Go Hollywood!!映画れびゅう

今まで見てきた映画の覚え書き。(ネタばれ注意!)雑記録。

邦題:幸せの隠れ場所 The Blind Side (2009)

2010-09-24 10:13:21 | 映画レビュー(サ行)
The Blind Side (2009)  幸せの隠れ場所
Director & Writer : John Lee Hancock
Cast : Sandra Bullock, Tim McGraw, Quinton Aaron, Jea Head, Lily Collins, Ray Mckinnon, Kathy Bates

2009年にNFLドラフトでボルティモア・レイヴンズに指名され入団したマイケル・オアーの実話に基づいた映画。


父親は誰かも分からず、幼いうちにドラッグ中毒の母親と引き離され、兄弟とも生き別れてしまったマイケル(クィントン・アーロン)。預けられたどの家でも邪魔者扱いだった彼は、ついにたった一人住む所もなく路上生活者に。

福祉の一環として生徒のほとんどがリッチな白人ばかりのクリスチャンスクールがマイケルの入学を受け入れた。
しかし、彼は友人もなく勉強もできず、クラスでは一人孤独に分からない授業を聴く毎日。

ある寒い秋の終わり、寝る場所を探すために薄い夏服で歩いていたマイケルを目にしたリー・アン(サンドラ・ブロック)。
彼のあまりの格好にほうっておけなくなったリー・アンはマイケルを家につれて帰り、一晩だけ泊めることに。

見知らぬ黒人の男の子を一晩泊めるという大胆な行為に自分自身も不安になったリー・アンは夫のショーン(ティム・マグロウ)に「朝、リビングで私が悲鳴を上げたらすぐ警察に電話をしてね。」と話していたのだが、翌朝彼女がリビングでみたのはきちんとたたまれた寝具だった。

急いでマイケルを追いかけ、家に連れて帰り面倒を見ることにしたリー・アンは「自分のベッドをもらえたのは生まれて始めてです。」という彼の言葉に胸を詰まらせる。

人懐っこい息子のS.J.(ジェイ・ヘッド)はすぐにマイケルと仲良しになり、娘のコリン(リリー・コリンズ)も遅れている彼の勉強を手伝った。
「あなた娘がいるのに同じ屋根の下に色の黒い男の子を住まわせるって・・・。」と興味本位な友達に批難されたリー・アンは憤慨し、彼女たちに「恥を知りなさい。」と一喝するが、コリンが学校で色眼鏡で見られいやな目に会っていないかと心配に。
しかし「そういうバカなことをいう人もいるけど、相手にしてないわ。」と毅然とこたえるコリンを見て、リー・アンはマイケルの法的な後見人となる決心をするのだった。

徐々に成績も上がってきたマイケルは体格の良さを買われてアメフト部に入部。
アメフトのルールも何も知らないマイケルにS.J.はスパイスジャーでフォーメーションを教え、リー・アンは「クオーターバックを家族だと思って守りなさい。」とアドバイス。
めきめき強くなっていくマイケルはNCAAにスポーツ推薦で入学の希望が出て来た。

しかし、推薦を受けるためにはGPA(グレートポイントアベレージ)2.5の学力が必要。
GPA1.7のマイケルの学力を上げるため、家庭教師(キャシー・ベイツ)をつける。
あらゆる有名校からスカウトマンがマイケルの元にやって来るが・・・。




原題のブラインド・サイドというのは、クォーターバックの利き手の反対側の死角になった所をだそうです。
そこを守ってブロックするのがマイケルのポジション。
リー・アンに会うまでのマイケルは、中流以上の生活を送る人たちとは全然接点のない生活を送っていたのだから、マイケルは彼らから見ればブラインドサイドにいたっていう解釈も出来るのかしら?
それともリー・アンがマイケルのブラインドサイドにいて彼をサポートしたとも解釈できる?

笑顔を忘れたマイケルがリー・アンの家で生活するうちに人間らしい笑顔を取り戻して成長してゆく姿を好演するクィントン・アーロン。
悲惨なマイケルの生い立ちが彼の性格を悪い方にねじ曲げなかったことにほろり。

ただの”施し”ではないリー・アン一家の行為は素晴らしいのですが、つい「お金持ちだから出来たんやでー。」と思ってしまう私はひねくれてる?
登場人物がリー・アンだけだったら「所詮お金持ちの慈善行為やん。」ちょっとしらけちゃうと思うんだけど、いつものほほーんとしてるお父ちゃん(ティム)と陽気でちゃっかりもののS.J.の存在(大学にマイケルの売り込みをしたのはこのぼうや!)がいい感じでこの映画のスパイスになっていると思うんだよね。


アメリカの学校っていうのは、スポーツやアートなどの課外活動(クラブ活動)は成績がある程度よくなければやらせてもらえません。
スポーツが出来るから成績は目をつぶりましょう・・・ってのはあり得ないのです。
この映画の中でもマイケルはGPSをあげる努力をしています。
GPS2.5っていうのはテストの成績の平均が7~8割取れていないといけないレベルです。ね、シビアでしょ?
映画の中で、ほとんどの教科の先生ははなからマイケルは勉強ができないものと見なしています。
一人だけ、化学の女の先生だけがマイケルの知能が普通より劣っているわけではなくやれば出来ると分かってくれるんだよね。

実際、彼が通っていた学校の先生はマイケルの知能が劣っていると見なしていたわけで、ちゃんと成績を上げてミシシッピ大に入学した事実は先生方や学校の過失を露見したことにもなりますなー。
なので映画化する時に実際の学校名を使用しないでくれと言っていたそうですが、スクールカラーだけはそのまま使ってるらしい。まぁ、監督ったら。


ランチの席でちょっとやなこと言うママ友に「恥を知りなさい。」と毅然と言い渡し、さっとみんなの分の会計のチェックを持って立ち去るサンドラがごっつい男前!!!
いつか私も失礼なやつにやってこーゆーかっこいい仕返しをしてみたいもんですわ。

リー・アン一家はかなりのお金持ちですが、私立の学校っていうのはいっぱいドネーションしてる親は学校に対してかなりの発言力があるわけです。
彼女がアメフトの先生にあんな強気でアドバイスできるのはしっかり寄付をしている証拠。
娘が小さい頃お金持ちが沢山いる幼稚園に入れてたことがありますが、みんなの寄付の金額が(額までみんなに発表される)半端じゃなかったもんねぇ。凄い人は体育館まで全額寄付で立てちゃったある家族がいましたね。(体育館にはその家族の名前が着いてた。)
いやいや、アメリカの金持ちは計り知れない大金持ちが沢山いるもんだ。

それではアカデミー賞で主演女優賞をゲットしたサンドラの肝っ玉かあちゃんぶりをどーぞご覧下さい。

邦題:きみがぼくを見つけた日 The Time Traveler's Wife(2009)

2010-09-17 00:41:42 | 映画レビュー(カ行)
The Time Traveler's Wife (2009) きみがぼくを見つけた日
Director : Robert Schwentke
Screenplay : bruce Joel Rubin
Novel : Audrey Niffenegger
Cast : Eric Bana, Rachel McAdams, Ron Livingston, Stephen Tobolowsky, Haily &Tatum McCann

ヘンリー(エリック・バナ)は6歳のクリスマスの頃、母と二人クリスマスソングを口ずさみながら車に乗っていた。
ところが、二人の車は雪道でタイヤの滑った大型トラックと正面衝突。
その時ヘンリーの身体に異変が起こった。
事故の直前、雪が溶けるように彼の身体は車内から消え、気がつくと事故で炎上する母の車を離れた場所から見ていた。

彼は時空を移動するタイムトラベラーの能力を潜在的に持っていたのだ。

タイムトラベルは突然訪れる。彼の意志など無視するかのように。
奇妙な自分の運命を受け入れタイムトラベルを何度も経ながら成長して青年になっていったヘンリー。

シカゴダウンタウンのライブラリアンとして働いていたヘンリーに若く美しい女性が突然話しかけてきた。
「あなた、ヘンリーね。やっと会えた!私は昔からあなたを知っているのよ。」と。

彼女の名はクレア(レイチェル・マクアダムス)。
少女の頃にヘンリーと会ったと言うクレア。
ヘンリーが自分はタイムトラベラーだと幼い彼女に話したことを信じ、彼に会えるのをいつも楽しみにしていたという。

彼女こそがヘンリーの運命の女性であった。

タイムトラベラーとして彼女と一緒に生きていくということはクレアにもヘンリー自身にもとても辛いことだったが、二人は深い愛を育んでいった。

自分自身ではどうしようも出来ないこの運命を背負いながら生きてゆく二人。
困難を乗り越えながら、愛を誓い結婚をし、かわいい子どもにも恵まれる。

しかし、あるタイムトラベルを境にヘンリーは逃れられぬ自分の宿命を知り、覚悟を決める・・・。



製作はブラピ。
彼は、こう言うファンタジックなお話が好きなのかしら?
ホントは自分が演じたかったんだったりして~~~。

原作者は主役のヘンリーをエイドリアン・ブロディーにと思っていたようですが、オファーが叶わずエリック・バナに。
エリック・バナは体格のいいイカツイ系の色男ですが、批評を読むとみている側からは好き嫌いが別れるタイプみたいですネ。
一方クレア役のレイチェルは、文句なしにカワゆい~・・・。
大きな目と口元がコケティッシュでよろし~♡


このタイムトラベルってのが厄介なもので、移動できるのは生身の身体だけ。
移動先には全裸で現れるために、彼の一番にしなきゃいけないことは着るものを探すこと!
厄介でしょ。
「人通りが多いとこなんかに現れちゃったらどうするのっ???」てこっちをはらはらさせますがな。
ま、そんなラブストーリーをぶちこわすようなシーンはでてきませんですけどね。

いや、あったか・・・。
ナウなヤングのギャルが着るようなホットパンツにピンクのフリル付きトップのエリック・バナ様が・・・。
吹きそうになりましたが、笑っちゃいけないまじめなシーンでしたので、必死で笑いを飲み込む。

そうそう、もう一カ所!
大事な時にヘンリーが突然消えてしまって、さみしく一人で食事をするクレアのテーブルのむこうに・・・。
きちゃない字で“クリスマス商戦”と日本語で書かれたアートがものすごい存在感で壁にかかっております。
これも笑っちゃいかん!!!と笑いを飲み込む。・・・が、つらい~~~~~。うぷぷぷぷ。
「日本で公開の可能性のある映画なら、ちょっと考えてほしいもんだわ。」なんて思っちゃいましたけど。


奇妙な運命に翻弄されながらも、変わらぬ愛を信じて貫くラブストーリー。
「私と仕事、どっちが大事なの???」「あたしの誕生日に仕事~?!信じらんない!」なんてセリフは、人生経験の浅いまだまだアマちゃんのセリフだわ。
そんなの一笑に付してしてしまうような困難が立ちはだかっているのよね、ヘンリーとクレアの前にはさぁ~。

ヘンリーが未来のいつにタイムトラベルしたかをクレアが知りたがった時、「きみの人生をぼくを待つ人生にしたくない。」と教えないんだよね。
だけど「いつか会えるかもしれない。」と待っちゃうわよ~~~、どうしても!
既に、クレアの人生は子どもの頃からヘンリーに会えるのを待つ人生なんだもの。
もう一生会うことはないとなると、時間とともにあきらめも出来てくるかもしれない。
けど、彼女はいつも心に「会えるかもしれない。」という希望と失望が入り交じった毎日を送るのよね。
なんだか切ないわ~。


ワタクシ的には子どもが生まれてよかった・・・と。
そんな彼女に人生には絶対よかったよ、二人の愛の結晶が側にいるということは。

うちの母が昔言っていたことがあります。
出張の多い父と結婚して、一人きりで夜を過ごすのがとっても心細かったけど、私が生まれて「ものもいわない赤ちゃんだったけど、あんたがいるっていうだけで心細い気分が消えたわ。」と。
あぁ、子どもの存在は偉大だ、宝物だわ、ほんとに。
あれ?・・・こんなシメでいいんだっけ?


秋です

2010-09-16 05:41:38 | Weblog
青い空が美しく心地いい風のふく秋がやってきました~!!
本当に”天高く”て、空をみていると清々しい気分。
木々も少しずつ紅葉してきて、なんといなく風景がセピア色。
ここ(アメリカ中西部で)に住んでいて、秋が私の一番好きな季節かもしれない。

スーパーの店頭には小菊の植木鉢が所狭しと並べられ、ぼちぼちパンプキンも並び始めて色を添えつつあります。
レストランの外に並べられたテーブルで食事するのも今の季節がちょうど気持ちいいと思うよ。
太陽の日差しも柔らかで。
そろそろパンプキンを買ってきて、家の前庭を秋仕様にデコレーションしなくちゃね~。



秋と言えば、先週の土曜日には日本人学校の運動会がある予定でした。
ここ数年の運動会は9月と言えどもインディアンサマーと言う夏の戻り日にあたることが多く、2年前には熱中症を起こしかけた私ですが、今年は秋らしい気候の中で運動会が出来るなぁと思っていたのですが・・・。
まさかの雨で中止。

金曜日に予報を1時間おきにチェックしていましたが、どこをどう見ても昼過ぎまで雨の予報。
「これはダメかもしれないなぁ・・・。」と半分諦めていましたが金曜日のうちに中止の連絡はなく・・・。

雨天では中止になってしまうこの行事。
小雨くらいなら子どもたちのためにやってやりたいとの先生がたの想いがあったのでしょう、当日の午後からの開催と連絡がありましたが、現地に到着してみると”中止”の指示が。
先生たち無念でしたでしょうね。
何てったって、夕方にはからりと晴れ上がり、翌日の日曜日なんて最高のお天気でしたもん。

うちの子たちは「みんなでお弁当を食べるのが楽しみだったのにー。」と残念そうでした。

でも、人工芝とは言えあれだけたくさんの雨が降った運動場では幼稚園や低学年の子どもが滑って怪我する恐れもあるし、中止で正解だったかもしれないなぁ。



朝晩のかなり冷え込むようになったためか、秋のアレルギーのせいか、頭痛で家にこもってスローな生活を送っていましたが、さっきやっと解放された~。
さ、明日はお出かけしてみましょう!

邦題:50歳の恋愛白書 The Private Lives of Pippa Lea (2009)

2010-09-03 01:44:50 | 映画レビュー(カ行)
The Private Lives of Pippa Lea (2009) 50歳の恋愛白書
Director & Writer : Rebecca Miller
Cast : Robin Wright, Alan Arkin, Winona Ryder, Maria Bello, Keanu Reeves, Blake Lively, Monica Bellucci, Julianne Moore

ピッパ(ロビン・ライト)は50歳。
歳の離れた夫ハーブ(アラン・アーキン)は有名小説家。
二人の子どもにも恵まれており、誰の目から見ても良き妻良き母である。

心臓を患っている夫の療養のため、老人しかいないような田舎町に越して来たピッパ。
越した直後から、夜中にキッチンが荒らされていることが度々あった。
不審者の仕業かと不安に思った彼女は防犯カメラをつけるが、そこに写っていたのはうつろな目でキッチンの食物を食べ荒らす彼女自身。
夢遊病にかかった自分にショックを受け、「このまま私の精神は壊れてしまうかもしれない。」と大きな不安に襲われるが、ハーブはそんな彼女の恐怖心を心から理解してくれない。

そんな彼女は心の奥に封印していた自分の壮絶な過去を度々思い出し、考えにふけるようになった。
精神を煩ったうえにジャンキーだった母(マリア・ベロ)の愛がほして苦悩した少女時代。
高校生の時。母と自分勝手で冷たい父親に見切りを付けて家出し、セックスとドラッグに溺れた自堕落な青春時代。

愛に飢えていたピッパ(ブレイク・ライブリー)は、父親ほど歳のはなれた既婚者のハーブと知り合い恋におちる。
あるショッキングな出来事と引き換えに、妻(モニカ・ベルッチ)と決別したハーブと結婚することになった彼女は生まれ変わったように30年近く良き妻として彼を支えてきたのだった。

夜に夢遊病になって徘徊するのが恐くて眠ることを恐れていたピッパは、深夜のコンビニで働くフリーターのクリス(キアヌ・リーブス)に出会う。
世間では負け組と称されるクリスだったが、彼は純粋でまっすぐすぎるなために社会に馴染めずいただけ。
ピッパは、彼と話している時に今まで感じたことのない安堵感と心の平安を覚えるのだった。

夫の病状が悪化しついに戻らぬ人となったとき、彼女は自分の人生を自分らしく生きるために大きな決意を・・・。



脚本・監督を務めるレベッカ・ミラーは、かの著名な戯曲家アーサー・ミラーの娘。

日本語の題名を見ると恋愛を前面に押し出した内容かと想像されるかもしれませんが、原題の通りこの映画は、ピッパと言う女性の過去と現在と、彼女が決意した未来についての物語です。

50歳からの自分探しと言いますか・・・。
人間なかなか一から十まで自分らしく生きると言うのは難しいことだと思うのよね。
うまくやっているつもりでも歳を重ねると、少しずつひずみが出来ちゃったりして。
そのひずみやアジャストするために無理したつけがだんだん蓄積されて、人によっては自分の精神を押しつぶすほどのストレスを感じることもあるかもしれないなと。
だから、折に触れて自分を見直して、気持ちを解放できることは解放したり、違う方向に頑張ってみたり、パートナーと話し合って最良の道を模索するのことをいわゆる自分探しというなら、それはとても必要なことなんじゃないかな?


キャストは力量のある役者ばかりで気持ちよく作品にのめり込むことが出来ました。
ジャンキーで分裂症の母親役のマリア・ベロにしても、ゲイのおばの恋人役だったジュリアン・ムーア、若いけど体当たりでの演技が凄く好演だったブレイク・ライブリー。
みなさん、深くてすばらしい。


ほんのちょっとしか出てないんだけど、モニカさま~♡
ドレスに押しつぶされた胸やお尻が、はみ出んばかりに自己主張するナイスバディー!
今回もいいもん魅せて頂きました~!
モニカは私の憧れで目指す所なんでございますが、あまりにもゴールが遥か遠すぎてどこから手をつけていったらいいのか・・・、わかりませんのっ!おほほほほ。
あの熟れ過ぎすれすれのたわわな感じがええわ~。
・・・と今回はこーゆーシメでいかがかしら?