saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

高見山の霧氷

2020-02-21 17:16:57 | Weblog
テレビの天気予報は2月18日(火)の夕方から日本海側は勿論、西日本や太平洋側にも雪が降り、関東では朝の通勤時間にかけて積雪の可能性もあると告げていた。
 
天気予報通りなら、奈良近郊の山にも積雪があり、明日、2月19日(水)は〝晴れ“のはず、この冬(暦の上では春ですが・・)、近くの山で霧氷を見ることができるラストチャンスになりそうだ。
まだ山に〝コロナウイルス”は来ていないだろうし、出会う人の数も少ないハズだから安心して???・・・・。
 
起床したとき、空に星が見えなかったので、日の出の撮影は期待できないと判断、家を出る時間を少し遅くして出発しました。東吉野役場付近の気温-4℃、杉谷付近から少し雪が現れたが新品のスタッドレスタイヤがしっかり、食いついている。旧バス道のトンネルを出たところで4WDにギヤチェンジ、快適に上り着いた駐車場。誰もいないと思っていたのに車が4台も止まっていた。
東の空は明るくなっていたが、樹林の道は薄暗く、日が昇っていないのかと思っていたら、急に雲間から雪面に光が差し込み、周囲をピンク色に染めあげた。
明るくなった霧氷の林を過ぎ、ベンチのある広場にでたら三脚をかまえ、撮影している人達がいた。一息いれて、その近くまであがってゆくと「フォトクラブ大峰」の人達でした。日の出を狙って5時には、もう、ここに居たとのこと。
「上へ行きます」と挨拶して山頂へむかいましたが、ブナ林の九曲折れを抜け、三峰山・飯高町方面の展望が開けるあたりで、彼らに追いつかれた。先へゆく彼らの上空に青空がひろがり、山頂部の霧氷が美しい。今年、一番の天候と霧氷にめぐまれました。
霧氷が風に落ち始めるまでの時間、山頂の展望を思いのままにすることができた。小峠から大峠へラウンドすると言う、彼らと別れ一足先に下山しました。
帰路、木津峠から振り返る高見山の上空に、もう青空はなかった。(小さい写真はクリックで拡大)

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三重県側から「三峰山」へ

2020-02-11 10:43:48 | Weblog
2月6日の朝、窓から西の方を眺めたとき、葛城山の頂き付近が今年初めて白くなっていたので、この冬一番の冷え込みと伝えられた2月7日(金)、三峰山にも霧氷ができるかも・・・、と期待して出かけました。
三重県側“月出の里”からの林道の崩落個所は「新道峠コース」と「ゆりわれコース」までの道の修理が終わり、三峰山登山が可能になったと聞いていたので“月出の里”を目指しました。
木津峠(こつとうげ)トンネルを抜けると高見山が正面に姿を現しますが、残念!山頂付近の一部しか白くなっていません。
この時点で三峰山の霧氷は期待できないと分かりましたが、里山の村の名残をとどめる「月出の里」は案内所から眺めるだけでも満足できる。久しぶりに雰囲気に触れたくて訪れました。村の案内所で一休みにてから獣除けのゲートを通過、道が崩落していた中央構造線の上までくると、高見山から伊勢辻山方面への台高山脈の稜線が一望できる。稜線に雪は、ほとんど見られない。
「新道峠コース」駐車場を通りすぎると、広い駐車場が作られていて、ここが「ゆりわれコース」駐車場になっていた(以前の「ゆりわれコース」駐車場は工事中で2月7日(金)現在、通行止めになっています)。
先客のいない貸し切り状態の駐車場からミツマタの木が蕾をつけている「ゆりわれコース」取付きへゆく。よく整備された道には“小さな丁標識”が立てられていました。
人工林を抜け、自然林になるところに取付から十丁を示す標識と道標があった。冬枯れで葉を落としたブナ林やリョウブの疎林が九曲折(つずらおれ)に続く道からは高見山が眺められ、尾根を東側へ回り込むあたりまで来ると飯高町を俯瞰できた。上空が開け、八丁平への尾根南端へ出るあたりから、薄っすらと雪が残っていた。先行者は無く、八丁平まで新雪を踏んで歩くことができた。 
少し早い昼食をとる登山者グループで賑わう八丁平に雪は無く苔むす地肌が出ていた。霧氷の付いていないシロヤシオの際を通って山頂へでる。どこかの登山グループが作ったのだろうか?“小さな雪だるま”が木の枝に並んでいた。
見下ろす曽爾火山群には薄日すら射さず、どんより鉛色にしずんでいる。人影の消えた山頂を辞し、誰に出会う事も無く下山しました。
帰路、昭和34年の伊勢湾台風の影響で発見され、日本国内では最大級の規模を有するという、中央構造線「月出露頭」(平成19年に「日本の地質百選」に選定)に立ち寄ってみました。ここは、補修工事が、まだで散策路は立入禁止になったままでした。(小さい写真はクリックで拡大)

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