Go Hollywood!!映画れびゅう

今まで見てきた映画の覚え書き。(ネタばれ注意!)雑記録。

転々(2007)

2008-11-21 11:16:53 | 映画レビュー(タ行)
転々(2007)
監督:三木聡
原作:藤田宜永
キャスト:オダギリジョー、三浦友和、小泉今日子、吉高由里子、岩松了、ふせえり、松重豊、岸部一徳

一人暮らしの大学生、文哉(オダギリジョー)は幼い頃に両親と死別、育ての父親は逮捕されて刑務所にいるらしく、いわば天涯孤独の身。
そんな彼は毎日まったりと(自堕落に)暮らしている。
例えるならば、しばらく放っておいた水に浮かぶゴミのような暮らしとでも言いましょうか。

彼には借金があり、返すあてもなく放っておくうちに84万円に膨らんでいた。
ある日家にまで押し掛けて来た借金取り(三浦友和)にさんざんしぼられたあげく、金のない文哉にその男は妙な取引を持ちかける。

男の名は福原。
自分と自分の気が済むまで散歩につきあってくれたら、謝礼に百万円をやると言うのだ。
ヘンテコリンな男の要求だったが、返せない借金に悩まされるよりはマシとうなづく。
翌日、井の頭公園を出発点に妙な男二人の東京散歩が始まった。
「実は女房を殺してしまったんだ。」と告白する福原。
散歩の最後には自首するつもりだと。


福原の妻の勤め先の同僚3人(岩松了、ふせえり、松重豊)が、これまたゆる~い芝居で、本筋に横糸として絡んでくる。
監督は「時効警察」の三木聡。
オダジョーも岩松了、ふせえりも、“時効警察”メンバー。
カメオ出演で三日月くんも登場しますが、あのドラマにはまった人なら間違いなくこの映画にもはまってしまうでしょう。
「岸部一徳を見ると幸せになれるんだって!」
私も会いたいです、岸部一徳さん。


行きがかり上、家族ごっこを演じることになる赤の他人である文哉(息子)、福原(父)、麻紀子(小泉今日子/母)。
ごっこをやっているうちに、家族とは縁の薄かった文哉の心に何かがポッと生まれる。
それは何なんでしょうね。
忘れていたもの?
欲しかったもの?
思いもかけなかったもの?


三浦友和ってこんな不思議で自由気侭な人間を演じられるんですね~。
彼は、いいおじさんに変貌できて役者としては”うまいこと加齢を自分のものに出来た役者”だと、見る度に感心してしまいます。
若い頃2枚目だった人ってうまいこといいおじさんになれなくて、見てるほうが赤面してしまうほど2枚目を引きずり倒してる人がいるじゃないですか。
あれは、少し悲しいものがありますもの。
いい感じです、友和。

今日遠くに住む友達が、「日頃会ってない友人と接すると、何か違った側面が見えて来て現状を打破するきっかけになる。」と言うようなことを私がここに書いたよりももっと素晴らしい文章で(元放送作家なので。)私に教えてくれました。
今度、散歩しよっか。





あたりか、はずれか~?

2008-11-20 04:29:29 | Weblog
映画っちゅうのは当然当たり外れがあるもんです。
ラブコメものはこっちも気楽に楽しもうと肩の力を抜いた状態で画面に向かってるんだけど、それだけにあんまりはずれだとむっちゃ損した気持ちになる~。
重い内容のものははずれでもそこまで脱力感は覚えないのになぜでしょう?
軽い気持ち=(イコール)上から目線で見ているのかしらね、私。
ま、なんて傲慢なんでしょ。

トレーラーを見て8割くらいは、当たりそうか外れそうか分かるもんです。
PCで映画のトレーラーをくまなく見られるようになって、ずいぶん助かりますです。
映画を見終わった後にもう一回トレーラーを見ても、それもなかなか面白い。
「あそこのシーンと、ここのシーンをひっつけてるのかー。」とか「順番がシャッフルされてるなー。」とか。


うちのDVDデッキが調子が悪くなりました。
もう古いのでしょうがないんだけど、再生中にディスクが回転する音がうるさい。
ディスクに寄っては情報を読んでくれない。
そーゆーの絶対我慢できない家電オタクの旦那はブルーレイディスク用のデッキを買ってしまいました。
もちろん手持ちのDVDの写りもむっちゃいいのですが、ブルーレイディスクの映画の見え方を試したい!!

でも高いのよね、ブルーレイディスク。
20-30ドル。
普通のDVDで少し古いのなら10ドル以下で買えちゃうのに。
でも、どうしても見たい!!
・・・買ってしまいました。
19.99で、“カンフーパンダ”。
同じアクションもの(?)なら、本当はスパイダーマンとかのほうが良かったんですけどね、予算オーバーっす。
ちょっと見てみます。




邦題:ボルベール(望郷) Volver (2006)

2008-11-13 01:08:40 | 映画レビュー(ハ行)
Volver (2006) ボルベール(望郷)
Director & Writer : Pedro Almodovar
Cast : Penelope Cruz, Carmen Maura, Lola Duenas

スペイン映画です。
もう色彩がカラフル。
色彩って、お国柄が出ますね~。

ハリウッド映画ではあり得ない組み合わせの洋服をペネロペ・クルズが着ています。
彼女の雰囲気がね、もう熟れきって熟れきって甘い匂いが充満しているような感じ。
監督のイメージとしては彼女演じるライムンダはもっとおしりの大きいスペインの熟女だったらしく、ペネロペはスタイルがよすぎでおしりだけボディーダブルダそーです。

スペインマドリッド。ライムンダは、ティーンエイジャーの娘と再婚した夫と住んでいる。
夫は仕事を解雇されいつも家でクサって酒の日々。
彼女の父母は、10数年前に火事で死亡。
身内らしい身内は母方のおば。時々、妹ソーレとおばの面倒を見ている。
ところが最近、寝たきりの叔母の家が妙に片付きおばも身ぎれいである。
不思議に思っていたある日叔母が死亡。
近所の人から「あんたたちのおばさんの家で幽霊を見たよ。」と。

ある晩、家に帰ってみると血だらけで息絶えている夫が台所に。
飲んだくれの夫が娘に手を出そうとし、発作的に娘が殺してしまったのだ。
娘のために夫の死体を大型冷蔵庫に隠すライムンダ。

大きな秘密を抱えることになったライムンダだが、彼女の死んだ母親にも大きな秘密があった。
母子でリンクする大きな秘密とは?


夫殺害の証拠隠滅をはかる妻。
それでも日常はすぎて行く・・・。
そんな映画でした。

どんなつらいことや大事件があっても、生活しなきゃいけないし、自分を取り巻く日常はいつもと変わりなくすぎて行くんですよね。
その日常に非日常を抱えた自分をあわせていかなきゃいけない。
そのうち、あれは夢だったのか、と錯覚に陥る・・・。
でも、冷蔵庫の扉を開ければ消せない事実がそこに。


ペネロペ・クルズは、オスカーにノミネートされてましたね。

福夢

2008-11-12 13:25:32 | Weblog
昔からクジラやイルカの夢をよく見る。
すっごく気分のいい時に見る夢では、海で機嫌良く泳ぐ彼らを見ながら自分も泳いだり波打ち際を伴走したりしている。
うーん、爽快!

反対に気持ちが沈んでいるとき、澱んだ水槽の中で元気のないイルカやクジラが浮かんでいて、「早く海に戻してあげて!」なんて思う夢をみるんっすよー。
分かりやすいでしょ。

ところが。
先日見た夢。
夢のなかでの私の気分は爽快だったのですが、イルカさんたちのかわりに初めてご登場されたのが・・・。
ハマチ。(いや、ブリだったかも???)
水面からだしたそのお顔は、目がくりくりと愛らしくキュートだった。
愛嬌のあるハマチ。

海の夢だったので、「またイルカちゃんに会える~。」と思っていた私は軽~く肩すかしを食らったよーな。

でもでも、気分は良かったしハマチはキュートだったので、”吉夢”ってことで。

Under The Same Moon (2007) 日本未公開

2008-11-12 06:06:13 | 映画レビュー(アルファベット)
Under The Same Moon (2007)
Director : Patricia Riggen
Writer : Ligiah Villaloobos
Cast : Kate del Castillo, Eugenio Derbez, Adrian Alonso

メキシコでおばあちゃんと暮らしているカリトス(エイドリアン・アロンソ)、9さい。
お母さんのロザリオ(ケイト・デル・ダーベス)は4年前からロスに出稼ぎに行っている。
でも彼女はアメリカに不法入国しているため、自分の息子には住所すら教えられない。

この4年間、二人をつなぐものは毎週日曜日の朝10時に決まった公衆電話からかかってくる母の電話だけ。
「まま、今どんなところで電話しているの?」少しでも母と一緒にいることを感じようとするカリトスは尋ねる。
「ドミノピザがあってね、コインランドリーとそれから・・・。」母の声を聞きながら目を閉じると、カリトスは母の立つ公衆電話の風景が頭に広がる・・・。

母からの電話があった翌日(月曜日)、病弱だったおばあちゃんが突然死んでしまった。
彼の面倒を見ようという親戚の夫婦は明らかにロザリオの仕送りをあてにしている悪そうなやつ。
「僕、ママに会いに行く。ママが心配しないように今度の日曜日の電話の時間までに会いに行かなくちゃ。」
カリトスは国境を越えるアメリカ人姉弟の車の座席の下に隠れてアメリカに入国。
住所も分からないお母さんの元へ急ぐのだった。


「母を尋ねて三千里」みたいな話かなと思って見始めたんだけど、あんなに暗くないのよね。
なぜかと言うとカリトスにちょっと陽気な雰囲気が漂っているから。(?)
どこでも愛されちゃう、ちょっと助けてやろうかと言う気分にさせられる魅力を持った少年なんです。
旅の半分以上は、やはり同じく不法入国者の男エンリケ(ユージーニョ・ダーベズ)が一緒。
彼は、無防備に懐に飛び込んでくるようなこのガキが大嫌いだったんだけど一緒にロスまでつきあってあげちゃう。
その過程も面白いので見てみて下さい。

母となってからは、こういう母子ものにはめっきり弱いんです~。
いろんなポイントで涙させられます。

題名は、遠くはなれて暮らす息子に「寂しくなったらお月様を見なさい。ママも必ず同じお月様を見ているから。」と言ったというエピソードから取られたものです。
ベタですけど、これもウルウルポイントですね~。


ふゆだよ。

2008-11-11 12:35:51 | Weblog
小雪もちらつき、冷え込んできました。
ふゆだよ。
おかしなくらい暖かくなったので、「あれれ冬は通り越して夏が来るのかな?」と思ったけど、やっぱり冬が来るのでした。

だした湯たんぽもしばらく出番がなかったけど、今日はお湯が入れられてタプタプいってます。
もう少ししたら、お布団に放り込んでおきましょう。

お店でクリスマスソングが流れた時は「ちょっと早いんじゃない?」って思ったけど。
今月末のサンクスギビングが終わったらすぐにクリスマスツリーもださなきゃね。
後2週間だよ。

落葉も半端じゃないぜ。
うちの周りには大木が多いので落ち葉かきも大した仕事になっちゃう。
うちの敷地内の木はほぼ終わりかけだけど。
お隣さん、日曜の午後にきれ~いに落ち葉を集めたのに。
翌朝、またどっさり落ちてたよ。芝が見えないほど、分厚い黄色の絨毯をしいたみたいに。
たいへんざんす。

今夜も寒そう。
さてさて、湯たんぽだっこして寝ましょうか。



The Dead Girl (2006) 日本未公開

2008-11-11 12:24:53 | 映画レビュー(アルファベット)
The Dead Girl (2006)
Director & Writer : Karen Moncrieff
Cast : Toni Collette, Giovanni Ribisi, Rose Byrne, James franco, marcia Gay Harden, Brittany Murphy

連続殺人犯に殺され、野原に捨てられた女性クリスタ(ブリタニー・マーフィー)。

彼女の死体を偶然見つけた女性(トニ・コレット)の物語。

若き検死官ルディー(ローズ・バーン)の物語。

夫が連続殺人犯だと知ってしまった年老いた妻の物語。

家出したクリスタの死を知らされた母(マルシア・ゲイ・ハーデン)の物語。

そして、義父に犯されて家を飛び出し身体を売りながら娘を育てているクリスタの物語。

死んだ女を巡ってそれに関わる女たちをオムニバス形式で綴った映画です。






オバマ新大統領。

2008-11-05 23:14:53 | Weblog
2008年、アメリカ史上初の有色人種大統領当選。
バラク・オバマ。
これは歴史の教科書に残る出来事でしょうね。
テストに出るから、蛍光ペンを塗るとことかも。

西海岸の開票結果が9時に出て、オバマの当選が確実になるとすぐマケインの演説が始まりました。
オバマへの激励、賞賛、そしてこれから両党の妥協案を模索していくと(対抗する党として協力をするってことかな。)なかなかいい演説。

その後、午後11時からシカゴのグランドパークでオバマの演説。
「これを見なきゃ寝られないでしょ。」とコーヒー飲んで起きてました。
先週末に冬時間に変わったばかり。
まだ時差のある私たちには午後11時は深夜0時のこと。
眠いよー。
待っている間にも、外で花火の音が聞こえてきます。
誰か祝福の花火をあげているんでしょう。

グランドパークの会場にはオバマサイドからチケットをだした7万人が入場できることになっていたが、12万人以上が集まっていた。
グランドパークがあんなに人で埋め尽くされているのを見たのははじめて!


そのなかで新大統領の堂々たる演説が始まりました。

喜びに上気する応援者、涙を流している人、感動を噛み締めている人・・・。

オバマは凛とした姿勢でこれからのアメリカが目指すところについて語り始めます。

彼からにじみ出る責任感と覚悟を、その姿からしっかり感じました。

日本の選挙の当選発表を見て思うんだけど、涙流して万歳は止めてほしいのよね。
たぶん応援者への感謝のパフォーマンスなんでしょうね。
でもなんだか当選した自分を喜んでるふうに見えて、これから背負う責任の重さを認識してないように見えちゃうんだもん。


40代で世界のリーダーかぁ・・・。
これから彼は命を削るんだろうなぁ、と思ってしまった。