Go Hollywood!!映画れびゅう

今まで見てきた映画の覚え書き。(ネタばれ注意!)雑記録。

邦題:ドリームズ・カム・トゥルー Akeelah and The Bee(2006)

2007-04-28 01:04:52 | 映画レビュー(タ行)
Akeelah and The Bee(2006) ドリームズ・カム・トゥルー
Director & Screenplay : Doug Atchison
Cast : Keke Palmer, Laurence Fishburne, Angela Bassett, J.R. Villarreal, Sean Michael

アキーラ(キキ・パルマー)は11歳の黒人の女の子。
ロサンゼルスのサウスセントラルにある小学校に通っている。
小さい頃に事故で父さんを亡くし、家族を養うため忙しく働くお母さん(アンジェラ・バセット)には甘えることも出来ず寂しい思いを心の底に隠しながら育って来たアキーラ。
彼女の宝物は小さい頃お父さんと遊んだボードゲーム「スクラブル」(言葉作りゲーム)。ひとりぼっちのとき、それで遊んでいるとお父さんがそばにいるような気がしてくる・・・。

アキーラは優等生ではなかったけど、スペリングテストはいつも満点。スペリングコンテストに出たら出席が足りない分の埋め合わせにしてあげようと校長先生。
アキーラが入賞でもしてくれれば学校も有名になって補助金が増えるかもしれないのだ。(この地域はあまり裕福な地域ではない。)
先生はいやがるアキーラを説得してコーチとしてUCLA出身のララビー教授(ローレンス・フィッシュボーン)を紹介してくれるのだった。

ララビー先生は頑固親父。優しく教えてくれる気が全く無いみたい。
言葉遣いが悪いと追い返されたり。
お母さんもそんな余計なことしなくてもいいって協力してくれそうにない。
友達だってスペリングなんかに興味が無い。
実はスペリングビーの上位入賞者はほとんど裕福な家庭の子供たちばかり。
なぜなら大人でも答えられないような難しい単語を覚えていくテクニックを学ぶために特別コーチを雇わなければならず、それにはかなりのお金がかかるからだ。
他の出場者の中で気後れしていたアキーラもどんどん勝ち進んでいくうちに自信と面白さが増してくるように。

全米の大会に出場が決まったアキーラは、人が変わったようにいつでもどこでも特訓を続けている。
ララビー先生の厳しい特訓もかえって楽しいぐらい。
そんな姿に心動かされた町の人々もみんなでアキーラに協力、応援するのだった。

無気力にも見えた初めの頃のアキーラの表情がどんどん変わっていく様子を見ているとこっちも元気になってきます。
お子さんのいる方は一緒に見てみてください。
アキーラはスペリングビーに出場しなかったらきっと知り合うことも無いような友達も出来るし、何しろこんなに頑張る経験もしなかっただろうね。
みんなの協力はうれしいけど、それと共に「絶対負けられない!!」ってプレッシャーに押しつぶされそうにもなる。
家族愛、友情、勇気、みたいなものがいっぱい詰まった泣かせるブラックムービーです。

『この言葉の定義は?」「派生のもとになる言語は?」という質問は受け付けられます。
無数にある全ての単語を覚えるのは不可能だから、長い単語もいくつかの言葉が組み合わさったものとして覚えたり、ラテン語から来たのもならこんな法則があるというのを頭に叩き込んでトレーニングするみたいなのです。
しばらくはこのセリフ、うちでも流行りました。

うちの子供たちはこの映画を見て何を感じたかしらね?

今日のちょっぴりうれしかったこと。

2007-04-27 09:43:39 | Weblog
いくつかやっている学校のボランティアの一つが今日、最後の日でした。
ここ3ヶ月近く毎週火曜日と木曜日に学校に行っていたので、もう終わっちゃうなんて少し寂しい・・・。
クラスに行くと、先生が「ちょっと待ってて。」と小さなバスケットにアレンジメントしてくれたお花とサンキューレターを渡してくださったのです。
そして、クラスの子がみんなかわいい声で「ミセス**、ありがとう。」と声を揃えて言ってくれました。
うれしかったなー。
可愛いバスケットにはいったお花は、ダイニングテーブルの上においてあります。

昨日は上の子がAppleのユースキャンプに行ってきました。
テーマは「i-photoスライドショー」。1時間半の講習です。(それも無料。)
家に帰ってから、早速実践してくれましたが、お見事!すっかり習得したようです。
今、家族の中で一番詳しいのは彼女だわ。
旦那は「今度はビデオの講習に行かせて、編集を習わせよう。」と企んでいる。
そして、彼女からやり方を教えてもらうんだそうだ。

その後、回転寿司レストランへ。
あるんですよー、シカゴにも回転寿司屋が。
もう何年も前から営業しているレストランですが、私が行ったのはこれで2回目。
どちらかと言うと、日本人より現地のアメリカ人でにぎわっているお店のようでした。
子供たちは大喜び!
コンベアーのそばの席を陣取り(テーブル席でした)、食べるのをそっちのけで私たちの分までとってくれるし。
旦那「食べてるか?」
私「なんか皿で値段がわかるから、取られへんー!」
旦那「アホか!いつもはレストランでもっと高いの食べてんのに。」
私「あはは、そーやけど、これは苦手やわー。」
このやり取りを聞いて下の子が「今日お金ないの?」と心配そうに・・・。
ごめんごめん、変な心配させて。
子供たちはデザート皿を2皿ずつも取って、満足したようです。

邦題:13 ラブ 30 13 Going on 30(2004)

2007-04-25 11:47:56 | 映画レビュー(サ行)
13 Going on 30(2004)
Director : Gary Winick
Screenplay : Josh Goldsmith, Cathy Yuspa
Cast : Jennifer Garner, Mark Ruffalo, Judy Greer, Andy Serkis

うちの娘たちも大好き!昔あったトム・ハンクスの「ビッグ」を思い出させるようなお話ざます。

ジェナ(大人になってからはジェニファー・ガーナー)は13歳の女の子。容姿は人並み・・・。周りの女の子がだんだんおしゃれに大人っぽくなっていく中、いまいち幼さが抜けきれてないのよね。
クラスのポピュラーグループ(ませた女の子の集団)”チックス”にはちょっぴりばかにされている。
ジェナには幼なじみで仲良しの男の子マット(大人になってからはマーク・ラファロ)がいるんだけど、ちょっとぽっちゃりしてる彼と一緒にいることも彼女たちの嘲笑の的に。
ジェナは誕生日の日にマットとけんかをしてしまい、誕生日のウィッシュ(願い事)に「イケてる30歳にしてください。』と。
次にジェナが目を開けたとき、彼女は見知らぬ素敵な部屋に!!
それにシャワールームからは見知らぬ男が馴れ馴れしく声をかけてくる?!「誰、あの人?!!』
パニックに陥ったジェナはいつものように頼りになるマットを探しにいくのだけど・・・。

挙動不審になりつつも周りを観察すると、どうやらジェナは願い通り30歳のイケてる女の子になって今をときめく有名ファッション紙の編集部につとめているようだ。
仕事も第一線、部下にも慕われ、フットボール選手の彼氏もいて、誰もがうらやむ女の子になってるジェナ。
でも中身は13歳のジェナ、そのシチュエーションになじめないの。
やっとあえたマットは、突然のジェナの訪問にびっくり。それも彼女、13歳のときのような無邪気さで現れるし、いよいよ混乱するマット。
マットはジェナに「13歳のバースデーのけんか以来、僕たち一度も会ってないんだよ。忘れたの?僕は今カメラマンで、もうすぐ結婚するんだ。」と。
ジェナは夢のような女性になった30歳の’ジェナ’の人生を楽しめるのでしょうか・・・?

13歳の心を持ったまま、タイムスリップしたように未来の30歳の自分になってしまう女の子。
あなたならどうします?
パンツ一丁のフットボーラーの彼氏がせまってきても・・・ねぇ。こっちは13歳だしさー。
バーで13歳の男の子をナンパしちゃったりして、同僚にヒカれちゃうし。
自分のクローゼットのセクシー下着をみて、目が点になったりね。

一番大事なものに気がついても、17年間のブランクはどうにも埋めようがない。
その間に自分も相手も交わらない違う道を選択しまっているんだもの。
そこがちょっと切ないのよね。

マーク・ラファロ、ここでも人の良い幼なじみ役を好演しています。
この手の顔は、2枚目じゃないけど心のある優しい男の子役がどうしてもまわってきそうな顔よねー。
でも彼、インディーズの映画では不倫する役とか、かるーい男の役とかもやってるんでございます。
そこにこの人の演技の深さを感じて私も目を付けてるんだけどね。

「キングコング」でキングコング役をしていたアンディー・サーキスは今回はゲイの編集長役。
彼とジェニファー・ガーナーが先頭を切ってマイケル・ジャクソンの「スリラー」を踊ります。
なつかしいよぉ、あの振り付け。
日本の40代が90%ピンクレディーを踊れるように、アメリカの30代40代は「スリラー」が踊れるんざます!!
すごいですねー。



17年ゼミ、その他諸々。

2007-04-24 10:51:05 | Weblog
今年は17年間土の中にいた蝉の幼虫が一斉に羽化する年なんだそうです。
それがヒッチコックもびっくりの量らしくて。
庭中、道中、蝉の屍骸だらけになるらしいし、木にみっちりしがみついて産卵する様子はすごいらしい。
蝉はあごがないので、木をかじったり人をさしたりかんだりすることはないらしいから必要以上にパニックになることはありませんと昨日の新聞に書いてあった。
そんな貴重な現象を見られてラッキーだわね。楽しみにしています。

昨日は子供たちにつきあっておこちゃま映画を見てきました。
”Meet The Robinsons"。出来のいいのび太君に会いに来たちょっとぬけたセワシ君の友情物語って感じ。
ドラえもんとバックトゥーザフューチャーとがコラボしたとも言えるね。
なかなか面白かったです。
3月末に公開された映画だったもんで、昨日の夜に見に行ったときは映画が始まった時点で客は6人。
途中で6人は行って来て合計12人。なんかもったいないような気もしたさ。
うちの近所の映画館は昼間だと大人も子供も5ドル50セント。
夜は大人は7ドル50セントになるんだけど、安いでしょ。
日本だったら、いくらだっけ?1800円位だった?立ち見で見たこともあるよなー。

えーっと、近所の図書館の日本映画のコーナーに「下妻物語」("Kamikaze Girls")があったので借りて来てみました。
テンポが良くてすごく面白かった!最近見た日本映画は「うーん、これならテレビの2時間ドラマでもいいかも。」って思ったのがいくつか続いたので、久々のヒット。深キョンも土屋アンナもお芝居うまかったし、劇団上がりの役者さんが脇を固めていて画面から目が離せない。ロリータファッションの女の子とヤンキーの女の子が出会うなんてあり得ないシチュエーション、よく考えついたなー。意外な所を突かれてずんずん引き込まれていった映画でした。

と、まぁ、こんな週末でしたー!!ちゃん、ちゃん。

邦題:ショコラ Chocolat(2000)

2007-04-20 00:03:56 | 映画レビュー(サ行)
Chocolat(2000) ショコラ
Director : Lasse Hallstom
Novel : Joanne Harris
Screenplay : Robert Nelson Jacobs
Cast : Juliette Binoche, Alfred Molina, Judi Dench, Jonny Depp, Hugh O'conor, Lena Olin

大人の女性向けのファンタジー的映画。・・・なーんて書いちゃうと男の人たちはスルーしちゃうかなぁ?
多分ターゲットは女性なんだけど、男性がこの映画を見てどんな感想を持つかまた誰か教えてください。

神秘的なチョコレート職人ビアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)は娘アヌークをつれて一定の土地に定住しないで町から町へ移動する生活。
二人はあるフランスの小さな村にやって来て、部屋を借りチョコレート屋を始める。
ぼろぼろだった店はビアンヌの手によって見る見るうちに素敵なお店に。
彼女はお客を見て一人一人にあうスパイスやフレーバーをチョコレートに加え、彼らを幸せにしてゆく不思議なセンスがあった。
しかし、ここはかなりコンサバな村。一方で外部のものを断固として受け入れないという人々もいる。
市長のレノ伯爵(アルフレド・モリーナ)は、そういった人たちを代表してビアンヌに冷たく接するのだった。

町から町をさすらうような生活では友達も出来ず、寂しい思いをするアヌーク。
ビアンヌは彼女に「私も子供の頃、あなたのように思ってた。」と。そして自分たちに流れるビアンヌの母の血について語るのだった。ビアンヌの母は南米にある国のジプシーの若い女性で、薬草などの知識が豊富だった。ある時ヨーロッパから来た白人の若者と恋に落ち、故郷を後にした。ジプシーの彼女は一定の血に定着することが出来ず、風の流れを読んで風が示す場所に行かなければ行けない性(さが)があるのだ。そして一人でも多くの人を幸せにするのが私たちの宿命なのだと。

このあとね、ジョニデとその仲間(ジプシーの一団)が川からこの村にやって来て、コンサバな町はビアンヌの追い出し工作からジョニデたちの追い出しに転向。ジョニデとビアンヌのラブアフェアーもあり・・・。
でも私、そこからはあーんまり面白みを感じなかったんだなー。
それよりもビアンヌ親子の宿命とか、チョコレートで人生をちょこっと楽しくするっていう設定の方がとっても面白くて。
ほら、女って「サプリで綺麗になる。」とか大好きでしょー?
知らない土地をさすらう人生ってのも憧れるし。(絶対無理だからね、現実問題。)
あとね、ぼろぼろのお店を見る見るうちに素敵にしていくところも心がうきうきしたなぁ。

ほんまに大人のおとぎ話ですわ。
だから私にはジョニデの登場も、主人公の恋愛もいらなかったんだけどな。

注意!!
この映画を見終わったら、絶対チョコレートを食べたくなります。
それも安いやつじゃなくて、トリュフ系のやつが!
手元にご用意していただくか、見終わったらすぐお店に買いにいけるようにご準備くださいませ。



邦題:タイタス Titus(1999)

2007-04-19 10:53:07 | 映画レビュー(タ行)
Titus(1999)
Director : Julie Taymor
Play : William Shakespeare
Screenplay : Julie Taymor
Cast : Anthony Hopkins, Jessica Lange, Jonathan Rhys Meyers, Matthew rhys, Harry J. Lennix, Angus Macfadyen, Alan Cumming, Jmes Frain,Laura Fraser

ここらで重ーいのを一つ。
シェイクスピアの初期の悲劇。シェイクスピアの舞台作品としてはかなりマイナーなので知らない人も多いかと。
血で血を洗うような復讐、レイプ、カニバリズムの入った作品で、有名なシェイクスピアの他の作品とは一線を画す。

登場人物とストーリーが複雑なので、うまく書けるかなぁー?
*登場人物
タイタス・アンドロニカス(アンソニー・ホプキンス)・・・ローマの武将
 長男ルーシャス
 娘 ラヴィア
 他に息子が3人。

タモラ(ジェシカ・ラング)・・・ゴート人の女王
 長男 タイタスに殺される。
 二男カイロン(ジョナサン・リース=マイヤース)
 三男デミトリアス(マシュー・リース)

アーロン(ハリー・J・レニックス)・・・ムーア人(黒人)・タモラの愛人。

サターナイナス(アラン・カニングス)・・・ローマ皇帝の長男。後に皇帝になる。
バシアヌス(ジェイムス・フレイン)・・・ローマ皇帝の次男。タイタスの娘ラヴィアの夫。

*ストーリー
タイタスはゴート族との戦いに勝利し、女王タモラの長男を生け贄に。
タモラはローマ皇帝の息子サターナイナスに取り入って妃になるが、それもタイタスに復讐をするための策略だった。
タモラと愛人のアーロンは復讐を画策。自分の息子にタイタスの娘ラヴィアの夫バシアヌスを殺させ、彼女も強姦させ舌と両腕を切り取る仕打ちを。タイタスの長男以外の息子たちをえん罪に陥れ、ローマ皇帝に逮捕させるのだった。
タイタスは息子たちを救おうと自分の片手を切り落とし皇帝に釈放を乞うが、タモラにそそのかされた皇帝は彼らを殺し、タイタスの片腕とともにその生首を送りつける。その上、兄弟たちを救おうとしたルーシャスをローマから追放する。
全てがタモラの仕業だと知ったタイタスはルーシャスにゴート軍と協力してローマを攻めさせた上、タモラの二人の息子を捕まえ殺してしまうのだった。
ローマとゴートの和平会議のとき、タイタスはみんなの面前で娘ラヴィアを自ら絞め殺し、タモラにミートパイを食べさせた後に刺殺。じつはそのミートパイ、タモラの息子たちの肉で作った人肉パイだった。
タイタスはサターナイナスに殺されるが、ルーシャスが彼を殺し、タモラの愛人だったアーロンも殺してこの復讐劇に幕をおろす・・・。

すごいでしょ。ドロドロの復讐劇。
映画の衣装や小道具は時代考証の通りではなく、新旧入り交じった感じでとっても舞台チック。
ローマ皇帝のパレードが自動車だったり、ビリヤードテーブルが出て来たり。
衣装も象徴的なものが多い。
娘が強姦された後のシーンが一番衝撃的なんだけれども、グロテスクな感じが押さえられてとても”アート”って感じのシーンになっている。
この監督、じつはライオンキングの監督をやった人なんですねぇ。

アンソニー・ホプキンスはこの役を演じているときかなりストレスがあったと語っているが、そりゃーそうでしょう。
復讐の応酬みたいな重い題材で、パッションをためてぶつけるみたいな演技ばかりだしねー。
たまにはこんな時代物で重いやつを見とこかなと思われる方、お試しください。

アラン・カニング!!この人の顔、いつ見ても私には狂気が見え隠れしているように見えるのよね。
独特のアクのある顔をしてるでしょ?
それがこのサターナイナスにぴったりはまってるんですわ。
そこにも注目してみてくださいませ。

邦題:ベッカムに恋して Bend it Like Beckham(2003)

2007-04-18 23:48:10 | 映画レビュー(ハ行)
Bend It Like Beckham(2003)
Director : Gurinder Chadha
Screenplay : Gurinder Chadha & Guljit Bindra
Cast : Parminder Nagra, Keira Knightley, Jonathan Rhys Meyers

元気の出る映画を一発。
映画”Big Fat Greek Wedding"みたいな移民家族の面白さもあるので、うちみたいに異国で暮らす家族には国は違えど共感するところもあったりするんだな。
お子ちゃまと一緒に見ても楽しめる。実際うちの子も大好きです。

邦題はちょっとイケてないんですけども。
ほんとは「ベッカムみたいに(曲がる)シュートを決めよう」っていうか、「ベッカムの(曲がる)シュートみたいに人生を変えちゃいたい。」みたいな意味合いが込められている原題名なんですな。
主人公の女の子はベッカムに同じスポーツマンとしてのあこがれはあるけれど、決して「ベッカム様ぁー(はぁと!)」みたいなお話じゃありません。そこんとこ、よろしくー。

ジェス(パーミンダー・ナーグラ)のおうちははインドからイギリスに移民して来た家族。
お父さんお母さんは一世なので、インドの慣習、とりわけ宗教などをとても大事にしていて子供たちにも厳しく躾けている。
ところがイギリス育ちの子供たちは親の思う通りにはいかんもんです。

ジェスは大のサッカーファン。時間はあれば公園で男の子たちと本気でサッカーしてるような女の子。
たまたまそれを見かけた地元女子サッカーチームに所属するジュールズ(キーラ・ナイトレイ)が、ジェスをスカウトする。
お母さんに「インドの女の子は人様に肌をさらして、男に交じって走り回ったりなんかしないもんです!!」と言われていたジェスは「親は絶対許してくれないだろうから内緒で。」とチームに通うことに。
ジェスとジュールズはそれから意気投合。ジュールズのお母さんに「娘はレズか?」と思わせてしまうほどの仲良しになっちゃう。

荒削りながらきらりとした才能を持っているジェスをコーチのジョー(ジョナサン・リース=マイヤース)も認め、正式にチームに入れて試合にも出させることに。ドイツ遠征のときも結婚間近のおねえちゃんピンキーの力を借りて親をだまして参加するジェス。そこで、何となく惹かれ合っていたジョーとジェスはパーティーの雰囲気に押されてにキスを仕掛けるが、元々恋心を抱いていたジュールズに見られ二人の友情は破綻!
おまけに嘘がジェスの親にばれ、サッカー禁止のきつーいお仕置きが!

次の試合にはアメリカからのスカウトがくるという大事な試合。ジョーはジェスの家に許しを請いにいくが、ピンキーの結婚式で大わらわの(インド結婚式は準備から式までイベント盛りだくさん!)ジェスの家から出て来たお父さんが、「自分は若い頃インド人だからと差別にあってクリケットのチームから外された。ジェスにそんなつらい思いをさせたくない。」と。
その上、試合の日はピンキーの結婚式、到底ジェスには姉を放って試合になんか行けそうにない。
ジェスはもう、サッカーが出来ないのか・・・。

映画の本筋(ジェスのストーリー)の起伏にあわせるように(まるでBGMか効果音のように。)、お姉さんの婚約から結婚までの道のりが同じように山有り、谷有りでついてくるんだよね。(家同士の行き違いがあったり、彼氏とけんかしたり。)
多少デフォルメはされているだろうけど、インドの風習ってこんなんやねんやーとむっちゃ興味深い。
インドの男はいいお嫁を早くもらって家庭を守れ、そして女は女らしく育っていい男にもらわれていけば仕合せになる。
こんな黄金律の中からはみだしてしまったジェス。そしてジェスのBFとみんなから思われている幼なじみもじつはゲイ(まだカミングアウトしてない)で、はみ出しもの。その幼なじみがジェスを思って自らのカミングアウトとともにそっとジェスの背中を押してくれる。なんと泣かせる話じゃあーりませんかー!!

異文化だからこその面白さ、困難、家族のつながり、友情などがちりばめられていて、そこで一生懸命がんばろうとするジェスのひたむきな目が私たちをとっても元気づけてくれます。
最後に何も裏切ったり踏みにじるものがなく、実るものが多くて見終わった後も爽快!!

キーラ・ナイトレイはかなり若くてまだセレブのオーラを出してませんが、純粋で芯の強そうな女の子を好演。
いい感じでっせー。
主人公のパーミンダー・ナーグラはテレビドラマのERに出ているときは結構おねえさんなのに、この映画ではノーメークに近いメークで若い、若い!!
みんなプロのトレーニングを受けたみたいだし、チームの他の選手はプロ、セミプロの方の出演で練習風景や試合シーンなど、とても見応えがあります。
サッカー好きのあなたも、そうでないあなたもぜひ見てみてね!

邦題:バタフライエフェクト Butterfly Effect(2004)

2007-04-17 23:10:00 | 映画レビュー(ハ行)
Butterfly Effect (2004)
Director & Writer : Eric Bress & J. Mackye Gruber
Cast : Ashton Kutcher, Melona Walter, Amy Smart

”バタフライエフェクト”とは「アマゾンの熱帯雨林で起きた超の羽ばたきが地球の反対側で竜巻を起こす。」というカオス理論です。
とるにもたらないような一つの出来事が将来の大きな出来事を生み出す元となる・・・。

エバン(アシュトン・カッチャー)は少年の頃、記憶がブラックアウトしてしまうことがあった。
家で母親(メローナ・ウォルター)と絵を描いているとき、精神病院に入院している父親に会いにいったとき・・・。
母のアンドレアは彼に医者の診察を受けさせてみると、医者は治療のために毎日日記を付けるようにすすめる。

ある日、エバンは幼なじみのケイリー(大人になってからはエイミー・スマート)とその兄たちと遊んでいるときにブラックアウトが起きてしまう。目が覚めたとき彼は泣き叫ぶケイリーたちの様子を見て何か最悪の事態が起きたことを感じるが何も覚えてはいない。
それから仲良しグループは遊ぶこともなくなり、やがてエバンは母の希望で引っ越すことに。
恋心を抱いていたケイリーに「いつかきっと迎えにくるから。」と言い残してエバンは生まれ育った町を去る。

大学生になったエバン。もう記憶が飛ぶこともなく普通の生活を送っていた。
ある日実家で見つけた自分の昔の日記。懐かしさに日記を読み返していると彼は思い出した。
「カイリーを迎えにいくという約束を僕は忘れていた・・・。」
カイリーの消息を追ってみると決して幸福とは言えない青春時代を送り、(父親は娘でポルノビデオをとるようなやつだった。)娼婦にまで身を落とした末に死んだと言うではないか。
彼女に会いにいかなかったことを悔やむエバン・・・。
そのとき彼は自分に起きた異変に気がついた。
日記を開いてそこにはなかった事実を頭に思い描くと目を開けたとき違う『今現在』が存在していることを。
彼は過去の出来事から現在までを変えることの出来る能力を持っていたのだ。

カイリーを幸せにするために日記を開いて過去の出来事を変えていくエバン。
しかし人生とは皮肉なもので、一つを帰れば他でひずみが起きる。
全てのみんなを100%幸せにすることが出来ないのだ。
愛するカイリーと彼女の周りを全て幸せにするために考えたエバンの最後の選択とは・・・・。

周りの人にはよく「**(私)って悩みなんかないでしょ。」とか「落ち込んだりしないでしょ。」ってよく言われるのだが、この豪快な外見とは裏腹にとっても後ろ向きな性格なんですー。(あ、誰も信じてない・・・。)
昔の失敗とかいつまでーも忘れられないし、時々そのフラッシュバックが来て「あー、もうやだやだ!」と独り言を言ってしまったり。時々こんな自分にヒクことがあるくらい。
だから20代初めくらいまで「あのときのあの出来事に帰って私の過去を変えられたらなー。」とか「過去を消せる消しゴムがあったらなー。」とかよーく思っていた。
だからこのエバンの気持ちはとても共感しながら映画を見始めたのね。

でもね、20代も半ばを過ぎた頃からわかってきたんだな。
過去を変えたら今の自分も存在しないってことを。現在の自分はあの失敗もいっぱいした過去の積み重ねであることが。
だから、映画の途中で「今」を最良にするためにあれこれと過去を変えるエバンに「もうやめときなはれやー。」って何度もいいながら見てしまったわー。

中島らもちゃんだったかなー、人生の岐路で「あー、あっちの道を選べば今の人生が変わっていたかも。」とよく言う人がいるけど、そのとき無意識に自分が最良の道を選んでいるはずなんだみたいなことをエッセイで書いてあったな。
まあ、後ろを振り向きすぎずに人生前向きに生きなあかんってことですわ。
「なんか楽しいことがまだ転がっているかもしれん。」と思いながら、楽しく暮らしたいと思いますー。
え?十分お気楽そうに生きてるって?!そうかもしれませんー。ははは。

シカゴ美術館

2007-04-17 05:27:27 | Weblog
今日は久々の晴れの日!
先週、4月の半ばだというのに雪が積もったこの辺りも、やっと春に戻って来た感じ。

今日は上の子の遠足に引率のボランティアでシカゴ美術館に行って参りました。
久々のダウンタウンはいいもんだねぇ。
天気がいいから、ミレニアムパークの緑もミシガン湖のブルーもとっても綺麗に映えていました。

乗り心地が最高に悪い黄色いスクールバスでダウンタウンまで。
4年生と5年生の遠足なので車内はもうおしゃべりが止まらない。よーしゃべるで、あの子ら・・・。
担任の先生と美術の若い男の先生とスケジュールの確認をしつつ、わたしゃ、美術の先生を観察しつつ。
なぜかと言うと小学校に男の先生は珍しいのよ。うちの学校でも、男の先生は体育の先生1人、4年の担任に1人、そしてこの美術の先生だけ。他の二人は、スポーツマンっぽいがっちりタイプなのだが、美術の先生は細身で着ている服にしてもいかにもアートをやってます的な感じ。
黒を基調にしたシャツは体のサイズにぴったりしたもので、タックなしのスリムパンツは少々短め。(今日はジーンズだったけど。)けっこうおサレだなと私は思うのだが、友達のお子さんは「あんな格好してるからきっとゲイだよー。」と言う。
うーん?どうかなぁ?そうではなさそうな・・・。
コロンとかつけてなさそうだったし、(うっすらタバコのにおいはしたような。)何たって後頭部に寝癖が!
ゲイの人の美に対するこだわりは女性よりも強いから、きっとこんな寝癖をつけたまま学校に来るなんて許せないと思うのね。
多分、彼はストレートでしょう。この手のスタイルの男の人(美学生たち)は美術館にわんさかいたしね。
何を分析してんねん、私は!・・・と自分に突っ込みを入れつつ。

久々の美術館は楽しかったよ!
シカゴ美術館は広いのでゆっくり全部を見て回ろうと思ったら少なくとも2日はいるなぁ。
過去に数回ここには来ているけど、未だに全部をくまなく見て回ったことがない私。
建物も外壁の装飾がすばらしいし、中の床は大理石。
宗教画からモダンアートまでたくさんのアートを所蔵しています。
今度またゆっくり一人で平日に来てもいいかなぁーと考えていました。
今日は美術館の職員の方が子供たちをピックアップしたアートワークのところに連れて行って絵の説明をしてくれる1時間のツアーがありました。
やっぱり、きちんとした説明を聞きながら絵をじっくり見ると絵のことがよくわかって勉強になりますねー。
今度はガイドが流れてくるイヤホンを借りてみようかな?

とにかく、天気がいいと心もうきうきしてきて「どっかに行ってみようか!』って気分になります。
冬眠からさめた気分はこんな感じか?!
このまま気温が上がってくるとさらに活動的に!
シカゴの長ーい冬はやっと終わって、春が来そうです。

邦題:40歳の童貞男 40 Years Old Virgin(2005)

2007-04-13 00:43:59 | 映画レビュー(ヤ行)
40 Years Old Virgin(2005)
Director : Judd Apatow
Screeplay : Judd Apatow & Steve Carell
Cast : Steve Carell, Catherine Keener, Paul Rudd, Elizabeth Banks

大人のための爆笑コメディー!
コメディー好きの方は必見です。
ストーリーのアイディアは主演のスティーブ・カレルがセカンドシティー(シカゴ発祥のコメディー芝居のカンパニー)時代に思いついたもので長らく暖めて来たそうです。かなり練られたストーリーになってる、なってる。
セカンドシティーってのはたくさんの俳優を輩出した大きなカンパニーで有名どころで言うと、ビル・マーレー(「ロストイントランスレーション」)、ダン・エクロイド(「ゴーストバスターズ」)、マイク・マイヤース(「オースティンパワーズ」)、マーティン・ショート(「花嫁の父」)などがいます。

御歳40歳のアンディー(スティーブ)は何と童貞!
過去にチャンスがなかった訳ではないがブラジャーがうまく外せなかったり、コトに挑む前の段階でくすぐったくなっちゃって彼女の鼻っ柱を蹴り上げちゃったりと悲しーい失敗経験ばかり。
今じゃ、半ばあきらめたような。健康的で清ーい生活を送っている。

仕事先の家電屋の同僚たちと女の子の話になったときアンディーも苦し紛れに話を合わせていたのだが、おかしいと思った同僚たちに「もしかして、お前って童貞?」とばれてしまった。
それから毎日、彼らがお見合いパーティーにアンディーをつれてったり街で女の子をナンパさせたりとアンディーの童貞喪失にあれやこれやの手を貸すがいまいちいい子が見つからない。(アンディーを口実に自分たちが楽しんでるフシ有り。)
ある日アンディーは仕事場の近くでネットオークションの事務所をやっているトリシュ(キャサリン・キーナー)と出会い、デートに誘う。彼女はティーンエイジャーの子供を持つシングルマザー。
一度はベッドを共にしようとするが、いったん断念。
真剣な交際を約束し20日つきあってみて二人の気持ちが変わらなければセックスしましょうと約束。
そこに年頃の子供の問題が絡んで来たり、過剰な友達のアドバイスに閉口したりといろいろあって・・・。
さて、アンディーはハッピーになれるのでしょうか?

先日のブログの「ワックス脱毛レポ」のときに書いたアンディーの胸毛脱毛シーンは、地毛で実際にやっております。
リアリティーを追求するためにカメラ5台をセットし、ワンショットでとる。
俳優たちは監督から「リアルにとりたいのでわざとらしい演技は不要!」とこんこんと言い含められ、NGは許されない状態での撮影。毛をむしられるときに『ケリー・クラークソン!!」(アメリカンアイドル出身の歌手名)と叫ぶスティーブ、かなり痛そう!!
よく見ると笑いに耐えられなくなった他の出演者たちは時々カメラから顔を背けて笑いをこらえとる!
俳優とは”気楽な稼業”じゃございませんな。

アンディーがなんで童貞だったかという設定には本編からはカットされていますが、おかーさんが性的なことに関してかなり厳しくしつけていたってエピソードがあったなぁ。
日本で生まれ育った私も親から性教育なんて受けたこともないしそういうことはクローズドの中で子供時代を過ごしたので、自分が親になって「子供に何をどのように教えたらいいのかな?」と考えることも。あんまり何にも知らないようでは、危険が迫ったとき(デイトレイプみたいな)逃げる対処も出来ないかもしれないし・・・。
おいおい、わたくしもどのように子供に接したらいいかを勉強していきたいと思っております。

トリシュとアンディーの初デートの場所は”ベニハナ”レストラン。
元ボクサーのロッキー青木が始めた鉄板焼きレストランで今や全米にチェーン店を持つ大きなお店。
目の前の鉄板でシェフが料理してくれるんだけど、ナイフやヘラをくるくる回したり食材をぽーんと放ってポケットやコック帽のてっぺんで受けてくれたりのパフォーマンスがあるので、子供を連れてくと大喜びのレストランでございます。
二人が飲んでいる笑う仏型カップは飲み物にいくらかプラスするともらえます。(持って帰れるよ。)
隣のテーブルで「幸せなら手をたたこう。」を歌っていたグループがありましたが、あんなの聞いたことあれへんで。監督の好きな歌なんやろか?
誕生日だと給仕の人たちがバースデーソングを歌ってくれはりますけど。

いっぱいある面白シーンはネタバレになるのでかけません!!
若けりゃ勢いでエッチしちゃうんだろうけど、40の童貞を捨てるっつーのはいろいろしがらみや考えることもあるようで、それがよけいに話を面白くしているんだよね。
エッチ系がらみの面白シーンなので、私と旦那は映画館で「うぷぷ」とか「くくく」って感じで押さえ笑いをしていましたが、後ろのじーちゃんは若い頃の実体験と何か重なるところがあるのか、豪快な爆笑を連発していました。

最後に私の友人が「男の人でも童貞はバージンってゆーんだ。」と私に。
「そうやねん。」と答えたけど、一応念のため辞書でも見てみましたがやっぱ童貞はバージンでした。
あんまりバージンが長いと、ゲイだと思われるみたいでアンディーの部屋やTシャツのロゴに、アンディーがもしかしたらゲイではとにおわせる仕掛けがいっぱい。もしゲイだと勘違いされたくない方がいらっしゃったら、この映画を参考に”Do or don't"を学んでください。

邦題:トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合(2006) 

2007-04-11 23:24:08 | 映画レビュー(タ行)
You, Me and Dupree(2006)
Director : Anthony Russo, Joe Russo
Screenplay : Michael LeSieur
Cast : Owen Wilson, Kate Hudson, Matt Dillon, Michael Douglas

長い日本題名つけるからさっき記事入力したときに題名が入りきらないでエラーが起きて記事が全部消えちゃったよぉー。
また書き直し。テンション下がるぅー。
オンタイムで見られなかったこの映画。最近DVDでみたのが失敗。
だーってぇー、私知ってるじゃん、ケイトとオーエンがつきあってるの。
ついつい「好き好きオーラが出てるんちゃうか?!」ってな目でこれを見ちゃった。
夫(マット)よりオーエンの方がお似合いに見えちゃうんだもん。
作品中には旦那の友人とデキちゃうプロットはありません。(そんなんあったら面白くない作品になっちゃうやんね。)

カール(マット・ディロン)とモーリー(ケイト・ハドソン)はハワイで挙式をあげたばかり。
二人だけの甘ーい新生活が始まったばかりなのに、えっ?!旦那の幼なじみと同居?!
職と住むところをなくしたデュプリー(オーエン・ウィルソン)を男の友情を優先してしばらく家に居候させるというカールに不満げなモーリー。
「新婚の二人の邪魔は絶対しないから!」というデュプリーは持って生まれた天然のボケで二人の生活に数々のトラブルを巻き起こしちゃう。悪気がないので怒れない二人・・・。

一方カールは勤めている会社の社長であるモーリーの父親(マイケル・ダグラス)から仕事と結婚生活へのプレッシャーを与えられうんざり。娘を溺愛する父親の、婿に対するいじめみたいなもんですな。
仕事がどんどん忙しくなってモーリーとの約束を果たせない事態が。
カールのすっぽかした穴をデュプリーが埋めてくれたことがきっかけになって、モーリーとデュプリーは意気投合。
今じゃデュプリーは、なんだかカールのじゃなくてモーリーの親友みたい。(再度申し上げますが、恋愛感情はなしですから。)

会社で義父にモーリーの旧姓を君の名前に付け加えろだの、娘に子供を産ませたくないからパイプカットしろだのと無茶な要求をされ、家に帰れば居場所がないカール。
ついにあらぬ妄想(「二人はデキてる?!」と)とストレスをふくれあがらせたカールは、大爆発!!
さぁ新婚生活は、男の友情は、どうなる?!

オーエンが天然ボケ(子供の頃雷に2度うたれた経験有りという設定なので、そのせいか?)連発で、それがなんだか憎めない。多分この映画でオーエンのファンになる人も多いんじゃない?
友達思いであればあるほどトラブルが起きて、笑わせてくれるっていうコメディーの王道。
なんかやたらとスッポンポンのオーエンのシーンがあるし、なんと一人エッチシーンまであったりして笑える。

マットディロンはここでは添え物です。ま、そーゆー役どころなのでしかたないですな。
でも、デュプリーとカールの子供の頃の写真が出てくるんだけど(勿論、合成写真)そこにはあの、わたくしが高校生のとき心をときめかせたマット様のお姿が・・・。
「アウトサイダー」、「リトルダーリング」、「テックス」などの頃の奥目で斜めに構えたシャープなお顔。
お懐かしゅうございますぅー。

この前本屋でゴールディー・ホーンのバイオグラフィーを立ち読みしたんだけど、若い頃の写真がケイトにそっくり!
あ、逆か。ケイトがおかーさんによう似てはるわー。
彼女も年をとっても老けない化け物みたいな(由美かおる的な)女優になるんでしょーか?!

トリビアに「リトルミスサンシャイン」の黄色いVWワゴンが映っているシーンがあるとかいてあったので、探しましたよ、私。映画の後半に駐車場でちらっと映ります。ちょうど近くで「リトルミスサンシャイン」の撮影をしていたんだそーです。
皆さんも、探してみてくださいませ。
あ!もう一つトリビアが!
モーリーとカールの家は、"13Going to 30"で最後に出てくるピンクの家だそーです。今回はブルーの外壁になってましたね。

初体験!

2007-04-10 11:43:05 | Weblog
前々から一度は眉毛のワックス脱毛をサロンでしてもらおうと思っていました。
今日、ついに初体験!!

今回は「一回どっかで挑戦しよう。」と心に決め、眉毛のお手入れをせず生やしっぱなしにすること2週間。
旦那の目にも眉のむだ毛が気になったらしく、「なんや、そのボーボーの眉毛は?剃らへんの?」と不思議がられたが、「いやいや今回はちょっと事情があってのばしてんねん。」と。(ちょっぴり意味深な感じで言っておいた、ほほほー。)

先日から目をつけていたネイルサロンへ飛び込み、「眉毛のワックスしてもらえます?」と私。
奥のベッドのある個室へ通されたのだが、そんな仰々しいと思い「眉だけよ。」と念を押した。
「ええ、このベッドへ寝てください。」とサロンの女性。
しばらく私の眉を眺めている様子でしたね。形を決めてたのかしらね。
目をつぶっているので肌で感じたことしか書けませんが・・・。

まず眉周りのお化粧を拭き取られ、人肌より少し熱いワックスが塗られるのを感じました。
しばらくしてぺたぺたとその上にシートを張られて「いくわよ?」と言ったかと思うとばりっ!!
勢い良くシートをはがし、すぐその肌の上に指をおいて痛みを和らげてくれる。
「大丈夫だった?」と聞いてくれましたが、痛みには結構強い私は全然平気。
眉下は少し痛かったけど、他の部所は楽勝よ!(ちょっと癖になりそーな痛み。)
眉下、上、眉間をばりっばりっと脱毛した後、毛抜きで抜け損ないをこまめーに抜いてくれました。
こっちの方が痛かったわー。うっすら目に涙・・・。

その後ローションなどを丁寧に塗ってもらって、気持ちよかー。
シーブリーズのようなにおいがしたわ。すーすーして心地よい刺激。

そして、私の眉毛は・・・?
むだ毛なしの綺麗な眉毛になりました!
眉下も眉間もつるっつる。
自分でやって左右対称にならへんかったりすることを思えばやってもらって正解。
それにしても、何でも人にやってもらうってことは気持ちのいいもんでございますな。
もしかしたら近所のネイルサロンより2ドルほど高いここは仕事が丁寧だったかもしれません?
またむだ毛が生えたら(何ヶ月後かしら?)他の安いサロンでも試してみますわ。
できばえやサービスがどのくらい違うか比較してみなきゃね!

ワックスは眉の他にあご、ほほ、口回り、わき、腕、足、背中、おなか、ビキニ、そしてブラジリアンビキニがあります。
各所によって値段も違う。(そりゃそーよね、面積が違う。)
ブラジリアンってーのは普通のビキニ(前部分)だけじゃなくて、股の方まで脱毛するのじゃー。痛そうでしょ?
きわどい水着を着るときには必要かもね。もしかしたら、ダンサーも必要かしらね?(開脚するもんねぇ。)
してもらうところを想像すると・・・超はずかしー!!
「40歳の童貞男」って言う映画で「背中や胸に毛の生えた男はモテないぞ。」ってスティーブン・カレルが脱毛するシーンがあったが、あれもあまりに広範囲すぎて痛そうだったなぁ。

ということで、眉毛ワックス脱毛のレポートを終わります。

Jelly Belly

2007-04-07 13:52:30 | Weblog
春休み、どこもお出かけせずだったのでグッドフライデーでお休みの今日Jelly Belly(ジェリービーンキャンディーの名前)の見学ツアーに行って参りました。
場所は隣の州、ウィスコンシン。”おいでー、今日もラスカルー”(From「あらいぐまラスカル」by日曜カルピス劇場)でおなじみの州でございます。

あそこには工場があるのかな?多分あれは倉庫だけだね。
倉庫の中をトラムに乗って各所にあるスクリーンで、会社の歴史だとかジェリービーンやキャンディーの作られる過程なんかを見ながら回るツアー。約30分の工場見学です。
倉庫の壁にはカラフルなJelly Bellyで作られたセレブや大統領の似顔絵だとか、シカゴ美術館の正門の絵だとかが飾られているのだ。そばに寄ってみると、モネの点描画みたいにいろんな色のJelly Bellyを使った1メートルX1.5メートルくらいの大きさの絵だったりして手が込んでる!

終わったら小ちゃなJelly Bellyの小袋をもらえて、なんと工場見学はただ!
その後、ショップでしこたま商品をお土産に買っちゃったんだけどね。規格はずれ(出来損ない)の大袋を4つも買っちゃった。
Jelly Bellyの色やフレーバーのつけかたやコーティングの仕方を見ることが出来て、子供たちも楽しめたようです。
倉庫内に入るとき、Jelly Bellyのロゴの入った紙製帽子をもらうのですが、うちの長女はそれがいたく気に入ったご様子。
帰りの車の中でもずーっとかぶっておりました。(なんか従業員の人を間違ってつれて帰ってるみたいやん。)

ショップにはハリーポッターでおなじみのゲロ味ビーンや耳あか味ビーンなどもあり、「誰が食べんねんこれ?っていうか誰がこの味を開発してん?」と言いつつ遠巻きに眺めました。
開発時に「これこそ、誰もが納得のゲロ味だ!!」みたいな感動的シーンがあったのでしょーか?!

70種類くらいの味があるんですね、Jelly Bellyは。
お土産にもらった小袋をあけて帰る道々食べていたのですが、中にはハズレ味も!
サロンパス味や京都銘菓おたべ味はだめだったー!!(多分リコリスとシナモンやなー。)
カプチーノは結構イケたぜ。
数種類を食べ合わせルレシピもあるらしく、例えばカプチーノとクリームソーダとチョコレートプディングを一緒に食べてティラミスにするとかね。おもしろいねー。
でもあたしゃ、一つ一つをたくさんのビーンの中から探し出すのが面倒ざます!


邦題:隣のリッチマン Envy(2004)

2007-04-06 02:21:27 | 映画レビュー(タ行)
Envy(2004)
Director : Barry levinson
Screenplay : Steve Adams
Cast : Ben Stiller, Jack Black, Rachel Weisz, Amy Poehler, Christpher Walken

昨日のベン・スティラーつながりで・・・。
えーっと、万人にお勧めって映画ではないのでベン・スティラー、ジャック・ブラック好きでアメリカンブラックジョークが許せる方限定でご覧ください。
"Envy"とは嫉妬という意味。
友人への嫉妬というものはそれはそれは恐ろしいものでございますー・・・。(岸田今日子の「大奥」調でお願いします。)

ティム(ベン)とニック(ジャック)は家も向かい合わせ、同じ工場で働いて生活水準も家族構成も一緒。
二人は勿論親友同士で、家族ぐるみの付き合いをしている。
ある日、道でうんちをする犬を見ていて「フンが消えるスプレーがあればバカ売れするだろーなー。」とニック。
ティムはそんな冒険はやめておけと相手にしないが、ニックはとうとう商品を開発してしまった!
瞬く間にバカ売れ!!口あんぐりのティム・・・。

1年半後、ニックは大金持ちになってティムの家の前に豪邸を建てリッチな生活をしている。
無邪気なニックの優しさに憤懣やるせないティム。
いやがおうにも毎日毎日、リッチな友人の姿を見て生活せざるを得ないティムは自暴自棄に。
バーで飲んだくれているとジェイ・メン(クリストファー・ウォーケン)と名乗る男が現れ、ティムの嫉妬の炎をあおるようなアドバイスを・・・。

クリストファー・ウォーケンもレイチェル・ワイズもよくこのB級映画に出てくれましたねぇー。
クリストファー・ウォーケンなんてむっちゃあやしーレゲエのおっちゃんみたいな姿であらわれるねんで。
それやのにもう嫉妬の感情が体の中で最高にふくれあがっちゃてるティムは、彼の無茶なアドバイスに疑いもせず従っちゃう。
それがねぇ、もうブラックなんですわ。
ここで引くか受け入れられるかが、この映画を最後まで見られるかのポイントになるんちゃうかなぁ?

ベンっていつもいい人を演じないじゃない?
小市民の気の弱いユダヤ人っていうキャラでしょ、常に。
そして、人間の弱い所やずるいところをデフォルメして演じてくれるので私は気分がすっきりするんだな。
対照的にジャックは憎めない、無邪気で親友思いの男を演じてる。
ジャックは私の笑いのつぼを必ずついてくるやつなのよぉ。もう目が離せないの、彼の一挙一動から!!
歩いても見つめられてもただいるだけでも、うぷぷとなってしまう、私。

無邪気になればなるほど、友は苦しむっていう反比例のグラフみたいな映画でございます。
あなたの嫉妬の炎は弱火?強火?





邦題:ナイトミュージアム Night at the Museum(2006)

2007-04-05 00:30:51 | 映画レビュー(ナ行)
Night at the Museum(2006)
Director : Shawn Levy
Screenplay : Ben Garant, Thomas Lennon
Cast : Ben Steller, Carla Gugino, Dick Van Dyke, Mickcey Rooney, Bill cobbs, Robin Williams

ラリー(ベン・スティラー)は、どうも仕事が長続きしないタイプらしい。
離婚して元妻に「あなたわ私と別れてもニックの父であることに変わりはない。息子のためにも定職についてがんばっている姿を見せてあげて。」といわれ、一念発起するラリー。
やっと見つけて来た仕事は博物館の夜間警備の仕事だった。

仕事場に行くと、事務所にいる3人の警備員はそろってよぼよぼのじーさんばかり。
人の良さそうなセシル(ディック・バン・ダイク)は「インストラクションを読んで、まぁうまくやってくれよ。」となんとなく奥歯に物が挟まったような物言いだ。「ただし、だれも中に入れちゃ行けないし、出しても行けない!!。」とだけ強く言い残して3人は帰っていく。

「出しちゃいけないって、夜、ここにいるのは俺だけじゃん?」と首をひねるラリー。
その意味が追々分かることに・・・。
暇を持て余しているラリーが物音に気づき点検に行くと、ティラノサウルスが水飲み場で水を飲んでる?!
夜になると動き始める展示物たち!
馬に乗って闊歩するルーズベルト大統領(ロビン・ウィリアムズ)、うろうろ歩き回るコロンバス、野生動物に、ネアンデルタール人!ジオラマのちっちゃいローマの軍隊とウェスタンカウボーイたちはけんかをし始める始末。

急いでセシルに渡されたインストラクションを見ながら、そいつらが外へ出たり悪さをしないように対処するラリーだが、その虎の子をいたずら好きの猿にとられて手も足も出ない。鍵を盗まれたり鼻をかじられたり、もぉむちゃくちゃ!

翌朝交代に来たじーさんたちに文句を言うが「わしらにゃ体力がないから、君、がんばってくれよ。」と。
昼間、作戦を練りまくって完全武装で夜の警備に出かけるラリー・・・。

この博物館から外に出た展示物たちは、朝日を浴びると灰になってしまうのです。
おまけに人の良さそうなじーさん3人はとんでもない食わせものだし。
ラリーが動く展示物にしっちゃかめっちゃかにされながらも奮闘する姿が見物でございます。

ジャングルのコーナーにいるいたずらざるは、ベンの顔をひっぱたくシーンに数週間のトレーニングを受けたとか。
ギャラは高いんでしょーねー。こういう動物って。

カメオ出演では、無理ばかりいうラリーに「そんな仕事ない!』とつっぱねる職安のおばさんはベンのお母さんアン・メアラ。
タクシードライバーはエディー・マーフィーのお兄さんのチャーリー・マーフィー。
カウボーイのオーエン・ウィルソンはベンとは親友のよしみで出演しましたが、撮影時あまりに受けたので、急遽脚本を書き加え出番が増えました。が、ノンクレジットで出演したそーです。
カメオじゃないんですけど、ディック・バン・ダイクはメアリーポピンズでチムチムニーと歌ってたミュージカル映画の大御所だし、ミッキー・ルーニーはその昔ジュディー・アンドリュースと必ず共演していたこちらも大御所。
私たちの親の世代にとっては懐かしいお二人・・・。っでいうかまだ生きてた?!それもこんなに元気で!!
感動モノでございます。

最後には息子と夜の博物館で大奮闘し、親子の絆を深めると言ったプロットになっておりますので、おこちゃまと見るには最適の映画でございましょー。
私のだーい好きなベン・スティラーのコメディーなので皆様におすすめしときます。
ついでにオーエン・ウィルソンの曲がった鼻筋とぷりぷりの唇も「あぁ、gohollywoodが好きだと言ってたなぁあ。」と思いながらご覧になっていただけると幸いです?