Go Hollywood!!映画れびゅう

今まで見てきた映画の覚え書き。(ネタばれ注意!)雑記録。

邦題:キッズ・アー・オールライト The Kids Are All Right (2010)

2011-05-19 10:04:18 | 映画レビュー(カ行)
The Kids Are All Right (2010) キッズ・アー・オールライト
Director : Lisa Cholodenko
Writer : Lisa Cholodenko, Stuart Blumberg
Cast: Julianne Moore, Annette Bening, Mark Raffalo, Mia Wasikowska, Josh Hatcherson


レズビアンのカップル、ニック(アネット・ベニング)とジュールス(ジュリアン・ムーア)。
二人は結婚し、精子バンクから同じ精子を得て二人の子どもを持った。

高校を卒業して、夏が終われば大学に進学が決まっているジョニ(ミア・ワシコウスカ)を産んだのはニック。
思春期まっただ中の弟レーザー(ジョシュ・ハッチャーソン)を産んだのはジュールス。

ジュールスは、家で子どもたちの面倒を見て家事をする、いわば母の役割。
そのために自分が仕事をすることは何となく諦めていた。
ニックは病院で働き、いわば父親の役割。
ジュールスに比べて堅物で、子どもたちにも躾にうるさい父親のような態度で接している。
しかし、両親がレズであることをのぞけば、幸せな普通と変わらない中流家庭の風景である。



レーザーは、友達の家でしょうもないことで取っ組み合いの喧嘩になったりする父子の様子を見て、自分のバイオロジカルな父親はいったいどんな人なのかと気になっている。
18歳になれば精子バンクに父親のことを問い合わせることが出来るのだ。
レーザーはジョニを説得して、母親たちに内緒で提供者を探すことにした。


彼らの父親の名はポール(マーク・ラファロ)。
ポールは独身で、おしゃれな無農薬レストランを経営。
ソフトな雰囲気からか周りの女性の受けもいい。
実際若いガールフレンドと気楽な拘束し合わない恋愛を楽しんでいた。

別に自分の父親なんて気にもしていなかったジョニだったが、一目でポールの持つ雰囲気に好感を持つ。
一方、父親を知りたがっていたはずのレーザーは複雑な気持ちに。



子どもたちが自分たちに隠れてポールに会っていたことを知って動揺するニックとジュールス。
なんだか自分たちの築きあげてきた家族の形態が壊されるような気がして・・・。
これ以上、二人が隠れてポールと接触を持たせないようにと、彼を夕食に誘う。
社交的なポールはすぐに家族にとけ込んでいったが、ニックだけは自分のテリトリーを侵されるような気がしていよいよかたくなになっていく・・・。



ポールが現れたことで、少しずつ家族の何かが変化してゆき、小さな亀裂が・・・。






トレーラーを見て、これはなかなか面白い題材だなと。
未知の世界なので、映画を見ながらいろいろ考えさせられることがあったなぁ。

監督はレズビアン。
だからここに書かれているレズビアンカップルは、限りなくノンフィクションに近いんだろうということを前提に思ったことなんだけど・・・。
ホモセクシュアルカップルにいわゆる男役と女役という役割があるということは何となく知っていましたが、日常生活の役割もやはり男役・女役に分かれているんだというのは興味深い。

そして家庭を守っているいわゆる母親の役割をしている方が「自分は子育てのためにしたい仕事をあきらめた。」だの「(家事・子育てに関しては誰もほめてくれないから)ほめられたいのよ、認めてもらいたいのよ!」と不満をぶつけるところなど、主婦の愚痴や悩みと通じるところがあるのねって。
で、男役の方はと言うと「疲れてるんなら休めと言われても、自分が仕事しなかったら家族はどうやって生活するんだよ。」と、まさにお父さんのセリフ。
女同士だから、分かり合っててある意味革新的なのかと思えばそうでもない。


もう一つ面白かったのが、レーザーと悪友が母親たちの部屋でエッチビデオを見つけるところ。
悪友は「絶対レズものだぜー。見よう、見よう。」とデッキに入れるとTVに映し出されたのはホモビデオ。
で、レーザーは訊くわけ!
「なんでお母さんたちはホモのビデオを見るの?」と。
答えが面白い。
いわゆるレズものは、レズを演じているストレートの女性たちがコトをおこなっているものばかりで、お母さんたちはそれではファンタジーを抱けないんだと。
ホモものはガチでホモの男性同士で演じられてるから、リアルでいいんだそうです。
なるほど!!!


それから、レーザーがいつも悪ガキとつるんでいることやニックたちのホモビデオを二人で見ていたことを知った母二人は、”心配”するのである。
「レーザーはホモセクシャル?」とか「もう二人は出来ちゃったのかしら?」なんて。
やっぱり心配するんだね。
同性愛カップルとして、差別や偏見も受けてきただろうし、そういう経験からも心配するのかな?

ニックが口うるさいのはそういうとこにもあるのかなとも思ったりする。
「だから、同性愛カップルは・・・。」なんて言わせないようにしつけも厳しく、普通よりいい子に育てようと。
そういう気概が見えるような気がしますね。





さて私のお気に入り、マーク・ラファロ。
このストーリーの中ではちょっとした邪魔者のポールを演じてますが、実はたった6日間だけの撮影だったようです。
6日にしちゃ濃密なベッドシーン満載でしたね。
「毎日、裸だったんじゃない?」みたいな!!
マークのおシリをた~んと拝ませて頂きました、ハイ。


お姉ちゃんが好感を持ったのに反してレーザーがいまいちの反応だったのはなぜか?
おしゃれで気楽な独身貴族のマークが、自分の思う父親像や悪友のお父さんとあまりにかけ離れてて、えらくキザに見えちゃったんじゃないかってのが、私の考え。
家庭を持ってないと、子どもを持ってないと、あれだけスマートにオサレに生きられるのかしら?
40過ぎても。
と、これがジュールスと同じく所帯染みたミドルエイジのワタクシのつぶやきでした・・・。


(ここから下は、ネタバレ注意!!!)









ポールにとっては、突然現れた自分の子どもがいい子に育ってて、彼らの家庭がとても素敵に見えた。
自分は努力も手助けもしてないのにポンと素敵なものが現れて、その輪に入りたくなった気持ちは分からなくもないけど、そんな良いとこ取りは許されないわよね。
おまけにジュールスとエッチしたりなんかして。
だめだめじゃ~~ん!
子育てなんてねー、いろんな苦労があるのよ。
精子提供したくらいで父親面されても困るわよね~。


ポールとジュールスのこのイケナイ関係も興味深いところ。
ジュールスは女役だから、男性とも出来ちゃうんだね。
ポールの服をはぎ取って、久しぶり~!みたいな感じで驚喜する彼女に、「おー、そういうもんなんや~。」と思いつつ見てましてん。
10数年前に彼の精子で身ごもりはしたけど、その人と初めて実際にベッドを共にして、それがいわゆる浮気になるというこの複雑さ!!!
ニックにしてみりゃ、浮気された上に「もうストレートに戻っちゃったの?」と絶望感にうちひしがれ・・・。

いやはや、いろいろ勉強になった作品でした。











邦題:恋とニュースの作り方 Morning Glory (2010)

2011-05-14 09:33:26 | 映画レビュー(カ行)
Morning Glory (2010) 恋とニュースの作り方
Director : Roger Michell
Writer : Aline Brosh McKenna
Cast : Rachel McAdams, Harrison Ford, Diane Keaton, Patrick Wilson, Jeff Goldblum


ローカル局の朝の情報番組をクビになったベッキー(レイチェル・マクアダムス)。
生活のためにも落ち込んでもいられず、就活に奔走。
やっとゲットした仕事はNYのテレビ局でプロデューサーポストだけど、またまた朝の番組。
ところがその番組『デイブレイク』は、低視聴率で打ち切り寸前だった。

持ち前の前向きなパワー全開で、上層部に打ち切りを撤回させてやろうと張り切るベッキー。


まずは就任当日にナルシストで実力ゼロの男性キャスターをすっぱりクビ。
潔さにスタッフ内でのベッキーのカブは急上昇~!

そしてその後がまに、伝説のアンカーマン、マイク・ポメロイ(ハリソン・フォード)を自ら彼のもとに出向いてスカウト。
ところがこのマーク、お固いニュースしか読もうとしないというかなりの堅物。
ベッキーの思惑をよそにパートナーのキャスターのコーリーン(ダイアン・キートン)とまったくそリが合わず、子どもの喧嘩のようにエンドロールのラストコールを争う始末。


しかし、ベッキーは、視聴率低迷の窮地を救うためにはどんな手を使っても「視聴者の目を奪ったもん勝ち!」と、キャスターたちにとんでもないカゲキなレポートを要求するけど・・・。





ハリソン・フォードやダイアン・キートンみたいな重鎮もたまにゃこんな軽いラブコメにでて息抜きしちゃうんだなぁ・・・的な映画ですよねー。
でも、レイチェル・マクアダムスは相変わらずかわいいので許しちゃうんですけど。
それに、身体を張ってカゲキレポートするお天気おじさんにも多いに笑わせててもらったしね。


ベッキーって、頭の中身ははっきり言って男なのよね。
一応恋の相手としてイケメンのテレビマン(パトリック・ウィルソン)が出てきて、二人はうまくいくんだけど、とっても衝動的でHもスポーツ感覚。
恋愛・・・と言うより、仕事のストレスを発散するかのようだし、終わった後もあっさり仕事に戻っちゃってる。
ワークホリックだよね~~~。
そんな女につきあってくれる、パトリック・ウィルソンみたいな奇特な男はいるんだろーか?
バリキャリの白馬に乗った王子様ってところかな?
発散したいときは受け入れてくれて、さっさと仕事に戻りたくなったら快く送り出してくれるなんてねぇ~~。
都合のいいオトコ???


脚本家は、あの“プラダをきた悪魔”を書いた人なんですけど、「別人ちゃうっ?!」ってくらい、質が違いますぜ。

なんでこんなに共感できないのか考えてみたんだけど・・・。
多分ベッキーが、出来すぎるんだなぁ。
出来杉くんなの。
前向きで、仕事もできて、いいオトコと恋におちて・・・順風満帆。
「キィ~~~!うらやましい、そんな女いないわよッ!」ってな具合で共感できないわけよ。
どっかでちょっとつまずいたり、もっともっと落ち込んだりすればもう少し感情移入できたかもねん。
ところが、共感は出来なくても主人公に対してひがんだ気持ちにならなかったってのは、レイチェル・マクアダムスの持つ魅力がたったってとこでしょーかね。


軽ーい気持ちで楽しめるラブコメではありますよ~ん。



一転、夏日に、・・・と思ってたのに。

2011-05-12 20:59:08 | Weblog
今年はなかなか暖かくならないなぁ・・・と思っていたら、一転して80°F後半の毎日が。
で、サンダーストームにもみまわれ、湿気の高い蒸し暑い夏日の毎日を過ごしています。
急に暑くなったもんだから、「まだクーラーつけるなんて、なんだか罪悪感。」と思ってたけど・・・。
ううう~~~~!!耐えられんっ!
つけちゃいました。
窓を開けりゃ蒸し暑いのでやむなく。



長女が5年生のときから学校の吹奏楽バンドでまったりやっていたトランペット。
「別にうまくならなくてもいいの。楽しくやれたら。」というもんで本当にのんびりやってたんだけれども、その彼女が「高校でも続けてやる。」と宣言した。
でもって、説明会に行くと、その雰囲気がものすごい真剣な感じ!
ディレクターの先生が「メンバーの9割はプライベートレッスンを受けてます。個人レッスンを強くお勧めします。」と言われたもんですから、慌てて個人レッスンを申し込んだ。

初めてのレッスン。
おじさん先生かなぁと思ってたら、思ったよりも若い先生。
レッスン後に、娘にどんなふうにためになったか聞きたくて「どうだった?」と彼女に訊くと・・・。
「うーん、・・・すんごい胸毛だった。」って。
いやぁ、ママもシャツから見えた腕毛がなかなか男らすぃーとは思ってたけど。
・・・いやいや。ママの聞きたいのはそーゆーことじゃなくてねぇ~。

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ここまで書いてほったらかしてたら、急にまた寒くなりました。
なんやねん!!!
金曜日に数時間で15°Fも下がって、思わずしまった上着を掴んで外出。


今日は次女のダンスの発表会。
着て行く服をそれなりに考えていたのに、こんなに寒かったら・・・ブーツ出そかな?
終わった後、ブリュワリーで打ち上げ(家族で)をしようと思ってるのに、ビール飲むにゃ寒いなぁ・・・。
・・・とあれこれ考えている土曜の朝です。




全部終了~~~!ダンスのリサイタル。
バレエもタップもうまくなった、なった。
特にタップ。テクニックの高度さに舌をまきましたぜ。
講師、Mr.マークの技量とセンスの良さが光ってるなぁ。

本番で音響、ライトなど裏方仕事の不具合が発生。
根っからの裏方気質な長女が「サイアクじゃん~~。」と批判しておりました。
それにしても、かなりひどい音響ミスにも負けず踊りあげたダンサーたち、がんばったねー!!




リサイタル後、冷たい雨が降り風も強い中、予定通りブリュワリーへ。
ビール飲む気分じゃねーよとかいいながら、飲んだけどねっ。
”リサイタル頑張ったねぇー”と“今週は私のお誕生日がありましたよ~”ってことで乾杯~~~!!

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そうなんっすよ、先週はお誕生日がありました。
ええ、ワタクシのっ!
国内外のお友達からおめでとうメールをもらい、うれしくしておりました。
ありがとうございま~す。

いつもこの時期には駐車場南側のシャクヤクが満開のはずなんだけどね、まだです。
もう一週間は肌寒い日が続きそうです。
お庭の花も、まだ植えられないなぁ。