「高知ファンクラブ」 の連載記事集1

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鈴木朝夫のぷらっとウオーク・・・西条市観光アドバイザー

2012-04-04 | 鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

西条市観光アドバイザー

                                                 情報プラットフォーム、No.230、2月号、2012、掲載

出典:西条市のホームページより「西条市観光情報」http://www.city.saijo.ehime.jp/kankou/kankoutop.htm

本谷公園の写真

出典:西条市のホームページ(トップページ)よりhttp://www.city.saijo.ehime.jp/index.htm


私の名刺の裏には幾つもの団体名と役職が書かれている。その中の一つに西条市生涯観光アドバイザーの肩書きがある。「ご出身は西条市ですか」と聞かれることもある。

愛媛県西条市新エネルギービジョン策定委員会委員に委嘱されたのは、高知に移り住んで2年目の平成10年6月のことであり、それまでは 西条市の名前も場所も知らなかった。委嘱を受けてから西条市を調べた。

一方で、金属工学が専門分野の私にとっての興味は別子銅山であり、住友グ ループの拠点でもある新居浜市は、住友金属鉱山(株)を中心とする工業地帯として学生時代から良く知っていた。

 西条市はその西隣にあり、エレクトロニクス・ビール・造船・重機工場などのある瀬戸内臨海工業地帯の一角、6万人規模の工業都市であることを 知った。

さらに石鎚山からの伏流水に恵まれ、自噴井の「うちぬき」がいたる所で見られるとある。

 西条市付近の地図を眺めて気が付いたことを、伊藤宏太郎市長に初対面のご挨拶の中で申し上げた。市長に就任されて一期目の半ばを過ぎた頃であ り、新しい取り組みに向かってのやる気一杯を感じ取れた。

「一つの自治体が大きな川の源流から河口までの流域全てを管理できるところは多くない。 石鎚山頂上から瀬戸内海までの領域を持つ西条市は数少ない例である。」が気付いたことである。「そうなりますね。」と大変喜んで下さった。

委員に推薦して頂けたのは、東工大の金属工学科の先輩にあたる山内尚隆氏のお陰である。彼は日本セメント(現 太平洋セメント)土佐工場の工場長をされた方であり、父上は東工大の第5代学長を務められた山内俊吉先生である。高知工科大学の創設に際しては、終始的確 なアドバイスを頂いた。

委員会の時は、道幅の狭い国道194号線で西条市に向かうことが多かった。帰りには早朝にホテルを出て、隧道を越えた高知側の登山口から寒風山を目指したことがある。山頂で展望を楽しみ、桑瀬峠に戻り、返す刀で伊予富士に向かった。今では約5.5kmの新寒風山トンネルが完成し、道路整備も進み、 高知との時間距離は短縮されている。

その後、縁があって生涯観光アドバイザーの指名を頂いた。加茂川の河原で「いもたき」をご馳走になった。そして季節になると、沢山のかしわ肉や里芋、それにスープ付きの「いもたきセット」を心待ちするようになった。最近、高速道の部分閉鎖で一般道を走る機会があった。沿道に里芋畑が多いことに気付 いた。
調べて見ると、愛媛県の里芋の人口1万人当たりの生産高は、全国4位とある。最近、西条市が経団連を取り込んだ農業革新都市総合特区を立ち 上げて、貿易自由化に耐えうる集約農業の試行が話題となっている。


西条市から頂いた私の名刺は3種類。「西日本最高峰 石鎚山」、「日本一の名水うちぬき」、「豪華絢爛 西條まつり」とあり、それぞれに写真が付いている。
毎年10月に行われる「西条まつり」には、元禄絵巻さながらに70余台の屋台(だんじり)などが加茂川 の堤に勢揃いする様は壮観と聞いている。一度見に行かなければと思っている。

  (旧)東予市、丹原町、小松町を合わせて西条市の幅が拡がっている。加茂川本流も、支流もすべて加わり、名実共に西条市の加茂川になった。「ビバ・スポル ティアSAIJO」を始めとする複数の体育施設を有効に活用する合宿都市構想も、「鉄道歴史パーク in SAIJO」の0系新幹線電車とDF50型ディーゼル機関車の展示も素晴らしい。毎月送られてくる広報誌「さいじょう」からは地域の活気が感じられる。こ の活気を高知にも呼び込みたい。

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鈴木朝夫(すずき ともお)
〒718-0054  高知県香美市土佐山田町植718
0887-52-5154、携帯 090-3461-6571  s-tomoo@diary.ocn.ne.jp   

  

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