Go Hollywood!!映画れびゅう

今まで見てきた映画の覚え書き。(ネタばれ注意!)雑記録。

邦題:マーリー Marley & Me (2008)

2009-10-22 23:45:29 | 映画レビュー(マ行)
Marley & Me (2008) マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
Director : David Frankel
Writer : Scott Frank & Dan Ross
Novel : John Grogan
Cast: Owen Wilson, Jennifer Aniston

ジョン(オーエン・ウィルソン)はジェニー(ジェニファー・アニストン)に自分たちの子供を持つ前に犬を飼ってみようと提案。
ジェニーの誕生日にサプライズとして連れて行ったブリーダーのところにいた”クリアランスドッグ”(他の子犬たちよりちょっと安かった。)を一目で気に入ったジェニーたち。
マーリーという名前はレゲエシンガーのボブ・マーリーからとったもの。

クリアランスドッグは、嵐にトラウマがあって雷の日は手が付けられないほど吠えまくるわ、何でも噛み付いて食べちゃうわ、散歩に連れて行けば力ずくで引っ張り回され、あげくの果てに逃亡。
何とも手のかかる犬だった。
でもかわゆい~。

「これは躾のやり方が悪かった?」とドッグトレーナーに連れて行くけど、自信たっぷりのトレーナーからも匙を投げられちゃう。
旅行にいくために頼んだドッグシッターはマーリーのあまりのやんちゃぶりにへとへとになって「この子は犬の皮をかぶった悪魔よ~!」と逃げかえってしまう始末。

でもかわゆい~。

二人が子供を持って、家を買って、子供がまた生まれて、職を変えて、引っ越して・・・。
マーリーは大きくなって、いつまでもやんちゃで、子育てノイローゼのジェニーにこっぴどく怒られ、新しい土地で初めての雪に喜んで、年老いて、時々病気して・・・。

手のかかる(かなり???)犬と暮らすグローギャン一家の生活。
たくさん笑わせ、ちょっとほろりとさせる映画です。
犬好きにはたまらん映画でしょうね~。



今住んでいるところでは、犬は大型犬でも皆さん家の中で飼ってらっしゃるんですねー。
そうすると、中にはもうワンちゃんに対して人間のように(娘や息子のように)接していらっしゃるかたが多いなぁと。
私も子供の頃犬を飼っていたけど、普通サイズの犬だと大体外の犬小屋で飼うじゃない?
そうするとやっぱりペットはペット。
ちょっと距離感のある関係になっちゃってますよね。
自分は犬にそこまで入れ込めない人間だと今は思っているけど、一度家の中で飼っちゃうと・・・価値観が変わってしまっちゃうかもしれませんね。
メロメロのデレデレになっちゃったりしてー。


かくいう私は猫派。
猫は「飼う」と言うより「飼わせて頂く」と言う姿勢が正しいと思ってマス。
猫は自分の好き勝手に生活してて、時々猫の気が向いてすり寄ってくるときになでさせて頂く・・・そう言う関係が好きなのです~。
昔、私と親戚のお姉ちゃんにしかなつかない猫がおりまして。
オス猫で、どうやら私を彼女かなにかと勘違いしている(これは私の想像)かのようでした。
夜の寝る前だけは私のベッドに戻ってくるので、お風呂が長引けば風呂場の前で待ち伏せ。
コンパで遅くなると腹いせに布団の上にう○ちをしてくれちゃったり。
本を読めば私の首に巻き付く、レポートを書いていれば紙の上に寝そべる・・・。
クールでめんどくさいヤツだったけど、憎めない彼氏でありました。
ある日ふっといなくなってそのままかえってこなかった。
死期を悟ってどこかに行ってしまったのだろうということになりました。


さて、映画のマーリーですが、子犬から老犬まで、22匹のレトリバーがマーリーを演じます。
撮影がワンちゃんのご機嫌次第ということもありますし、動物が出演する映画というのはいろいろとご苦労があることでしょう。
ジョンの両親を演じるのは本物のオーエン・ウィルソンの両親。
特にママはセリフ覚えがむっちゃくちゃ悪くて大変苦労なさったとのことです。
オーエンはどっち似なのかな?







邦題:マレーナ Malena (2000)

2009-09-15 09:57:19 | 映画レビュー(マ行)
Malena  (2000)  マレーナ
Director & Writer : Guiseppe Tornatore
Story : Luciano Vincenzoni
Cast : Monica Bellucci, Guiseppe Sulfaro

第2次大戦中のイタリアのシチリア島のある町。
新しい自転車で友人たちに会いに行った12歳の少年レナート(ジョゼッペ・サルファロ)は、町中の男たちの目を釘付けにする人妻マレーナ(モニカ・ベルッチ)を初めて見てしまった。
もうものすごい衝撃!!

彼女を一目見たその瞬間から、レナートはキューピッドにハートを射抜かれて重症な恋の病にかかったみたい。
あまりに恋しすぎて、彼の頭の中の妄想は限りなく広がる、広がる!
12歳という多感で微妙なお年頃ですからね~、身体の中で目覚めたオトナの性欲が彼の心を征服してゆきます。

一方、マレーナ。
密やかに生きようとしてもその美しい容貌がどうしても一目をひいてしまう。
愛する夫ニコは戦地に行って不在。
眼の不自由な父親の身の回りの世話を通いでしながら、海辺の一軒家で一人暮らしをしている。
ただそれだけなのに。

もう、美しすぎて羨望、憧れ、嫉妬、やっかみの目に毎日毎日晒されているんだけど、彼女は一途に夫を愛し、ただただ彼の帰りを待っている貞淑な妻なのよね。
でも、廻りの人たちは外見だけで(それもただ美しいというそれだけで)彼女を自分勝手に判断して、事実上疎外しているようなもんだ。
なんか哀しすぎる・・・。
友達もいそうにないし、結局誰も彼女の力になろうとしてはいないし・・・。

ある日、夫の戦死の知らせがマレーネのもとに。
悲しみに暮れるマレーネだったが、相次いで不幸が訪れる。
空襲で父さえも失ってしまい、たちまち彼女の収入源の一切が閉ざされてしまった。

生きる手段として仕方なく娼婦に身を落とすマレーネ。
今まではどんなにやっかんだところで貞淑な女性だったが、これで公に蔑まれる職業に身を落とした彼女を勝ち誇ったかのように嫌悪の眼で見る女性たち。
終戦が近づいたころ殺気立った女たちは、ドイツ兵やアメリカ兵にまで身体を任せる娼婦となったマレーナを道に引きずり出し、集団で暴行を。

密かに彼女を守ろうとして来たレナートだったが、この常軌を逸した女たちに重い存分いたぶられるマレーナを前にして何も出来ず佇むだけ・・・。何も出来なかった。
町にいられなくなったマレーナが夜中にひっそり列車で町をでるのすらも、影から見送ることしか出来ないレナート。

しかし、彼女が去ってから戦死したはずの夫ニコが戻って来たのだ!
マレーネを探しまわる彼にレナートはこっそり手紙を渡す。
「町の人に聞けば、あなたはきっと奥さんのひどい悪口を聞くことになるでしょう。しかし僕は確信を持ってあなたに伝えます。マレーネはあなただけを一筋に想い、あなたの帰りを待っていました。僕は彼女が町をでる列車に乗ったのを見ました。あなたが彼女を見つけ出せることを祈っています。」と。

マレーネが乗った列車に乗るニコ。
マレーネには会えるのか・・・?
そしてマレーネは、たった12歳の少年がはじめて彼が海辺の路で彼女を見たときからどれだけ深く彼女に恋をしていたか、どれだけ彼女をのことを想い、守りたいと思っていたかを全く知らずにいた。
それがレナートの初めての熱く深い恋だった。

イタリア映画です。
全編イタリア語なので英語字幕で見たもんだから、よそ見が出来なくて困った!

モニカ演じるマレーネはほとんど台詞がありません。
監督はモニカ・ベルッチの持つオーラみたいなものがマレーネという役を作り上げると確信があったんじゃないでしょうか。
台詞のない演技は難しいので、この役で彼女はかなり評価されたようですが、「演技力なのかなぁ?持っている雰囲気じゃないかしら。」と私は思ってしまったのですが。
というのも、この映画以来「これ!!!」という役が彼女にはないような気がするの。
こーゆー映画にまた出てほしいなぁと思うんだけど。
ハリウッドで安い役ばっかり引き受けないでほしいなーって。


個人的にはモニカ・ベルッチは私のお気に入りの女性です。
見てるだけで「あぁ、きれい~。」とうっとりした気持ちに・・・。
彼女って触ると柔らかい気持ちい~い触り心地がしそう・・・。(うっとり・・・♥)
水の入った袋みたいに触るとプルルンって感じじゃない???
いいなぁ~。
写真を検索しては目尻を下げている私です~。


女たちには嫌われ者のマレーナでしたが、なんか、ほんまみんなやっかみ過ぎやで~と。
女ってそう言う生き物やねんなぁ、やっぱり。
でもね、私、娼婦になると決意して髪を染め派手な化粧で町を歩いた時のマレーネの気持ちを代弁するなら、「ほら、ついにあなたたちの思うような女になりましたよ。これで気が済みましたか?どうぞ、お好きに嫌って下さい」と言う気持ちがあったんじゃないかと思うんだなぁ。
誰にはずこともない夫一筋の生活を送って来たのに、町の人は自分のこと影でこそこそいってるわけやん。
それも彼らの妄想で勝手にやっかんで、嫌ってるわけやん。
ブチッとキレて開き直った感じがあるんちゃうかと思うねん。
なんかよー分かるわ~、その気持ち。


少年の妄想シーンがむっちゃ多すぎて気持ちが本筋から外れてしまいそうになったんですが、監督~、思春期の少年に思い入れ強すぎたんと違うかしら?
でも、おかげでモニカのうつくすぃー裸体を何度も目にすることが出来ましたけどね!

でもあれですね、ストッキングはやっぱりガーターベルトではく姿が美しゅうございますね。
今一般に売られている普通のストッキングは、はく姿はあんまりかっこいいもんじゃないですもん。
あれを(股付きの普通のストッキング)華麗にはける人がいたら・・・、教えてほしいもんです。


邦題:ミルク Milk (2008)

2009-08-27 11:08:48 | 映画レビュー(マ行)
Milk (2008)
Director : Gus Van Sant
Writer : Dustin Lance Black
Cast : Sean Penn, Josh Brolin, James Franco, Alison Pill, Victor Garber

まだまだゲイに理解のなかった時代にアメリカで初めて自分がゲイであるとカミングアウトしながら選挙に出馬。
市議に当選したハーヴィー・ミルクの半生を映画化したものです。


1972年、NYの金融業界で働いていたハーヴィー・ミルク(ショーン・ペン)は、スコット・スミス(ジェイムズ・フランコ)と恋に落ちた。
ハーヴィーは仕事を辞め、スコットと西海岸に向けて旅に。
サンフランシスコのヒッピーやゲイの集まる街、カストロにアパートを見つけた二人はそこに住み“カストロカメラ”という店を始める。
人を惹きつける話し上手なところと、持って生まれた人柄でハーヴィーの店はいつもゲイのカップルやヒッピーたちでにぎわっていた。そのうちハーヴィーはその人気から、”カストロの市長”とまでいわれるほどに。

ついに彼はゲイの人権、子供の教育、老人に安く住める住宅をというマニフェストを掲げて市議選にでることに。
しかし3回の選挙に落選。選挙は一人で出来るものでもなく、恋人のスコットの疲れた様子を見て「後一度だけ挑戦させてほしい。これで落選したら、もう一切やめるよ。」と告げるハーヴィー。

しかし彼は1977年、ついに市議に当選。
プロポジション6『ゲイは教師として教壇に立ってはいけない』という法案に反対し、1978年には彼の力でこの法案が否決。
ゲイでありながらも精力的に政治改革をしてゆく彼には多くの支持者がついた。

おりしも、財政的な理由や支持者の減少により辞任に追い込まれていた市議ダン・ホワイト(ジョシュ・ブローリン)は、ハーヴィーとモスコーニ市長(ヴィクター・ガーバー)を逆恨みし、拳銃をてに市庁の地下室から侵入。
市長を銃殺した後、ハーヴィーをもその手にかけたのだった。

1978年市庁内で銃弾に倒れたハーヴィーは、以前より自分が暗殺される可能性があることを覚悟していた。
自分が暗殺されたときのためにと残してあった彼の肉声のスピーチ。
それは彼の死を惜しむ人々の集まったメモリアルで流された。

「希望のない人生は生きる価値がない。だから、皆に希望を与えなければ。」
彼の演説はそのまま彼の生き方であった。



エンドロールでは、本物のハーヴィー自身や彼を支えた支持者たちが出演者とオーバーラップするようにスクリーンに映し出されるので終わってもすぐには席を立たない方がいいですよー。
本物のハーヴィーはショーン・ペンよりももっと人懐っこくて親しみのある顔立ちの人でした。
沢山の支持者が彼を取り巻いていたというのがうなづけるような気がしました。


ダン・ホワイトが拳銃に10発も弾丸を込めて持っており、金属探知機に引っかかるのを恐れて地下から侵入下にもかかわらず、判決ではその殺人に計画性がないということになり刑が軽かったことを受け、ハーヴィーの支持者たちは暴動を起こしたということだ。
また、彼の弁護士は「いつも健康に気をつけているダンがここ最近ジャンクフードや砂糖をとりすぎて精神に以上をきたした。」などと言ったため、当時、ジャンクフードを食べると頭がおかしくなるという風説が流れたそうである。



いきなり、ラブラブなショーンとジェイムズ・フランコのキスシーンがバンバン出て来て、最初は面食らってたんですけども、その後の展開にどんどん惹きつけられる映画です。
ゲイ同士のラブシーンが苦手な方は、最初の10分ほどは気をそらしながら見て頂けるとよいかと思います~。
彼らの熱々キスシーンは、ショーンの元妻マドンナにもちょっと衝撃的だったみたいですよ・・・。

邦題:マッチポイント Match Point (2005)

2009-04-08 03:05:47 | 映画レビュー(マ行)
Match Point (2005)  マッチポイント
Director & Writer : Woody Allen
Cast : Jonathan Rhys Meyers, Emily Mortimer, Matthew Goode, Scarlett Johansson


いやいや、ウッディー・アレンって人はおじいさんになってもエロですねぇー。
そういう映画です。
???

アイルランド出身の(イコール上流社会には縁遠いことを意味します。)元テニスプレーヤー、クリス(ジョナサン・ライス・マイヤース)。
テニスのコーチをしていて、ある上流社会の兄妹に気に入られた。
特に妹の彼への思い入れはかなりのもの。
これは本気と受け取った両親は、娘可愛さに持っている会社の安全で高いポジションをクリスのためにオファー。
そして結婚。
ついに彼は上流社会の仲間入りを果たすことに。

ところが彼は女優志願のアメリカ人女性(スカーレット・ヨハンセン)の奔放さに心奪われる。
押さえきれない気持ちを彼女にぶつけ・・・。
不倫。

妻の目を盗んで日中のつかの間の逢瀬を楽しむ二人。
「妻より君を愛してる。」「いつか君と一緒に。」無責任な台詞をクリスは彼女にささやき続ける。
せっかく掴んだ上流社会の生活を手放せるわけがないのはクリス自身が一番良く知っている。

そんな二重生活も長く続きはしない。
不倫相手の妊娠。
妊娠を盾に妻との生活を清算しろとせまる愛人。
繕えない綻びはどんどん大きくなってゆき・・・。



修羅場をこの男はどう乗り越えるのか。
もうこっちも見ちゃいられないようなことが起きて男は追いつめられちゃうんですよね~。
フェロモンむんむんのスカーレットたんに虜になる気持ちもわからんでもないが、その気もないのに「妻と別れていつかは君と・・・。」なんて言わなきゃいいのにねぇ。
男ってばか。

ラストはアランドロンの“太陽がいっぱい”を彷彿させるようなエンディングですが。
クリスは果たして幸せなのか、不幸になったのか・・・。



冒頭にも書きましたが、あ~んなにエロティックなラブシーンを演出するウッディー・アレンってば、老いても益々お盛ん・・・ってところでしょうかね。
スカーレットたんのむちむちプリンプリン度がエロに大きく貢献致しております、はい。





邦題:無ケーカクの命中男/ノックトアップ Knocked Up(2007)

2008-05-15 12:50:42 | 映画レビュー(マ行)
Knocked Up(2007) 無ケーカクの命中男/ノックトアップ
Director & Writer : Judd Apatow
Cast : Seth Rogen, Katherine Heigl, Paul Rudd, Leslie Mann

セス・ローゲンとジャッド・アパトウの映画をもう一本書いときましょ。

姉夫婦デビー(レスリー・マン)とピート(ポール・ラッド)の家の離れに居候しているアリソン(キャサリン・ヘイグル)はテレビ局で働いている。
ある日、念願の情報番組の司会に抜擢されたアリソンはデビーとお祝いをかねて女だけでぱーっと飲みにクラブへ。
いい気分で酔っぱらったアリソンは、そこで知り合ったベン(セス・ローゲン)と意気投合。
デビーが先に帰ったあとも二人で盛り上がり、その場の勢いでエッチしちゃう。

朝起きて、自己嫌悪のアリソン・・・。
だって自分のベッドに全然タイプでもない小太りのいけてない男が全裸で爆睡してる。
あー!!あたしってば、勢いでこんな人とやっちゃったんだわ~・・・ってなもんだ。
一晩の出来事はこれで闇に葬りたかったが、そうは問屋が卸さない。
アリソンは妊娠しちゃったのだ。

せっかくの大抜擢にも暗い影を落とす妊娠。
これで、この仕事を落としたらどうしよう?
その上、相手の男はフリーター。やってる仕事は怪しげなインターネット商売。
全く父親には向いてないタイプだよ、こりゃ。
最悪の気分と状況の中でアリソンとベンの出した結論は。
そして二人の将来は???


女性の身体のバイオリズムの波をつかさどっているのは太陽神経叢というとこらしくって、それは私たちの理性を超えたところで働いているので身体が高潮期で「したい!」と思ったら、頭で考える前にそうなっちゃうらしいですよー。
そして後で「なんで、あたしってばこんな人としてしまったのかしら?」なんて思っても、それは太陽神経叢の仕業なので理由が見つからないってわけ。
女性本人も気づいているかどうか分かんないんだけども、そのイケイケ期には声だって色っぽくなるしおっぱいも張り張りになって、低調期には声はおばさん声になって気分ももしわっとなるらしいですよーん。
私は何となく感じるなー、自分のハイ&ローが生理を軸にして波のように来たり去ったりするの。

アリソンもそーゆーイケイケ期にベンと会っちまったってわけだ。
ま、とにかく理性の働かない状態で妊娠してしまったわけなんだけど、その後アリソンは一生懸命理性で解決策を考えます。
彼女の一生懸命さはベンを変えられるか?
アリソンはベンを愛せるのか?ベンは?
・・・その辺は映画をみて確かめて下さーい。



邦題:モーツアルトとクジラ Mozart and the Whale(2005)

2008-04-02 12:19:09 | 映画レビュー(マ行)
Mozart and The Whale(2005) モーツアルトとクジラ
Director : Peter Naess
Writer : Ronald Bass
Cast : Joshu Hartnett, Radha Mitchell

実在の人物をモデルに“レインマン”を手がけたロナルド・バスが脚本に。
アスペルガー症候群(高機能自閉症)という発達障害を持つ二人の物語。

アスペルガー症候群の人は、知能には問題がないのだが日常生活をするのに不得手な部分があるらしい。
例えばロナルド(ジョシュ・ハートネット)は数字には天才的に強いのだが、人の目を見て離すのは苦手。
タクシードライバーをしていたときも数字が目に入ってくるとそれに夢中になって、事故を起こしてしまうけど、次に気になることがあると、その事故をほったらかしにしてそちらに走ってしまったり・・・。部屋は自分の思う秩序になっていないと(他人からみるとただただ乱雑に散らかっているだけなんだけど。)平静を保てない。

そしてエリザベス(ラダ・ミッチェル)は、アートに関しては天才的。
時々ハイパーになることがあり、金属音や大きな音に関しては人一倍敏感でその音が耳に入るとパニックを起こしてしまう。

二人は同じ悩みを持つ仲間が集まる会で出会い恋に落ちる。
しかし、お互いにパニックに陥る要素が違うものだから些細なことで行き違いが起きてしまうのね。
でも、そこで諦めなかったのがこの二人のえらいところなんだけど。
何度も行き違いしながら、相手のことを不器用ながらも理解して愛そうとするドナルドとエリザベス。

アスペルガーの人は人の心の機微を理解するのが少し苦手だと言う傾向があるらしいのですが、愛し合う二人はあえてここに挑戦している。
もちろんとっさには対応できないもんだから、どちらかがパニックになって拒絶が起こるんだけど、二人は必ず後から一生懸命修復しようとするんだよね。

二人の健気さが伝わる純愛ドラマだったー。

ジョシュ・ハートネットって、私には奥目で控えめな男の子って印象なんだなー。
その外見が、この繊細なドナルドの役にはぴったりでした。
好演でした。

邦題:マルホランドドライブ Mulholland Dr. (2001)

2007-12-21 10:58:12 | 映画レビュー(マ行)
マルホランドドライブ Mulholland Dr.(2001)
Director & Writer : David Lynch
Cast : Naomi Watts, Laura Harring, Ann Miller, Justin Theroux

これねー、内容は書かれへんねん、正直言って。
自分で見て推理しながら話を頭の中で構築しないと、見終わっても「何の事やったん、この映画?」ってことになる。
田舎から女優目指して出て来た女優と、既に売れっ子である女優の二人の女性を軸に、同性愛、成功欲、裏切り、憎しみなどが絡まり合って出来上がった映画です。
ワタクシ的には、ナオミ・ワッツの一人エッチシーンがかなり衝撃的だったんですけど。
あ、あんまりエロティックじゃないですよ。そーゆー期待はしないように。
あんまり言うとネタばれになるから言えないけど。

3回くらい見て話の全容を掴んでね!
監督はあのデビッド・リンチですから、1回じゃ理解不能でしょー。
じゃ、よろしく~!!



・・・と言うわけにいかないので、少しだけクルーを。
*ベティーとリタという名前はハリウッドでは大女優の代名詞とも言える名前。
*この映画は夢と現実と時間が入り乱れているので、ぼーっと見ているとつじつまがあわない。ぼーっと見ないように。(?)
*奇妙なカウボーイは何の役目をしているのか?
*どうしてベティーはあんなにリタの面倒を懇切丁寧に見るの?
*田舎から出て来たベティー、なんであんなにトントン拍子なの?
*クラブシレンシオ。シレンシオの意味はサイレンス。静かに、沈黙、黙祷などの意味が・・・。



邦題:マリーアントワネット Marie-Antoinette(2006)

2007-11-21 07:43:52 | 映画レビュー(マ行)
マリーアントワネット Marie-Antoinette(2006)
Director & Writer : Sofia Coppola
Cast : Kirsten Dunst, Jason Schwartzman, Judy Davis, Rip Torn, Rose Ayrne

歴史の教科書でなじみの深いマリー・アントワネット。
とりわけ私の年代の女性だと漫画「ベルサイユの薔薇」で、教科書よりも先に目にしていたんじゃないかと思う。
おしゃれと賭け事と贅沢三昧。不倫もして最後はフランス革命によってギロチンにかけられる。
みんなの知識としたらこんな感じじゃないかしらね。

でもよーく考えてみてください。
彼女は14歳でひとりぼっちでフランス王室にお嫁に行き、18歳で王妃に即位。
若いよねぇ。
まだ甘えたい盛りの14歳が、気丈にたった独りぼっちで親戚も友達もいないところへ連れていかれちゃった。

ソフィア・コッポラはそこに着眼してこの映画を作ったみたい。
一瞬コンバースのシューズが可憐なシルクの靴に混じってうつっているシーンがある。
「あれっ?」って思ったんだけど、あとで調べたら「生きている時代が違っただけで、マリーは今のティーンエイジャーと何の変わりもない若い女の子なのよ。」と言いたかったらしい。

ティーンエイジャーの視点から撮っているような映画なので、ミュージックビデオでも見ているよう。
マリーアントワネットがすごく純真無垢で幼い(しかし素直で愛らしい)女の子だと強調しているのね、きっと。
死刑のシーンの様な残酷なシーンは一切無し。
不倫のシーンもきわめて夢物語チックに、後ろめたさもエロの微塵も無し。

ここ数年、日本はフレンチカントリーが流行っているようだけど、マリーは豪奢な生活の末にシルクでなく木綿のドレスに手を通して田舎生活を楽しむシーンがあるんだよね。

もう、完璧に女の子向けの映画。
ガールズで楽しく見て、そのあとおいしいスィーツでも食べて「いいわねー、あんな生活。」なーんて軽ーい会話を楽しみながら映画を振り返ったりしてみてください。
多分そーゆー映画でしょ、ソフィア?

邦題:Mr.ビーン カンヌで大迷惑! Mr. Bean's Holiday(2007) 

2007-09-12 04:15:57 | 映画レビュー(マ行)
Mr. Bean's Holiday(2007)Mr.ビーン カンヌで大迷惑!
Director : Steve Bendelack
Screenplay : Hamish McColl
Cast : Rowen Atkinon, Emma de Caunes, Max Baldry, Willen Defoe

教会のラッフル(福引きみたいなもの)でフランスのカンヌへの旅行とソニーのでビデオカメラが当たったMr.ビーン(ローワン・アトキンソン)。
おなじみの肘あてのついたツィードのジャケットに寸足らずのスラックスで”電車で行くカンヌの旅”にいざ出発!!
彼の行く先にはなぜか思いもかけないトラブルがばらまかれ、周りの人が必ず被害を被ってしまうのでした~!

もらったビデオカメラはまわしっぱなしで、手ぶれ補正も効かないくらいの落ち着きのなさで撮影しまくるMr.ビーン。
自分の腕を縮めたりのばしたりしてズームするもんだから、スクリーンいっぱいに映されるビデオの映像がうっとうしくってしょうがない!

カンヌ行きの電車の中でお父さんとはぐれた少年ステパン(マックス・バルドリー)の面倒を見つつ(実は全然見てない!)一緒にカンヌに行く事に。
・・・とは言っても実は、彼がはぐれた原因を作ったのはMr.ビーンなんだけどね。

パスポートもお金も荷物までなくしちゃったMr.ビーン。
チケットもないもんだからステパンと一緒に列車から降ろされちゃう。
さて二人は無事にカンヌに着けるのでしょうか?

このとぼけたオヤジは何もかもなくしてしまって無一文に。
だけどなぜかどんなことが起きてもソニーのデジカメだけはなくならず、Mr.ビーンを撮影し続けちゃう。
なんとその映像がどうしてだか、カンヌ映画祭で大喝采を浴びたりして?!
さて、何が起こったのでしょう?

フランス旅行だから、話される言葉はすべてフレンチ。
Mr.ビーンは相変わらずほとんど話さず。(フランス語もチンプンカンプンらしい。)
話した言葉は4語。”ウイ”(Yes)、”ノン”(No)、”カンヌ”と”グラシアス”(これ、フランス語じゃないし!!)

”ソニーのデジカメはなんて丈夫なんでしょう。それにカンヌ映画祭に出品できるほどの映像が撮れるなんて!”と観客の意識下に刷り込みをしたとも言えるこの映画。(投げられようが戦車にひかれそうになろうが無傷で最後まで撮影し続けた優れもの!)
ソニーはMr.ビーンに感謝しなきゃね~。

最初の教会のシーンでは、ローワン・アトキンソンのお嬢さんリリーがちょっぴり出演しています。
私のお気に入りはカーソン・クレイ(ウィレム・デフォー)ってゆー監督が自己満足で取ったような糞面白くない映画に出演している女優役のサビーン(エマ・ドゥ・コーネ)かなぁ。
フランスのキュートな女の子らしく、顎のラインでそろえたボブヘアーがいい感じ!
あー、かわゆいっ!!!

映画館では大爆笑が何度も起こり、最後のシーンでは拍手が起こったほどの楽し~映画鑑賞になりました。
日頃の憂さを晴らしたい方、大いに笑ってストレス発散してくださいませ。





舞妓Haaaan!(2007)

2007-07-01 21:21:13 | 映画レビュー(マ行)
舞妓Haaaan!(2007)
監督:水田伸生
脚本:宮藤官久郎
キャスト:阿部サダオ、堤真一、柴咲コウ、小出早織

鬼塚公彦(阿部サダオ)は、修学旅行で迷子になった所を舞妓に助けてもらったその日から熱烈な舞妓オタクに。
会社の休みには京都へ通い舞妓の写真を撮りまくる。その写真を自分のサイトにアップして「いつかは舞妓はんと野球拳をしたいっ!!」と夢見ている。
そんな彼が京都支社へ左遷。ところが彼にとっちゃあ夢の京都栄転なのだ!
そんな彼をこよなく愛する富士子(柴咲コウ)を思いっきり手ひどくふっちゃって、ルンルンのお引っ越し。

「いざお茶屋さんへ!」と意気込む彼の行く手を阻むのは、お茶屋のしきたりである一見さんお断り制度。
公彦の勤める会社スズヤの鈴木社長(伊東四朗)は、結果を出せばお茶屋に連れて行ってやると公彦に。
一方ふられた富士子は舞妓修行に、これまた京都へ。

舞妓はんに会うためならとむっちゃ仕事して、会社きってのヒット商品を開発する公彦。
こうして彼はやっとお茶屋遊びが・・・。
ところがそこには彼の闘争心をマックスまでかき立てる男、内藤貴一郎(堤真一)が!

阿部サダオちゃんのハイテンション演技が最初から最後まで炸裂しまくりのおバカムービー。
盛りだくさんのクドカンの脚本、最後のワンシーンを除いては「もうどんだけ~!」って感じで堪能しましたです、はい。
サダオちゃんと堤真一のハイテンション加減はベン・スティラーやウィル・ファレルを彷彿とさせるノリでございます。
すてきな白ブリーフ姿でした。その姿を見て「すてき・・・。」と恋いこがれる富士子ってば・・・。
堤真一ってやっぱ、関西のノリやなー。こーゆー三の線の演技の出来る人、好きですわ~。
二枚目しか出来ない人はやっぱ引き出しが少ないと思うんだよ。
これからも期待してます、堤さん!!

演技の幅が広いと言えば北村一輝。公彦と富士子を手術室送りにする医者役ですけど、どんな演技をするかは見てのお楽しみ。
むっちゃキッショーい感じで私の心をわしづかみ!(たった2シーンなのに!)
いやいや、前からお気に入りの俳優さんなんですけど。いつも予想外の演技を見せつけてくれるので。
とことんまで公彦をサポートする先崎部長(生瀬勝久)と良江(キムラ緑子)も、公彦が成功するにつれて外見が洗練されてくるのは、なぜ?!先崎部長なんてバーコードはげがふさふさになっちゃうんだから、最後は別人よ~。

きっとミュージカルナンバーを踊い歌うためにキャストされたであろう真矢みき。おきれいです。
でもね、駒子(小出早織)や富士子のけなげさにホロっとさせられたり、今は亡き植木等さんのシーンもウルっとしちゃった。

私は大学が京都なのでお茶屋の制度や舞妓さんにはある程度の知識があるけど、初心者の方にも分かり易く興味深く脚本にもり込んでありますのでおすすめです。
その昔、祇園おどりや都おどりにも行った事があるし、なんと一度だけお座敷に舞妓さん芸妓さんを呼んで(お茶屋ではない。)食事をした事がある!
彼女達にはやっぱり、何か引きつけられる魅力があるんですよー。
さ、あなたも阿部サダオ味の舞妓ワールドへ!!





邦題:向かいの窓 英:Facing Window(2003)

2007-03-16 00:05:56 | 映画レビュー(マ行)
Facing Window(2003) 伊:La Firestra di Fronte
Director : Ferzan ozpetek
Screenplay : Ferzan Ozpetek & Gianni Romol
Cast : Giovanna Mezzogiorno, Raoul Bova, Massimo Girotti, Fillipo Nigro

イタリア映画です。英語字幕でみました。
かなり前にみたから一応監督名などを確かめるのに検索していたらほかの方のレビューがでてきたので読んでみたけど、日本のイタリア映画祭でみたとおっしゃるイタリア通の方からは「今ひとつ」の声がちらほら。
でも、私はお気に入りのラウル・ボヴァを差し引いても結構良かったんじゃないかと思ったんですけど。
心動かされるシーンがいくつもあったので、満足してます。(私がジョバンナと同じ主婦だからかな?)

ジョバンナ(Giovannna Mazzogiorno)は夫フィリポ(Filippo Nigro)と子供たちとの慎ましい暮らし。
生活に追われる毎日にジョバンナは満たされない気持ちで日々を送っている。
彼女は煙草を吸いながらキッチンの窓から見える向かいのアパートの一人暮らしの男、ロレンツォ(Raoul Bova)を垣間みるときだけが自分の生活を忘れられる一時なのだった。
ある日ジョバンナとフィリポは、道に迷っている痴ほう(記憶障害?)の老人(Massimo Girotti)に出会う。
老人はしきりと「シモーネ」とつぶやいている。彼の名はシモーネなのか?
反対するジョバンナを制し、フィリポは彼を放ってはおけなくて『保護先が見つかるまで」と家につれて帰る。

ジョバンナは本当は菓子職人になりたいという夢を持っていた。
生活に追われる中、夢の実現はかなわず鶏肉工場で働いているが、内職として近所のバーに手作りのケーキを作って持ち込み、買ってもらっている。
家で内職をするジョバンナの手元を見つめる老人。何かが彼の記憶の扉を開けようとしているのかもしれない・・・。

バーにケーキを納めているとき、偶然ロレンツォと会い始めて言葉を交わす。
折しも徘徊していなくなった老人を捜すのを助けてもらったりして、二人の距離は近づいてゆくのだった。

老人の記憶が戻り、彼は姿を消す。
彼はその昔ユダヤ人として迫害を受けた有名なパティシエで、名前はダビデ。シモーヌとは彼が若い頃愛して悲恋に終わった男性の名前だったのだ。
ダビデの家に招かれたジョバンナは、あらゆるすばらしい道具と材料で菓子作りの手ほどきをしてもらい夢のような時間を過ごす。
彼女の目の輝きはかわった。夢を実現する勇気をもらったからかもしれない・・・。

生活に追われてしたいことがあってもなかなか全力を傾けられないジレンマって、主婦の多くが体験していることなんじゃないかな?
「したいこと、したらいいよ。」って旦那は言ってはくれるけど、かかる時間と費用を考えてると後回しになったり、あきらめたり・・・。
そして、気になる男性(夫以外の)に心ときめかせるなんて、もう主婦のファンタジーだよねっ!!
それが、ラウル・ボヴァでキッチンの窓から見えるなんて。ぜ・い・た・く、贅沢!!カーテンあけたままお着替えしてくれたりなんかしたら、垂涎モノっすよー。
あら、興奮してしまったわ、失礼。
二人はちょっと一線を越えそうになるんだけど。そこが主婦の踏ん張りどころよー!!
母には家族を捨てる覚悟がなきゃ、不倫なんて出来ないんだよね。(男の人はどうかわかんないけど。)
ファンタジーは手に入らなかったけど、違うものを手に入れたジョバンナ。
主婦の私には共感どころがいっぱい。
あー、こうやって書いてみて思ったけど、男の人には面白くない映画なのかなぁ?それで評価が低かった?

主演のジョバンナ・メツォジョルノはきれいな女性で(生活につかれるんは少し若すぎる感はあるけど)、特にダビデとケーキを作っている時の輝ける笑顔がすてき。
この映画を見ると、あなたも何かを始めたくなれるかもしれません。



邦題:メアリーに首ったけ There's Something About Mary(1998)

2007-03-14 02:44:55 | 映画レビュー(マ行)
There's Something About Mary(1998)
Director : Bobby & Peter Farrelly
Screenplay : Ed dectoer, John J. Straust
Cast : Cameron Diaz, Matt Dillon, Ben Stiller, Lee Evans

友人Fが「チャーリーズエンジェルでキャメロンが超ハイテンションの腰降りダンスをしてるのにはまってる。」とメールを送ってきてくれたので、そのFに捧げるレビューってことで。
このDVDも見てテンションあげてくれよー!

いけてない高校生テッド(ベン・スティラー)はメアリー(キャメロン・ディアズ)の障害児である弟をからかう同級生から助けたことがきっかけでなんとプロムにカップルとしていけることに。
メアリーはみんなのアイドル的存在で舞い上がるテッド!
この男、やることなすことが最悪の悲劇を引き起こすタイプ。(それがもう笑わずにはいられないんだけど。)
プロムの日、迎えにいったメアリーの家のトイレであろうことか急いで引き上げたジッパーにアレを見事に挟み上げてしまい(その映像は男性諸君には耐えられないものでありましょう。ぜひ指の隙間からご覧くださいませ。)救急車を呼ぶ騒ぎになってしまう。もちろんプロムにも行けず、メアリーはその後引っ越して音信不通。

それ以来何年もメアリーを忘れることが出来ないテッドに親友ドムが探偵パット(マット・ディロン)を紹介してくれる。
そしてメアリーは今マイアミにいることがわかり、「いまはフリーではないからあきらめろ。」とパット。
テッドはそれでも一目メアリーに会いたくてマイアミに。

ところがみーんなメアリーが好きなのよーん。
テッドの行方を阻むメアリーに好意を寄せる男たちがいーっぱい(パットも彼女に一目惚れして嘘の情報をテッドに報告)。
そんな男たちが築く障害と自分がはからずしも引き起こし巻き込まれていくトラブルを乗り越えて行け、行くんだテッド!!
パーキングエリアで立ちションしてたらそこはゲイの乱交パーティーの真っ最中だったり、殺人犯に車内に死体をおき逃げされたり・・・。
あらゆるありえない困難に遭遇するテッドをあなたも憎めなくなって、ついつい応援しちゃったりすることになるでしょー。

気弱で小市民なジューイッシュ(ユダヤ人)を演じさせたら右に出るものはいない、ベン・スティラー。
個人的に私は大好きです。あんなひとそばにいたら適当にいぢめたりして可愛いがっちゃうもんね!!
コメディー路線だった俳優がどんどん路線変更しているハリウッドですが、個人的には彼には死ぬまでコメディーやっててほしーな。
変にシリアスに足を突っ込んでこけるのだけはやめてー!!

私がいたいけな高校生のとき、心をときめかしていたのはマット・ディロン様、あなたです。
もおぉぉ・・・・こんなお姿におなりになって・・・。がっちり私好みよぉ!!いいわ、いいわ。
これからもどっちもいける(2枚目も3枚目も)男でいてね!!
この頃はキャメロンとつきあっていたんでしたなー、そーいえば。
エンディングで二人仲良くお手手をつないでいたがあれは素なんでしょーな。
つきあってるもん同士で同じ作品に出たら、別れた後も映像として残ってしまうから考えもんですな。

Fよ、今日も元気に腰ふっとるかい?
ぎっくり腰には気をつけるんだぞ、あとさき考えずにふっとる年じゃないことも頭の隅に置いといて・・・。
同じことやって、横っ腹をいためたあたくしより愛を込めて。


邦題:真夏の夜の夢 A Midsummer Night's Dream(1999)

2007-03-03 01:39:03 | 映画レビュー(マ行)
A Midsummer Night's Dream(1999)
Director : Michael Hoffman
Play : William Shakespeare
Screenplay : Michael Hoffman
Cast : Kevin Kline, Michelle Pfieffer, Stanley Tucci, Rupert Everett, Dominic West, Calista Flockhart, Christian Bale, Anna Friel, David Strathairn, Sophie Marcear, Roger Rees, Sam Rockwell

なーんか「新春特別豪華時代劇」みたいだよー。 主役から脇役に至るまで出演者が目移りするほど大物ぞろいで。
シェイクスピア。これもまた大学で英文学なんかとってた方にはおなじみの作品ですな。「レポート、書かされたわー。」という方も多いかと。
私の学校では4回生にシェイクスピアプロダクションっていうコースがあって、これを取ると一つの戯曲を勉強した後、各学生が役者やスタッフになって最後に公演をしていました。多分今でもしてると思うけど。大きな学校行事だったから。
ちょうど私が4回生のときは「真夏の夜の夢」でしたね。

この作品はやはり戯曲である原作を意識してか、どの役者もかなり舞台っぽい、いわゆる”大げさ”な演技をしています。
なれてない人はかなり違和感があるかなーと。
それを楽しむように見た方がいいですよ、そーゆーもんだって思って。
日本で8月にお盆があるように(?)西洋では真夏の夜には妖精たちがお祭りをすると言い伝えられています。
しっちゃかめっちゃかになった上、その勢いで”結婚!”。まるで結婚ってちょっとお祭り気分で盛り上がらないと出来ないみたいな。(確かに結婚には勢いが必要だと思う・・・。)
だけど自分の結婚は妖精がいたずら半分で後押ししてくれたって思うと、なんか楽しくなりません?

舞台はアテネ。(映画の中ではどう見ても南イタリア。あえて場所も衣装もそうしているみたい。)
アテネ公シーシアス(デイビッド・ストラザーン)とアマゾンの女王ヒポリタ(ソフィー・マルソー)の婚礼をひかえた頃、貴族のイージアスがやって来る。
娘ハーミア(アナ・フリエル)が自分の決めた結婚相手デミートリアス(クリスチャン・ベール)を嫌がり恋人のライサンダー(ドミニク・ウエスト)と結婚したいと言って困っている様子。
シーシアスは「アテネの法に従って父の言いつけに従うか、さもなければ自決しなければならぬ。」と若者たちに言い含める。
ハーミアはライサンダーとの駆け落ちを決意。親友のへレナ(キャリスタ・フロックハート)だけにそのことを告げる。
一方ヘレナはデミートリアスに片思い。彼の気を引くために二人の駆け落ちをこっそり教える。
二人を追いかけ森に入るデミートリアスと彼を追いかけるヘレナ。

一方町ではシーシアス公の婚礼の宴会のためにお芝居を披露しようという鍛冶屋や洋服屋たちで作った一団が。
ちょっと間抜けでお調子者の彼らが選んだ芝居は悲劇「ピラマスとシスビー」。
一番の調子者ニック・ボトム(ケビン・クライン)はどの役もやりたがってみんなを困らせている。

森では養子を巡って妖精の女王ティタニア(ミッシェル・ファイファー)と王オベロン(ルパート・エベレット)が喧嘩の最中。
押され気味のオベロンはティタニアをからかって憂さ晴らしをしようと、妖精パック(スタンリー・トゥッティ)に惚れ薬を取って女王の目に塗るように命ずる。
ついでに森の中で見かけたかわいそうな片思いの女(ヘレナ)のために男(デミートリアス)に惚れ薬をつけるようにと。

ティターニアは寝ているうちに塗られた惚れ薬のおかげでたまたま森でお芝居の稽古をしていたお調子者のニック・ボトムを熱烈に愛し始めることに。こっちは大成功。
だがパックはもう一組の男女がいることを知らず、間違ってライサンダーがヘレナを好きになるようにしてしまう。
訳が分からないうちに心変わりしたライサンダーにヘレナもハーミアも大混乱!
しっちゃかめっちゃかの大げんかに。
さて、この3組の恋の行方は?!

屋外のシーンは気持ちがいいほどの色彩で、南イタリアの景色がすてき!!
妖精たちの衣装とメイクアップはとてもいいデザインで見ていて楽しいのですが、セットが・・・。
わざとなのかなぁ、舞台っぽく見せるために?ちょっと作りものすぎてちゃちな印象が。
舞台の大道具ってライトを当てたりある程度の距離を持ってみるから見られるので、カメラで写すとちょっとね。

妖精の王様ルパートはゲイっぽくって・・・。監督の意図でしょうか。(そしてミッシェル・ファイファーは間違いなくSの女王!!)
ルパートは「マイベストフレンドウェディング」そのままや。(あの印象が強すぎる!)
女王もドラッグクィーンだったりすると面白さもひとしお(?!)
私が監督やったらそんなんやってみたいわー。
パックって私には少年のイメージ(ピーターパンみたいな)やったから、スタンリー・トゥッティを見たときは「えっ!!この禿げたおっさんがやるんかい?」と。
そうねぇ、ジャニーズ若手がすると思っていた役に竹中直人を持ってきた・・・みたいな衝撃でした。
そして最後にソフィー・マルソー。わたくしが若い頃は「この子、大人になったらえらいぽっちゃりするんちゃうか?」と思っていたけど、ところがどっこいいつまでも若々しく美しくセクシーで、女性の鏡ざます、鏡!

邦題:迷い婚ーすべての迷える女性達へ Rumor Has It...(2005)

2007-02-21 02:52:53 | 映画レビュー(マ行)
Rumor Has It... (2005)
Director : Rob Reiner
Screenplay : Ted Griffin
Cast : Jeniffer Aniston, Kevin Costner, Shirley MacLaine, Mark Ruffallo

これがまたどえらい邦題がついとります。
原題のままでもいいような気がするけど、きっとむっちゃ頭をひねって考えたんやろな。
’略奪婚’とか’できちゃった婚’とかあるけど、’迷い婚’とはねー・・・。

妹の結婚式に故郷パサデナにBFジェフ(マーク・ラフェロ)と帰ったサラ(ジェニファー・アニストン)は、今回の主役は妹だから二人が婚約したことは伏せておこうとジェフに言う。実はマリッジブルーというか、結婚することに「これでいいのかなー?」と漠然と思っている節あり。

ひょんなことから40年ほど前にパサデナでは映画「卒業」のエピソードは実際にあったことだと知る。いろいろ考えてると自分の母がエレンで、おばあちゃんのキャサリン(シャーリー・マクレーン)がミセスロビンソンじゃないかと言うことに気づいてしまう。「じゃ、もしかして私はお父さんの子供じゃなくてお母さんと結婚式前に駆け落ちした男との子では?」と当時の母のBFボウ(ケビン・コスナー)にジェフそっちのけで近づくサラ。

ミイラ取りがミイラに・・・じゃないけどIT起業家のボウはちょっと魅力的で、ついつい関係を持ってしまうサラ。
これで親子3代、同じ男とやっちゃった!!(そ、そんな!!なんちゅー男やねん?)
ただならぬ関係をジェフに見られ、大ピンチ!
「もう婚約もなしだわ・・」と失意のうちに実家に戻ると、お父さんが当時の思い出をサラに話してくれるのだった。
確かにお母さんはボウと駆け落ちしたけど、本当な愛しているのは父だと気づいて戻ってきてくれたこと。そしてすべてを許して受け入れた父の話・・・。サラも気づくのだった、本当の自分の気持ちに。

ファンの人には申し訳ないけど、私の中でジェニファー・アニストンはあまり評価が高くなのね。
この映画も脇が腕のいい俳優陣でしっかり固められてるから、彼女がいよいよいまいちに見えてくる感あり。
役の中のサラも(これは脚本のせいかもしれないけど)何が問題でどうしてボウと関係を持ってどういう気持ちでジェフに戻っていくのか、訴えるものが弱くて共感しにくかったんだな。

でも、おばあちゃんやお父さんの演技はとても良くて心に響いてきたし、マーク・ラフェロは(今私が結構注目している役者で)きっちり演じてくれていたので最後まで見放さずに見られましたー。
しかし、ふつう許すか?他の男と寝た婚約者を。心広すぎやわー。
男っていつまでもぐじぐじそういうことにこだわる生き物なんじゃないの?

脚本家はこの映画でおばあちゃん役に当時のミセスロビンソンであるアン・バンクロフトを、そしてダスティン・ホフマンを真剣に起用しようとしていたらしい。(そしたら豪華キャストでものすごい話題作になったかもね。)
折しもアン・バンクロフトが急死し、ダスティン・ホフマンも都合がつかずにぽしゃったらしいけど。

シャーリーマクレーンって日本びいきで娘にも”サチ’ってなまえをつけてるって知ってた?
あと、弟がウォーレン・ビーティー(「ディック・トレイシー」や「バグジー」の)なんだよ。
最近ウォーレン・ビーティーのほうがすっごいおじいさんに見えてきたけどねー。
若い頃はプレイボーイでならしてたけど、急に老けちゃったのかなここ1-2年で。

邦題:マシニスト Machinist (2004)

2007-01-27 11:06:32 | 映画レビュー(マ行)
Machinist (2004)
Director ; Brad Anderson
Screenplay : Scott Alan Kosar
Cast : Christian Bale

今日は引きこもり。
図書館で借りてた"Machinist"を見る。
先日久々に"Emperor of The Sun"(太陽の帝国)を見て「あ、大人になったクリスチャン・ベイルの映画って見てなかったな。」と思い、図書館で借りてくる。

噂に聞いてたクリスチャン・ベイルの骸骨っぷり。気持ち悪いくらいやせ細ってる。
えーっと、62pound(28kg)痩せて110poundにしたそうで。DVDのおまけ(Special feature)のインタビューで「数週間食べてない。ただそれだけ。」とおっしゃっておりました。すげー精神力、役者魂!!
子役の時の演技を見たときからタダ者じゃないーと思ってたけど。
その後、筋トレしてバットマンの役作りために40pound増やしたらしい。
のびたり縮んだりで有名な俳優といえばレニー・ゼルウィガーが有名だけど、それ以上だなぁ。

映画の内容は、簡単に言うと「悪いことしたらちゃんとあやまんなさい。」ってことです。
神様(良心)が見てるよーって。
トレバー(クリスチャンベイル)の激やせぶりに「ヤクチューか?」とはじめは思ったけど、インソムニア(不眠症)だったのねと始まって15分くらいで理解。(遅い?)
もう一年も寝てない彼は現実と妄想が交錯する中で生きてる。脅迫性の分裂症?
唯一気持ちの安らげる場所は娼婦のスティービーのところと、空港の喫茶店にいるマリアの前だけ。
ある日、見慣れぬ男に職場(工場)のパーキングで声をかけられる。その男は自分も同じ工場で働いているというのだが・・・。
職務時間に仲間に機械の調整をするから手を貸せといわれるが、ふと見た目の先にあの男が。男がトレバーに首切りのジェスチャーをした瞬間誤って機械の作動ボタンを押してしまい、仲間は機械に手をちぎられてしまう。(ここは怖くて早送りにしてしまった・・・)それから転落の道をたどるトレバー。
そのころから、誰かが家の冷蔵庫に不可解なメッセージ付きのポストイットを貼っていく。どうやら首つりを意味する絵らしい。

ここからネタばれよ!!注意!!
インソムニアは全く寝ていないわけでなく、時々意識が遠のくことがあるらしい。
雪山で友人と遭難してその友人が死んで、死体を埋めたのに朝起きると横に友人の体が戻ってきてる的な話があるでしょ。
そーゆーことです。(一生懸命ぼかしてみたんですけど、だめでしょーか。)
一年前に犯した罪は心の奥底にしまって記憶から消えた状態になってはいるものの良心の呵責から、現実の世界に妄想と事実が入り交じって現れ、トレバーを追い込んでいく。
見てください、クリスチャンベイルの鬼気迫る演技を。
ただ、重い!!画面も音楽もひたすら重苦しい!落ち込んでいるときには見ちゃだめよ。

私もテレビで"Men In Black"でも見ながらトンカツを揚げますわ。