「ぷらっとウオーク」 情報プラットフォーム、No.183、12(2002)
{最上階からの眺め}
出典:大座礼山のブナの巨木
札幌での住まいは地下鉄の自衛隊前駅の道路を隔てた向かい側であった。次が終点の真駒内駅である。我が家の真下は、雪祭りの第二会場になる自衛隊の真駒内基地。最上階の10階だったから、360度の展望が利いた。ここで見える目立つ山を全部を登ろうと決心した。
藻岩山はルートを変えて何回も登った。その山続きの硬石山も行った。札幌岳、空沼岳、恵庭岳。樽前山とその横に並ぶ風不死岳にも登った。北側の窓から遠くに見える暑寒別の山々へも、見えない大雪山系の旭岳、十勝岳、利尻富士へも行った。
高知でも市内のマンションの最上階の11階に住んだ。南に竹林寺のある五台山と浦戸湾を挿んでの筆山、北には北山スカイラインが見える。もちろん北山は縦走した。登るべきは四国の背中の山々である。千本山、剣山、次郎笈、三嶺、御在所山、矢筈山、奥工石山、大座礼山、寒風山、伊予富士、天狗高原などに登った。私にとって、剣山は深田久弥の選んだ日本百名山の中の60番目の山になった。
古い地層があり、植物種の豊富な横倉山は牧野富太郎の研究フィールドであった。横倉山も、その登山口にある自然の森博物館にも、何度も行った。大座礼山の尾根筋にある巨木のブナ林には感動した。登るにつれて照葉樹から落葉樹に変わっていくのが西日本の山の特徴であろう。稲叢山のあけぼのつつじも見事だった。
鶴松森は四万十川の源流であるが、もう一つの源流、自然林の不入山にも行かなければならない。吉野川の源流の瓶ガ森、四国最高峰の石鎚山には是非とも行かなければならないと思っている。
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