Go Hollywood!!映画れびゅう

今まで見てきた映画の覚え書き。(ネタばれ注意!)雑記録。

邦題:アンチクライスト Antichrist ( 2009)

2011-04-22 20:40:04 | 映画レビュー(ア行)
Antichrist (2009)  アンチクライスト
Director/Writer : Lars Von Trier
Cast : William Defoe, Charlotte Gainsbourg


セックスの最中に我が子が窓から転落死した。
妻(シャーロット・ゲンズブール)は罪の意識からひどく精神を病み、セラピストの夫(ウイレム・デフォー)はその妻を自ら助けようと決意する。

妻は「なぜだか分からないが森が恐い。」という。
夫は森にある山小屋で生活し、森への恐怖心を克服すれば妻を取り戻せるのではないかと山小屋へ。

夫が尽力すればするほど妻の精神は悪くなり、悲しみが暴力的な衝動に移り変わってゆく。

愛し合う二人の姿が、恐ろしい地獄の様相に様変わりしてゆく様子を描く・・・。






この映画。
最初に言っておきますが、心が弱ってるときや、生半可な気持ちで見るのは絶対に絶対ににおすすめしません。
嫌悪感をもたらすだけか、悪くしたらもーっともーっと気持ちが落ち込むだけですからね~~~。
私にも、かなりきつかった~~~!!!!!

理解できない痛みと暴力と精神の悪化。

それと闘いながら見るんですよ。

だいたい監督のトリアが鬱病を患って施設に入り、退院して2週間ほどしかたってない頃に作った映画ですからね~。
精神を病んだ人がリハビリ目的で作った精神を病んだ女を主人公にした映画、みたいになってますねん。


解説によると、聖書のコリント人への手紙をモチーフにし、映画はGrief(悲しみ)、Pain(痛み)、 Desapair(絶望)をテーマに描かれてると言う。
悲しみはええんやけど、痛みがもんのすごい痛すぎて、最後の絶望から見てる私達も這い上がって来られへん。
おかげで、理解不能な映画になってしまってる。



昔見たコメディーで”MR.ビーン カンヌで大迷惑”の中で、ウィレム・デフォーがカンヌで上映した映画が自己満足の全く面白くない映画で観客は詰まらなさそうにしてて、ご本人のウィレム・デフォーだけが悦に入ってるっちゅーシーンがありましたねー。
で、途中で乱入したMr.ビーンの自分撮りビデオの方がウケたっちゅうオチ。
この映画もカンヌではあまりに鬱々し過ぎてて大ブーイングだったと言う報道がありましたけど、思わずあのシーンが頭に浮かんでプッと噴いちゃいました。



重ね重ね言いますが、重ーい映画ですよ。
セックスシーンがあるとか妻の自慰シーンがあるとか言う解説を見て”えろ”を求めてみたりなんかすると、大きなしっぺ返しに会いますからね。
ご注意を。



オカンの嫁入り(2010)

2011-04-06 08:29:36 | 映画レビュー(ア行)
オカンの嫁入り(2010)
監督/脚本:呉美保
原作:咲乃月音
キャスト:宮凬あおい、大竹しのぶ、桐谷健太、絵沢萠子、國村隼、林泰文

月子(宮凬あおい)は、天真爛漫な母陽子(大竹しのぶ)と二人暮らし。
父は月子が生まれる前に病死。
その後陽子は女手一つで再婚もせず月子を育ててきた。

ある夜中、へべれけに酔っぱらった陽子がご陽気に「お土産~。」と、これまた酔っぱらったリーゼントのチンピラ男研二(桐谷健太)を連れて帰って来た。
驚く月子に陽子は、この訳の分からないチンピラ男と結婚すると宣言しちゃった。

その日から陽子の独断で、天涯孤独で行き場のない研二との同居生活が始まったが、実は研二は見た目より心根の優しいいいヤツだ。
おまけの元板前で料理の腕前はかなりのモノ。
だけど、陽子がなんの相談もなく研二を連れて来た事をどうしても受け入れられず、素直になれない月子は、むくれて同じ敷地に住む大家のサキちゃん(絵沢萌子)の家にプチ家出。
父親がわりに接してくれる母の勤め先の医師、村上先生(國村隼)にも「先生がさっさとお母さんにプロポーズしてくれへんからこんな事になった。」と愚痴るのだが・・・。

ある日、「結婚式には白無垢を着たい。」と言った陽子が、衣装合わせに行く途中突然倒れてしまった。
かかりつけの医師から陽子が末期がんだと知らされた月子。

癌の事は、陽子か研二以外の誰にも言わず月子に隠していた秘密。
皆にバレて自分の覚悟とこれからの生き方を月子に話す。
酔っぱらって検事を連れて来て以来、ぎくしゃくしていた親子関係が昔のように戻った。

実は月子も心にある問題を抱えていた。
その事について陽子は月子にあるお願いをする・・・。




まずは舞台が大阪なんですね、これ。
で、主役の二人(大竹しのぶと宮凬あおい)以外はみーんな関西人。
二人にはそんな中で完璧な大阪弁で演技するプレッシャーが相当あった事でしょう。
で、どうだったかと言えば・・・、かなりの努力は認めます!!!
だけど、「ついつい夫婦で添削しながら見てしもた。すんません~。」って感じですね。


連ドラならアレですけど、映画なので出てくる役柄全部をいちいちストーリーの中で説明してられないんですね。
そんな事してたら説明セリフで時間切れになっちゃう。(『渡る世間・・・』みたいに???)
なので、役者が自分のキャラクターを練り込んで演じきってお客さんに感じさせる技量が必要になるんですけど、さすが皆さんベテランとあってその点は文句なしに素晴らしかったと思います。
國村隼さんの渋い演技、大好きです。時々目をきょろっとさせるとこなんてまたお茶目でよろし~~~。
絵沢萌子さんの大阪のおばちゃん。「何?!この大阪のおばちゃん、うますぎる~!」って旦那がびっくりしてましたけど。ははは。
だって関西出身の女優さんやもの。あんたの大学の大先輩やで~とゆうておきました。


大竹しのぶは、原作者があてがきして出演までお願いしたと言う女優さんですので陽子役はホントに適役です。
他に誰が出来る?ゆうて想像できません。
けどもね、もう少し、もう少~~~し研ちゃんに愛情を示す演技を付け加えてくれたらな・・・と思ったりしましたよ。ほんまに結婚するん?何かサラーっとしすぎてるがなと。
二人の仲睦まじいシーンなんて1シーンしかないんですよ。
だってー、ゆうても娘の方が研二と年が近いわけやん。
お母さんがもっと彼への愛情を出してくれへんと、あらぬ展開になるんちゃうかとドキドキしてしまうねんけど~~~、って思いました。


研二演じる桐谷健太は、最近あちこちで引っ張りだこの若手俳優さんですけど、一つの色に染まらんようにしてはるんかいろんな映画やドラマでいろいろちがった役をこなしてらっしゃる。
注目してますー。
ちょっとしたったらずな滑舌の悪い喋り方が気になると言えば、気になるけど。
研二が出てくるシーンではほっこりさせてもらいました。
陽子が研二に惹かれた所として「いろいろ苦労して来たのにそういいとこ見せへんでへらへらしてる所。」というんですね。
そーいう、どこにいっても皆の懐にするっと嫌みなく入って、知らん間に愛される感がようでてました。


京阪電車も出てきます。
よう乗りました、学生時代に。
話し飛びますけど、京阪電車の発車メロディーって駅ごとに違ってなかなか面白いんですよ。
大阪行きは都会へ行くイメージとか、京都行きははんなりした感じとかって、イメージに合わせて作曲してあるんです。
ご興味のある方は京阪電車 発車メロディーで検索してみて下さい。いろいろ聞けます!

邦題:英国王のスピーチ The King's Speech (2010)

2011-02-01 13:37:05 | 映画レビュー(ア行)
The King's Speech (2010)  英国王のスピーチ
Director : Tom Hooper
Screenplay : David Seidler
Cast : Colin Firth, Helena Bonham Carter, Geofferey Rush, Derek Jacobi, Michael Gambon, Guy Pearce, Timothy Spall


英国王ジョージ6世となったヨーク公ジョージ王子(コリン・ファース)。
父ジョージ5世(マイケル・ガンボン)の後継者となったエドワード8世(ガイ・ピアース)が離婚歴のある女性との結婚を強く望み退位したため、急遽国王として即位することに。
しかし彼には国王として致命的な欠点を持っていた。

彼は幼少の頃からひどい吃音だったのだ。


演説の度に苦悩し続けてきたジョージ王子。
そんな夫の吃音をなんとか克服させようと、妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム・カーター)は自ら言語療法士を探してきた。
彼の名はライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)。
彼女は身分を隠してライオネルに会いにいくが、吃音にはその問題が本人の育ってきた家庭や性格にあることが多いので、プライベートを隠しては治療は出来ないと彼は言う。
「今までの王族から紹介された医者とは違う。」と確信したエリザベスは、嫌がる夫を説き伏せてライオネルに治療を依頼。

ライオネルは初対面の王子に「これからは君をバーティーと呼ばせてもらうよ。」と言い、同じ立場に立って治療をはじめると宣言。(ジョージ6世の名前は、ジョージ・フレデリック・アーネスト・アルバート ウィンザー。そのアルバートからとったニックネーム)
カウンセリングにより、幼少の頃からいろいろな身体的欠点に対して父ジョージ6世から厳し過ぎるともいえる躾をうけてきた背景を見いだしたライオネルは、かちかちに固まってしまった彼の心と身体をほぐすことに重きをおいた治療を実施。
それは見た目にはとても変わっていて妙なものが多かったが、確かに効果があるようだ。
しかし、ジョージの心の傷は大きく、一朝一夕には克服出来ない。
どんな時もエリザベスは夫を支えいつも一緒に吃音矯正に努力した。


ジョージ6世が即位してから世の中は戦争の色が濃くなり、イギリス国民の向けて大戦開催のスピーチを行うことになる。
それはイギリス国民の心を一つにしなければならない大切なスピーチだった・・・。



今回の賞レースでは最多ノミネートの作品。
評判通りの傑作でした~!


脚本家デイビッド・サイドラーは子どもの頃に吃音症だったそうで、自分と同じ悩みを持つジョージ6世のスピーチをいくつも見て、「いつか、彼の物語を本にしよう。」と思っていたそうです。
そして彼はそのことをジョージ6世の妻エリザベス皇后に書簡でお伺いを立てたところ、「あの頃の思い出はつらいことも沢山あるので、自分が存命中は控えてほしい。」とお答えを戴いたそうな。
いやいや、いい脚本でした~~~。
随所随所の細かい所で、心に響くセリフや演技がちりばめられています。


特にジョージ6世がスピーチでどもってしまうシーン。
ためらう喉や舌の音までマイクで拾ってはっきり聞こえるようにしてあるので、見ているほうの気持ちもじりじり焦らされる。
彼の焦燥感が自分のことのように感じられちゃう、すごい演出です。

映画には書かれてないけれど、利き手の矯正だとかX脚の矯正だとか何かと父や乳母の彼に対する態度の厳しさはひどかったみたいで、それが吃音症の悪化の大きな背景になっているみたい。
厳しい父を演じたのは“ハリー・ポッター”でダンブルドアを演じたマイケル・ガンボン。

つらい子ども時代を過ごした彼だけど、側にはこんなに夫を愛し一緒になって支えてくれた妻エリザベスと、かわいい王女たち(長女は今のエリザベス女王)がいて・・・。
ほんまによかったなあと。
実際、彼はとても家族を大切にするいい夫でありお父さんだったみたい。


そんなジョージ6世をコリン・ファースがしっかりとした演技力で好演。
兄ちゃんのガイ・ピアースより老けて見える(ホントに年上なんだけど)のが、玉にきずか~。
最初にオファーが来たのがポール・ベタニーだったらしいから、ガイが兄役でもえかったんやろけどさ。
だけど、ポール・ベタニーはオファーをけったのよね。今これだけ好評を得てるのを見てかなり悔しがってるとか。


R指定だったので旦那と二人で見に行ったら、長女から「見たかったのに~~~~、勝手に見に行った。」とブーイング。
ごめん、ごめん。
「なんでこの映画でR?」と思ってたんだけど、見て納得。
治療の最中に心を解放するためにFワード連発するジョージ6世。
・・・これのせいだったのね~。
このシーンをカットすればPG13になるらしいんだけど、脚本家と監督が大反対しています。あれは大事なシーンだと。
確かにそう!削れないわね。
いや削っちゃいけない~!!!

子どもを連れてもう一度見に行ってこようかね~。

ワタシはジェフリー・ラッシュの大ファンだし♡
じっくり彼の演技を楽しんでこよう~~~!

2月末には日本公開。
映画のあとでコーヒーショップで美味しいコーヒーを飲みながら「ちょっといい映画を見ちゃった~。」と思える作品です。
ぜひ皆様もごらんになって,ちょっぴりいい気持ちになって下さいまし。
あ、涙もろい方はハンカチも忘れずにね!

歩いても歩いても (2008)

2010-05-05 04:45:52 | 映画レビュー(ア行)
歩いても歩いても(2008)
監督・脚本:是枝裕和
出演者:阿部寛、夏川結衣、You、原田芳雄、樹木希林

ある夏の昼下がり、台所でとしこ(樹木希林)が、娘と息子家族を迎える料理の準備に忙しい。
娘ちなみ(You)夫婦と二人の子どもたちはもう到着しており、ちなみは母親を手伝っている。
母娘は忙しいながらも、おしゃべりも途切れることなく、料理の音と二人の会話で台所は活気づいているように見える。

一方、引退をしているが開業医だった父恭平(原田芳雄)は自分の書斎に閉じこもって一人考え事をしているのかただ一人でいたいのか。
二人の会話からも恭平の表情からも、どうも彼は頑固者らしい。

今日は息子良多(阿部寛)が最近結婚したらしい妻(夏川結衣)とその連れ子を連れてやってくるようだ。

久しぶりに実家で顔を会わせる家族の食卓。
良多と父親の関係はしっくりこないようでぎくしゃくしているが、女たちの会話で和やかに食事が進んでゆく・・・。




小津映画のようにある家族の一日をたんたんと描いた映画です。
どこにでもありそうな風景。
結婚や独立して出て行き、自分たちの家庭を持っている子どもたちが実家に帰省してくる。

それを子どもの好きだった料理で精一杯もてなそうとする母。
実家から遠のいている息子。
そのぎくしゃくした父と息子の間をを持ち前の明るさと、娘という遠慮のない立場でうまく繋ぐYouの演技がなかなかよかった。

おいしそうな母の手料理が画面いっぱいに映され、料理の音、娘の明るい会話で幸せそうなどこにでもある普通の家庭の様子が描かれてゆきます。
しかし“幸せな食卓の風景”で表面を覆っている、その下にはそれぞれ心の中に昇華できずにいる思いを抱えているのがちらちらと垣間みられる・・・そういう映画なんです。


優秀で将来医者になってきっと父の跡を継いだであろう長男は、何年も前に事故でなくなっている。
その絶望感をまだまだ胸にとめたままでいる両親。
小さな頃から兄への劣等感を持っていた良多は、兄が死んだ後も兄に成り代わって父を助けることができない後ろめたさを持ちながら、実のところ自分は自分として認めてほしいと思っている・・・。それが彼の素っ気ない、父親を拒絶するような態度に出ているみたい。


穏やかそうに見える母も、良多の連れてきた妻にちくりと忠告したり、長男が身代わりになったために命拾いをした男性を毎年命日に家に呼んだりする。ちょっと残酷なところがちらり。
この”ちらり”の演技が難しいんで、「さすが樹木希林!」です。
大女優の風格が感じられます。
あからさまにいやなヤツの演技なんて言うのは、簡単に演じられるもんですよ。

頑固で家族の中でも自ら孤立する父を演じる原田芳雄。
この演技は結構プライベートライフにかなり影響したらしく、撮影中は実生活でもついつい頑固者になっちゃったそうです。
撮影が終わってほっとしたって。
頑固っていうのも相当エネルギーを使うもんみたいですね。



何か大きな事件が起きるわけでもない。
この映画は、何気ない日常に見え隠れする人間の心情を感じながら見る映画のようです。
静かに流れるシーンのどこかで何かがあなたの心に引っかかる・・・。


“人生は、いつもちょっとだけ間に合わない。”
そういうこともあるよね・・・、なぁんて。


料理のシーンはとても鮮明に心に残りました、私。
この映画を見たら、もしかしたらお母さんの手料理を食べに実家に帰りたくなっちゃうかもしれませんね。

邦題:ウルトラI LOVE YOU! All About Steve (2009) 

2010-04-27 05:05:44 | 映画レビュー(ア行)
All About Steve (2009)  ウルトラI LOVE YOU!
Director : Phil Traill
Writer : Kim Barker
Cast : Sandra Bullock, Thomas Haden Church, Bradley Cooper, Ken Jeong

サクラメントヘラルド新聞社でクロスワードパズルのコラムニストとして働くメアリー(サンドラ・ブロック)。
いつもちょっと変わったファッションで見るからにモテそうにない彼女は、仕事もイマイチじみ、結婚してない、もちろん彼氏もいない、そのうえいい年になってんのに親と同居。
一昔前にはやった言葉で言えば、負け犬っってとこかな?

ある日両親が友達の息子とのデートをセッティング。
こんなイケテないシチュエーション(親の紹介なんて!)で、イケメンと出会えるわけがないと決めつけてたメアリーはやる気ゼロ。
「どうせ、結婚できない君の息子を心配した親が息子をゲイじゃないかって心配して私とデートさせようってハラなのよ。」なーんて。


ところが、彼女を迎えにきたその男性はイケメンもイケメン、大アタリだった!!!
スティーブ(ブラッドリー・クーパー)を一目見たメアリー。もう、スイッチ入っちゃった。
勝負下着&勝負服に即座に着替え、車に乗ったとたん速攻でオソイかかる!!!


ところがテレビ局のカメラクルーとして働くスティーブに仕事の呼び出しがかかって、デートはキャンセル。
勿論その日のうちのものにしようとしたメアリーの計画も残念ながらペケ。


その日からメアリーの頭の中はスティーブ一色!
スティーブの取材先をチェックしてはその仕事場に現れると言う、ちょっとしたストーカーぶりを発揮。
嫌がるスティーブに純粋に想いを寄せるメアリー。おもしろがってメアリーを盛り上げちゃう、スティーブの同僚キャスターのハートマン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)。
さてさて、メアリーはスティーブをゲットできるでしょーか???



シリアスドラマ”幸せの隠れ場所”でアカデミー主演女優賞を手にしたサンドラですが、この映画でラジー賞も受賞しております。
ところが笑いの分かる女優サンドラちゃんは、ラジー賞の会場に現れて授賞式に出席しちゃった。
フツーはこないんですよ、こんな不名誉な授賞式に役者なんて誰も。
彼女はDVD300枚を配り、「この映画がラジー賞なんて、もうちょっとちゃんと映画を見てよ。絶対心変わりするから。」と太っ腹なところを見せちゃった。
こういうところが皆に愛されるんだわよね。
いいわ、いいわ!


でも、今彼女は失意の中にいるのですー。
旦那の浮気が発覚し、それも一人や二人の話ではなかったもんだから・・・。
お似合いのカップルだったのに、なんてコトをしちゃったのかしらね、ジェシー・ジェイムスは。
どうしても浮気するちゅーのなら、口の堅い女としなきゃダメよ。
おつむもお尻も軽い女じゃ・・・、どーにもならんって。


話をもどしまして・・・。
そうね~、ラジー賞をもらうほど悪い映画ではなかったわよ。
なかなか楽しい映画だったしね。
トレーラーにも出てるシーンだからネタバレするけど、出会ったその日に車の中で抱きつこうとしてシートベルトがロックされ、ウェッてなるとこなんかサイコーだった。
私も時々やるもんね、シートベルト外し忘れてフツーに降りようとしたりしてね。

会ったその日に「唾つけたっ!」ってしたくなるようなお相手を演じているのは、今を時めく2枚目スターブラッドリー・クーパー。彼はもうすぐ公開の”特攻野郎Aチーム”の焼き直し板にも出ますねー。
こっちはもう男くささムンムンざます。
サンドラに脱がされた時のキレイに鍛え上げられた上半身、もうウットリでしたわ。
見に行っちゃおうかしら、"Aチーム”!!!


邦題:エム・バタフライ M. Butterfly (1993)

2010-04-08 04:09:29 | 映画レビュー(ア行)
M. Butterfly (1993) エム・バタフライ
Director : David Cronenberg
Writer : David Henry Hwang
Cast : Jeremy Irons, John Lone


中国の文化大革命の時代に起きた史実に基づいたあるスキャンダラスな事件をデイビッド・ヘンリー・ホワンが戯曲化し、トニー賞を受賞した”M.バタフライ”を映画化したものです。


フランスの外交官ルネ・ガリマール(ジェレミー・アイアンズ)は、京劇女優ソン・リリン(ジョン・ローン)が演じるオペラ”マダムバタフライ”を鑑賞することになった。
鑑賞後のカクテルパーティーで二人きりで話をする機会を得たルネに「私の京劇を勉強のためにごらんになったらいかが?」と誘うソン。

彼女の神秘的な美しさに心惹かれたまま彼女の京劇を見に行き、ルネは深く衝撃を受ける。
それから彼のソンへの気持ちを強めるようかのにソンから毎日美しい字の手紙が届くのだった。

数週間後、再開した二人は激情に流されるようにお互いを求め合った。
ソンは「私は男の人とこんなことをするのは初めてなの。アジアの女性は慎み深いもの・・・。」と言い、彼女が彼女のやり方をでルネをリードしていく。

ルネはどんどんソンに溺れ、「妊娠したの。」と言う彼女の言葉に喜び彼女への愛を深め、数ヶ月後、彼女が生んだ子供を連れてきた時など感激の涙を流した。

ある日、ソンが彼のもとを訪れ「中国政府に子供を人質としてとられてしまった。子供を返してもらうためにはあなたの国の機密情報が欲しいの。」と告げる。
愛するソンと息子のために危ない橋を渡って機密情報を手にするルネ・・・。

しかし彼の愛した美しいソンは、外国の国家機密を探るスパイであった。
その上ショッキングなことにソンは女性ではなかったのだ・・・。



随分昔の映画です。
今はほとんど活躍することのなくなっちゃったジョン・ローンが驚きの女装姿で出演。
メイクの人、もう少し頑張ってほしかったなぁ~。
ジョン・ローンは確かに美しいんですが、実際彼の顔のラインは男性っぽいしヒゲが濃いんですよね。
なので、眉のラインをもう少し優しくして顔のラインを丸く、ひげ剃りあとを完全に消してほしかったの~!!!!
シリアスなストーリーに反して、しなを作るジョン・ローンに思わず吹き出してしまった不謹慎な私・・・。

「子供が出来た。」と言われてルネは信じてしまうぐらいだから、彼は本当にその行為を行ったと信じているわけでしょう?
一体この中国人スパイはどんな技術を使ってエッチしていたのか??興味をそそられるところではありますね。
スパイというのはこういう知識やテクニックもどこかで習うわけなのよね。
奥が深いわ~。


私のジェレミー・アイアンズの印象は、不倫に身も心も溺れてすべてを失ってしまうセンシティブで脆い男性・・・って感じ。
多分昔見た”ダメージ”って言う映画の印象が強烈すぎたのかな?
それとも細いラインの輪郭と、老犬のような優しすぎる目のせいかしら?

今回も身も心も捧げた相手が男性だと知らされて、地位も名誉もずたずたにされた上に失ってしまう。
ぴったり!!!
こんなん演じたらピカイチやなぁと思う。
思いもかけない裏切りを受けた男が壊れてゆく演技が本当に素晴らしい。


護送車の中で全裸になって「あなたはまだ僕をいとおしいと思っているはず。あなたが一度も見たことのないあなたの愛した女の身体を見て。」と迫るソンに胸を締め付けられる思いがしてしまった。
彼は実はゲイだったのだろうか?
それともスパイとして忠実に女性を演じているうちに、女であるソン・リリンと自分が一体化してしまったのか?
ということは、演じているはずのルネへの愛も本物に変わりつつあったのでしょうか?



邦題:アバター Avatar (2010)

2010-04-07 22:56:18 | 映画レビュー(ア行)
Avatar (2010) アバター
Director & Writer : James Cameron
Cast : Sam Worthington, Zoe Saldana, Sigourney Weaver

今更アバターアップしてる私ですー。
見たのは随分前なのだけど。



西暦2145年。
人間たちはパンドラと言う大きな衛星である希少鉱物の採掘計画を進めようとしていた。
パンドラは密林生い茂る美しい星だが、そこには未知の獰猛な動物やナヴィと呼ばれる原住民たちが生活していた。
人間の求める希少鉱物は地球でのエネルギー問題を解決できるであろうというもので、基地の司令官たちはなんとしてでも手に入れたがっていた。
強引な人間側と自分たちの星を荒らされることを危惧するアバターの間には対立が起こりつつあった。


パンドラの大気は人間には呼吸が出来ないものだったので、そこでの活動を容易にするためにナヴィに似せたアバターという肉体を作り上げた。
アバターは人間のDNAをもとに作り上げ、そのDNAを提供した本人が複雑な装置の中で眠り、意識レベルをアバターとあわせて遠隔操作すると言うものであった。


DNAを提供した双子の兄が死んでしまったため、変わりに操作を命じられた弟のジェイク(サム・ウォーシントン)。半身不随の彼だが、アバターになったときは自由に動ける身体となり、研究者のオーガスティン博士(シガニー・ウィバー)とともにパンドラでの調査に意欲的に参加していた。


ある日、調査の最中に森の猛獣に追われ仲間とはぐれてしまったジェイクは、原住民のネイティリ(ゾーイ・サルダナ)に助けられた。彼女の部族の長老のもとに連れて行かれたジェイクは、ネイティリの仲間たちから好意的には受け入れられなかった。
しかし長老に元戦士であることを告げると、長老はネイティリにジェイクをナヴィの戦士として教育して見なさいと命じた。


ネイティリとともに過ごすうちに、ナヴィの生活や神秘、美しさに深く触れ、ジェイクの気持ちは次第に変化してきた。
「人間たちがやっていることは彼らの生活を根こそぎ奪ってぶちこわすことではないのか・・・?」

ジェイクはなんとか人間とナヴィの平和的共存野道を模索するが、希少鉱物を早く手に入れたいと焦った司令部の幹部たちは強硬手段に出始めた。
それは略奪と破壊であった。
そのときジェイクは・・・?!彼はナヴィを守れるのか?



構想14年。つまりこの映画はタイタニックと平行してキャメロン監督の頭の中にあったというわけで。
この映画の魅力を最大限に引き出せる技術の進歩を待ってたそうです。
うんうん、それはもっともだ。


IMAXの3Dで見てきました。
3D技術もここ10年でそれはそれは進歩しているわけで、それをめいいっぱい味わえるIMAXシアター。

もう、思いっきり酔ってしまいました・・・。
ダメみたい、私、3D・・・。
3Dめがねをつけたり外したり忙しい映画鑑賞になってしまった。

アクティングは40%がライブアクション、残りの60%がフォトリアリスティックCGIということで、役者さんたちはほぼクロマキーの前で体中にラインをつけてのアクションだったようですね。
“**があるつもり”で演技するのは一見難しそうですが、実は演技の原点ですよね。
なれるとすんなり感情移入できるもんだとサム・ウォーシントン君もおっしゃってます。


これだけの技術にはやはりお金もかかります。
バジェットは今のところハリウッド映画で最高額の2億8千万ドル。
うーんすごいですねー。
ここまで技術にお金のかかったこの映画、やっぱり3Dで見ないと意味がないかもしれません。

これから見ようと思ってらっしゃる方、ぜひ3Dでごらん下さい。
もうすぐブルーレイも発売なので、3Dテレビをお買いになって・・・。


友人のお嬢さんが「これって宮崎駿のコピーじゃない?」とおっしゃってたとのことですが、それもそのはず、キャメロン監督は宮崎駿の大ファンだそうです。
なので、ナヴィの世界は「もののけ姫」へのオマージュを込めたシーンがあるとご本人おっしゃってますが、私には「風の谷のナウシカ」もむっちゃ入ってたような気がしましたが???

ジェイクのアバターとネイティリのラブシーンが幻想的なナヴィの木の下で・・・。
子供たちが見られるようなレートにするためにキスシーンぐらいですんじゃってます。
監督は本当はもっと濃い~ラブシーンをとっていたようなんですけど、カットしちゃってましたね。
あの青くて大きなナヴィのラブシーン。もしあっても感情移入できなかったと思うわ、私は。


邦題:男と女の不都合な真実 The Ugly Truth (2009)

2010-03-18 00:25:11 | 映画レビュー(ア行)
The Ugly Truth (2009)  男と女の不都合な真実
Director : Robert Luketic
Writer : Nicole Eastman
Cast : Katherine Heigl, Gerard Butler, Eric Winter


敏腕TVブロデューサーのアビー(キャサリン・ハイグル)の手がける情報番組の視聴率をあげるためにボスが雇ったマイク(ジェラルド・バトラー)は、アビーの一番嫌いなタイプ。
マイクは下ネタばりばり人生相談する”The Ugly Truth"と言う番組で人気者だとボスは言うのだけど、のっけからプロデューサーのアビーに「君がボス?オレ、女性上位って好きだからいいけど。」なんてセクハラまがいの発言続出でますます彼女の気持ちを逆なで!

しかし、マイクは長年下世話な人生相談を数多くこなしてきただけあって、アビーが彼氏もいなくておまけに理想ばかりが高いために恋愛もうまくいきそうにないとズバリ。
「あんまり理想論ばかり言うから、レズビアンかと思った。」とまで!

そこで、アビーは最近気になるイケメン医師のコリン(エリック・ウィンター)との仲がうまくいくために自分にアドバイスしてみろと強気で命令(?)。
交換条件として、めでたくカップルになれたらあなたを番組の出演者としてちゃんと認めてあげると。

アビーの男性観を打ち砕くマイクのアドバイス。
「結局男はでっぱったおっぱいや長い髪が好き。視覚に訴えろ。」とか、「言うこと聞いてくれるかわいいタイプが好きなんだよ。」とか。
実はこれらのアドバイス、真実をついているようでアビーとコリンの仲はどんどん進展していく。

そうしているうちにマイクは自分の心の中に芽生えた何かに気がついてしまった・・・。
そしてアビーは・・・?



最近コメディーに引っ張りだこのキャサリン・ハイグルと今を時めく肉体派イケメン俳優ジェラルド・バトラー。
二人の息のあったコンビが下ネタ全開で、ぐいぐいストーリーを引っ張ります。
いやいや、下ネタ英語のボキャブラリーが増えましたわ。使うところがないのがザンネンですけども。

マイクのアドバイスによるとHを連想させるしぐさや洋服でアピールしろと言うことなんざますけど、殿方の妄想はあそこまで直接的なものなんでしょうかしら?
ま、コメディー映画だからデフォルメされてるのは分かるけど。
私も妄想教の教祖(?)なので妄想するのは好きですけどこんなに直接的な妄想はしませんなぁー。
しかし、教祖と致しましてはもう少し踏み込んだ方がよいのでしょーか?うひひ。


ジェラルド・バトラー、40歳かー。
男くさいところがいいねぇ。脱いでもスゴそうだし。
リンジー・ローハンだのレニー・ゼルウィガーだのジェニファー・アニストンだのとちょこちょこいろいろ噂はあるみたいだけど、まだまだ独身。
「これ!」と言う人に巡り会ってはないのかしらね。
もともとの職業が弁護士たっだと言うことは頭も良さそうだし、舞台の『オペラ座の怪人』でファントム役をしていたことがあるらしいから演技力も歌唱力もあるんだろうな。
で、あのスタッフまでほれぼれして見つめてたと言う『300』で披露した肉体美。
いいねーいいねー。
じゃ、今日はジェラルドで妄想しようっと。





邦題:アリス・イン・ワンダーランド Alice in Wonderland(2010)

2010-03-16 01:20:06 | 映画レビュー(ア行)
Alice in Wonderland (2010) アリス・イン・ワンダーランド
Director : Tim Burton
Writer : Linda Woolverton
Book : Lewis Carroll
Cast : Mia Wasikowske, Johnny Depp, Helena Bonham Carter, Anne Hathaway

3Dで見てきました。
先月IMAXシアターで”アバター”を見たときには3D眼鏡をかけていられないほど酔いそうになった私ですが、フツーの3Dは大丈夫だったみたいデス。(”アバター”ほどスピード感のあるシーンもなかったしね。)

原作『不思議の国のアリス』の続編と言えばぴったりくるかもしれません。
少女のときに見た夢に世界に19歳になってから再度迷い込むことになったアリス。(ミア・ワシコウスカ)
彼女には昔の夢の鮮明な記憶はなく、この”ワンダーランド”の住人たちが自分の名前を知っていることに驚いていた。
その上、彼らは”予言の書”をアリスに見せてこういう「アリスと言う女性が救世主として現れて僕たちを助けてくれるんだ。君はそのアリスかい?」

どうやら、赤の女王(ヘレナ・ボナム・カーター)が恐怖政治をしき、ワンダーランドの住人は独裁者の彼女に処刑されないようびくびくしながら生活しているという。

森の中から突然現れたチェシャ猫(ステファン・フライ)に導かれてマッド・ハッター(ジョニー・デップ・・・昔読んだ原作では気違い帽子屋と訳されてたけど、それって放送コードに引っかかる?)のもとにやってきたアリスは彼から、その昔赤の女王は妹である白の女王(アン・ハサウェイ)の領土を焼き討ちにし、ワンダーランドを自分の思うままにしていると言う話を聞かされた。
狂っているようにみえたマッドハッタ―は、実はある決意を胸に秘めていたのだ・・・。

さてアリスは本当に予言の書にある、救世主アリスなのか???




ジョニデの大親友、異才のティム・バートン監督が送る“その後”のアリス。
彼特有の色彩、世界観で、見たこともない不思議なワンダーランドにアリスと一緒に迷い込むことが出来ます。

監督の嫁のヘレナ・ボナム・カーターも頭でっかちでわがままな赤の女王を思い切り演じきり、白ウサギはブレア首相のにそっくりなマイケル・シーン、芋虫はプロフェッサースネイプでおなじみのアラン・リックマンなど、イギリスの実力は俳優も目白押し。

アリスを演じるのはオーストリア出身の新人ミア・ワシコウスカ。
キャスティングの段階では、“マンマ・ミア”のアマンダ・セイフリッド、リンジー・ローハンなどの名前も挙がっていたようですが。
よかったですよ、新鮮で。
物語の前半、線が細そうにみえたアリスがどんどん変わっていく様子も素晴らしく演じてらして、期待の新人ですね。
ワタクシ的にはプレミアで見たショートカットの彼女がキュートでお気に入り。

白の女王を演じるアン・ハサウェイ。
アリスに飲ませるために、彼女の身体をもとの大きさにもどす薬を調合する彼女。
美人女優とは思えない思い切った演技もあり思わず笑いが漏れてしまいました。


さてジョニデは、マッドハッタ―らしいまさにマッドな装いとメイクで私達の目を惹き付けます。
あれこれ詳しく書くこともないでしょう。
皆さんよーく見て楽しんで下さい、ジョニデオリジナルのマッドハッターを。

日本では4月に公開の予定ですね。
どうやらジョニデも来日するようですよ。

おっぱいバレー (2009)

2009-11-24 06:36:24 | 映画レビュー(ア行)
おっぱいバレー (2009)
監督:羽住英一郎
脚本:岡田惠和
原作:水野宗徳
キャスト:綾瀬はるか、青木崇高、仲村トオル

北九州のある中学にある弱小男子バレー部の顧問を引き受けることになった臨時教師、寺嶋美香子(綾瀬はるか)。
部員たちは全くバレーなんてやる気がなく、この子たちの頭にあるのはHな妄想ばかり。
「この子たちに何かに打ち込む素晴らしさを教えなくっちゃ。」と思った美香子は「あなたたちが頑張ったら先生は何でもしてあげる。」と励ました。
するとなんと彼らは「試合で一勝したら先生のおっぱいをみせてください。」と言い出す。
冗談じゃないと拒否する美香子だったが、いやいや約束させられるハメに。

人が変わったように練習に打ち込む生徒たちに、「おっぱいは見せたくないけど、試合に勝たせてやりたい!」と複雑な気持ちで指導する美香子。
実は美香子、前の学校で事件を起こして教師としての自信を失いかけていたのだ。
彼女は今度こそは自分の恩師のように生徒たちに何か出来ないかと一生懸命頑張っていた。

しかし「おっぱい」のことが噂になって校長たちの知るところとなり、美香子はまたもや窮地に・・・。



ふざけた題名とは裏腹にほろりとさせられる青春映画なんです。
時代は、そうねぇ・・・30年くらい前かな?
当時の町の様子や、歌謡曲(J-Popではなく、あえて”歌謡曲”と言わせて頂きます。)が盛りだくさんで、私達世代は懐かし~い気持ちにさせられるんだよね。
だけどさ、女性はいいけども、40代の男性が「自分たち世代の映画だ~♫」と映画館に行って「”おっぱいバレー”、一枚下さい!」と言うのは、ちょっときついわ~。
でも、もうはれてDVDになったので大丈夫ねー。


綾瀬はるかって“ひたむき”って言葉がほんまにぴったり来るキャラなんだわ。
天然で、ひたむき。見てるだけで癒されます。

そんでもって、おっぱいや女の子の今年か頭にないソッチ方面への好奇心が全開なバレー部男子が笑わせてくれます!
思春期の男の子って、ほんとにあんな感じ??
なんか可愛いね~。


邦題:愛を読む人 The Reader (2008)

2009-10-16 06:50:39 | 映画レビュー(ア行)
The Reader (2008) 愛を読む人
Director : Stephen Daldry
Writer : David Hare
Novel : Bernhard Schlink
Cast : Ralph Finnes, David Kross, Kate Winslet


弁護士マイケル(レイフ・ファインズ)には誰にも話していない、誰にも話せない秘密があった。
その秘密のせいか、彼は娘にも「パパは、なんだか全てを私達に見せてはくれないような遠い存在に思える。」と言われていた。
彼の表情に暗い影を落とす過去とは・・・。

学校の帰りに猩紅熱を発病して動けなくなった15歳のマイケル(デイビッド・クロス)は、通りかかった電車の車掌ハンナ(ケイト・ウィンスレット)に助けられた。

元気になったある日、花束を持ってお礼をいいに訪れた彼女のアパートメントで偶然目にしてしまったハンナの着替え姿。
凝視するマイケル。
その時ハンナの目が彼の目とあった・・・。

翌日、用もないのにまたアパートメントを訪れたマイケルをハンナは「坊やがなぜここに来たのか分かっているわ。」とベッドに誘う。
それ以後毎日のようにやって来ては彼女を求める少年の欲望をハンナは何も言わずに受け入れてくれた。

そのうち彼女はベッドで、マイケルにいろいろな本を朗読をしてほしいと頼む。
「私は、人に読んでもらってそれを聞くのが好きなの。」

ベッドでの激しい情事と朗読。
マイケルの15歳の夏の出来事だった。
夏が終わるとハンナはマイケルに何も言わずアパートから姿を消した。


その後、マイケルがハンナに再会したのは大学の勉強のため公聴に行った裁判所だった。
ナチの収容所の看守をさばく裁判。
ハンナは大量虐殺の手助けをした看守の主犯格として被告席に。
驚きで胸が苦しくなるのをこらえて、彼女を見つめるマイケル。
その時マイケルは15歳の夏を思い返し、ハンナがかたくなに自分で読書することを拒み彼に朗読させたことを思い出した。
彼女は文盲だったのだ。
彼女はそのために他の看守たちから陥れられ、主犯格として最高刑を下されようとしている。
事実を話して彼女を助けたいが、マイケルにはハンナが自分が文盲であることを他人に決して知られたくないと思っていると気づいていた。悩みに悩んだすえ、とうとう彼は彼女を助けなかった・・・。

彼女が終身刑に服して10数年。
妻との離婚を決意して実家を訪れたマイケル。
心の整理がついた彼はハンナに何か出来る事はないかと考え、自分で朗読したカセットをハンナに送ることに。
それから彼は寝る間も惜しんであらゆる本を朗読し、沢山のカセットを送り続けた。

思いもかけない相手から次々と届く贈り物にはじめは驚いていたハンナも、だんだんカセットが届くのを心待ちにした。
何度も繰り返し聞いたカセットの本を獄中の図書館で借り、字の練習まで始めたハンナは、つたない文でマイケルに手紙を書き「返事を書いてほしい。何でもいいから。」と書き添える。
しかし、マイケルは一度も彼女に返事を書こうとはしなかった・・・。




まずこれを”二人の恋愛ありき”の映画としてみるべきではないと私は思う。

15歳のマイケルは確かにハンナを好きだったかもしれない。ハンナも彼に好意を持っていたから彼を抱いたのかもしれない。
でも、二人の関係は「好き」や「愛している」と言った感情より先に身体の関係から始まってしまった。
そしてハンナはユダヤ人を殺す手助けをしたという罪悪感を意図的に感じないようにしながらその仕事に従事していたため、感情を押し込めることになれてしまっていた。
彼女の心の中にマイケルを恋愛対象として愛する感情は起こらなかったんだと思えるのだ。
彼女はこの二人の関係が早くに終焉を迎えることを知っていただろう。大人の女だから。

大人になったマイケルが獄中のハンナにカセットを送り続けるのは、愛だったのか?
この愛は恋愛の”愛”とは違う。きっと違う。
自分の罪滅ぼしの気持ちもあったんじゃないか?
過去を整理する手段だったんじゃないか?
ハンナの身元保証人になる覚悟はあったか?いや、なかったんじゃないだろうか。

ということで、これを恋愛映画のカテゴリーに入れないでほしいなと声を大にして主張したかった私です。
なので邦題もあんまり気に入ってません。


獄中で年老いてから、読み書きを自力で勉強し始めるハンナ。
殺人幇助の罪悪感を感じないように感情をがんじがらめにして、社会や人と自分を隔離するように生きていたハンナがやっとそこで自分を解放したように思えた。
ものすごく遅い解放だったけど、彼女はその時幸せを感じただろうか?


このハンナという役、製作の段階でニコール・キッドマン、マリオン・コティラード、ナオミ・ワッツ、ジュリエット・ビノシュの名前が挙がっていたらしい。
前者3人だときれいすぎて、現実味がないような気が・・・。
ま、ベッドシーンは男性好みになるだろうねー。
ジュリエット・ビノシュはハマってるんだけど、彼女のこういう役はもうお腹いっぱいかなぁ?

いやぁ、よかったですよ、ケイト・ウィンスレット。
決して心を開かない女を演じる彼女もいいなぁ。
ちょっと旬をすぎた感じの裸体も現実味があって。
それに、ロストバージンするティーンエイジャーからちょっと大人の大学生になって苦悩するまでを演じたデイビッド・クロスもなかなかの演技力。
見応え有りです。



邦題:愛人/ラマン L'Amant (1992)

2009-09-17 00:21:19 | 映画レビュー(ア行)
L'Amant (1992) 愛人・ラマン
Director & Writer : Jean-Jacques Annaud
Novel : Marguerite Duras
Cast : Jane March, Tony Leung Ka Fei, Jeanne Moreau


1929年、フランス領インドシナ。
一人の貧しいフランス人の少女(ジェーン・マーチ)がメコン川を渡るボート乗り場にいた。
彼女の父は亡くなっており、貧しいのは母は夫の死後に現地の役人に土地をだまされて買わされお金を失ったため。
母はわがままな長男だけを溺愛しており、その長男は家中の金を見つけ出してはアヘンに使い少女と気の弱い弟に暴力を振るう。

少女は15歳。
母の元を離れ寮で暮らして女学校に通っていた。
その寮に戻るボートで、一人の裕福な華僑の中国人青年(トニー・レオン・カー・フェイ)の目が彼女にじっと注がれていた。

「寮まで車で送ってあげましょう。」と言う彼の申し出を受けた少女。
彼女は青年の自分に対する強い好意をすでに感じていた。
年齢を少し多めに偽って17歳と言い、若さと白人の美しさに戸惑う青年に対し彼女の方が少しだけ積極的だった。

そのときの彼女が彼を受け入れたのは、性への好奇心だったのかもしれないし、お金のためだったのかもしれない。

娘が中国人の愛人になったと知った母親は怒り狂ったが、娘から思いも寄らぬ金額のお金を渡され黙認することに決めた。

くらい秘密の部屋で、昼間から愛し合う二人。
少女の心は何か閉塞的で、いつも少しだけ哀しかった。

青年は愛人としてではなく彼女を本当に愛してしまった。
しかし白人との結婚など許されるわけもなく、父親の決めた同じ地位の華僑の娘と結婚しなければならない。
結婚の日が近づくに連れて、別れを受け入れられない彼は絶望感に打ちひしがれていく。

行かないでとも、愛しているわとも言わなかった少女。
しかし少女の心の中で青年に対する気持ちは、最初に肌を合わせた頃から少しずつ変わっていたのだ。
彼女はフランスに戻る船の上で自分の想いが激流のように流れ出し、悲しみに変わっていくのを感じた・・・。



随分昔に独身の頃に映画館で見た映画なんですが、最近市の図書館にあったのを見つけて借りてきました。
原作も読んだことがあります。マルグリット・デュラスの自叙小説なのよね。

「あれ??こんなにきわどいシーンが多かったっけ???」と、思ったのですが・・・。
多分日本の映画館で見たのは、かなりエッチなシーンをカットしてあったんですねー。
だって、記憶にないシーンが沢山あったし、その中には「ありゃ、これは本当にしてるよねー、いいのかな・・・?」と思われるシーンもあったもの。

当時ジェーン・マーチは18歳。
18歳の子にこれをやらせたの???
と思ったら、彼女には5人のボデイーダブルが、レオン・カー・フェイには2人のボディーダブルがいたそうで。
じゃ、あのきれいに筋肉の盛り上がったおしりはレオン・カー・フェイのじゃないかもしれないんだなー。

当時、この二人が本当にしているのではとのインタビューに対してアノー監督が否定をしなかったらしい。
なので彼女は皆からそう言う眼で見られて精神的にまいってしまい、しばらく療養せざるを得なかったとか。
ちょっとひどいですよね~。

事前に監督からは「セックスシーンをレオン・カー・フェイと君で本当にしてほしい。」とオファーはあったそうなんですが、「あり得ない申し出。」と断ったと当時のインタビューで答えています。


ハッピーエンドのない恋愛なんだけども。
少女の言葉を借りれば、”いつも少しだけ哀しい”恋。
それを埋めるように、激しく求め合っていたんでしょう。

年を取って作家になった彼女のもとへ青年から連絡があるんですよね。
「あれからもずっと君を愛し続けていた。死ぬまで一生、これからも君一人を愛している。」って。
すごいなぁ。
年を取って、昔の恋人に突然そんな事を言われるなんて・・・。
女冥利に尽きますねぇ~。




邦題:エレジー Elegy (2008)

2009-08-08 01:03:51 | 映画レビュー(ア行)
Elegy (2008) エレジー
Director : Isabel Coixet
Writer : Nicholas Meyer
Novel : Philip Roth
Cast : Penelope Cruz, Ben Kingsley, Dennis Hopper, Patricia Clarkson

知的な初老の大学教授デイビッド(ベン・キングスレー)は、教え子のコンスエラ(ペネロペ・クルズ)に恋をした。
自宅でゼミのカクテルパーティーを開いた時、彼は思い切ってコンスエラに声を掛けてみた。

きっかけを得たデイビッドはそれからも彼女を個人的に観劇などに誘い、ついに関係を持つことに。

迫り来る老いと将来への不安を抱いているため、彼女を今の欲望の赴くままに抱くことしか出来ないデイビッドに、不信感を抱き始めるコンスエラ。
彼女はデイビッドとの将来を考えていたのに、彼はそれから逃げようとするばかり。

ついに二人は決別という袋小路に追い込まれる・・・。



元になった小説の題名は”ダイング アニマル”。
まさに老いて死にゆく男が、生と性を渇望しもがきあえぐ物語・・・なのかも。

デイビッド、知的な話題でコンスエラに近づくんだけど、どんなに知的な話をしてても、「あなたを抱きたい。」と言う欲望が見え隠れ。
決して、かっこいい大人の男とは言えない振る舞いをしちゃうわけです。(そこが興味をそそるんですが。)
いざつきあっても、いつ若いのに彼女がさらわれて行くんじゃないかと不安でついついいらんことをゆうてしまう。
初老の男の焦りが、まるで高校生の男の子のような行動をとらせてしまうのでしょうか???


自分の恋の進捗状況をいちいち友人ジョージ(デニス・ホッパー)に報告してるとこがまた、みっともない!
だけどジョージは言うわけです、「美女は外見にとらわれて中身がみえにくい。お前は彼女の本当の姿をちゃんと見ているのか?」と。
ごもっともです。
深い仲になれば、当然女性は「私の中身も見て好きになってくれているもんだ。」と思うもんです。
それが「全然分かってなかったのね・・・。」なんて瞬間があると、それはそれは哀しいものよ。


最後にちょっとショッキングな転換があるんですけどもね。


コンスエラに(というか彼女の美しい顔や官能的な身体に)魅了されていたときのデイビッドは「女を抱きたいという欲望なしに好きだという感情がわくとは思えない。」なんてことを言っておるわけですが、衝撃的な出来事によって、性欲や独占欲が取っ払われると、なんだか澄んだ関係が生まれてきちゃうんだなぁ。
エッチをしない男と女の、深く厚い関係というものがあるわけです。

今、時代はフェロモンむんむんのチョイ悪おやじではないかもしれないですぞ!

邦題:あなたは私の婿になる The Proposal (2009)

2009-07-31 10:03:09 | 映画レビュー(ア行)
The Proposal (2009) あなたは私の婿になる
Director : Anne Fletcher
Writer : Pete Chiarelli
Cast : Sandra Bullock, Ryan Reynolds

出版社に勤めるアンドリュー(ライアン・レイノルズ)、彼の上司は皆から影で”魔女”と呼ばれるワンマン編集者マーガレット(サンドラ・ブロック)。
アンドリューは彼女の第一秘書として、毎日いかに魔女を不機嫌にさせず社内で波風を立てさせないように細心の注意を払っているのだ。

ある日会社の上層部から呼ばれたマーガレットは、自分のビザがもう切れていてイミグレーションから自国のカナダに強制送還される可能性があることを聞かされる。
焦ったマーガレットは、「実は皆さんに隠していましたが、私とアンドリューは結婚することになってます。これでビザの件は万事オーライ。」と口からでまかせを。
とっさに口裏を合わせたアンドリューだが、こんな魔女と結婚するなんてまっぴらごめん!

そこで、彼女は偽装結婚してくれればアンドリューを編集者として推薦すると交換条件を持ち出し、強引にイミグレーションへ。
しかし、そこは海千山千のイミグレーション。
彼らが付け焼き刃の婚約者同士じゃないかと疑ってる。
「週末に祖母の80歳の誕生日パーティーで、二人の婚約を発表するつもりだった。」と事務官の前で発言するアンドリューに口裏を合わせたマーガレット、アンドリューの実家がアラスカにあるとも知らず・・・。

アラスカ旅行の後、二人にはイミグレでの個別インタビューがまっている。(個別に二人の趣味・嗜好・なれそめなどを聞かれテストされる。)週末のアラスカでどれだけ二人は歩み寄れるのか????


アメリカのラブコメだから結末は説明しなくてもお分かりですね~。
そこに行き着くまでのしっちゃかめっちゃかが面白いわけで、それを楽しんで下さいね~。

ということで、ヒロインのサンドラはライアンには老け過ぎじゃないすかね???
ライアン33歳、サンドラ45歳だし。
でも、この手のコメディーを面白く演じられる女優としてこの映画にサンドラはぴったしでしたけどね。
他に誰が出来るって・・・、思いつかないもん。


ライアン・レイノルズ、こちらではコメディーにはちょいちょい出ている若手ですが、日本での知名度はいかに?
知ってました?彼はスカーレット・ヨハンセンの旦那様ですのよ。
スカーレットっておじさまキラーって噂があったけど、こんなふつーのライン(年齢がね)おさまったんですのね。
あんなナイスバディーでセクスィーな奥様がいる毎日ってどうなんざましょ?
想像しただけでも鼻血が出そうですわ!






おくりびと(2008)

2009-04-24 10:22:13 | 映画レビュー(ア行)
おくりびと(2008)
監督:滝田洋二郎
脚本:小山薫堂
キャスト:本木雅弘、広末涼子、山凬努、余貴美子、吉行和子、笹野高史

楽団の突然の解散で、職を失ったチェロ奏者小林大悟(本木雅弘)。
自分の才能の限界にも気がついていて、チェロの道を諦め、妻美香(広末涼子)と生まれ故郷の山形に帰ることに。

とりあえず職探しをする大悟。新聞で見たNKエージェントの求人広告。
広告内容から旅行会社か何かだろうと会社に赴くと、社長の佐々木(山凬努)が「納棺の仕事だ。」という。
そこはなくなった遺体をお棺におさめる仕事を請け負う会社だった。
腰の引ける大悟を一目で気に入った佐々木は前金を渡して強引に採用。

本当のことを美香に言えない大悟は「冠婚葬祭関係の仕事だった。」とごまかし仕事に向かった。
しょっぱなにひどく腐乱したご遺体の納棺を目の当たりにした大悟は怖じけずいてしまうが、そんな彼を上手にあしらって仕事をするようしむける佐々木と行動をともにするうちに、亡くなった方と残された家族の人間模様を目にし、そこに流れる愛情を感じ、納棺という厳かな仕事に次第に心を惹かれてゆく。

ある日、ついに彼の仕事が美香の知る所となってしまった。
夫の仕事を理解できないで、「触らないで!汚らわしい。」と言い放つ美香。
仕事を辞めてくれるまで実家に帰ると言い残して家を出てしまった。
しかし、そうするうちに大悟は立派な納棺師としてすっかりその仕事にのめり込んでいくのだった。




取りましたね、アカデミー外国映画賞。
アメリカでの公開はまだです。
アップルのトレーラーサイトで予告編は見られますが、公開は5月頃でしょうか?
先駆けてDVDで見てしまいました。

白状しますと、一回目に見たときはテニスの試合の後でヘロヘロ。
一番泣ける所で高いびき。旦那からは「あのシーンで寝られるなんて信じられへん!」と。

決して映画が面白くなかったわけではありません!!!
もう、ぼろぞうきんのように疲れきっていただけなんです~。
改めて後日見直しました。

いい映画です。
泣けます。
脚本もいい。台詞もすごく心に響くいいものがいっぱい。
あの台詞がいい、この台詞がいいとここに書きたいのだけれど、ネタバレになっちゃうからなぁ。

そして演じる役者もいい。
山凬努のひょうひょうとした感じは、なんだか伊丹十三作品の中の彼を彷彿とさせる。
伊丹十三の初期の作品の”お葬式”とか、アメリカでも公開された”タンポポ”とかを思い出しちゃった。
余貴美子。哀しげな訳ありの女性の役を好演。
人を傷つけた過去を引きずっているが故に、人の痛みの分かる女、百合子。
ほぼノーメークで出演してらっしゃいましたが、おきれいです。
彼女って、范文雀(私に取って彼女はアタックナンバーワンのジュン・サンダースだわ!!)のいとこなんですねぇ。知らなかった。

もっくんの手さばきなんて言葉にできないほど厳かで優しくて美しい。
それこそ毎日幾度も練習なさったそうで。
「もっくんに送られたい。」と感想を言った方々の気持ちがよくわかる、美しい手の動き。
ラストのエンドロールでは、ノーカットでもっくんの納棺の手さばきを見ることが出来ますので最後までお席を立たぬよう・・・。

劇中にでてくる石文ですが、脚本家さんは向田邦子の本の中でヒントを得たとおっしゃってました。
ケータイやメールの氾濫する現代、”いしぶみ”とはなんてロマンティックで心のこもったやり取りなんでしょう。
今度河原に行ったら子供たちとやってみようっと。