saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

伊吹山再訪

2012-08-24 14:52:41 | Weblog
8月22日~23日、シモツケソウは、もう散ったことだろうが、何故か、再度、伊吹山を訪れてみよう、という気になって、22日の昼過ぎから出かけた。相変わらずドライブウエイが北尾根を横切る辺りには、車が数台止っている。例の“オオワシ”狙いのカメラマンが、もう、間もなく琵琶湖むこう、比良山系に太陽が沈みそうなのに1000mmの望遠レンズを構えていた。少し、離れた場所にカメラを構え、夕日の撮影をして、仮眠場所と決めた駐車場へゆく。
昨夜からの雨が霧に変わったが“朝焼け”狙いの期待は完全に外されてしまった。霧が薄くなるのを待って、山頂周回コースを歩いたが、やはり、花はもう遅く、イブキトラノオとアザミ、トリカブトなどが、わずかに咲いていたが、頻繁に雲が流れ、濃霧につつまれる。雲の変化が面白い。“彩雲”にはならなかったが、夏の終わりの山を楽しませてもらえた。帰路は醒ヶ井に立ち寄り、梅花藻でも眺めて帰るとしよう。

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真夏の観音峰

2012-08-21 16:44:56 | Weblog
8月20日(月)部屋の窓から大和葛城山と二上山がクッキリ、今朝は空気が澄んでいるようなので小学校3年生の孫と洞川温泉へでかけることにした。夏の山上ヶ岳の写真はロクなものが撮れてないので、先ずは洞川から、これを撮り、観音峰登山口へ引き返す。
駐車場には、他府県からの家族ずれが川遊びにきているだけ、観音峰への登山者はいないようだ。通い慣れた道だが、この時期、花も無ければ何も無く、観音平の神社跡までは、樹林帯の中をただ歩くだけになる。神社跡の休憩所が見えるあたりにゴミが捨てられ、ここにもマナーの悪い登山者が入ってきているようだった。展望台への道はススキが茂り、極めつけの蒸し暑さ。落雷で破壊され、放置された巨大石柱はセメントで少し手直ししてあったが、手抜き工事?の台座は破損したままだが、大峰山脈の展望は抜群。正午近く、雲が多くなってきたの期に展望台を後にする。帰路“お爺ちゃん、遅すぎる~!”と駆け下りる小学校3年生の孫に置いてけぼりにされてしまった。

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高野三山

2012-08-21 15:21:03 | Weblog
8月17日(金)伊吹山の撮影会が中止になったのでACEの例会に参加させて戴くことになった。真夏の高野山は下界との温度差が平均-6度℃というのが一般的な見方だ。確かに高野山奥の院の駐車場に降り立つと涼しい。
奥之院の浄域を囲むように連なる「高野三山」と言われている摩尼山(標高1,004㍍)、楊柳山(標高1,009㍍)、転軸山(標高920㍍)は“高野七口女人道”と呼ばれる女人禁制女性時代の女性用参詣道にある。登山口となる奥の院トイレ横から林道へでて、50㍍ほど先、右側の林道へ入る。道なりに10分ほど進み、左の山道へ入れば摩尼峠に出る。古い祠と女人道の道標が左へ行けば摩尼山であることを示している。“高野六木”の針葉樹が茂る尾根道だが、風の通りが良く涼しく快適である。楊柳山には桜井の仙人が残した“山想遊行”の二代目ペナントがまだあった(たいていは、付けた直後、記念に持っていかれるのだが・・・)。子継峠あたりで雲行きが少し怪しくなり、南京豆の殻が大量に捨てられていた転軸山に着く頃、上空はすっかり黒雲で覆われた。ここで下山路を奥の院・弘法大師廟の裏へ直接くだる南の尾根にとり、女人道と別れ、一気にくだる。廟の裏の沢を飛び石伝いに渡り、奥の院からは参道を駐車場へと戻った。

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藤原京跡の蓮

2012-08-13 17:25:09 | Weblog
8月10日(金)蓮の花は盛りを過ぎたと思われるが、信貴山の麓に居を構えるO氏から「明日、朝5時に本薬師寺跡へ行き、その後、藤原京跡へ・・・」という電話を頂いた。蓮の花の撮影は早朝でないとダメだ!しかも開花するときポン!と音がするなんて、何処の誰が入知恵したのか知らないが、ウンモ~。
合流時間を7時30分に遅らせてもらい、本薬師寺跡へ行く。小雨がパラつく中、O氏の撮影も一段落していた。今シーズン既に藤原京跡は4度目という彼、小生はといえば、実は以前、コスモスが植えられていた頃、2~3度、来たことはあるが、蓮池は初めてである。約1,000㎡の場所一面に蓮が植えられ、花の盛りは過ぎていたが、それでも、まだ多くの花が咲き、じゅうぶん楽しめ、写真愛好者や見物客も次々と訪れはじめていた。我々が一通り蓮公園を巡った頃には雲が切れ、陽が射し、気温も高くなりだしたので早々に逃げ帰った。

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伊吹山のお花畑

2012-08-10 18:23:51 | Weblog
8月8日(水)滋賀県・彦根方面の天気予報は終日晴れ!夏の甲子園開会式を見たかったが、伊吹山のシモツケソウの開花状態が気になって、早朝、伊吹山へむかう。9時過ぎ山頂駐車場に到着。途中、ドライブウエイが北尾根を横切る辺り、今年も大勢のイヌワシ目当てのカメラマンが並んでいたが・・・ワシは飛んだのだろうか?
標高1,300㍍の山頂は爽やかそのもの、人影の少ない左のコースを選び、北尾根分岐を目指す。濡れていると歩きにくくドロンコになる道だが、今日は乾燥して快適に歩ける。ブッシュ帯を抜けると青空にスカイラインが美しく、花々は名前を挙げれば切が無いほど咲き、色彩の鮮やかさも素晴らしい。シモツケソウの群落も3~4分咲き、16~17日頃には満開になるだろうが、満開とは異なる趣きがある。
稜線漫歩は琵琶湖まで望め、大展望が思いのままだった。11時過ぎ、少し早い目の昼食を誰も居ない殉難碑の横ですませる。ここから山頂の様子が手に取るようにわかる。次々とツアーハイキングの団体が山頂に到着し、賑やかになってきたようなので、中央コースを選び、下山する。帰路、三島池から眺める伊吹山は青空に雲を浮かべ静かに佇んでいた。

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白子谷と鉄山

2012-08-04 17:43:03 | Weblog
8月3日(金)ここ数年、地球の気候変動なのか歳のセイ?なのか分からないが、エアコンを点けないと寝られない夜が多くなったような気がする。今日も猛暑日・・・、沢なら少しは涼しいかも・・・、2~3日前から頭にチラついていた白子谷へと向かう。大川口に車を置いて、白子谷出合までもどり、澄み切った川迫川を渡る。以外に水が多く、腰まで沈むが、冷たさが心地よい。取水口跡を左に見送り、8㍍滝を左岸から巻き、斜瀑やナメの飛沫を浴び、7㍍滝は無難な左岸を巻く。鉄山からの枝谷を右岸から迎えると、ナメ床や階段状の子滝が緑の木の間に光を受け、この谷で最も美しい景観をみせる。しばし、ナメ床に座り、下流を眺め憩う。左岸から枝谷を入れると7㍍滝を左岸トラバースでかわし、二俣で左俣を選び、傾斜の増したゴーロ沢の8㍍滝を越えれば、沢を離れ、急な支尾根を木から木へ移り登って稜線鞍部へ抜けでる。ヤセ尾根のコブを二つ越え、樹木に閉ざされた鉄山に立つ。帰路は尾根を大川口へとくだった。

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本薬師寺跡の古代蓮

2012-08-03 07:59:58 | Weblog
8月1日(水)天気予報では、今日も35度℃の猛暑日、朝からカンカン照り・・・。“畝傍御陵前まで歩いゆく”と決断するには、いささか勇気がいったが、ヤセ我慢してでかけた。車道を出来るだけ避け、少々遠回りでも畑中のコースを選んで歩くことにし、先ずは甘橿丘を南から北へ縦走?飛鳥川沿いの道を避け、和田池から和田寺跡を通って、伝田中宮跡までくるころには、ポロシャツはぐしょぐしょ!もう、これ以上、汗はでないと思われる状態。幸い風が吹いていたので熱中症や脱水症をまぬがれ、職業訓練高等学校裏から本薬師寺跡へと辿りつけた。歩行距離はUP/DNもない2kmそこそこなのに、大昔の薬師~槍夏山縦走合宿より酷い疲れ方、しばらく木陰の礎石の上にヒックリかえっていた。吹く風のおかげで、息をふきかえし、畦道へでてみると、青空に浮かぶ雲を背にし、古代蓮が見ごろ、美しく風にゆれていた。

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白六山と谷瀬の吊橋

2012-08-02 10:02:15 | Weblog
7月26日(木)暑いさなかなので、車で稜線まで上がれる散策程度のハイキングコースとして、白六山(しろくやま)を選び、涼しい内にもどろうという、横着極まりない考えで大塔村の高野辻へと向かった。
高野辻のヘリポートに着いたときには、すでに陽は昇っていたが朝靄の中、大峰山脈や奥高野の山々が美しく清々しい。篠原へ向かう林道側にある鉄梯子を上がると熊野古道の一つであった名残をとどめる石仏がある。誰が供えたか、まだ新しい花が残っていた。涼しい風が通る樹林の尾根は静寂そのもの、少し足元は分かりにくいが、心地よい。篠原から無線中継所へ通じる林道白六山線にでると、早くも日差しが照りつけていたが、風は涼しく快適に歩けた。古い廃車が残る広場を過ぎ、左の踏跡を高みへあがれば白六山(標高1,189㍍)に着く。古い“紀州わらじの会”の標識が、まだ、残っていた。展望も無いヤブ山だが、訪れる人も居るようで、真新しいテープと山名板があった。あまり長居すると暑くなりそうなので、林道へ戻り、大峰山脈や高野辻を垣間見ながら、来た道を戻った。帰りは“谷瀬の吊橋”に立ち寄り、白六山の山容を撮影したら久しぶりに「夢乃湯」にでも浴るとしよう。

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