Go Hollywood!!映画れびゅう

今まで見てきた映画の覚え書き。(ネタばれ注意!)雑記録。

邦題:P.S.アイラブユー P.S. I Love You (2007)

2008-12-30 00:36:12 | 映画レビュー(ハ行)
P.S. I Love You (2007)  P.S.アイラブユー
Director : Richard LaGravenese
Writer : Richard LaGravenese, Steven Rogers
Cast: Hilary Swank, Gerard Batler,Lisa Kudrow, Kathy Bates , Harry Connick Jr.

ホリー(ヒラリー・スワンク)は、アイルランド旅行先で熱烈な恋に落ちたジェリー(ジェラルド・バトラー)と若くして電撃結婚。二人はNYの小さなアパートに住んでいる。
こんないきさつもあって、ホリーの母(キャシー・ベイツ)はジェリーのことをイマイチ受け入れられないといった感じ。
「子供を生むかどうするか。」「子供を持てるほどの経済状態じゃない。」だの「職を転々と変えすぎる。」なんてことから大げんかをすることもあるけど、二人はものすごーく愛し合っている。

ところがある日、ホリーはジェリーを失ってしまった。
脳腫瘍でこの世を突然去ってしまったジェリー。
後に残されたホリーの心は、埋めようもない悲しみと絶望で真っ暗になってしまった。
仕事に出る気にもならず、身支度もできない、普段の生活をする気にもならない。
ただただ部屋に閉じこもってジェリーの遺品に埋もれて過ごすホリー。

葬儀から数週間後のホリーの誕生日、ジェリーから誕生日ケーキと手紙が届いた。
なぜ??ジェリーは死んだはずなのに!
それからジェリーからの手紙が度々届くように。
その手紙に書いてあることを考えたり、実行したりするうちにホリーは少しずつ悲しみだけにしばられている生活から抜け出してゆく・・・。
「まだ私の側にジェリーがいるのを感じるわ。」


悲しい始まりだけど、悲しい筋書きだけど、少しずつ少しずつ元気になっていくホリーをつい応援したくなるような映画です。
悲しみにうちひしがれて傷だらけで動けなくなってしまったような彼女が、昔の楽しかった思い出を一つ一つ反芻してゆくうちに傷が少しずつ癒えてゆく。
一通の手紙で食べられるようになり、次の手紙で歩けるようになる、次に外に目を向けることができて・・・。
なんて素敵なおとぎ話なんでしょう!

この映画の中で面白いなと思ったのは、キスシーン。
こちらの人のキスの意味することと日本人のは少し種類が違うから、馴染まないとは思うけど。
キスして「あ、ダメだー。あなたじゃない。」なんてシーンがちょこちょこ出てくるんだよね。
リトマス試験紙みたい。
「やっぱダメ、兄弟としてるみたい。恋人にはなれないわね。」なんて。
でもさー、こっちはイケテナイと思っても片方がいけてると思った場合どうすればいいんでしょうね??
これもおとぎ話かな。

若かりし頃、「素敵ー!」と思っていたハリー・コニックJr.。
おじさまになりつつありますー。
横顔になったときの、顎の下のたるみがー・・・。
「ショックだわ~!」と自分のことを棚に上げて思ってしまったアタクシでした。


魔女の一撃。

2008-12-29 23:49:08 | Weblog
・・・と言うそうです、ぎっくり腰のことを。
クリスマスにここよりもっと北の州に住んでいる友人宅にお邪魔する予定でしたが、大雪が降って運転して行くのを諦めました。
かわりにもっと近い所にホテルをとってインドアプールにでもいくかと友人と電話で話し中にやってしまいました。
ぎっくり。

魔女の一撃というより、やるべくしてやったとゆーか、ワタクシの落ち度です。
電話を顎と肩ではさんだまま、5ガロンの水を持ち上げようとしたんですから。
本当に不注意です。

寝たまま起き上がれないということはないのですが、とにかく安静にしてないと最悪のことが起こりそうな状態。

痛みがあるうちは冷やせとのことなので、アイスパックを10分ごとにあてたり外したりしてベッドに横になっていました。
ちなみに風呂もマッサージもぎっくり腰には厳禁です。
とにかく横になって、エビのような体勢か仰向けで膝を立てる体勢で安静にするのが一番。
病院も痛みが治まってからいくべき、らしいです。

あー、気をつけようっと。

毎年恒例の・・・。

2008-12-22 12:28:55 | Weblog
クリスキンドルマーケットに行ってきました。
写真は今年のスーベニアマグ。
ホットワインを買うとマグがついてきます。お持ち帰りOK。
スパイスのたっぷり入った(養命酒に似てる?)ホットワインを飲み、ドイツソーセージのホットドッグをザワークラウトとともにほおばり、ガラスのオーナメントを購入。
毎年恒例の行事です。

この日は少し暖かくて雨まで降っていたんです。

ところが翌朝氷点下12度まで下がり、降った雨が凍ってつるつる。

そして翌日夕方から雪が降り始めてみるみる積もってゆきました。
ラッシュアワー時の道路が麻痺し、日頃30分で行けるところへ1時間半もかかってしまうような事態が。
会社関係のクリスマスパーティーに行かねばならなかった私たちは、気持ちは焦るが車は動かず、車の中で駆け足したい気持ちになりました~。

そして週末の金曜日。
今年最後の登校日が前夜からの大雪で学校が休校になっちゃいました。
だいたいクリスマス前の最終登校日には、クラスでちょっとしたパーティーをしたり、先生にギフトをあげたりして楽しい1日を過ごして冬休みに突入するのですが、それもなくあっさり冬休みに入ってしまいました・・・。

日曜日の今日。
気温は摂氏マイナス20度に・・・。
顔が痛いー!息が凍るー。鼻が痛いー!
外に出るもんじゃありません。

邦題:最高の人生の見つけ方 The Bucket List (2007)

2008-12-14 12:09:14 | 映画レビュー(サ行)
The Bucket List (2007) 最高の人生の見つけ方
Director : Rob Reiner
Writer : Justin Zackham
Cast : Jack Nicholson, Mogan Freeman, Seen Hayes

実業家のエドワード(ジャック・ニコルソン)と自動車整備工のカーター(モーガン・フリーマン)。
普通の生活では友達になりそうな共通点は何もない二人。
癌のカーターと脳内出血で倒れたエドワードは、エドワードの経営する病院の相部屋に入院することになった。
というのも、エドワードが倒れる直前のミーティングで「うちの病院は全室相部屋に。個室は作らないし、どんな例外も無し!」と宣言したばかりだったからだ。
相部屋のため、お互いに病に苦しむ姿を目にする二人。

ある日二人は、余命を宣告されてしまった。
残された数ヶ月、どう過ごすんだ?
エドワードはカーターがメモ書きした紙を見つける。
そこにはバケットリスト(棺桶に入るまでにすべきこと)と書いてある。

長い相部屋生活で、友情に似た何かが芽生え始めていた二人。
お互いのバケットリストをそのメモに書き、「金のことは心配するな。二人で死ぬまでにこれをやってしまおうぜ。」とエドワード。
黄色いメモ書きを手に二人はエドワードの自家ジェット機に乗り込んだ・・・。


出演者を見たときに、「あー、ロブ・ライナーはもう恋愛映画は撮れなくなっちゃったんだー。」と思ったよー。
最初から最後まで決して見栄え美しくない二人のおじさん(失礼!)のオンパレード。
彼も年を取ったのかなぁと。

脚本家のジャスティン・ザッカムは、モーガン・フリーマンを主役にあて書きしたんだそうです。
そしてモーガン・フリーマンとロブ・ライナーが「このエドワードって役は絶対にジャック・ニコルソンがぴったりだ。」と打診。
枯れてもプレイボーイライフを謳歌したいジャック・ニコルソンにぴったりの役かもしれないっすねー。

「レース場で高級車をぶっ飛ばす。」っちゅーシーンがあるんだけど、モーガン・フリーマンは、何てったってプロですからねー。堂々たるもんでしたよぉ。
あれって、スタントなしでやってたんかなぁ?(調べたけど出てなかった。)

エドワードがお気に入りのコーヒー、コピ・ルアック(Kopi Luwak)というのは1パウンド120ドル~600ドルもする高級品なのですが、実はコーヒーの実を動物(猿だったかなぁ?)が食べて消化されずうんちとして排泄されたものを集めたものです。
そのうんちから集められたその豆がえも言われぬ良い香りを発するらしい。
そういえば、昔探偵ナイトスクープでこのコーヒーを飲みたいという依頼があったなぁ。
北野探偵だったかな?
コーヒー豆を動物園の猿かなんかに食べさせて、糞をするまで待って採取してたような・・・。
とにかく、ものすごい希少価値の高級品だそーです。

もし余命6ヶ月だと宣告されたら・・・。
実際にどんな気持ちになるのか想像の域を超えますが、耐えられない恐怖と寂しさと未練の思いに押しつぶされそうになるのではと。
そんな時、同じ立場の友人が側にいて思い残すことがないようにやりたいことをやって死のうよと言ってくれたら、こんなに心強いことはないかもしれません。




邦題:ディセンバーボーイズ December Boys (2007)

2008-12-12 08:57:25 | 映画レビュー(タ行)
December Boys (2007) ディセンバーボーイズ
Director : Rod Hardy
Writer : Ronald Kinnoch
Novel : Michael Nooran
Cast : Daniel Radcliff. Lee Cormic, Christian Byers,James Fraser

1960年代後半。
オーストラリアの(どの地方か忘れてしまった!)ある孤児院に引き取られている4人の孤児の話です。
4人はディセンバーボーイズと呼ばれているのですが、その名前の由来は誕生日が12月だから。(もしくは拾われたのが12月だから。)
年末の夏休みのプレゼントとして、4人は神父さんの知り合いの敬虔なクリスチャンの家庭でバケーションを過ごすことになるのです。

彼らは孤児院の外に出たことがほとんどない。
ましてや遠出なんて一度もしたことがないのです。

受け入れ先の老夫婦の家は、南オーストラリアの海岸沿いの村にありました。
奥さんは末期のがんでもうすぐ神に召される身。
そんな少し寂しさの漂う家で4人は初めてのバケーションを楽しみます。

その村には子どもに恵まれなかった一組の若い夫婦が。
どうやら彼らはこの4人のうちから一人を養子に出来たらいいなと考えているようです。

そのことを知った少年たちは我先にとその夫婦の前でいい子を演じ、養子の座を自分のものにしようとがんばります。
しかし、家庭の状況からその夫婦が養子をとれるのは4人のうちのたった一人。

一番年長の少年マップス(ダニエル・ラドクリフ)は、幼い3人にその権利をあげるべきだとはなから諦めてしまいます。
彼は「こんなに年をくった僕はきっともう貰い手なんて一生ないさ。」と冷めている感じです。
彼はうっすらと、このままなら僕は将来は神に仕える仕事でもするんだろうなと思っているのです。

しかしマップスは海岸で同い年くらいの少女ルーシーと知り合います。
そして、ひと夏の淡い恋を経験する・・・。

初めてのバケーションは4人に思わぬ経験を与え、4人の絆はよりいっそう強まるのでした。
クリスマスの日に夫婦は養子にする子を一人だけ選びます・・・。


少し寂しげで、真夏っぽくない南オーストラリアの海岸の風景。
何となく、親のない少年たちの心の模様をうつしているように感じました。
年齢の違う4人の男の子たちが、孤児院という環境のなかで友情を深めている。
普通ならきっと友達にはならなかっただろう4人組なのに。
その友情がもっともっと深いものになるその過程を静かに淡々と描いた映画です。




転校生(1982)

2008-12-09 06:45:46 | 映画レビュー(タ行)
転校生(1982)
監督:大林宣彦
脚本:剣持亘
原作:山中恒 『おれがあいつであいつがおれで』
出演者:尾美としのり、小林聡美、佐藤充、樹木希林、宍戸錠、入江若葉

26年前かー。
ずいぶん昔の話になっちゃいましたが、とってもいい映画ですので再度見ようと思う方、初めての方もぜひぜひレンタルしてみて下さい。
うろ覚えなんですけど、原作は私が小学生の頃に学研かなにかの月刊誌に毎月掲載されてたんじゃないかと思います。
面白くって、毎月楽しみにしていたなぁ。
男の子と女の子の心が入れ替わっちゃうと言う話なんだけど。
当時、弓月光の漫画に『僕の初体験』と言うのがあって、女の子の身体に男の子の脳を移植する・・・と言うコメディー漫画もあったよね。
あのくらいの年頃に異性になって相手の不思議を知るって~なシチュエーションは、かなり興味深いファンタジーだったわー。


斉藤一夫(尾美としのり)と斉藤一美(小林聡美)は幼なじみ。
ある日、アクシデントで神社の石段を転がり落ちてしまった二人は、目覚めた時、お互いの心が入れ替わっていることに気がついた!
びっくりしてパニックになる二人だが、ことの成り行きを周りの人たちは全く信じてくれない。
やむなく一美は一夫に一夫は一美になって生活することになってしまった。
急に男っぽくなった一美と、なよなよめそめそする一夫が巻き起こす事件の数々。(二人は起こそうと思っちゃいないんだけどねー。)
二人は元の身体に戻れるの??


最近和菓子職人のドラマで尾美としのりさんを見ていた我が娘たち。
映画が始まって中学生の彼が出て来た時、
「え?この人見たことあるけど・・・。え??え??」
「あ!あんこ作ってた人だ!!」
中学生の尾美としのりに驚愕してました。

小林聡美ちゃんの体当たり演技もすんごいもんがあります。
内容が少しエッチなので、当時は学用品の会社がスポンサーを降りるという事態にも陥り、クランクアップが危ぶまれたらしい。
いまじゃあり得ないような聡美ちゃんの演技。
彼女も思春期の頃。あれは恥ずかしかっただろうけど、それをみじんも感じさせない堂々とした演技でしたよー。
私はイヤラシさをこれっぽっちも感じなかったけど、旦那はちょっぴり恥ずかしかったみたいです。

パッケージの帯にも書かれている、「さよならおれ」「さよならあたし」と言う台詞。
映画を最後まで見た後にジーンとしみる台詞となって、心に残ります。

あ!!トリビアを一つ。
一美のお兄ちゃん役であのしょこたんのお父さん、中川勝彦さんが出ています。
・・・それだけなんですけど。すみません。

大林監督の“尾道3部作”と言われる作品の一つ。
尾道のシーンもとても叙情的で素敵。
決して、観光地をうつしたものじゃないんです。
素顔の尾道と言うか、普段の町の姿なの。

倉敷に住んでいた頃、尾道までは車でも電車でもすぐだったのでよく行ったものです。
あの町は町の人の気質のせいなのか、坂の多い地形的な要因のせいか、全く手あかの付かないまま(街化しないまま)昔通りのたたずまいを残しています。
いつ行っても10年、20年前にタイムスリップしたような気持ちにさせられるんです。
映画を見ていいなーと思った方、一度訪れてみて下さい。
海産物がおいしい町です。

あ!!食べ物の話で終わっちゃった!



クリスマスにはクリスマスの・・・。

2008-12-05 14:09:10 | Weblog
クリスマスにはクリスマスのシーンが出てくる映画を見たくなるよね。

ハッピーエンドで、ちょっとほろりとさせてくれなんかしたら、クリスマス気分も盛り上がる。

“幸せのポートレート”
“ラブアクチュアリー”
”トスカーナの休日”
“ブリジットジョーンズの日記”
”ディセンバーボーイズ”
”セレンディピティー”

などなど・・・。

雪、コート、ブーツ。
ふわふわのマフラーに埋もれた口元から上がる白い息。
赤いほっぺに赤い鼻。
冬のシーンはロマンティックだなぁ。