Go Hollywood!!映画れびゅう

今まで見てきた映画の覚え書き。(ネタばれ注意!)雑記録。

邦題:ナイロビの蜂 The Constant Gardener (2005)

2010-04-20 10:38:12 | 映画レビュー(ナ行)
The Constant Gardener (2005)  ナイロビの蜂
Director : Fernando Meirelles
Novel : John le Carre
Screenplay : Jeffery Caine
Cast : Ralph Fiennes, Rachel Weisz, Bill Nigh

イギリスの高級外交官であるジャスティン(ラルフ・フィネス)は、ナイロビ警察から妻テッサ(レイチェル・ワイズ)の死を知らされる。
ほんの2日前に黒人医師のアーノルドとともにロキのスラムに医療活動に行った妻。
見送ったとき「2日ほどで帰るわね。」と抱擁し合ったのに・・・。

テッサは強姦された上、惨殺されトゥルカナ湖に捨てられていた。
妻の死体を確認したジャスティンは、妻の死の裏に隠された真実を暴くため自分の命をかける決意をした。
この黒い真実に近づけば、彼もテッサのような運命を辿るだろうと確信していたのだった。


弁護士をしながら発展途上国の支援をする強硬な活動家としての一面も持つテッサ。
一方、穏やかで園芸好きのジャスティン。
全く違った性格の二人だったが、それには相反するように惹かれ合い結ばれた。
ナイロビに赴任が決まったジャスティンのもとへ「私も連れて行って。」とやって来たテッサ。
二人は結婚し、ナイロビへ。

テッサはナイロビでも変わらずスラム街で、アーノルドとともに救護活動を続けていた。
そこで彼女は見つけてしまったのだ。
ナイロビを支援すると言う表向きの顔を持ったイギリスの薬品会社が実際に行っている悪魔のような仕業を・・・。




妻を失った上に、周りから「あの死は黒人医師との不倫のすえに殺されたんだ。」などと決めつけられた夫をラルフ・フィネスが、感情を抑えた重い演技で好演しています。
温厚で、庭の花を育て愛でるのが趣味という男性(これが原題名の意味ですね。)が、一変して強情なまでの芯の強さを見せる。
それも全て、周りがなんと言おうと妻を信じ、妻が成し遂げられなかったことを代わりに自分が行うため。
そして、最初から彼は死を覚悟しています。

邦題名のナイロビの蜂というのは、薬品会社のトレードマークを意味しています。

ナイロビのスラム街の様子は、ほぼドキュメンタリーのようにとられているみたい。
悪が堂々とはびこることの出来るスラム街。
ナイロビを始め、世界にはまだまだ沢山こういうところがあります。
誰かが彼らのために立ち上がらなければ、彼らだけの力では生活を変えることができないんだなとガッツーンと思い知らされる映画です。
そういう意味では、題材はかなり重い。
メイレレス監督らしい!


いろんなレビューで“絶対泣ける”映画というふれこみだったので、ばっちりティッシュを抱えてみていたのですが・・・、泣けなかったー。
うーん、なんでだろ?
泣けた人は夫婦愛に泣けた?
テッサの活動家としての姿に泣けた?
ジャスティンの執拗なまでの悪を追求する姿に?

どれも素晴らしかったし、実際感動したよ。でもでも、薄情な私の涙腺は涙を出さなかったんデス。
そんな私を冷たいヤツと言わないで~~~!



南極料理人 (2009)

2010-03-26 07:08:05 | 映画レビュー(ナ行)
監督/脚本:沖田修一
原作:西村淳(元海上保安官出身)『面白南極料理人』
キャスト:堺雅人、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功輔、古館寛治、黒田大輔、小浜正寛

元海上保安官の西村淳さんが、南極の観測隊に料理担当として約一年赴任した時の著書をもとにした映画です。

もともと行くことに決まっていた同僚が事故にあったため、有無を言わさず後任に指名された西村さん(堺雅人)は、妻子を日本に残して14000キロ離れた辺境の地へ単身赴任に行くことになってしまった。

彼が赴任するのは南極と言っても、ペンギンや白熊も生息しない奥地(?)ドームふじ基地。

西村さんと一年間の生活をともにするのは
雪氷学者の本さん(生瀬勝久)
気象学者のタイチョー(きたろう)
雪氷サポートとして大学から派遣された兄やん(高良健吾)
医療担当のドクター(豊原功輔)
車両担当として車メーカーから派遣された主任(古館寛治)
通信担当の盆(黒田大輔)
大気学者の平さん(小浜正寛)

気温が低すぎて動物はおろかウイルスさえも存在しないドームで彼らの楽しみと言えば西村さんの作る料理だけ。
限られた材料で皆の健康も好みも考えてせっせとを調理する、西村さん。
ドームふじがあるところは気圧が低いので、火力が必要な料理は工夫が必要。
沸点が80℃くらいだもんだから、普通にラーメン茹でると芯が残っちゃう。
そんな事も試行錯誤しながらやっていきます。

究極の単身赴任生活を送る8人の1年間は、時には気持ちが折れそうになったり、愚痴を言いたい時もあるんだけど、西村さんの料理のおかげでなんだか楽しそうにみえてしまうのです。




シチュエーションを文にするとどうしてもマイナスイメージになってしまいそうになるのですが、この映画に全く悲壮感はありません。
「だって、やりたいことがここにしかないんだもんな。」って言う本さんのセリフが物語っているように、なんだかみんな悟りきっているんですねー。

でも時々やりきれなくなったり憂鬱になったりするんだけど、そういうときに西村さんの料理が救いになってる。
食べ物をツールにしたなかなか面白い映画です。

フードコーディネーターは『めがね』や『かもめ食堂』でおなじみの飯島奈美さん。
今回も沢山のおいしそうな料理を監修して下さっています。



なんといっても生瀬勝久ときたろう、豊原功輔の3人のやり取りが本当に面白い!!
きっと監督はこの3人のシーンの脚本は設定だけ与えて、好き勝手にやらせているんじゃないかと思うんですけど、私。
真顔で演技されればされるほど笑えるー。
この役者たちの息の合いようは、冬の網走ロケでほとんど合宿のように行われた撮影によって生み出されたものなんでしょうね。


私も、簡単には日本の食材が手に入らない場所に住んでいるんで(でもまだ日系スーパーがあるからましですけどね。)手に入る材料でなんとか日本食を作っちゃおうと言う努力をしているんですよー。一応!
ここに来た当初はスーパーに行ってもなにを買っていいかも分からず売り場できょろきょろするばかりでしたが、鍋に入れる春菊の変わりにウォータークレスとか、日本のキュウリに近いのはシードレスキューカンバーだとか、”パリッ”って言うおいしいソーセージはドイツのデリで買えるとかいうことをちょっとずつ開拓していって今がある、って感じですかねー。

だから買い物が一軒じゃ済まなくて大変なんです。
日本に里帰りしたときに、美味しい日本の食材がスーパー一軒で簡単に手に入る喜びを南極から帰った西村さんみたいに感じちゃうんですよね。
あとやっぱ日本のデパ地下と、お惣菜屋さんはすごいっすよね!
いやぁ、最強だと思う!

・・・ってことで、今日は米系スーパーで購入したサーモン半身をマヨネーズ、味噌、マスタードなどをブレンドしたペーストをかけてオーブンで焼くことにしましょうかね。

邦題:ナイトミュージアム2 Night at the Museum II (2009)

2009-07-11 22:00:18 | 映画レビュー(ナ行)
Night at the Museum : Battle of the Smithsonian (2009) ナイトミュージアム2
Director : Shawn Levy
Writer : Robert Ben Garant, Thomas Lennon
Cast : Ben Stiller, Amy Adams, Hank Azaria, Robin Williams

お待たせの第2弾。
待ち遠しいのと、期待を裏切られるんじゃないかとドキドキしながら向かった映画館。
さて結果は????


数ヶ月前までNYの博物館の夜間ガードマンだったラリー(ベン・スティラー)。
今や自ら発明した便利グッズが大当たりして通販会社の社長になっていた。
ある日昔の職場である博物館を訪れてびっくり。
館長のマクフィーが「古い展示物を片付けて、博物館をリニューアルするんだ。」とラリーの’友達’たちを梱包しているではないか!
夜のミュージアムに入り込み、彼らが明日にはワシントンDCのスミソニアン博物館の地下倉庫に葬られると聞いたラリー。
そんなところにしまわれてしまえば2度と動けなくなると助けを求める展示物たち、ラリーは「なんとかしなくちゃ!」とスミソニアン侵入を企てる。

自分たちに夜の間だけ命を吹き込んでくれる不思議なタブレットを巡って、NYの展示物たちとラリー、そしてスミソニアンの展示物たちの間で戦いが繰り広げられる!



映画っちゅうもんはパート2を作ったりなんかすると質が落ちちゃって、「見なきゃ良かった~。」ってことになるパターンが多い。
で、今回は?
いやいや、なかなか面白かったですよ~。
新しいキャラクターがたくさん出てきますしね。(いやぁ、スミソニアンは広いですからね。)
イワン雷帝にナポレオン、カスター将軍にアルカポネ。
実際には実在しないエジプトのカームンラー(悪役ですな)や国外や州外の美術館の展示物も出てきます。
なので、全部がスミソニアンにあるっちゅう訳ではないんですけどね。
ま、ここに書いちゃうとネタばれにもなるし書ききれないので書きませんけど。どーぞ実際に見て楽しんでくださいな。
CGを駆使し、おもしろキャラを増やしたおかげで退屈しないで最後まで楽しめました。

ラリーといい雰囲気になるアメリア・エアハート(エイミー・アダムス)。
女性初の大西洋横断飛行をした男勝りの勇敢な飛行士。
キュートなエイミーの演技にもご注目。
二人の気持ちがぐっとと近づく瞬間があるんですが、私的には胸キュンな脚本展開でドキドキしました。
一目惚れより、じわじわが好きなのよねぇ。うふふ。

もうひとつ私をときめかせたのが(?)、キューピッド3人組。
日本ではどのくらいの知名度があるのかわかりませんが、アメリカでは押しも押されぬティーンスターのジョナスブラザーズ。
私の大~好きな彼等のナンバー"Love Bug"をラリーとアメリアの上を飛び回りながら歌ってくれます。
「やぁ~ん、私にも歌って、歌って~!」なんて喜んじゃって、娘にたしなめられる母でございました。


いやぁー、やっぱり好きだわベン・スティラー。
決して2枚目俳優ではないけれど、セクスィ~なのだわー。
大好きなだけに、いつまでもコメディー俳優を貫いてねと切に願っております。


日本での公開ももうすぐ!!
皆さんも映画館で楽しんでくださいね。

邦題:寝取られ男のラブ♂バカンス Forgetting Sarah Marshall(2008)

2009-03-13 10:07:34 | 映画レビュー(ナ行)
Forgetting sarah Marshall (2008) 寝取られ男のラブ♂バカンス
Director : Nicholas Stoller
Screenplay : Jason Segel
Cast : Jason Segel, Kristen Bell, Mila Kunis, Russell Brand

お下品スパイスがちょっぴりかかった、ゲラゲラ笑ってきゅんとなるコメディーです。


引きこもり系のピーター(ジェイソン・シーゲル)のお仕事はじみな作曲家。
だけど彼のガールフレンドは今を時めくテレビドラマの売れっ子女優サラ・マーシャル(クリスティン・ベル)。
ところがある日あっさりと別れを告げられたピーターは、もう放心状態。
どうしようもないほどドヨ~ンと落ち込んでる。

義理の弟に勧められてハワイのオワフ島に傷心旅行に出かけたが、なんと彼の隣の部屋には新しい彼といちゃつくサラがいた!
インフォメーションデスクの可愛いお姉ちゃんレイチェル(ミラ・キュニス)は「満室だ。」って言ってたから、今更部屋も変えられないし・・・。
なんて傷心旅行なんだ~!!!
そんなピーターを見かねたレイチェルは、新恋人のフリをしてピーターにつきあってあげることに・・・。


前半は、これでもか、これでもかとピーターは打ちのめされてゆくんだなー。それが笑えちゃうんだけど。
大体しょっぱなに、シャワーを浴びてタオルで腰巻き状態の所にサラが別れ話をしにくるでしょ。
あまりのショックにタオルがはらり。
もう全裸でぶらぶら~な状態のまま、「そんなー、別れるなんて嘘だろ??」と迫真の演技を。
画面にはちゃーんと写ってます、ジェイソン・シーゲルのあれが!!!ノーカットで。
悲しさとショックで身悶えする彼の動きとともに、それもブラーンブラブラ・・・。
もう、笑わずにはいられない!良く耐えて演技しましたねー、クリスティン・ベルは。

そんでもって、ハワイで鉢合わせしたサラの新しい彼アルドス(ラッセル・ブランド)は売れっ子歌手なんだけど、その歌ってる姿がまたまた笑える。
ロハスでヒッピーな感じなんだけど、妙に腰をクネクネしながら歌うんだよ~。どう見ても、アヤシい!

せっかく元カノを忘れにきてるのに、夜になったら隣の部屋からハゲしい声が聞こえてくるしねぇ。
もう踏んだり蹴ったりだよ~。

そんなピーターを助けるレイチェル。
かわゆい~。ロシア系かしら?わたし、好み~♥
彼女は最悪な元カレと別れたばっかりで、ついついピーターに同情してしまうんだよね。
それが本物になりそうでなりそうでなくて・・・。


脚本も書いてる主役のジェイソン・シーゲル。
自分のフラレ話を基にしてして書いた脚本だそうですが、まさか、その時ぶらぶらーんだったんでしょーか?


長い散歩 (2006)

2008-10-16 00:21:18 | 映画レビュー(ナ行)
長い散歩 (2006)
監督/原案 奥田瑛二
脚本    桃山さくら(安藤和津/桃子/サクラ)山室有紀子
キャスト  緒形拳、高岡早紀、杉浦花菜、松田翔太、原田貴和子、木内みどり、奥田瑛二

緒形拳さん、お亡くなりになりましたね。
うちの父が、若い頃似ていたと言われていたそうですが。うーん微妙に似てるかな。
目の辺りが違うけど輪郭と顔の下半分は似てる。

昔見たこの映画をもう一度見てみることにしました。
一人追悼特集、とでも言いましょうか。


定年まで名古屋で高校の校長を務めた松田安太郎(緒形拳)は、立った一人古いアパートで暮らし始めた。
仕事人間で職業柄、体裁を気にするあまり家族をないがしろにして来た安太郎。
彼の態度は妻をアルコール中毒に陥らせ、ついに彼女は亡くなってしまった。
娘はそんな父親を「人殺し。」と心底憎んでいる。

妻に償いをするかのように静かに暮らす安太郎。
ところが彼の隣人は、水商売風の女(高岡早紀)でひものような男を連れ込んで娘(杉浦花菜)を虐待しているようだ。
段ボールで作った天使の羽をつけた少女の身体は何日も風呂に入ってない様子で薄汚れ、痣もいくつか見える。
食事も満足にとっていないようだし、いつもゴミが散乱する部屋の隅にうずくまるようにして母親の剣幕から身を守っている。

あまりの様子に耐えかねた安太郎は、「じいちゃんと綿飴みたいな雲や青い空を見に行こう。」と少女を連れ出す。
それから二人の長い散歩が始まった。
長きに渡る虐待をうけ保身のあまり攻撃的な態度を取る少女に、現役時代には考えられなかったほど堪えて尽くす安太郎。
ほんの少しずつ心を開いた少女は夜中に突然「サチ」と自分の名を告げるのだった。

実際サチは安太郎によって救い出されたのだが、世の中は少女の失踪を誘拐として安太郎の行く先を追い始める。
二人は青空と綿飴の雲を求めて歩き続ける。
少女は地獄から天国へ向けて飛び立つ天使のように。
老人は巡礼するお遍路のように。


分かっていて泣かされるんですが、少女が次第に心を開くところ。
もちろん緒形拳さんの修行僧のように耐えて少女に接する演技が素晴らしいので、余計に。
サチは、名前を聞かれても「ガキ」と答える。
だって母親たちがそう呼ぶから。
暖かい食事を食べたことがないから、「熱い」と言う言葉を知らない。
ファミレスでハンバーグを薦められても「痛い」から食べないと突き返す。
だっていつも食べてるのは菓子パンや食べ残しのインスタントラーメンだから。
身体に触られたくない。
だって殴られたりイヤラシく太ももを触られたことはあるけど、優しく抱きしめられたことはないから。

監督奥田瑛二さんは、虐待の実態をいろいろ勉強されたようです。
母親の高岡早紀が、「私は自分が親にされたように子どもにしているだけ。自分の子どもをどうしようと私の勝手。」と言う台詞。心がいたかったー・・・。
実際「あれ?私の隣人の子どもの様子がおかしい。」と思っても、他人の家のことなのでなかなか介入できないのが現実。
日本は特に難しいと聞きました。
アメリカでは医者やベビーシッターがで身体に痣などを見つけて「おかしい。」と思ったらすぐ通報され、担当機関からすぐに様子を見に人が派遣されます。
知り合いの方のお子さんは蒙古斑が背中いっぱいに散らばるようにあるタイプで、勘違いしいたシッターさんが通報。
これが虐待でないという証明書をかかりつけ医に発行してもらい、身の潔白を証明しなければなりませんでした。
ここまでの強制力は日本ではまだまだないようです。

安太郎が少女の前にひざまづいて「ごめんね。」と泣き崩れる・・・。
彼の脳裏にはごめんと言いたい人々が浮かんでいたのでしょう。
あまりに心が締め付けられる演技でまたここでも涙が・・・。

緒方さんは偉大な役者さんでした。


邦題:ナイトミュージアム Night at the Museum(2006)

2007-04-05 00:30:51 | 映画レビュー(ナ行)
Night at the Museum(2006)
Director : Shawn Levy
Screenplay : Ben Garant, Thomas Lennon
Cast : Ben Steller, Carla Gugino, Dick Van Dyke, Mickcey Rooney, Bill cobbs, Robin Williams

ラリー(ベン・スティラー)は、どうも仕事が長続きしないタイプらしい。
離婚して元妻に「あなたわ私と別れてもニックの父であることに変わりはない。息子のためにも定職についてがんばっている姿を見せてあげて。」といわれ、一念発起するラリー。
やっと見つけて来た仕事は博物館の夜間警備の仕事だった。

仕事場に行くと、事務所にいる3人の警備員はそろってよぼよぼのじーさんばかり。
人の良さそうなセシル(ディック・バン・ダイク)は「インストラクションを読んで、まぁうまくやってくれよ。」となんとなく奥歯に物が挟まったような物言いだ。「ただし、だれも中に入れちゃ行けないし、出しても行けない!!。」とだけ強く言い残して3人は帰っていく。

「出しちゃいけないって、夜、ここにいるのは俺だけじゃん?」と首をひねるラリー。
その意味が追々分かることに・・・。
暇を持て余しているラリーが物音に気づき点検に行くと、ティラノサウルスが水飲み場で水を飲んでる?!
夜になると動き始める展示物たち!
馬に乗って闊歩するルーズベルト大統領(ロビン・ウィリアムズ)、うろうろ歩き回るコロンバス、野生動物に、ネアンデルタール人!ジオラマのちっちゃいローマの軍隊とウェスタンカウボーイたちはけんかをし始める始末。

急いでセシルに渡されたインストラクションを見ながら、そいつらが外へ出たり悪さをしないように対処するラリーだが、その虎の子をいたずら好きの猿にとられて手も足も出ない。鍵を盗まれたり鼻をかじられたり、もぉむちゃくちゃ!

翌朝交代に来たじーさんたちに文句を言うが「わしらにゃ体力がないから、君、がんばってくれよ。」と。
昼間、作戦を練りまくって完全武装で夜の警備に出かけるラリー・・・。

この博物館から外に出た展示物たちは、朝日を浴びると灰になってしまうのです。
おまけに人の良さそうなじーさん3人はとんでもない食わせものだし。
ラリーが動く展示物にしっちゃかめっちゃかにされながらも奮闘する姿が見物でございます。

ジャングルのコーナーにいるいたずらざるは、ベンの顔をひっぱたくシーンに数週間のトレーニングを受けたとか。
ギャラは高いんでしょーねー。こういう動物って。

カメオ出演では、無理ばかりいうラリーに「そんな仕事ない!』とつっぱねる職安のおばさんはベンのお母さんアン・メアラ。
タクシードライバーはエディー・マーフィーのお兄さんのチャーリー・マーフィー。
カウボーイのオーエン・ウィルソンはベンとは親友のよしみで出演しましたが、撮影時あまりに受けたので、急遽脚本を書き加え出番が増えました。が、ノンクレジットで出演したそーです。
カメオじゃないんですけど、ディック・バン・ダイクはメアリーポピンズでチムチムニーと歌ってたミュージカル映画の大御所だし、ミッキー・ルーニーはその昔ジュディー・アンドリュースと必ず共演していたこちらも大御所。
私たちの親の世代にとっては懐かしいお二人・・・。っでいうかまだ生きてた?!それもこんなに元気で!!
感動モノでございます。

最後には息子と夜の博物館で大奮闘し、親子の絆を深めると言ったプロットになっておりますので、おこちゃまと見るには最適の映画でございましょー。
私のだーい好きなベン・スティラーのコメディーなので皆様におすすめしときます。
ついでにオーエン・ウィルソンの曲がった鼻筋とぷりぷりの唇も「あぁ、gohollywoodが好きだと言ってたなぁあ。」と思いながらご覧になっていただけると幸いです?