞こえないふりして~ツ!「雪面がレインクラストしてるヨ~、下山がヤバイから」など、いろいろ言ってみたが無視されてしまった。またもシブシブついてゆく羽目になってしまいました。鞍掛岩からは展望は良いのですが結構、距離があり、コブも二つ三つ越えるから時間もかかって洞辻茶屋に着いたのは12時を過ぎていました。ダメモトで「山では12時過ぎてから新しい行動するのは厳禁、鉄則だから、ここから洞川道を下ろうヨ、」と言ってみたが、「これでいいのだ、予定通りの行動なのダ」と言捨て、サッサと陀羅尼助小屋へと行ってしまった。天気がいいから、マいいか。鐘掛岩を過ぎると残雪が一段と多くなって地面は雪の下になった。お亀石、等覚門、鷹ノ巣岩、西ノ覗き岩を過ぎたところで2人の若者にであった。もう、彼らの後は誰もいない。宿坊群への急坂を登り、雪に埋もれた龍泉寺宿坊の前を通れば、ようやく浄心門が見える。白い雪に真新しい黒塗りの門がひと際立派に見える。以前は柱に彫られていた発起人や寄進者の名前が金属板に記されていた。
目的を果し、すぐ先の妙覚門をくぐって山上ヶ岳にたどり着いたのは13時を過ぎ、遅いランチタイムの後、三角点、お花畑、日本岩を巡って、洞辻茶屋で鞍掛岩を避けるため洞川道を選ぶ、ヨレヨレになって清浄大橋へ下り着いた時には17時を少し過ぎていました。(小さい写真はクリックで拡大)。

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大阪あべのハルカス 23階 ハルカス大学セミナールームで4月~9月まで、毎月、第3日曜日10:30~12:00、「フォトクラブ大峰」の大峰・台高・紀伊山地の撮影ポイント紹介講座(無料)が開講します。
✰第1回、講座に参加されますと登山アスリートをサポートする‟アミノバイタル(試供品)”を先着70名がもらえます。








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見頃を迎えた「月ヶ瀬梅渓」

2018-03-20 16:42:21 | Weblog
寒い日が続いた2月下旬から3月上旬、3月18日(日)の撮影会に梅の花は例年通りに咲くのだろうか、と心配していたが「月ヶ瀬観光協会」のホームページで‟3分咲き”となっていたのが、初夏を思わせる暖かさが続いた数日後に‟5分咲き”に変わっていた。このぶんなら18日には見頃を迎えると予測、見事に的中した。
当日、JR奈良駅西口の16番バス乗場は長蛇の列、臨時バスは9時33分発と聞いていたが、その前にも臨時バスが出たので運良く定期バスに乗ることができ、少し早く「月瀬橋」に着けた。ラッキーと思いきや、何と!、散策路が崩落で「通行止め」になっている。
観光協会・奈良交通に臨時バス情報を聞いた時にも教えてもらえなかったし、何処にも書いてない上、ネット情報にも無かったから、「月瀬橋」から子供連れも含め、多くの人が車が頻繁に行き交う無い狭い道路を「尾山」まで歩いていた(かなり危険な場面もありましたヨ~)。
「尾山」は人で混雑していましたが、ここからは見頃を迎えた梅の花が綺麗でした。「月ヶ瀬梅渓」という名の通り、散策路から湖水と梅が美しい風景を見せてくれます。真福寺の境内にはサンシュウの花やスイセンも咲いていて春の香りがいっぱいです。
丘陵の広い範囲に梅が植えられ、‟一目八景”から帆浦梅林にかけての道からは湖水が望まれ、紅梅、白梅、枝垂れ梅など種類も豊富です。「月瀬橋」への道は崩落で通れませんから天神梅林を周遊するようなコースになりますが、天神梅林を俯瞰できる農道からの眺めは、白梅の樹海と点在する紅梅が絶妙にまじり、遥か遠景に曽爾の山々が望まれ、まさに絶景といえます。
穏やかな天気に恵まれましたが、午後になると、やや雲が多くなりはじめ、バスが忍辱山円城寺を過ぎる頃には雲が上空一面にひろがっていました(小さい写真はクリックで拡大)。

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山ノ辺の道(柳本~大神神社)

2018-03-15 17:40:11 | Weblog
3月14日(水)朝から快晴の空、気温は4月上旬だという。まったく出かける気はなかったが、昨日に続づいての青空に誘われ、ついフラフラッと‟山ノ辺の道”にむかって出かけていました。
明日香の方が近いのに、昨夜、ローカル線鉄道の旅?をテレビで見たのに影響をうけたのか、JR桜井線に乗って柳本まで来てしまいました。若くして亡くなった岳友が以前、住んでいた家の前を通って、遮断機の信号も無い踏切をわたり、疎水沿いにまっすぐ東へゆくと国道・柳本バス停を経て、竜王山を正面に仰ぎ見る広い道を天理ビジターセンター分岐までゆく。分岐には蕎麦屋があり、案内板と道標もある。トレッキングスタイルの外国人が数人、何やら相談してる横を通って集落の中で右折、左に溜池、右に崇神天皇陵を眺め、梅の香りが漂う‟山ノ辺の道”を南へゆく。
陽ざしに汗ばむ暖かさを感じつつ、のんびりと田園風景をながめ畑中を歩いてゆけば、景行天皇陵の先に金剛・葛城山を背にした耳成山、畝傍山が見えてきます。このあたり菜の花が咲き、早くも梅は見頃でした。無人販売の展示台がある梅林を過ぎると、ゆるやかに蛇行する農道の先に三輪山が大きな姿をみせます。
額田王歌碑、相撲神社を経て県道へむかうと民家の脇にハクモクレンと藪椿が咲き、纏向(まきむく)川の橋のたもとではミツマタが遅咲きの花を残していました。ここまで来ると檜原神社から大神神社は一投足。締めくくりは大神神社の鳥居近くにある素麺の老舗店でした(小さい写真はクリックで拡大)。
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西吉野のフクジュソウと柚野山

2018-03-05 12:15:19 | Weblog
春一番には、まだ早いのに‟春の嵐”が去って日差しが一段と強くなった3月2日(金)西吉野のフクジュソウが芽を出しはじめていないか見にでかけました。
西吉野陰地(おんち)の八幡神社横のフクジュソウ自生地を示す小さな道標で左折、桧川迫川の流れを左にする村道をゆく。道の北側、植林の日陰には雪が少し残っているものの道に雪は無かった。稱名寺への分岐から農道を登ってゆき、途中、山腹を水平に西吉野へゆく林道分岐近くに車を置くことにした。道は稱名寺門前まで続いているが、傾斜が急な狭いヘアーピンカーブがあり、もし日陰に氷でもあるとスタッドレスで4駆にしてもスリップするからだ(以前、側壁に車をこすりつけ滑落を逃れたイヤ~な思い出があるから・・・)。
フクジュソウ自生地へは畑中の最短道をえらんで農家の前からゆく。山肌北面が多い自生地にはまだ、あちこちに雪が残っていて花は咲いていませんでしたが、運よく、日当たりの良い雪が解けたところに花を見つけ、遠い位置でしたが望遠で何とか撮ることもできました。
フクジュソウ自生地の日陰道から稱名寺門前へでると明るい陽ざしが暖かく、花桃が咲きはじめていました。
門前の坂道を上がり、最奥の民家手前で左の地道を選び墓地の横、イノシシ除けの電気柵(昇圧電流に注意)ゲートを通らせてもらい、山道にはいる。支尾根へでてモノレール沿いに進むと鳥居があり、八坂神社の前へでる。平坦になった植林道を先へゆき、林道にでたら左へゆく。林道の変形T字路に突き当ったら、まっすぐ薄い踏跡へはいる。下枝が張り出した山腹から尾根道をゆけば三角点と朽ちた山名版がある標高850㍍柚野山に着く。  樹木に囲まれ、訪れる人もいない山頂の空は青く澄んでいました。(小さい写真はクリックで拡大)

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