The Blind Side (2009) 幸せの隠れ場所
Director & Writer : John Lee Hancock
Cast : Sandra Bullock, Tim McGraw, Quinton Aaron, Jea Head, Lily Collins, Ray Mckinnon, Kathy Bates
2009年にNFLドラフトでボルティモア・レイヴンズに指名され入団したマイケル・オアーの実話に基づいた映画。
父親は誰かも分からず、幼いうちにドラッグ中毒の母親と引き離され、兄弟とも生き別れてしまったマイケル(クィントン・アーロン)。預けられたどの家でも邪魔者扱いだった彼は、ついにたった一人住む所もなく路上生活者に。
福祉の一環として生徒のほとんどがリッチな白人ばかりのクリスチャンスクールがマイケルの入学を受け入れた。
しかし、彼は友人もなく勉強もできず、クラスでは一人孤独に分からない授業を聴く毎日。
ある寒い秋の終わり、寝る場所を探すために薄い夏服で歩いていたマイケルを目にしたリー・アン(サンドラ・ブロック)。
彼のあまりの格好にほうっておけなくなったリー・アンはマイケルを家につれて帰り、一晩だけ泊めることに。
見知らぬ黒人の男の子を一晩泊めるという大胆な行為に自分自身も不安になったリー・アンは夫のショーン(ティム・マグロウ)に「朝、リビングで私が悲鳴を上げたらすぐ警察に電話をしてね。」と話していたのだが、翌朝彼女がリビングでみたのはきちんとたたまれた寝具だった。
急いでマイケルを追いかけ、家に連れて帰り面倒を見ることにしたリー・アンは「自分のベッドをもらえたのは生まれて始めてです。」という彼の言葉に胸を詰まらせる。
人懐っこい息子のS.J.(ジェイ・ヘッド)はすぐにマイケルと仲良しになり、娘のコリン(リリー・コリンズ)も遅れている彼の勉強を手伝った。
「あなた娘がいるのに同じ屋根の下に色の黒い男の子を住まわせるって・・・。」と興味本位な友達に批難されたリー・アンは憤慨し、彼女たちに「恥を知りなさい。」と一喝するが、コリンが学校で色眼鏡で見られいやな目に会っていないかと心配に。
しかし「そういうバカなことをいう人もいるけど、相手にしてないわ。」と毅然とこたえるコリンを見て、リー・アンはマイケルの法的な後見人となる決心をするのだった。
徐々に成績も上がってきたマイケルは体格の良さを買われてアメフト部に入部。
アメフトのルールも何も知らないマイケルにS.J.はスパイスジャーでフォーメーションを教え、リー・アンは「クオーターバックを家族だと思って守りなさい。」とアドバイス。
めきめき強くなっていくマイケルはNCAAにスポーツ推薦で入学の希望が出て来た。
しかし、推薦を受けるためにはGPA(グレートポイントアベレージ)2.5の学力が必要。
GPA1.7のマイケルの学力を上げるため、家庭教師(キャシー・ベイツ)をつける。
あらゆる有名校からスカウトマンがマイケルの元にやって来るが・・・。
原題のブラインド・サイドというのは、クォーターバックの利き手の反対側の死角になった所をだそうです。
そこを守ってブロックするのがマイケルのポジション。
リー・アンに会うまでのマイケルは、中流以上の生活を送る人たちとは全然接点のない生活を送っていたのだから、マイケルは彼らから見ればブラインドサイドにいたっていう解釈も出来るのかしら?
それともリー・アンがマイケルのブラインドサイドにいて彼をサポートしたとも解釈できる?
笑顔を忘れたマイケルがリー・アンの家で生活するうちに人間らしい笑顔を取り戻して成長してゆく姿を好演するクィントン・アーロン。
悲惨なマイケルの生い立ちが彼の性格を悪い方にねじ曲げなかったことにほろり。
ただの”施し”ではないリー・アン一家の行為は素晴らしいのですが、つい「お金持ちだから出来たんやでー。」と思ってしまう私はひねくれてる?
登場人物がリー・アンだけだったら「所詮お金持ちの慈善行為やん。」ちょっとしらけちゃうと思うんだけど、いつものほほーんとしてるお父ちゃん(ティム)と陽気でちゃっかりもののS.J.の存在(大学にマイケルの売り込みをしたのはこのぼうや!)がいい感じでこの映画のスパイスになっていると思うんだよね。
アメリカの学校っていうのは、スポーツやアートなどの課外活動(クラブ活動)は成績がある程度よくなければやらせてもらえません。
スポーツが出来るから成績は目をつぶりましょう・・・ってのはあり得ないのです。
この映画の中でもマイケルはGPSをあげる努力をしています。
GPS2.5っていうのはテストの成績の平均が7~8割取れていないといけないレベルです。ね、シビアでしょ?
映画の中で、ほとんどの教科の先生ははなからマイケルは勉強ができないものと見なしています。
一人だけ、化学の女の先生だけがマイケルの知能が普通より劣っているわけではなくやれば出来ると分かってくれるんだよね。
実際、彼が通っていた学校の先生はマイケルの知能が劣っていると見なしていたわけで、ちゃんと成績を上げてミシシッピ大に入学した事実は先生方や学校の過失を露見したことにもなりますなー。
なので映画化する時に実際の学校名を使用しないでくれと言っていたそうですが、スクールカラーだけはそのまま使ってるらしい。まぁ、監督ったら。
ランチの席でちょっとやなこと言うママ友に「恥を知りなさい。」と毅然と言い渡し、さっとみんなの分の会計のチェックを持って立ち去るサンドラがごっつい男前!!!
いつか私も失礼なやつにやってこーゆーかっこいい仕返しをしてみたいもんですわ。
リー・アン一家はかなりのお金持ちですが、私立の学校っていうのはいっぱいドネーションしてる親は学校に対してかなりの発言力があるわけです。
彼女がアメフトの先生にあんな強気でアドバイスできるのはしっかり寄付をしている証拠。
娘が小さい頃お金持ちが沢山いる幼稚園に入れてたことがありますが、みんなの寄付の金額が(額までみんなに発表される)半端じゃなかったもんねぇ。凄い人は体育館まで全額寄付で立てちゃったある家族がいましたね。(体育館にはその家族の名前が着いてた。)
いやいや、アメリカの金持ちは計り知れない大金持ちが沢山いるもんだ。
それではアカデミー賞で主演女優賞をゲットしたサンドラの肝っ玉かあちゃんぶりをどーぞご覧下さい。
Director & Writer : John Lee Hancock
Cast : Sandra Bullock, Tim McGraw, Quinton Aaron, Jea Head, Lily Collins, Ray Mckinnon, Kathy Bates
2009年にNFLドラフトでボルティモア・レイヴンズに指名され入団したマイケル・オアーの実話に基づいた映画。
父親は誰かも分からず、幼いうちにドラッグ中毒の母親と引き離され、兄弟とも生き別れてしまったマイケル(クィントン・アーロン)。預けられたどの家でも邪魔者扱いだった彼は、ついにたった一人住む所もなく路上生活者に。
福祉の一環として生徒のほとんどがリッチな白人ばかりのクリスチャンスクールがマイケルの入学を受け入れた。
しかし、彼は友人もなく勉強もできず、クラスでは一人孤独に分からない授業を聴く毎日。
ある寒い秋の終わり、寝る場所を探すために薄い夏服で歩いていたマイケルを目にしたリー・アン(サンドラ・ブロック)。
彼のあまりの格好にほうっておけなくなったリー・アンはマイケルを家につれて帰り、一晩だけ泊めることに。
見知らぬ黒人の男の子を一晩泊めるという大胆な行為に自分自身も不安になったリー・アンは夫のショーン(ティム・マグロウ)に「朝、リビングで私が悲鳴を上げたらすぐ警察に電話をしてね。」と話していたのだが、翌朝彼女がリビングでみたのはきちんとたたまれた寝具だった。
急いでマイケルを追いかけ、家に連れて帰り面倒を見ることにしたリー・アンは「自分のベッドをもらえたのは生まれて始めてです。」という彼の言葉に胸を詰まらせる。
人懐っこい息子のS.J.(ジェイ・ヘッド)はすぐにマイケルと仲良しになり、娘のコリン(リリー・コリンズ)も遅れている彼の勉強を手伝った。
「あなた娘がいるのに同じ屋根の下に色の黒い男の子を住まわせるって・・・。」と興味本位な友達に批難されたリー・アンは憤慨し、彼女たちに「恥を知りなさい。」と一喝するが、コリンが学校で色眼鏡で見られいやな目に会っていないかと心配に。
しかし「そういうバカなことをいう人もいるけど、相手にしてないわ。」と毅然とこたえるコリンを見て、リー・アンはマイケルの法的な後見人となる決心をするのだった。
徐々に成績も上がってきたマイケルは体格の良さを買われてアメフト部に入部。
アメフトのルールも何も知らないマイケルにS.J.はスパイスジャーでフォーメーションを教え、リー・アンは「クオーターバックを家族だと思って守りなさい。」とアドバイス。
めきめき強くなっていくマイケルはNCAAにスポーツ推薦で入学の希望が出て来た。
しかし、推薦を受けるためにはGPA(グレートポイントアベレージ)2.5の学力が必要。
GPA1.7のマイケルの学力を上げるため、家庭教師(キャシー・ベイツ)をつける。
あらゆる有名校からスカウトマンがマイケルの元にやって来るが・・・。
原題のブラインド・サイドというのは、クォーターバックの利き手の反対側の死角になった所をだそうです。
そこを守ってブロックするのがマイケルのポジション。
リー・アンに会うまでのマイケルは、中流以上の生活を送る人たちとは全然接点のない生活を送っていたのだから、マイケルは彼らから見ればブラインドサイドにいたっていう解釈も出来るのかしら?
それともリー・アンがマイケルのブラインドサイドにいて彼をサポートしたとも解釈できる?
笑顔を忘れたマイケルがリー・アンの家で生活するうちに人間らしい笑顔を取り戻して成長してゆく姿を好演するクィントン・アーロン。
悲惨なマイケルの生い立ちが彼の性格を悪い方にねじ曲げなかったことにほろり。
ただの”施し”ではないリー・アン一家の行為は素晴らしいのですが、つい「お金持ちだから出来たんやでー。」と思ってしまう私はひねくれてる?
登場人物がリー・アンだけだったら「所詮お金持ちの慈善行為やん。」ちょっとしらけちゃうと思うんだけど、いつものほほーんとしてるお父ちゃん(ティム)と陽気でちゃっかりもののS.J.の存在(大学にマイケルの売り込みをしたのはこのぼうや!)がいい感じでこの映画のスパイスになっていると思うんだよね。
アメリカの学校っていうのは、スポーツやアートなどの課外活動(クラブ活動)は成績がある程度よくなければやらせてもらえません。
スポーツが出来るから成績は目をつぶりましょう・・・ってのはあり得ないのです。
この映画の中でもマイケルはGPSをあげる努力をしています。
GPS2.5っていうのはテストの成績の平均が7~8割取れていないといけないレベルです。ね、シビアでしょ?
映画の中で、ほとんどの教科の先生ははなからマイケルは勉強ができないものと見なしています。
一人だけ、化学の女の先生だけがマイケルの知能が普通より劣っているわけではなくやれば出来ると分かってくれるんだよね。
実際、彼が通っていた学校の先生はマイケルの知能が劣っていると見なしていたわけで、ちゃんと成績を上げてミシシッピ大に入学した事実は先生方や学校の過失を露見したことにもなりますなー。
なので映画化する時に実際の学校名を使用しないでくれと言っていたそうですが、スクールカラーだけはそのまま使ってるらしい。まぁ、監督ったら。
ランチの席でちょっとやなこと言うママ友に「恥を知りなさい。」と毅然と言い渡し、さっとみんなの分の会計のチェックを持って立ち去るサンドラがごっつい男前!!!
いつか私も失礼なやつにやってこーゆーかっこいい仕返しをしてみたいもんですわ。
リー・アン一家はかなりのお金持ちですが、私立の学校っていうのはいっぱいドネーションしてる親は学校に対してかなりの発言力があるわけです。
彼女がアメフトの先生にあんな強気でアドバイスできるのはしっかり寄付をしている証拠。
娘が小さい頃お金持ちが沢山いる幼稚園に入れてたことがありますが、みんなの寄付の金額が(額までみんなに発表される)半端じゃなかったもんねぇ。凄い人は体育館まで全額寄付で立てちゃったある家族がいましたね。(体育館にはその家族の名前が着いてた。)
いやいや、アメリカの金持ちは計り知れない大金持ちが沢山いるもんだ。
それではアカデミー賞で主演女優賞をゲットしたサンドラの肝っ玉かあちゃんぶりをどーぞご覧下さい。