Go Hollywood!!映画れびゅう

今まで見てきた映画の覚え書き。(ネタばれ注意!)雑記録。

南極料理人 (2009)

2010-03-26 07:08:05 | 映画レビュー(ナ行)
監督/脚本:沖田修一
原作:西村淳(元海上保安官出身)『面白南極料理人』
キャスト:堺雅人、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功輔、古館寛治、黒田大輔、小浜正寛

元海上保安官の西村淳さんが、南極の観測隊に料理担当として約一年赴任した時の著書をもとにした映画です。

もともと行くことに決まっていた同僚が事故にあったため、有無を言わさず後任に指名された西村さん(堺雅人)は、妻子を日本に残して14000キロ離れた辺境の地へ単身赴任に行くことになってしまった。

彼が赴任するのは南極と言っても、ペンギンや白熊も生息しない奥地(?)ドームふじ基地。

西村さんと一年間の生活をともにするのは
雪氷学者の本さん(生瀬勝久)
気象学者のタイチョー(きたろう)
雪氷サポートとして大学から派遣された兄やん(高良健吾)
医療担当のドクター(豊原功輔)
車両担当として車メーカーから派遣された主任(古館寛治)
通信担当の盆(黒田大輔)
大気学者の平さん(小浜正寛)

気温が低すぎて動物はおろかウイルスさえも存在しないドームで彼らの楽しみと言えば西村さんの作る料理だけ。
限られた材料で皆の健康も好みも考えてせっせとを調理する、西村さん。
ドームふじがあるところは気圧が低いので、火力が必要な料理は工夫が必要。
沸点が80℃くらいだもんだから、普通にラーメン茹でると芯が残っちゃう。
そんな事も試行錯誤しながらやっていきます。

究極の単身赴任生活を送る8人の1年間は、時には気持ちが折れそうになったり、愚痴を言いたい時もあるんだけど、西村さんの料理のおかげでなんだか楽しそうにみえてしまうのです。




シチュエーションを文にするとどうしてもマイナスイメージになってしまいそうになるのですが、この映画に全く悲壮感はありません。
「だって、やりたいことがここにしかないんだもんな。」って言う本さんのセリフが物語っているように、なんだかみんな悟りきっているんですねー。

でも時々やりきれなくなったり憂鬱になったりするんだけど、そういうときに西村さんの料理が救いになってる。
食べ物をツールにしたなかなか面白い映画です。

フードコーディネーターは『めがね』や『かもめ食堂』でおなじみの飯島奈美さん。
今回も沢山のおいしそうな料理を監修して下さっています。



なんといっても生瀬勝久ときたろう、豊原功輔の3人のやり取りが本当に面白い!!
きっと監督はこの3人のシーンの脚本は設定だけ与えて、好き勝手にやらせているんじゃないかと思うんですけど、私。
真顔で演技されればされるほど笑えるー。
この役者たちの息の合いようは、冬の網走ロケでほとんど合宿のように行われた撮影によって生み出されたものなんでしょうね。


私も、簡単には日本の食材が手に入らない場所に住んでいるんで(でもまだ日系スーパーがあるからましですけどね。)手に入る材料でなんとか日本食を作っちゃおうと言う努力をしているんですよー。一応!
ここに来た当初はスーパーに行ってもなにを買っていいかも分からず売り場できょろきょろするばかりでしたが、鍋に入れる春菊の変わりにウォータークレスとか、日本のキュウリに近いのはシードレスキューカンバーだとか、”パリッ”って言うおいしいソーセージはドイツのデリで買えるとかいうことをちょっとずつ開拓していって今がある、って感じですかねー。

だから買い物が一軒じゃ済まなくて大変なんです。
日本に里帰りしたときに、美味しい日本の食材がスーパー一軒で簡単に手に入る喜びを南極から帰った西村さんみたいに感じちゃうんですよね。
あとやっぱ日本のデパ地下と、お惣菜屋さんはすごいっすよね!
いやぁ、最強だと思う!

・・・ってことで、今日は米系スーパーで購入したサーモン半身をマヨネーズ、味噌、マスタードなどをブレンドしたペーストをかけてオーブンで焼くことにしましょうかね。

日本未公開  New in Town (2009)

2010-03-23 09:50:52 | 映画レビュー(アルファベット)
New in Town (2009)
Director : Jonas Elmer
Writer : Ken Rance
Cast : Renee Zellweger, Harry Connick Jr., Siobhan Fallon, J.K.Simmons

マイアミに本社のある食品会社のエグゼクティブ、ルーシー(レニー・ゼルウィガー)は、地方工場のリストラのため、極寒のミネソタに赴任になった。
本社からボスが来るなんてどうせ人減らしに違いないと社員の団結をはかって、ルーシーを拒絶するステュー(J.K.シモンズ)たち。

分け隔てなくルーシーに接してくれる秘書のブランチ(ショーバン・ファロン)は、彼女の仕事がやりやすくなるようにと組合長のテッド(ハリー・コニックJr.)を紹介する。
単なるボーイフレンドを紹介されたと勘違いするルーシーは、第一印象から最悪のテッドに私はあなたなんかとつきあうような女じゃないのよと言わんばかりの高飛車な態度で威圧。

あとで組合長だと知って焦るが、もうそれは後の祭り。

ミネソタの冬は考えられないほど寒いわ、リストラはうまくいかないわで、落ち込むルーシーだったが、ブランチのおかげで少しずつここの生活にも慣れてきた。
なれるにつれてミネソタ工場に愛着を抱き始めた彼女であったが、本社は彼女に工場閉鎖を決行するように通達してきたのだった・・・。




ミネソタの冬なんかを舞台にするような映画はなかなかないわよ~。
ここもかなり寒いけど、ミネソタはそれより北だもんね。
友達家族も住んでるということもあって、親近感もあって借りてきたんだけど・・・。
ちょっとしたB級の仕上がりになっております。残念ながら。
でも寒いことをネタにした映画のエピソード一つ一つに「あるある~!」とうなづきながら見た私。


それにしても、ちょっと、これ~!!
レニー・ゼルウィガー、お直しのしすぎでないかい?!
この映画のために整形手術をしたとは聞いていたけど、ぷっくりクチビルもしかり、肌もプラスティックのような質感を醸し出す不自然さ。
ボトックスの打ちすぎか?

ちょっと検索すれば、セレブのビフォア・アフターの写真がいろいろ出てくると思うけど、おしなべてみんな不自然な顔になって崩れていっているのよね。
セレブだから決して安い整形じゃないと思うんだけど。
自然の摂理に逆らうのは良くないのかどれもこれも「これは、ちょっと~・・・。」と言う写真ばかり。
美しなるために整形するのに、この結果は皮肉なものねー。


さて相手役のハリー・コニックJr.
私にとっては、”P.S.I Love You" 以来になりますが、田舎のバツイチおっちゃんを好演。
あ!私と同い年だった。おっちゃんは失言だわ。
でもでも、昔の彼は”貴公子”のようでしたけどもいい感じにおっちゃんになっててよかよか。
セレブのなかには”貴公子”な自分が捨てきれなくて、おじさんになりきれてないひとも沢山いるもんね。

彼は音楽活動も勿論精力的にこなし、ハリケーンカトリーナで被害を受けた故郷ニューオリンズの復興に沢山の寄付をして尽力しているようです。えらいねー。

この映画では2006年にリバイバル公演で主役を演じた”パジャマゲーム”をインスパイアしてなのか、あのミュージカルと男女のシチュエーションが逆のパターンになってました。(前者は工場長/男と組合長/女のカップル)
キャスティングの方たちはやっぱりこの辺のこと考えたのでしょーか??

容貌が変わっていたのはレニーだけじゃなくて、驚いたのはJ.K.シモンズ。
そう、あのJUNOでジュノのお父さん役を演じた方ですが、見事なビール腹。
てっきり肉襦袢を着込んでいるのかと思いきや、40パウンド体重を増やして正真正銘の”自腹”だったそーです。
あれはすごい。
このあたりって、寒い上に内陸なので主食は肉といもとトウモロコシ。
暖かい西海岸とかに比べて、あーゆー体型の人が沢山いるんですよね。
でもいいのかな、身体はって太ったりして???


春休み中でございます。

2010-03-23 08:42:09 | Weblog
春休みと言いますと、朝から晩まで「ねぇ、何か食べ得るものない?何か作って~。」と子供に言われ続ける日々でございます。
今日もお昼を食べて洗い物を終えたと思ったら、もうナゲットとポテトをオーブンでチンしてほしいとのご注文が。
私が洗い物をしてるうちに消化が終わってもう小腹が空いてるっちゅうことですな。


さて春休み入ってすぐの日曜日は久々のダウンタウンへお出かけ。
ダウンタウンに行くのは去年のクリスキンドルマーケット以来だなぁ。

シカゴのダウンタウンは湖が近いしビル風はすごいしで、私たちの住んでいる郊外に比べると気温が少し低い。
冬のさなかに行くのはちょっと遠慮願いたいところなのだ。


目的は、子供たちのタップの先生が主宰しているタップカンパニー(劇団)の公演を見に行くため。
旦那が足になってくれたので、Door to Doorで私が子供二人を連れて劇場へ。


"Love Taps"
これが今回のお芝居の題名です。
はじめから終わりまでタップだけで表現する無言音楽劇。
そして観客参加型のお芝居でした。
なかなか面白い構成。

1部ではシカゴに住むシングルたちが街や職場、バーなどで知り合うところから始まります。
そこでお客には出演者全員のキャラクターや職業などが分かるようになっています。
一部が終わったところで観客はアンケート用紙にどの人とどの人がつきあうことになるか予想して記入。

それを集計して2部のお芝居が始まります。
なので、毎公演違った2部が演じられていくと言った趣向のようです。
面白いでしょ。

アンケートを集計する人が「クリエイティブに考えて下さいねー。同性同士のカップルもアリですよー。」って。
“ゲイ”と言う言葉は知っていても、どんなものかよく分かってない次女には「???」だったみたい。

はれてデートしたカップルもハッピーエンドになったり、つきあってみて合わないと分かって別れたり・・・。
そういう恋愛模様をまたまた役者さんたちがタップで表現していきます。
これって、一応いろんなパターンを練習してるのかな?
それとも即興なのかしら?

やっぱり主催者だけあって先生のダンスは力強くて、タップの音もひときわ大きい。
いいもの見られました~!



郊外と違ってやっぱりあの辺は都会でオサレ~なの!!
住みたいとは思わないけど(若かったら一人暮らしを夢見たかも)、たまにはオサレな雰囲気を楽しむのもいいことよね。
自分たちが田舎もんやなぁとつくづく思いますです。
なんつったっていい男度も高いし!
イコール私の好みの男性はゲイであることが多いので、ゲイ人口も多いっつーことですけども。
あ~ぁ、眼福眼福♥


せっかくきたのですこーしお店をブラブラして、晩ご飯も老舗カジュアルイタリアンで食べて帰ることに。
ワインもお料理もうまくて、大満足な一日でした!

そのお店創業が1947年。
私が還暦になる時はお店は創業100周年記念。
それってすごくない???
「私の還暦祝いはぜひともそこでやってねぇー。」と子供たちにお願いしときました。
「ママは、もうろくして忘れるかもしんないからちゃんと覚えといてね。」って。
旦那には「お前、60になってもここにおるつもりか?」とあきれられましたけれどもね。

邦題:男と女の不都合な真実 The Ugly Truth (2009)

2010-03-18 00:25:11 | 映画レビュー(ア行)
The Ugly Truth (2009)  男と女の不都合な真実
Director : Robert Luketic
Writer : Nicole Eastman
Cast : Katherine Heigl, Gerard Butler, Eric Winter


敏腕TVブロデューサーのアビー(キャサリン・ハイグル)の手がける情報番組の視聴率をあげるためにボスが雇ったマイク(ジェラルド・バトラー)は、アビーの一番嫌いなタイプ。
マイクは下ネタばりばり人生相談する”The Ugly Truth"と言う番組で人気者だとボスは言うのだけど、のっけからプロデューサーのアビーに「君がボス?オレ、女性上位って好きだからいいけど。」なんてセクハラまがいの発言続出でますます彼女の気持ちを逆なで!

しかし、マイクは長年下世話な人生相談を数多くこなしてきただけあって、アビーが彼氏もいなくておまけに理想ばかりが高いために恋愛もうまくいきそうにないとズバリ。
「あんまり理想論ばかり言うから、レズビアンかと思った。」とまで!

そこで、アビーは最近気になるイケメン医師のコリン(エリック・ウィンター)との仲がうまくいくために自分にアドバイスしてみろと強気で命令(?)。
交換条件として、めでたくカップルになれたらあなたを番組の出演者としてちゃんと認めてあげると。

アビーの男性観を打ち砕くマイクのアドバイス。
「結局男はでっぱったおっぱいや長い髪が好き。視覚に訴えろ。」とか、「言うこと聞いてくれるかわいいタイプが好きなんだよ。」とか。
実はこれらのアドバイス、真実をついているようでアビーとコリンの仲はどんどん進展していく。

そうしているうちにマイクは自分の心の中に芽生えた何かに気がついてしまった・・・。
そしてアビーは・・・?



最近コメディーに引っ張りだこのキャサリン・ハイグルと今を時めく肉体派イケメン俳優ジェラルド・バトラー。
二人の息のあったコンビが下ネタ全開で、ぐいぐいストーリーを引っ張ります。
いやいや、下ネタ英語のボキャブラリーが増えましたわ。使うところがないのがザンネンですけども。

マイクのアドバイスによるとHを連想させるしぐさや洋服でアピールしろと言うことなんざますけど、殿方の妄想はあそこまで直接的なものなんでしょうかしら?
ま、コメディー映画だからデフォルメされてるのは分かるけど。
私も妄想教の教祖(?)なので妄想するのは好きですけどこんなに直接的な妄想はしませんなぁー。
しかし、教祖と致しましてはもう少し踏み込んだ方がよいのでしょーか?うひひ。


ジェラルド・バトラー、40歳かー。
男くさいところがいいねぇ。脱いでもスゴそうだし。
リンジー・ローハンだのレニー・ゼルウィガーだのジェニファー・アニストンだのとちょこちょこいろいろ噂はあるみたいだけど、まだまだ独身。
「これ!」と言う人に巡り会ってはないのかしらね。
もともとの職業が弁護士たっだと言うことは頭も良さそうだし、舞台の『オペラ座の怪人』でファントム役をしていたことがあるらしいから演技力も歌唱力もあるんだろうな。
で、あのスタッフまでほれぼれして見つめてたと言う『300』で披露した肉体美。
いいねーいいねー。
じゃ、今日はジェラルドで妄想しようっと。





遠く離れても・・・。

2010-03-17 23:35:21 | Weblog
昨日の夜、映画『南極料理人』を見た。
南極の観測拠点にある共同電話のまえに張り紙がしてある。
“一分740円 使い過ぎは身の破滅”

映画は1997年の設定だった。
その頃はまだまだインターネットも普及してなかったし、14000キロ離れた日本に住む家族や彼女と連絡を取るのも難しかったんだろうなと。

今なら、メールもチャットもSkypeだってFacebookだってTwitterだってあるもんね。
時差はあるけど、これらおかげで遠くはなれた家族や友達とつながっていられる。

物心ついた頃からケータイやPCがあった若い世代の子たちには分からないかもしれないけど、そういったものはここ10数年でものすごい早さで進化したんだよ。


アメリカは日本ほどケータイの進化が速くなかったもんだから、しばらくは私自身携帯する必要性を感じなかった。
時々日本に里帰りしたとき、ケータイを操る妹や友達はたまた年を取った両親に驚き、「日本ってすごいけど、待ちゆく人が携帯を一時も手から話さずじーっと眺めてるのは、ちょっとコワイ~。」と思ったもんだ。

日本滞在中にケータイを手配してなかった頃なんて、友達に「一体どうやって連絡をとったらいいのよ?」と言われたので、「実家に電話してくれればいいわ。」と言ったら、「ヤダ。あなたじゃない人が出る可能性があるじゃない、恥ずかしい。」だって!!!
それを聞いて苦笑した。



前にもここに書いたけど、片思いの若者だってコイビト同士だって、ケータイなら電話を書ければほぼ9割持ち主しか出ないわけじゃん。
お母さんやお父さんに取り次いでもらうこともないから、「彼のお母さんが出たらどうしよう?!」なんてドキドキもないってことよね。
そーゆーのってなんとなく情緒がなくて寂しいような気がするのは私だけでしょーか?


大学時代に自宅生のサークルの男の子のうちに電話をかけた。
運良く本人がすぐに出たので、サークルの用件をひとしきり話して世話話などしばらくしていたら、電話のむこうでフフフと低く笑われ「じゃ、息子にかわります。」と。
顔から火が出た!!
お父さん!随分長いあいだ息子のフリして私に上手に相づちを打ってくれてたのね~、もう!
お茶目なお父さんだったけど、その友達か彼氏なんかじゃなくて良かったと胸を撫で下ろした。
そんなもん、彼氏なんかだったら顔から火が出るどころの騒ぎじゃない醜態をお父さんに晒していたかもしれへんなぁ。ははは。
あー、いらんこと言わへんで良かったよ、ほんまに。


しばらくぶりに日本の友達にメールじゃなくて電話したくなっちゃった。
この前の日曜日から夏時間になったから、朝子供たちが出て行ってからすぐに電話をかければまだあの子も起きているかしら?

邦題:アリス・イン・ワンダーランド Alice in Wonderland(2010)

2010-03-16 01:20:06 | 映画レビュー(ア行)
Alice in Wonderland (2010) アリス・イン・ワンダーランド
Director : Tim Burton
Writer : Linda Woolverton
Book : Lewis Carroll
Cast : Mia Wasikowske, Johnny Depp, Helena Bonham Carter, Anne Hathaway

3Dで見てきました。
先月IMAXシアターで”アバター”を見たときには3D眼鏡をかけていられないほど酔いそうになった私ですが、フツーの3Dは大丈夫だったみたいデス。(”アバター”ほどスピード感のあるシーンもなかったしね。)

原作『不思議の国のアリス』の続編と言えばぴったりくるかもしれません。
少女のときに見た夢に世界に19歳になってから再度迷い込むことになったアリス。(ミア・ワシコウスカ)
彼女には昔の夢の鮮明な記憶はなく、この”ワンダーランド”の住人たちが自分の名前を知っていることに驚いていた。
その上、彼らは”予言の書”をアリスに見せてこういう「アリスと言う女性が救世主として現れて僕たちを助けてくれるんだ。君はそのアリスかい?」

どうやら、赤の女王(ヘレナ・ボナム・カーター)が恐怖政治をしき、ワンダーランドの住人は独裁者の彼女に処刑されないようびくびくしながら生活しているという。

森の中から突然現れたチェシャ猫(ステファン・フライ)に導かれてマッド・ハッター(ジョニー・デップ・・・昔読んだ原作では気違い帽子屋と訳されてたけど、それって放送コードに引っかかる?)のもとにやってきたアリスは彼から、その昔赤の女王は妹である白の女王(アン・ハサウェイ)の領土を焼き討ちにし、ワンダーランドを自分の思うままにしていると言う話を聞かされた。
狂っているようにみえたマッドハッタ―は、実はある決意を胸に秘めていたのだ・・・。

さてアリスは本当に予言の書にある、救世主アリスなのか???




ジョニデの大親友、異才のティム・バートン監督が送る“その後”のアリス。
彼特有の色彩、世界観で、見たこともない不思議なワンダーランドにアリスと一緒に迷い込むことが出来ます。

監督の嫁のヘレナ・ボナム・カーターも頭でっかちでわがままな赤の女王を思い切り演じきり、白ウサギはブレア首相のにそっくりなマイケル・シーン、芋虫はプロフェッサースネイプでおなじみのアラン・リックマンなど、イギリスの実力は俳優も目白押し。

アリスを演じるのはオーストリア出身の新人ミア・ワシコウスカ。
キャスティングの段階では、“マンマ・ミア”のアマンダ・セイフリッド、リンジー・ローハンなどの名前も挙がっていたようですが。
よかったですよ、新鮮で。
物語の前半、線が細そうにみえたアリスがどんどん変わっていく様子も素晴らしく演じてらして、期待の新人ですね。
ワタクシ的にはプレミアで見たショートカットの彼女がキュートでお気に入り。

白の女王を演じるアン・ハサウェイ。
アリスに飲ませるために、彼女の身体をもとの大きさにもどす薬を調合する彼女。
美人女優とは思えない思い切った演技もあり思わず笑いが漏れてしまいました。


さてジョニデは、マッドハッタ―らしいまさにマッドな装いとメイクで私達の目を惹き付けます。
あれこれ詳しく書くこともないでしょう。
皆さんよーく見て楽しんで下さい、ジョニデオリジナルのマッドハッターを。

日本では4月に公開の予定ですね。
どうやらジョニデも来日するようですよ。

日本未公開 Bandslam (2009)

2010-03-13 00:23:54 | 映画レビュー(アルファベット)
Bandslam (2009)
Director : Todd Graff
Writer: Todd Graff, Josh A. Cagan
Cast: Alyson Michalka, Vanessa Hudgens, Gaelan Connel, Lisa Kudrow

いやー、机のすみから去年の夏見た映画のメモが出てきたよ。
覚えてるかな、詳細???


年のわりにはいけてる母(リサ・クドロウ)の仕事の都合で新しい街に越して来たのウィル(ゲイラン・コーネル)。
どっちかというとモテない君タイプのウィル。
新しい高校でもイマイチ馴染めず、でも、「まぁ、世の中そんなもん。」と諦め気分。
そんな彼が学校の元ポピュラーガール、シャーロット(アリソン・ミッシャルカ)と、エキセントリックなサム(バネッサ・ハジェンス)と出会う。

彼らの街では各高校からトップのロックバンドを選出して競い合う大きなロックイベント"The Battle of The Bands"があった。
去年のグランプリを射止めたのはシャーロットの元カレ。
それがちょっとやなヤツなわけ。

地味ーなウィルにプロデューサーの素質を見いだしたシャーロットは、元カレに対抗すべく新たなバンドの結成を計画。
学校中を歩き回ってマーチングバンドや、ヘビメタバンド、果ては一旗揚げたいモテない君たちから次々にものになるメンツを集めてくるウィル。
シャーロットの勘は大当たり!
バラバラだったメンバーもウィルのプロデュースと指導のもと、練習を重ねるうちに結構イケテきた!

俺様な元カレの鼻をへし折るために大会に出場するのだけど、大会当日リードボーカルのシャーロットが出場不可能に・・・。
急遽サムをボーカルにたたせてステージに上がるのだが・・・。




すかっと楽しい青春映画。
日本ではバネッサ・ハジェンスくらいしか知られてないようだからDVDになるかなぁ?
公開になったら若者にはぜひ見てもらいたいわね。

ディズニーチャンネルではおなじみのティーンスター、アリソン・ミッシェルカがでるっつーので娘たちと見に行った映画なんですけど。
期待してなかった分、「モテない君がオレ様を音楽でやっつけるなんて、面白いじゃん!」と、母の方がハマりました。

バネッサ、いつ見てもザック・エフロンにベタベタし過ぎであんまり好きちゃうけど、歌はよかった~。
こっちのティーンシンガーはみんなうまいよなぁ。
マイリー・サイラスもテイラー・スウィフトも、カラオケ聞いたら伴奏はほぼビートだけ。
素人にはなかなか上手に歌えないのよ、カラオケじゃ。
ちょっとやそっとのうまさちゃうでといつも感心しとるんですわ。


このバンドの話に平行してウィルがサムに恋して、奥手ながらなんとか少しずつアピールしていく様子も描かれてます。
キスもしたことないウィルにシャーロットがお姉様として手ほどきしたり。
習ったようにやっては見るけど、うまくいかなくて首に回そうとした手でサムを殴っちゃったり。
恋愛経験のないウィルには女心がさっぱり理解できてなかったり・・・。
なんかこういう恋愛って何十年もまえの(!)初々しい頃の(そんなんあったんか?!)自分を思い出したりして甘酸っぱいわね~。

最近疑問に思うんデス。
今の私にもドキドキできるようなシチュエーションがあったら、ちゃんとドキドキできるんでしょーか?
ちょっと若者が見るよーな映画見て、疑似体験して確かめとかなあきませんな。
まだまだ、イケルってことを。(????)

アカデミー賞授賞式

2010-03-10 05:04:51 | 芸能
日曜日はレッドカーペットからテレビにかじりつき。

元夫婦対決と言われた”アバター”と”ハートロッカー”の戦いは元嫁が勝利を飾り、”アバター”がノミネートされていないメイクアップ部門(”アバター”はCGだからね。)のプレゼンテーター、ベン・スティラーはアバターのメイクアップでおふざけし、主演女優賞は前日ラジー賞もとっちゃってたサンドラ・ブロックでした~。


今年は、ブラピ&アンジー夫婦を見ませんでしたねー。

欠席と言えば、ベンと二人でおふざけすることになってた“ボラット”でおなじみのサシャ・バロン・コーエン。おふざけの内容がちょっと濃すぎたみたいで急遽取りやめ、ベンだけの出演となりました。

仲良し(どの程度の仲かしら???)ジュード・ロウと一緒にプレゼンテーターをするはずだったキャメロン・ディアズ。
こちらもジュードの欠席により、相手はスティーブ・カレルとなり、残念さが隠しきれないご様子。(?)



この一年でお亡くなりになった映画関係者を偲ぶ映像には、ファラ・フォーセットが出てなくてびっくり。
なぜ?忘れてた???
これにはファラの関係者やライアン・オニール(彼女の死の直前に求婚した)も激怒だそうですよー。
一体どうしちゃったのでしょうね。


短編ドキュメンタリー賞を取った監督が感謝のスピーチをしようとしたその時、急に現れ横からばっとマイクを奪ったおばさん。(プロデューサーなんですけどね。)
アレはびっくりしたにゃー。
こちらではMTVアワードのとき、受賞スピーチをしようとしたテイラー・スウィフトちゃんを妨害して「ビヨンセが最高。」とのたまった酔っぱらいカニエ・ウェストに引っ掛けて「あのカニエモーメントはなんや!」と話題になりました。
どうやらカニエおばさんと監督は考えの行き違いで衝突しており、溝が出来たままこの賞を受賞したようですねー。
カニエおばさんの強奪を許し、奪い返そうとせず後ろで黙ってたっていたウィリアムズ監督に一票入れたくなりましたわ、ワタクシ。


本来は授賞式に本人が現れたりしないラジー賞(最悪映画賞)に現れたサンドラ・ブロック。
さすが、笑いの分かる太っ腹ねえちゃんです!
ラジー賞では、「もう一回映画を見直した方がいいわよ。」とDVDを審査員に配り、トロフィーを手にガッツポーズ。
彼女のこーゆーところが、好きだわ!
オスカーでは「子供を持つ母親たちにこの賞を捧げたい。」と涙のスピーチ。うーん、泣かせるね~。



娘が「COOL!!!」を連発していたオリジナルスコアーの発表前のメドレーダンス。
男性はブレイクダンス、女性はモダンダンスをテーマにして、二つの異種なダンスを融合させたなかなか素敵な作品に仕上がっていました。
アカデミーのこちらのサイトでは、ダンサーのオーディションから振り付けまで見られるビデオがついていてます。
興味深いですよ。
ちなみに振り付け師はヘアースプレイを担当したアダム・シャンクマン。


受賞作はこれから映画館でまたまた上映されると思うので、見てない映画を見に行くか!