saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

二上山へ納山ハイキング

2017-12-30 16:14:22 | Weblog
12月23日(土)今年、最後の山歩きは「エスカルゴ山の会」の二上山への納山ハイキングでした。二上神社口から加守神社横の登山口から猪除けフェンスの扉をあけて、谷道をとりましたが、歩く人が少ないらしく道がかなり荒れた感じで、落枝、転石も多く、流れが途絶えるあたりからは踏跡程度となり、傾斜も強くなりますが登山口から30分ほどで、二上山駅からの上の池登山道が合する鞍部にでられました。
一般登山道が崩落で通行止めになっていた?と言って、引き返してきた若い女性二人が私達の後について来たが、鞍部のベンチで休憩することもなく‟お先に~”と元気に登っていきました。ここから雄岳へは30分ほど、途中、鉄の短い階段を過ぎると、ふたかみパーク當麻からの道が左から合し、道は広く平坦な散策路になる。南東の木の間越しに、これから行く雌岳や岩橋山、葛城山などの姿を垣間見つつ進むと、悲運の皇子、大津皇子の陵墓に着きます。
今日は天皇誕生日、皇室ゆかりの陵墓の玉砂利には箒の掃き目がクッキリ残り、綺麗に清掃されていました。
山頂の社に参拝したら「馬の背」と呼ばれる雄岳と雌岳の鞍部へくだって、山茶花の花が咲き香る道を大きな日時計がある雌岳へと登ります。まだ、お昼には早い様でしたが、温かい日差しの下でお弁当をひろげ、大和平野の先に浮島の様に影を落とす青垣の山々の山座同定を楽しみました。
下山は直接、岩屋峠へくだり、中将姫伝説が残る岩屋を往復した後、祐泉寺へ谷道をくだりました。良く整備された道には途中、二ヶ所の水場があり、夏場は冷たい水で汗を拭けそうでした。
祐泉寺からは舗装林道を鳥谷口古墳公園から、‟残り柿がスズナリ”の木がある大池へと下って、傘堂に立ち寄り、ふたかみパーク當麻を経て、近鉄二上神社口駅へともどりました(小さい写真はクリックで拡大)。

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大峰山脈・雪の大天井ヶ岳

2017-12-22 17:49:50 | Weblog
この年末は23日に「エスカルゴ山の会」の納山山行に参加させて頂く以外、出歩かない決心だったが、17日には、死んだふりしてた棺桶から引きずりだされ、さんざん歩かされたので、もう、突然、歩かされることもないと思っていたが・・・。
年末に入ると、今日は△△指揮○○響の第九を××コンサートホール、明日は○○指揮++オーケストラと、第九のハシゴで忙しくなる“桜井の仙人”に正月の3日から明神平へでも・・・と、早めに声をかけたのが運の尽き、でした。
‟明後日、大天井ヶ岳へゆく、7時45分、迎えにゆくからネ、☎ガチャン!”、ア~・・・というわけで雪の大峰、大天井ヶ岳へゆく羽目になりました。
思った通り、数日前から張り出しているシベリア寒気団のため、四寸岩山も山頂付近は霧氷、遥かに眺める大天井ヶ岳、山上ヶ岳は完全に冬の装い。ルビコン川を渡ってしまったからには行くしかないかァ、仁蔵小屋で一休みできると思っていたら、完全に釘打ちされ、来年3月末まで閉鎖さする、と張り紙されていた(確か避難小屋になっていたはずだが・・・)。
仁蔵小屋からは尾根へてて、大天井ヶ岳を最初に望むあたりまでは、足首までの雪、数日前に歩いたと思われるトレースが途絶えがちだが残っていた。モノレールが現れるあたりからはトレースも消え、少しずつ雪が深くなってくる。大天井茶屋跡の祠あたりまでくると、周囲は霧氷におおわれ、真っ青な空に素晴らしいコントラストを見せてくれる。
大天井茶屋跡からは急坂になるため、脛から膝のあたりまでのラッセルになった。無雪期なら20分程度で山頂にでられるが、夏道は完全に埋まり、フイックスロープも掘り起こせないので、やむなく自前の補助ザイルをだして40分以上かかって登りました。
北西側、わずかに木の間から金剛山方面が眺められるだけの山頂ですが、真っ青な空と霧氷が美しく、見飽きることはありませんでした。終日出会う人も無かった静かな今年最後の雪山を振り返ると、大天井ヶ岳や山上ヶ岳が西に傾いた日差しに輝いていました(小さい写真はクリックで拡大)。

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奈良の大文字山

2017-12-17 18:17:32 | Weblog
12月17日(日)天気予報では奈良県北部のお天気は終日曇り、日中の最高気温4度、西の風風速4mでしたが、朝から快晴、放射冷却で冷え込みまし。今日は(株)内炭カイド企画の納山山行に参加させて頂く日、8時の集合時間に遅れないよう、少し早めに出かけましたが、集合場所には、すでに多くの人がきていました。聞けば参加者は50名とか・・・。
奈良の大文字山は、太平洋戦争の戦没者を慰霊するために出来たと聞いて、父と兄の慰霊にと幾度か来て以来、ずいぶん、来ていない、まだ高円山に観光ホテルがあった頃に訪れたのが最後、その後、来る機会がなかった。と云うよりヤマビルが嫌いなので、夏場はこりごり、晩秋か早春の時期以外は来たくなかったので、疎遠になっていた、という方が正しい。
大文字の火床までは、白毫寺の東側にある高円山登山口から標高差200㍍ほどだが、これが結構な急登で樹林の中、30分ほどかかる。風は冷たく防火用水が凍結していたが、大文字の火床のある台地からは西に180度、納山山行を祝うように展望が開け、素晴らしい眺めが楽しめました。
内炭登山教室の受講生の方から、ここで、サプライズがあり、歌唱指導を受けた後、エーデルワイスの大合唱があり、何処か昔の山岳部の納山祭を懐かしく思い出す山行でした(小さい写真はクリックで拡大)。

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生駒山系・信貴山

2017-12-06 11:49:32 | Weblog
12月3日(日)高安山から信貴山へ「風景写真教室」の皆さんと名残の紅葉を求めて撮影に行ってきました。快晴の朝、放射冷却でしょうか、冷え込みは強かったですが心地よい冷たさを感じつつ、被写体をさがしながらの撮影ハイキングです。
汗をかかない程度に歩いて開運橋、気象観測所を経て山茶花の咲く道を高安山へ。高安山の山頂は雑木に囲まれ視界はゼロ、写真になるような被写体があるわけではないのですが、山頂を訪れないと気がすまない様子なので( ^ω^)・・・。山頂にはアマチュア無線を楽しむ人が1人、金剛山の仲間と交信していました。葉を落とした一ノ宮の桜並木と生駒山を眺め、縦走路を左に見送って、信貴山方面への道へ入ると素晴らしい黄葉が森を飾っていました。三脚を立てるのもどかしいのか、先ずは手持ち撮影から・・・。高安山から信貴・生駒ドライブウエイ横断地点までは5分程の距離ですが、1時間以上は楽しみ、“カエンダケ”の注意書きがあるゲートから高安城倉跡へも寄り道しました。北に生駒山、東は春日山から国見山への山々がを望まれる展望広場ですが、残念ながら遠景は霞んでいて写真にはイマイチでした。
高安城倉跡分岐から信貴山への道は紅葉、黄葉が青空に映え、素晴らしいコントラストを見せ、てくれました。時折、開ける展望もあって、なかなか先へ進めません。鉄塔下の白い山茶花を眺め、ベンチがある小さなコブを下ると、右下へゆく滝道が分岐する鞍部へでます。ここから杉植林の中、少し登りになって山腹を左に回り込めば舗装路にでます。ここは舗装路を右上へ行き、信貴山城跡へ行きます。ここで丁度お昼になり、昼食にしました。
昼食の後、空鉢護法堂(信貴山頂)へ上がって、葛城・金剛山や奈良南部の市街、遠く大峰方面への展望を楽しみ、願いを一つだけ叶えてくれるという“巳”ノ石像を回してから、何処までも名残の紅葉が美しい参詣道を朝護孫子寺へと向かいました。この日は縁日、“大根の炊き出し”などもあって賑やかです。
外国人の姿はなく、若い人が多いのも意外な感じでした。朝護孫子寺の門前にある“世界一福寅”の置物からバンジージャンプの赤い橋を渡り、寅茶屋へ立ち寄って帰りました(小さい写真はクリックで拡大)。

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