Go Hollywood!!映画れびゅう

今まで見てきた映画の覚え書き。(ネタばれ注意!)雑記録。

巌窟王

2008-07-28 02:37:59 | Weblog
金曜日の夕方、これから晩ご飯の用意をしようという時、突然キッチンのシンクが詰まった。
下水が詰まって水が流れなくなってしまったのだ。

うちの家は築50年にはなろうかという古い家なので、たぶん配水管も古くて詰まりやすいんだと思う。
1年半に1回くらいはこういうことが起こっちゃうのである。

キッチンの下水が詰まるということはほとんどがグリースが原因。
だから、なるべく油物のついた食器や鍋は洗う前に紙で拭いたりして気をつけていたんだけど・・・。

すぐに旦那に電話して、「今日は早く帰れる?晩ご飯が作れそうにないから外食にしたいんだけど。」
いつもは水の流れがだんだんスローになるような予兆があったけど、今回は突然だったので焦ったよ。
その日は、お高いグリースに効くパイプマンみたいな液体を流し込んで、韓国家庭料理レストラン(家族のお気に入りの食堂)で辛うまいものをタラフク食べて寝た。

翌朝8時から旦那の下水管との格闘が始まった。
シンク下のUの字のパイプを外し、つまりを取る器具(針金を撚ったながーいもの)を突っ込みパイプの奥底までぐりぐりと通してゆく。
シンクの下に座り、通しては引き出し、針金についたくさくてきたないヘドロのようなグリースを拭き取る作業3時間。
まるで巌窟王さながらであった。

旦那よ、よくがんばった。
こんな大変で汚い作業、文句もいわずにするんだからえらいよ、君は。
業者に頼むとたぶん300ドルはする仕事である。

私はぼろ布やキッチンペーパーを手渡すしか仕事がない。
心はいたんだが、とにかく「頑張れ、巌窟王!」と心の中で応援するしかないのである。

しょうがなく(?)、リビングで“たかじんのそこまで言って委員会”を見てた・・・。
録画なので、ざこビッチのお嬢さんの婚約報告が出る前のものだった。
ざこビッチが「まだ言われへんねんけど、家が大変なことになっとんねん。ピーって流してくれたら、言うてもええわ。」と。
みんなえっらい驚きようやったわ~。
たかじんが「あんたの一番嫌いな・・・」と言いかけて「あかんがな!!そんなこと言うたら、また家がもめる。」と困っていらした。
同じ桂でもざこビッチは米朝一門、お婿さんのほうは文枝一門。
いろいろあるんでしょうな。

そして、開始から3時間、どうやらパイプのつまりが取れたようである!
巌窟王が立ち上がり、Oの字に曲がった膝を「いた、いた・・・。」と伸ばして、蛇口をひねると・・・。
渦を巻いて排水溝に吸い込まれる水。
やったー!!貫通!ありがとう夫よ!!
洗面器にたまったヘドロがものすごいにおいを発している。
ほんまに、お疲れさんでした。

詰まったのが金曜日の夕方で良かったと密かに思った、鬼嫁であった。





日焼け

2008-07-27 04:45:03 | Weblog
プールパス持って、ほぼ毎日プールに通う子どもたちは真っ黒です。
ハワイかどこかに行ったら、現地の人と間違われそうなくらい。

ワタクシももうむやみに日焼けをしてはいけないお年頃なので、サンスクリーンを塗って外出はしてるんですけど。
日本の女性はすごいですね。
隙がないほどの紫外線対策!
わざわざ日本から日よけの長手袋(運転用)を取り寄せて必ずつけてらっしゃる方も多いです。

先日子どものプールについていったら、日本人の方たちがグループできてらっしゃいました。
付き添いのお母さんたち10数人がみんな長袖長ズボン(言い方古い?)つばの広い帽子をかぶってらした。
本当に「制服?」と思ってしまうほど、皆さん同じ格好。
アメリカ人は日焼けしたい人たちばかりなので、100%水着もしくは短パンにランニング姿。
その中で長袖のお母さんたちは、国の宗教の関係で肌を晒してはいけない民族と思われたかも・・・と。
ほら、顔を隠しているムスリムの人たちみたいに。

こちらの人は有害な紫外線はサンスクリーンでカットしますが(皮膚ガンにかかる人が多いため)、基本的に焼けたいみたいなんです。
だから、日焼け止めもなかなかいいのがなくて困ってます。
日本なんて、ファンデにもサンスクリーンが入ってるのにね。
とりあえず、ファンデの下に塗る下地にサンスクリーンが入っているのを使用しています。
後は、ミネラルパウダーの粉をはたいておしまい。
簡単すぎですね。はい。

本当は、前出の日本人お母さんたちのようにがっちり防御しないと、数年後に泣くハメになるんだってことは分かっているんですけど。
なんせネがズボラなもんで・・・。

夏休み中盤戦。

2008-07-25 07:40:51 | Weblog
7月も終わりに近づきましたねー。
夏休みも中盤戦です。

今日は、親子でウィンドウショッピングデーでした。
大した買い物はないのですが、洋服屋さんをぷらぷら見たり家庭用品屋さんで面白グッズを物色したり。
子どもが”娘”ならではの楽しみかもしれませんね~。
結局買ったものは、一客だけ割ってしまったスープカップ。
なんと5ドルになっていた水着(長女の)、4ドル50になっていたタンクトップ(長女の)。

下の娘はお誕生日にもらったギフトカードで、本屋さんでお買い物。
ボードゲームと今お気に入りのマイリー・サイラスが載っている雑誌を購入。
女の子ですな。
しかしその雑誌に載っているティーンアイドルの私服姿を見ると何ともお高いブランドものを身につけてること!
そんなの欲しいなんていわないでね、娘ちゃん!
「おー、リッチだね。」とつぶやく私に、「そうよ、だって彼女たちはすごーくリッチなんだもの!」と娘。
一般ピープルの自分たちとは違うということを心得ているよう。安心しました。
コミックコーナー(Mangaをおいてます。)で立ち読みしている長女を捜しにいって、何気なく棚を見ていると見覚えのある絵が!なんと楳図かずおの”猫目小僧”じゃありませんか。
「あー!ママ、小学校の頃この人の漫画を読んでトイレに行けなくなったことがあるんだよー。懐かし~。けど、今見ても怖いわ。」

漫画で思い出しましたが、離れているために些細なことも気になるうちの母が先日こんなことを。
長女は去年の一時帰国のときに”地獄少女”と言う漫画にはまってしまった。
7月20日頃に最新号が出るとかで、母に「送ってね。」と頼んでたのね。
最近日本で起きた若者の殺人未遂事件かなにかで犯人が「漫画がを見て思いついた。」とかなんとか言ったらしい。
母が「長女ちゃんが地獄なんとか言う漫画を読んでるみたいだけど、そんなの読むの許してていいの?」だって。
その漫画の影響で犯罪を犯すような悪い子にならないか・・・ってことですかね?
うーん。
よっぽど猟奇的な漫画ならまだしもこのくらいの漫画で殺人鬼になってしまうようなら、生まれつきそのような素地があったとしか言いようがないかもね。そのときは、運が悪かったと思って諦めるわ。
とかなんとか母に言ったと思う。
私も子どもの頃、怪奇漫画は読みまくったし(手塚治虫や楳図かずおやわたなべまさこなどなど)、恐いもの見たさにその手の小説もいっぱい読んだ。でも、殺人やえぐい映画を見ても嫌悪感を持つだけの常識的な感覚は持っている。
悪いことを犯すか犯さないかはもちろん両親の育て方が大きく影響するだろう。
だが、猟奇殺人のような犯罪を犯す人は、興奮物質が脳内でたくさん出過ぎるとか言う障害なんじゃないかと個人的には思っている。
後者の場合、漫画やビデオ、激しいゲームが先にあるんじゃなくて、そういうものを嫌悪感を持たずに出来てしまう精神構造に問題があるのかもね。
アメリカに住んでいるうちの娘たちは、日本の子に比べてかなり厳しい規制の中で育っているので、暴力的なものやエッチなものからはある程度隔離されて生きているのである。お母さん、地獄少女くらいじゃ頭がおかしくはならないと思うよ。
安心してね。





邦題:その名にちなんで The Namesake(2006)

2008-07-24 11:42:14 | 映画レビュー(サ行)
The Namesake (2006) その名にちなんで
Director : Mira Nair
Screenplay : Sooni Taraporevala
Novel : Jhumpa Lahiri
Cast : Irfan Khan, Tabu, Kal Penn

去年この映画が公開される前に広告で見たとき、私は題名を”ナマステ”と勘違いしてたのよねー。
お恥ずかしながら。
”Namesake"の字体もちょっとインドっぽかったし・・・。(言い訳。)
公開時に見に行ったと言う友人の旦那さんに「へ??ナマステ?ネイムセイクよ。」って思い切り笑われましたわ。
邦題はnamesakeをそのまま日本語訳したものです。

1975年、青年アショケ(イルファン・カン)は列車の中でロシアの作家ゴーゴリの本を読んでいた。
一緒に乗り合わせた年配の男性に「外国は見ておくものだよ。外の世界を見ることはきっと君のためになる。」と言われたその晩、列車事故が。
九死に一生をえたのはアショケだけ。病院のベッドの上で男性の言葉を思い出し海外に留学することを決意。

それから3年後、NYからお見合いのためにインドに戻ったアショケ。
美しく聡明な女性アシュマ(タブ)を紹介される。
「アシュマは英語も出来るしきっとアショケのいい妻になれる。しかし、親親戚のいないアメリカで一人苦労することもあるだろうな。」と言う両親の言葉に恥ずかしげにうつむいたアシュマが言う。
「一人じゃないわ。二人で、でしょ?」
その言葉にアショケは彼女との結婚を決めた。

なれない異国での新婚生活を二人で築いてゆくアショケとアシュマ。
二人には初めての男の子が生まれる。
アショケはその子にゴゴール(ゴーゴリの英語読み)と名付ける。

子ども頃は好きだったその名前、高校時代に友人たちに「偏屈で自殺した作家の名前と一緒だ!」とからかわれたゴゴール(カル・ペン)は、お父さんがどんな思いでその名を付けたかを知らないため、「大学に入ったらミドルネームのニッキーで通すからね。」と両親に告げる。「何でも出来るアメリカだ。君が思うようにすればいいよ。」とアショケ。
いつも心をインドに寄せて生活する1世の両親と自分はアメリカ人だという意識で育った2世の子どもたち。


私たちも移民として共感することがたくさんある映画でした。
新婚の頃の二人の様子は、私もこちらにやってきた12年前を思い出してしまった。
英語がちょっとわかるっていっても、こちらの”当たり前”が分かんないもんだからいつもあたふたしてたもんね。
でもええとこは、アショケが妻を思いやって失敗を責めないところ。
こっちで見るインド人の夫婦は、男尊女卑が激しくて嫁に大量の荷物を持たせた上に子どもの世話もさせ、自分は手ぶらでさっさと前を歩いているようなカップルばかり見てきたもんで、アショケがむっちゃ”デキた人”に見えちゃったわよ。
海外での生活で、相手をどれだけ思いやれるかはかなり大きなポイント!
これをしくじると駐在中に離婚、もしくは帰国後に破局の憂き目に遭うことになるんだよ~。

映画の中には夫婦の愛を感じる言葉、親子の愛、故郷へ寄せる愛などをちりばめられている。
「どうして僕と結婚しようと決めたんだい?」と聞くアショケに、アシュマは「あなたの靴よ。」
インドでは靴をはかない生活。そこへあらわれたアメリカ製の靴を履いた男性。
彼女はこっそり彼の靴をはいてみたりしたのよね。そこで何かを感じたのかもね・・・。
"In Her Shoes"のレビューにも書いたけど、「その人の気持ちになって考える」って言う意味があるんだって。

しんみり見てね。
心にしみるよ。



母の愛。

2008-07-22 10:57:25 | Weblog
数日前にヒナがお日様かんかん照りのアスファルトの上に落ちていました。
身体をまっすぐにのばして上を向き大きな口を開けているヒナの周りを飛び回る母鳥。

そんなとこにいたんじゃ干涸びちゃうと、空き箱に入れて日陰に連れて行きました。
(母鳥につつかれそーで怖かったよ!)

それからもヒナは飛ぶ練習でもしているのか、箱から飛び出し、見る度に違う場所に移動してる。

それでも母鳥は、必ずヒナを見守っている。

猫におそわれそうになったときも、猫の周りを飛び回り必死で阻止しようとしてたし。

夕立のときは雨に濡れても植え込みの中にいるヒナの側を離れなかったし。

もう少しで巣立っていけそうな大きさのヒナだったんだよ。

もうちょっと。
もうちょっと大きくなって早く飛べるようになって、お母さんを安心させてあげてよー。

i-phone祭り

2008-07-14 11:35:08 | Weblog
発売になりましたねー、i-phone。
日本はこちらより先行販売だったようで、1500人の列が出来たとか、4日前から行列に並んでたとかニュースで見ました。
皆さん、大変でしたね~!!
それで、1500人の皆さんは全員ゲットできたんでしょうか?

新し物好き病(アップルマニアとも言う)のうちのパパも、金曜日の発売日にゲットしました。(仲いいお友達の「やっぱりな。」と言う声が聞こえてくるわ~。)
並んだのは、4日前・・・ではなく当日朝6時から。
その週は日帰り飛行機出張が立て込んでいて、毎日のように朝4時起きやったっちゅーのに。
金曜日は連休に働いた分の振替休暇を取って、朝も5時から起きて出かけて行きました。
何だ、そのがんばりは!すごいやん、自分!
えぇ、えぇ、私は寝てましたよぉ、つきあえますかって~の。あはははは。

彼はセカンドジェネレーションのi-phoneを既に持ってるんですよ。
なのに、サードジェネレーションが出ると知るやいなや「やっぱ、買お!」って。
病気やん、もう重度のヤツ。

アップルストアはかなりの行列ができるとふんで、うちから15分ほどのところにあるAT&Tのショップへ。(日本で言う、ソフトバンクの様なショップ。)
アメリカ人は日本人ほどこらえ性がないし、先日からドンドンガラガラの雷雨が続いていたので、「ま、6時って言っても大した人数はおれへんやろ。スタバでコーヒーでも引っ掛けて・・・。」と車からショップをのぞくと既に列が。
急いで並んで30番の整理券をもらったそーです。
1500人に比べたら大したことありませんねぇ。
だって8時に開店して10時には自宅に戻ってきましたから。
2時間並んで店に入れて、2時間で買えちゃったってことですね。

ところが、そこからが大変!
サーバーに不備があったらしく、携帯をアクティベートしようとサイトにアクセスしようとしたんだけど、何度トライしてもつながらず。
まぁ、i-phoneを手に入れた人が一斉にアクセスするんだから、そりゃサーバーもパンクするやろなー。

「あー、つながらない!」とPCの前でやきもきする彼をおいて、「すみませーん、パパ。私テニスの時間なんで出かけさせていただきますー。」と外出。
後から聞くと、アクティベートするまでに3時間もかかったんだって。
ご苦労なことでしたー。

次の問題が発生。
前のi-phoneで使っていたカバーが今回のにはフィットしないらしい。
電波を受信する部分がカバーに隠れてしまうんやって。
こーゆーガジェットに傷がついたりするのをたいそう気にする男なので、ふとしたことで傷でもついてどんより落ち込まれちゃかなわんと思った私は「買いに行こ!」と提案。
そこで翌日の土曜日にモールのアップルストアに行ってみると・・・。
あれあれ?以前長蛇の列。
i-phoneだけでなくその他の商品のお買い物するにもその列に並ばないと入れてくれないんだよー。
もう!無駄足やったわー。
アクセサリーはまたおいおい買うことにして諦めました。

そーゆーことで、金曜からずっとパパはまた新しいおもちゃで一日遊んでます。
古いほうのi-phoneは、娘が虎視眈々と狙ってるんだが・・・。
君にあげるぐらいなら、ママがもらうさー。おこちゃまにはまだダメでっす!




邦題:ファクトリーガール Factory Girl (2006)

2008-07-09 12:10:58 | 映画レビュー(ハ行)
Factory Girl (2006) ファクトリーガール
Director : George Hickenlooper
Writer : Aaron Richard Golub, Captain Mauzuer
Cast : Sienna Miller, Guy Pearce, Hayden Christensen, Jimmy Fallon

「アンディー・ウォーホルってこういう人だったんだー。」というのを知るのにはかなり面白い、いい映画でした。
いろんな美術館で彼の作品を目にしてはいたけど、私自身がそんなにお気に入りのタイプの絵じゃなかったので彼という人物や人生について知ろうと思ったことがなかった。
だからこの映画のおかげで当時の様子を理解できたし、映像の何もかもが新鮮で興味深いものでした。

育ちの良いお金持ちの家庭で育ったイーディー(シエナ・ミラー)は、美大の友人に連れられて行ったパーティーでアンディー・ウォーホル(ガイ・ピアース)に出会う。
ウォーホルは、ひときわ輝く魅力で人の目を釘付けにするイーディーを一目で気に入り、彼の”ファクトリー”(工房)に招待するのだった。
彼のインスピレーション通り、ファクトリーの中でも彼女はいつも輝いていてアンディーの創作意欲をかき立てる。
二人はたちまちアメリカ中の有名人となってアート界、ファッション界のトップを歩いてゆくことに。

片時も離れることがにほど仲の良かった二人に亀裂が入るのは、イーディーがロックスター(ヘイデン・クリステンセン)に出会ってしまった直後から。
二人が恋に落ちるのにさほど時間はかからなかった。
イーディーは自分だけのほうを向いてくれていると信じていたのに、と嫉妬するウォーホル。
ところがそのロックスターはアンディー・ウォーホルの芸術をそれほど認めてはなかった。
「ファクトリーから出なくては君はダメになる。」と彼女に忠告する。
彼に自分をとるかかアンディーをとるかをせまられたイーディーは彼への愛に苦しみながらも「アンディーは私のかけがえのない友達なの。」と背を向けてしまう。
しかしそんな彼女の気持ちを知らないウォーホルはすっかりイーディーを見放してしまい、友人も愛する男性も失ってしまった彼女に残されたのは孤独とドラッグと転落の日々だった・・・。

ロックスターってのは実はボブ・ディランなんだけどこの映画をとるにあたって彼の了承を得てなかったので、名前がだせないらしいよー。
映画の中ではとっても素敵な男性に描かれていたけど、彼にとっては触れられたくない過去なのかしらね。
そのヘイデン・クリステンセンがねぇー、もおぉぉキュート!!
ちょっと、やられたわー、アタシ。(おネえみたいになってますな、私。)
ちょっと前に見た”Awake"やスターウォーズシリーズではそんなに思わなかったのに、ボブ・ディランを演じるヘイデンにくらくらっときてしもたわ。
なぜでしょ?いやいや、この映画の中では純なボンボンじゃなくて、かなりせくすぃーな感じなんですもの!

ジャンキーの役をさせたらピカイチやなーと思うのがシエナ・ミラー。
彼女にはなんだか退廃的な雰囲気があるんだよね。
そういえば“アルフィー”のときもジャンキーだったわね。
ファクトリーで輝いてるイーディー、転落後のイーディー。
どちらも素晴らしい演技でした。

ちょっとアレなんですが、どうしても書いときたかった・・・。
二人のベッドシーン、あるんですよ。
それがね、全身が写るようなカメラアングルなのよ。(鼻息荒くなってますね!)
そして、なんと下半身がむちゃくちゃ密着しているのが写ってるんです!!
ワタクシ、どのように撮影したのか、演技したのかすっごく興味があるんですけど・・・。
”ナントカ貼り”とかやっぱりしてるんですかねー。
アンダーヘアーは写ってたような気がするんだな、でも。
こんなこと考えてたら寝られしませんやん?

・・・話を本筋に戻しますが、1960年代のアメリカのファッションも堪能できます。
当時の幾何学模様のパターンって、今もまた流行ってません?
ファッションって繰り返すのねー。
スタッフには当時のファクトリーに出入りしていた方が監修にあたり、本物に忠実に作ったんだそうです。
実在した人物、それも近年に生きていた人物を演じるのは相当のプレッシャーがあると思うんだけど、ガイ・ピアースはそれは見事にアーティストを演じきってる。
なんか神経症で扱いづらい感じが見てるほうにもビンビン伝わってくる。
実際、本人のガイ・ピアースは全く陽気な人のようですけどね。


邦題:ウィンブルドン Wimbledon (2004)

2008-07-02 12:07:12 | 映画レビュー(ア行)
Wimbledon (2004) ウィンブルドン
Director : Richard Loncraine
Writer : Adam Brooks, Jennifer Flackett
Cast : Kirsten Dunst, Paul Bettany, James McAvoy, Sam Neill

プロテニスプレーヤーのピーター・コルト(ポール・ベタニー)は、選手としてはもう旬はすぎた・・・という感じ。
過去最高記録は11位だが、今は119位。
今回のウィンブルドンを最後に引退を考えている。

ところがホテルのフロントが渡し間違えたキーで入った部屋に入ると、バスルームから全裸の女性が。
彼女は同じく若手有力プレーヤーのリジー(キルスティン・ダンスト)。
お互いに(というかどちらかと言うとリジーのほうが先かな?)”ビビビ!”となっちゃった二人。
大会の最中に二人の気持ちは盛り上がってゆく。

落ち目のピーター、なぜが俄然調子が良くなってきた。
天性のテニスのセンスを持っている若手プレーヤーからもどんどん勝利を勝ち取ってゆく。
リジーとの恋愛が、彼にはいいように作用しているみたい。

ところが、リジー。
彼女は恋愛すると、テニスのほうはぼろぼろになっていくタイプなのねー。
そんな娘の性格をよーく知っているパパ(サム・ニール)は、ピーターの元からリジーを取り返しに。
リジーも試合に集中するためピーターの元を去ってゆく・・・。

リジーに去られ、テニスのほうも調子が落ちてきたピーターだが、「どんな結果になってもこれで引退すると決めた試合。有終の美を飾ってやろう!!」と根性を入れ直すのだった。
勝利の女神は、そして恋の女神は誰に微笑む???


ラブコメですから、気楽にご覧下さい。
でもでも、ワタクシとしてはポール・ベタニーにはちょっと・・・クラっとはこないかなぁ。
どちらかと言うと弟役のジェイムス・マカボイにクラクラっとしてしまいそーですね。

・・てなことはおいといて、テニスをやっている私は試合シーンがお気に入り。
撮影は本当のウィンブルドン開催中に行われたということです。
キルスティンもテニスのトレーニングを3ヶ月みっちり受けて望んだこの撮影。
打ち合ってるところはCGを使ってますが、サーブのシーンは全て役者さんがやったものを使用したそうで。
みんなうまいのよー!
あんなに力強く打てたら気持ちいいだろーなー、と。
あー、上手になりたいよ。
ピーターみたいに恋して調子が出るなら、私もテンションが上がるようなイケメンコーチとレッスンしてみたいわ~。

ということで明日も張り切って黄色い球を追っかけてきますっ!
イケメンコーチはいないけどっ。




邦題:ウォーリー WALL-E (2008)

2008-07-02 00:51:26 | 映画レビュー(ア行)
WALLE-E (2008) ウォーリー
Director : Andrew Stanton
Writer : Andrew Stanton, Jim Copoblanco
Cast(Voice) : Ben Burtt, Elissa Knight, Jeff Garlin, Fred Willard, Sigourney Weaver

夏休みはほぼ毎週おこちゃま映画におつきあいしなくてはなりません~。
今週はWALL-E。
レートを見たらG。
「Gって幼児も見られるレートじゃん。ママは家で待ってようかなぁ?」
と言ったら「えー!!!」と総スカンを食いまして、渋々ついていった次第でございます。

が!!!
なんとまぁ、むっちゃよかった!!!
是非是非皆様にお勧めしますわ~!
家に帰ってトリビューンの評価を見たら、★4っつ。
え?★4っつ??
むっちゃいいじゃん。やっぱりなぁ。

ということでピクサーの新しいCGアニメーションです。
未来の地球は人間がだしたゴミに覆われてついに人がすめなくなってしまいました。
人間たちはゴミ処理ロボットを残し、巨大宇宙船で地球を脱出してしまったのです。

それから700年。
ロボットたちは壊れてしまったのか、廃墟のようになった地球にそびえ立つキューブにされたゴミの塔。
その中で一台のロボットだけが毎日ひたすら、ゴミをキューブにして積み木のように積み立てている姿が。
そのロボット名前はウォーリー。
彼には感情があるみたい。
ゴミの山からお気に入りのものを拾っては自分のお家(ベース)にもって帰って飾ったりして。
彼のお気に入りは、ミュージカルのビデオ、ルービックキューブ、i-podもあるし、クリスマスの電飾だってある。
今日は冷蔵庫の中から小さな芽を吹いた何かの植物だって見つけちゃったもんね。

独りぼっちのウォーリーに唯一のお友達はゴキブリくん。
でも、ウォーリーはミュージカルに出てくる人間のように同じような姿をした友達を手と手を取って歩いてみたいと夢を見ているんです・・・。

ある日地球に降り立った宇宙船から白いきれいなロボットが降りてきました。
どうやら地球の調査にきたようです。
一目見たときからお友達になりたいと思ったウォーリーはあの手この手で彼女(イブ)にアタック!
自分の宝物をあれこれ見せたり、ミュージカルビデオを見せたり。
ところがイブはウォーリーの手渡してくれた植物を見るなり、それをおなかの保存ケースにしまい込み“オフ”の状態になってしまったのです。
「まだ手もつないでないのに!!」とウォーリーはあれこれ彼女の世話をしてもう一度アクティベートした状態になるのを待つのですが・・・。



とにかく、この独りぼっちだったウォーリーが念願のお友達になれそうなロボット(イブ)を見つけてからの健気な様子が私たちの心を掴んで離しません!
あんなに一途で健気で純粋な気持ち・・・、私も忘れてたなぁー。
忘れちゃダメだよー、と。
泣かせるくらい一生懸命なんですもの。
実際、隣で旦那は泣いてました。
レートGの映画で泣くオヤジ・・・。見た目より君は純粋なんだねぇ。