saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

瀞峡・筏師の道を歩く

2020-03-23 16:22:53 | Weblog
令和2年になって間もなく、桜井の仙人から「筏師の道」の一つ、地蔵峠から浦向への道へ行こうと誘われていたが、変化に乏しいコースだし、あまり気乗りがしないので‟色よい返事“はしなかったのだが、南紀方面から‟ヤマザクラが咲き始めた”という知らせを聞き、「コロナウイルスで騒がしい時期だが、南紀方面でも比較的静かな瀞峡の「筏師の道」なら行ってもいい」と返事をしたら「春分の日」三連休の3月21日(土)に出かけることにしたと連絡があった。  
この日は快晴、加えて「筏師の道」を歩いてみようという「エスカルゴ山の会」のメンバーも加わり、6人になったおかげで、「瀞八丁バス停」と「北山村休憩所(小松)」に車を配置して縦走可能になりました。
濃いヒスイ色の瀞峡を見下ろし、「瀞八丁バス停」から「筏師の道」へはいる。階段をのぼると、苔むす石畳の道がモノレール沿いに続き、途中で右へ、モノレールを跨いで田戸の集落から秋葉神社へゆく道と左へ斜上し、林道を横断して秋葉神社へゆく道にわかれる。田戸の集落からの方が展望は良い。
秋葉神社を過ぎると緩やかな登りになり、東野峠にでる。ここからは、やや急なジグザグの下りとなって、やがて高い立派な石垣が残る東野集落跡が左にあらわれる。やがて明るい疎林の斜面に満開のミツマタを見て、廃屋の前から分かりにくい踏跡をくだる。振り返れば青空にヤマザクラ映え、視界の悪さをうめ合わせてくいるようでした。フイックスロープが張られたガレ沢を二つ三つ横切り、立合川の吊橋を渡る。吊橋の上から覗くと、碧潭が息を飲むほど美しかった。 
切り立つ立合川の左岸を巻きのぼり、ヤマザクラやミツバツツジが咲く雑木林をゆけば、大杉谷を彷彿とさせる。小尾根の上から初めて瀞峡の清流を俯瞰し、有蔵(あんぞう)集落跡を過ぎると5~6㍍の斜瀑、大谷の滝が岩盤を滑り落ちている。さらに植林の道を先へすすむと、苔むす巨岩のクラックから石清水が流れでているこのコース唯一の水場に着く。ここまで来ると小松茶屋跡は近い。 
小松茶屋跡から小松橋への踏跡を探したが、荒れていて分かりにくい。距離的には1kmほど林道を余分に歩くことになるが、ここは廃屋下の真新しいフイックスロープのがある下滝道をえらび、R169の北山村休憩所へむかいました(3月21日現在、北山村休憩所(展望所)は閉鎖されていた)。
(小さい写真はクリックで拡大)

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快晴の広橋峠梅林へ

2020-03-13 18:20:39 | Weblog
例年なら3月中旬から下旬が見ごろもなる広橋峠の梅林だが、今年は3月6日、満開になったと聞いたが、生憎この日は硝子体茎顕微鏡下離断術という術名の右目手術を受けるため、桜井病院への入院がきまっていて動けなかった。
凡人には理解困難な手術名であるが、早い話し、右目の網膜前幕に皺が出来たため、目玉に三つほど穴をあけ、その幕を取り除くというわけである。つまり、右目でファインダーを覗いてもピントを合わせられないのは困るわけでして( ^ω^)・・・。
3月9日(月)に退院したが、天候がイマイチだし、傷もまだ治っていないのか少々違和感があったので12日(木)に出かけることにしました。
天気は朝から快晴、下市温泉に車を置いてバスで広橋峠へゆく予定でしたが、平成29年の台風で惣坂~大杉の間の散策路が通行できなくなっている事に加え、惣坂から下、乳屋辻にかけて梅の花が散り始めていると聞いたので広橋峠の駐車場へ車を置きました。
広橋峠駐車場から茶店への道にある紅梅も白梅も丁度満開で見ごろでした。朝の光が射し、見事なコントラストで古木のシルエットを際立たせていました。コロナウイルスの影響でしょうか、案山子だけが店番をしている茶店のベンチにも人影がなく、天守の森への道も静まりかえっている。毎年、梅を買う大谷宅の倉庫のシャッターが上がっていたので声をかけ、お目当てのワサビの漬物を・・・と聞いたが、‟まだ“というのでラッキョウの漬物と山吹の佃煮を買って天守の森へむかう。
天守の森は広場に社があるだけだが、峠の一番高いところにあり、周回コースになっているから立ち寄ってみることにしている。
天守の森から北へくだり、コウヤマキの林を出ると開けた林道終点にでる。ここの展望は抜群、青空の下、満開の紅梅・白梅のむこうに金剛・葛城山がひと際美しく眺められた(小さい写真はクリックで拡大)。

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馬見丘陵の“河津桜”

2020-03-05 16:06:29 | Weblog
かかりつけの「中村歯科医院」はJR王子駅近くの川合町にある。今日、3月4日(水)は歯の定期健診を受ける日なので出かける。
橿原市に歯科医院が無いわけではないが、“怖いことも、痛い目にも合ってない”し、最初にお世話になって、もう40年余りになるから、車の運転免許証を返上するが鬼籍に入るまで通うことに決めてある。
その途中には、自然を生かして上手に作られた馬見丘陵公園と竹取公園がある。往路、車から霧雨に煙る丘陵に並ぶ紅色の花の並木が目についた。医院をはなれるとき院長が、あれは“河津桜”だと教えてくれた。因みに院長は、もともと風景写真家でもあるが、今は、野鳥に軸足を置いてるように伺っている。
雨の中、2台しか停まっていない馬見丘陵公園の駐車場に車を入れ、カメラは持ってないし、使ったことのないスマホの撮影機能で撮る方法を思案していると、前方から見たことのある風貌の人物が歩いてくる。昔、大峰・台高山脈の写真を撮り歩いた「フォトクラブ大峰」の沢登のエキスパート、Y氏だった。聞けば、木工の技術書を探しにきたので、ついでに馬見丘陵公園を周遊してきたという。
“河津桜”が綺麗なのは、この丘陵付近だと教えてもらい、桜並木を丘の上まで行ってきました。雨の中、いっそう色も艶やか、満開に近い花を独り占めでした。(小さい写真はクリックで拡大)

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