saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

比良・八渕滝

2008-08-25 17:10:08 | Weblog
8月24日(日)近江高島駅から「ガリバー旅行村」へのバスは増発の臨時直行便も超満員の盛況。まだ霧雨が残る登山口は多くのグループが次々と集まっては出発してゆき“登山ブームの頃”を思い起こす。ただ違うのは、それが10代20代の若者ではなく中・高年者だとうい事か・・・。
入谷すると、最初に魚止滝が姿をみせる。岩が濡れていて滑りやすい。右岸から左岸に絡み、2段11m程の障子滝が現れる。滝壺の前を右岸へ渡り、アングルと鎖を使って高巻き、散策路へ出て、美しい大擂鉢の斜瀑を眺める。しばらく平流をゆくと岩間に小滝を連ねる屏風ヶ淵を正面にし、右岸高巻きから貴船滝(直瀑30m)の下へ降りる場面で30人の大パーティーが渋滞・・・、更に後続3パーティーが待つている。
30分の大渋滞から開放され、貴船滝右岸の鎖場を通過すると、滝頭で数人の比較的若い人達が“流しソーメン”を楽しんでいた。時間は丁度12時、私達も“七編返し”上部で“お弁当”にする。時折、青空も覗くが霧が走り涼しい。持ってきた2㍑の水も1㍑消化しただけ、補充の必要はなかった。
30人の大パーティーが通るのを見て、ようやく我々も重い腰をあげる。大パーティの最後尾が見えなくなって間もなく“ギャー”という悲鳴とドサッ!という音がした。丸木橋から落ちた人がいた様だが、大した事もなさそうだったから、声はかけずに通過した。
小滝を二つ三つ過ぎ、次郎坊への分岐を見送ると、今は利用者も少ないウマノセ谷右俣と本流の間の踏跡を辿り、八雲ヶ原経由で釈迦ヶ岳へ出て、大津ワンゲル道をイン谷口へ下山。途中、農作業をしていた人からスイカをご馳走になり、比良駅へ着く頃、比良山系は薄い茜色になっていた。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伊吹山

2008-08-19 10:54:11 | Weblog
8月13日(水)お盆の帰省ラッシュが始る真っ只中、伊吹山の“シモツケソウ”の大群落を撮影したくて出かけました。優秀なドライバーと添乗員さんの適切な判断で大きな渋滞を上手く回避、1時間程度の遅れで山頂駐車場に着いた。
過密状態の駐車場を離れると、そこは別天地、涼しい風と薄い霧が流れ、色とりどりの花を一層、美しく引き立たせていました。お目当てのシモツケソウは花の盛りを少し過ぎていたが、まだまだ華やかに山頂部を飾っていました。時折、青空も覗き、遠景の山々も、ほどよく目障りなものが隠れて、撮影には持って来いのコンディションに恵まれました。
天候に恵まれると気持ちも和み、笑い声が弾けます。山頂での昼食も何時もより時間をかけ、ゆっくりでした。こんな日は、あまり移動しないで狙った被写体に集中するので、皆なかなか動こうとはしません。もう少し止まりたい気持ちをおさえ、15:00雲につつまれて見え隠れする山頂を後にしました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熊野の花火

2008-08-19 08:41:05 | Weblog
8月17日(日)十津川温泉を過ぎた辺りから雨が降り出した。10時頃ネットを覗いたときは予定通り“花火”は行われる.となっていたが、少し気になる降り方である。東進する観光バスやマイカーで混雑する新宮市街で進路を西へとる。新宮から那智へ抜けるバイパスは高速道路並みに快適。何処もホテルは満室だが“盲点”になっている保養センター「くまの路」を宿泊先にしたのは大正解、空いてるし部屋も備品も清潔、雰囲気・ロケーションも抜群、料金も民宿並みとリーズナブル。ただ1つ、欠点は官僚的経営、柔軟な対応ができない点だ。花火の夜ぐらい“お風呂”を24時間営業にすれば良いのに…、入浴時間が12:00まででは、花火の途中で帰らないと汗を流せない事になるのですよネ~。
 那智勝浦駅前の駐車場に車を置いてJRで移動する。人で埋め尽くされた七里御浜だが、何処からでも花火が見られるのがいい。月夜の海、迫力満点の夜空のショー!、沖には豪華客船が停泊し、写真には持って来いの風景。2回目の鬼ガ城仕掛花火が手間取ってる間に帰途につく。少し早い目に出たので11:30頃には夜の海を眺め、宿舎の温泉に浸ることができた。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金剛山(妙見谷)

2008-08-10 19:21:01 | Weblog
8月9日(土)妙見谷は登山口バス停から入谷するまでのアプローチ(舗装路歩き)が短いので、今日のような酷暑は救われる。谷は、ちょうどイワタバコの花が咲く時期、其処此処に紫の小さな花をつけていた。作業小屋がある林道終点あたりまで来ると時折吹く風も涼しく、一息入れるにはいい。
沢は山靴で歩ける程度の水量で、小滝も軽やかに清涼感豊かな音を奏でて、我々を歓迎してくれる。沢辺の道は3段の滝を左岸から高巻いて、少しゆくと「妙見滝」(直瀑7㍍)が姿を見せる滝前の広場で涼んだら、左岸を巻いて滝頭にでるとミニ・ゴルジュの雰囲気を感じる沢筋になる。小滝を幾つか踏み越え、沢歩きの気分を味わいゆけば、妙見滝より貫禄のありそうな滝が姿をみせる。これも左岸を巻いて先へ進むと、何時しか水量も少なくなり、やがてブナ林の道となって登拝者名が掲げられた山頂売店前にでた。
帰路は涼しい沢道が良い!との多数意見で細尾谷をくだる。途中で出会った人からガクが開かないうちはシモツケソウに似た花“草アジサイ”を教えていただいた。
それは、何時か何処かで出会った気がする“ひかえめで可憐な花”でした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする