saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

へツチアケビがある「飛鳥万葉展望台」

2021-06-27 16:08:16 | Weblog
「もう、何年も行っていない飛鳥万葉展望台まで歩いてみよう」。少し、歩行に不安はあったが、甘樫丘のから飛鳥坐(あすかにいます)神社(じんじゃ)から大伴夫人墓の前を通り、大原神社まで来ると、目指す飛鳥万葉展望台の “一本樫”が望められ、行けそうな気になった。

信号を渡れば、目の前が東山の集落である。「引き返すには、ちょっと距離があるナ~、」優柔不断・・・、思案しているうちに信号が青にかわって、東山の集落へ歩いていた。
疎水を右にみて坂道を上がってゆく。村外の道が分岐するところで、右へ疎水を渡って畑中へ続く道を行く。何時しか沢を離れ、葡萄畑の坂から振り返ると、葛城山・二上山が見えた。畑中の道が林道に変わると、初めて右に道標が現れ、その先に“獣除けフェンス”が道を塞いでいる。
ここで、道の舗装が途絶えて地道になる。広い道も以前と比べて、ずいぶん荒れている。樹林の尾根につけられた道なので、時折、風が通る。ところ処に高市消防署の標識や道標が設置されている。やがて林道の傾斜が緩くなると、展望台下の峠は近い。
峠の歴史は古く、飛鳥時代には既にあったと聞く。峠には、今でも東の多武峰、北は東山、西は岡寺へと道が通じている。古い石の道標の後ろから階段道をあがると西に大きく展望が開ける。

6~7年前までは金剛山・葛城山脈から生駒・北摂方面へ180度の展望と大和平野を一望できたが、樹木の生長もあって、以前ほどではない。
それでも、望遠レンズで二上山の裾に“あべのハルカス”を捉えることができた事に満足して、正午、雲がおおくなったのを期に、岡寺・飛鳥方面へ、良く整備された沢沿いの道を下りました。

途中、以前、見つけた「ツチアケビ」があるのでは・・・・、と探し下っていたら、咲いていました!「ツチアケビ」は腐生植物で、茎からイキなり花が咲くショウキランに似ています。1本だけですが・・・見つけることが出来て幸運でした。
帰宅したあと“キツネの嫁入り”があった、再び夕方、冬野の棚田へ夕焼けを眺めに行きました。

(小さい写真はクリックで拡大します)

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大峰山・弥山小屋へ

2021-06-13 16:21:59 | Weblog
コロナ禍で2年越しとなった弥山小屋の『フォトクラブ大峰』の写真入れ替えが行われました。食堂と1階廊下の作品に加え、今年から2階廊下にも作品展示することになりました。作品はすべて全紙サイズで統一されていますから、なかなか見応えがあるギャラリーになりました。
 
今年は弥山小屋に一泊すると言うので、連れて行ってもらいました。6月9日(水)午前中は快晴だったのですが、作品の架け替え作業が終わる頃には雲が出はじめ、撮影にでられる時間には霧が流れるようになりました。

八経ヶ岳へ行くには時間が遅いので“国見八方睨み”や弥山周辺で撮影することになりました。それぞれ、思った所へ散らばりましたが、“国見八方睨み”で、ねばった甲斐があって、大峰山脈では少ない“ブロッケン現象”を捉える事ができました。更に弥山山頂付近で、霧の中に沈む真っ赤な太陽も撮影できる幸運に恵まれました。
夕方には深い霧で何も見えない状態になったが、気温が下がるにつれ、霧が飛び、満点の星空になりました。星を撮ろうと、小屋の前まで出ましたが、寒くて30分余りで切り上げました。その為、星の軌跡も中途半端になりましたが、それでも色鮮やかな星の軌跡は分かりました。
  
他の皆さんは夜中、“天の川”を撮影するため、出かけましたが20分程で帰ってきたので、「どうしたのか?」と訪ねたら、「見事な“天の川”で簡単に撮れた」との事でした(ホンマかいナ~?)。
6月10日(木)早朝、4時、皆さんは八経ヶ岳で日の出を狙ったあと、朝露に濡れる“サンカヨウ”の花を撮影するのだと言って、出かけましたが“サンカヨウ”の花はオオヤマレンゲの咲く少し前だったような気がしたが・・・・。

 
皆さんを見送ってから、“国見八方睨み”へ出かけ、夜明け前の大普賢岳、日の出を撮影しました。皆が揃ったところで、弥山小屋のフクロウ(マスク姿)の前で記念撮影して下山しました。(小さい写真はクリックで拡大します)

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大台ヶ原のアケボノツツジ

2021-06-02 18:31:50 | Weblog
大台ヶ原のシロヤシオが見頃を迎え、大蛇嵓のアケボノツツジが満開になったと聞いて、出来れば前夜発でと思ったが、暗い内に大蛇嵓へゆくには脚に自信がない。結局あきらめて、明るくなってから出かけることに・・・・。
“不動返し”のアケボノツツジに朝日がたり、雲海が東の川を這い昇ってくるのをもう一度だけ撮りたかったが、6月1日(火)の朝、8時過ぎ大台ヶ原駐車場に到着、青空に新緑が眩しい。駐車場は他都府県の車が3分の1ちかくを占め、大駐車場の8割ほどがうまるほどの盛況でした。
マスク姿の人は半数程でした、東大台コースは、それほど人も多くなく、単独か二人ずれの少人数の人しか見かけなかった。
シオカラ谷左岸の道は、日出ヶ岳と正木嶺の鞍部に出るあたりからシロヤシオが見頃になっていた。正木嶺方面へむかう木道階段をは、両側がシロヤシオの“花の回廊”になっていた。2年ぶりの大台ヶ原の花は裏切らなかった。
 
尾鷲湾、台高山脈南部の山々、大峰山脈も何だか新鮮に見え、懐かしく、いつまでも眺めて居たい感じでした。正木ヶ原への道も変わらずロヤシオの花に埋もれんばかりで、「薄紅斑入りの花」も以前通りに満開でした。
尾鷲辻から牛石ケ原へでて、大蛇嵓・石楠花坂分岐まできたが、どうしたのか鹿に出会う事はなかった。大蛇嵓への道に入るとアケボノツツジが満開で迎えてくれた。蒸籠嵓の岩壁にも点々と咲いて、シロヤシオと“花の競演”。
    
大蛇嵓に立つと、いつの間にか大峰山脈に雲がかかり、東の川から霧が湧き上ってきた。天気予報で午後から雲が多くなる、とは言っていたが、まだ、昼を過ぎたばかりなのに・・・。
大台特有の霧もまた、魅力の一つ、霧の流れる牛石ケ原を後に、花と霧に見送られ帰途につきました。(小さい写真はクリックで拡大します)

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