少数派シリーズ 特設|桜を見る会(桜疑惑)VOL.25
第三のビール増税先送りと桜疑惑から見えてくる安倍首相・サントリーの癒着<赤旗スクープ③>
■「酒が政治を歪めた」サントリーの増税大打撃を回避させた安倍首相と麻生財務相の罪
今号も、安部首相(当時)の「桜を見る会・前夜祭」に、サントリーが大量の酒を4年連続で無償提供していた<赤旗スクープ③>をお伝えする。投稿者が赤旗を始め、他紙などを含めてまとめた文章だ。前号より、さらなる詳細を説明する。安倍首相とサントリーの癒着はやまず、1年後の16年10月1日、サントリーHD(ホールディングス)新浪剛史(にいなみ・だけし)社長夫妻と安倍氏がサントリーホールでコンサートを鑑賞。同24日には安倍氏・麻生財務相とサントリーHD佐治信忠会長・新浪社長が懇談(上記の表)。サントリーHDは、第2次安倍政権発足の12年12月から首相を辞任した20年9月までに、自民党の政治資金団体に約3600万円も献金をしていた。そうした経緯後の同年12月8日に、自民党・公明党が17年度税制改正大綱を正式決定。ビール類の税率一本化は、先送りの日程手順まで明記し決定した。その日程とは、17年度から3年間は手を付けず、20年10月から3段階に分けて変更し、10年後の2026年10月に一本化することだった。
元々ビール業界は、税制改正の議論が行なわれている最中は、政治家などと個別に面談しないことを申し合わせていた。しかしサントリーは、安倍氏・麻生氏らと秘密裏に相当な抜け駆け交渉をしていたのだ。あるメディア関係者は、これが当時に表面化していたら、安倍首相はもちろん自民党を始めとする政界、ビール業界は大混乱になっていたと言う。「聖域」と言われた自民党・公明党税制調査会に官邸が介入し、酒税見直しに積極的だった野田毅会長の首をすげ替えてまで行ったことに、まさしく「酒が政治を歪めた」と揶揄される。その後に起こる森友疑惑・昭恵夫人疑惑、佐川疑惑、加計疑惑などが続くことになる。疑惑の本質は全て同じで、「お友達」、身内の人間偏重~「身内の利益」、忖度し権力と利権にすり寄ってくる人間を優遇し、安倍氏自身もその勢いで権力を高めていく構図だ。日本中を駆け巡った前述の数々の重大疑惑よりも前の時点に、サントリーの不可解な動き(疑惑)が起こっていたのだ。肝心なことは、もしその時点で酒税疑惑が明るみに出ていれば、”安倍失脚”が早まり、多くの疑惑の真相も明らかになったのでは? との推察もある。改めて安倍氏・麻生氏、そしてサントリーは罪深い。
■サントリー新浪社長はアベという権力にすり寄り、安倍首相もサントリーを利用した
神戸学院大学・上脇博之教授は、「秘書らは当初から、会費収入で不足する支払い分を補てんするのは有権者への寄付になり、公職選挙法違反にあたると認識していました。これを検察が起訴せず、嫌疑不十分で不起訴にしたのは不当な処分でした。企業から酒の無償提供を受けたのは規正法(政治資金規正法)違反になるので、収支報告書にも記載しなかったのでしょうが、不記載も規正法違反で、違法に違法を重ねています。新たな重大事実が出てきた以上、安倍氏は、当然、国会で説明する必要があります」とコメントした。その上で、安倍氏・秘書らを刑事告発した。こうした安倍氏とサントリーは、違法で露骨な画策が行われていたのだ。一連の動きの中で、16年から19年まで「桜を見る会・前夜祭」に、毎年、サントリーから大量のウイスキー・ワイン・ビール・焼酎が提供されていた(16年は明細不明)。酒税変更先送りの”御礼”もあったと思われる。新浪社長は、第三のビール増税先送りが決まってからは、18年・19年とも桜前夜祭の1週間前には、必ず安倍氏と面談・会食していた(桜を見る会は、国民から批判され19年で終了)。投稿者の推察だが、新浪社長はローソン社長時代から「やり手・切れ者」と言われてきた人物。「アベ」という権力にすり寄り、業界権力、はたまた政治権力を掌握し、政治と商売の両方の権力を握ろうと考えたのではないか。また安倍氏も、新浪社長を利用した。
サントリーほどの大企業にしては、桜前夜祭へ毎回15万円の無償提供は”少ない”(苦)と思える。しかし金額の多寡にかかわらず、違法の程度は重い。安倍氏側秘書は酒提供を内心では違法と認識していた。それとは反対に、新浪社長は酒提供を安易に考え・舐めていたのではないだろうか。サントリーは安倍氏への「御恩」は、酒提供ぐらいで済むはずがないことを認識していただろう。だから本当の”御礼”(資金供与)は、別のルートで安倍陣営に渡ったのではないかと推察する。先程の一連の重大疑惑に際し、安倍氏は国会で118回も嘘をついた。今回もこれほどの疑惑があるにも関わらず、説明をしようとはしない。自民党・公明党は党の意向に背いた安倍氏にも関わらず、庇い(恐れ・忖度?)追及しようとはしない。検察も腰抜けで、解明をする気はない。歴(れっき)とした安倍氏の犯罪を、要人・要職がまともに扱おうとしない。それをいいことに当の安倍氏は、未だに首相面(づら)して岸田首相を脅かし、傀儡(かいらい)政権化しようとしている。こうした人格も素養もない人間が日本を、長年、取り仕切ってきたことが日本人の質を下げた。また国際的に、今日の「日本低下」(日本沈没)の元凶であることを私達は知るべきだ。
桜を見る会特集
次号/26・ホテルニューオータニも「桜前夜祭」宴会場室料を87%も割引きする癒着ぶり<リテラ・スクープ①>
前号/24・サントリーの桜前夜祭へ酒無償提供は安倍首相が酒税改定先送りをした見返り<赤旗スクープ②>
第三のビール増税先送りと桜疑惑から見えてくる安倍首相・サントリーの癒着<赤旗スクープ③>
■「酒が政治を歪めた」サントリーの増税大打撃を回避させた安倍首相と麻生財務相の罪
今号も、安部首相(当時)の「桜を見る会・前夜祭」に、サントリーが大量の酒を4年連続で無償提供していた<赤旗スクープ③>をお伝えする。投稿者が赤旗を始め、他紙などを含めてまとめた文章だ。前号より、さらなる詳細を説明する。安倍首相とサントリーの癒着はやまず、1年後の16年10月1日、サントリーHD(ホールディングス)新浪剛史(にいなみ・だけし)社長夫妻と安倍氏がサントリーホールでコンサートを鑑賞。同24日には安倍氏・麻生財務相とサントリーHD佐治信忠会長・新浪社長が懇談(上記の表)。サントリーHDは、第2次安倍政権発足の12年12月から首相を辞任した20年9月までに、自民党の政治資金団体に約3600万円も献金をしていた。そうした経緯後の同年12月8日に、自民党・公明党が17年度税制改正大綱を正式決定。ビール類の税率一本化は、先送りの日程手順まで明記し決定した。その日程とは、17年度から3年間は手を付けず、20年10月から3段階に分けて変更し、10年後の2026年10月に一本化することだった。
元々ビール業界は、税制改正の議論が行なわれている最中は、政治家などと個別に面談しないことを申し合わせていた。しかしサントリーは、安倍氏・麻生氏らと秘密裏に相当な抜け駆け交渉をしていたのだ。あるメディア関係者は、これが当時に表面化していたら、安倍首相はもちろん自民党を始めとする政界、ビール業界は大混乱になっていたと言う。「聖域」と言われた自民党・公明党税制調査会に官邸が介入し、酒税見直しに積極的だった野田毅会長の首をすげ替えてまで行ったことに、まさしく「酒が政治を歪めた」と揶揄される。その後に起こる森友疑惑・昭恵夫人疑惑、佐川疑惑、加計疑惑などが続くことになる。疑惑の本質は全て同じで、「お友達」、身内の人間偏重~「身内の利益」、忖度し権力と利権にすり寄ってくる人間を優遇し、安倍氏自身もその勢いで権力を高めていく構図だ。日本中を駆け巡った前述の数々の重大疑惑よりも前の時点に、サントリーの不可解な動き(疑惑)が起こっていたのだ。肝心なことは、もしその時点で酒税疑惑が明るみに出ていれば、”安倍失脚”が早まり、多くの疑惑の真相も明らかになったのでは? との推察もある。改めて安倍氏・麻生氏、そしてサントリーは罪深い。
■サントリー新浪社長はアベという権力にすり寄り、安倍首相もサントリーを利用した
神戸学院大学・上脇博之教授は、「秘書らは当初から、会費収入で不足する支払い分を補てんするのは有権者への寄付になり、公職選挙法違反にあたると認識していました。これを検察が起訴せず、嫌疑不十分で不起訴にしたのは不当な処分でした。企業から酒の無償提供を受けたのは規正法(政治資金規正法)違反になるので、収支報告書にも記載しなかったのでしょうが、不記載も規正法違反で、違法に違法を重ねています。新たな重大事実が出てきた以上、安倍氏は、当然、国会で説明する必要があります」とコメントした。その上で、安倍氏・秘書らを刑事告発した。こうした安倍氏とサントリーは、違法で露骨な画策が行われていたのだ。一連の動きの中で、16年から19年まで「桜を見る会・前夜祭」に、毎年、サントリーから大量のウイスキー・ワイン・ビール・焼酎が提供されていた(16年は明細不明)。酒税変更先送りの”御礼”もあったと思われる。新浪社長は、第三のビール増税先送りが決まってからは、18年・19年とも桜前夜祭の1週間前には、必ず安倍氏と面談・会食していた(桜を見る会は、国民から批判され19年で終了)。投稿者の推察だが、新浪社長はローソン社長時代から「やり手・切れ者」と言われてきた人物。「アベ」という権力にすり寄り、業界権力、はたまた政治権力を掌握し、政治と商売の両方の権力を握ろうと考えたのではないか。また安倍氏も、新浪社長を利用した。
サントリーほどの大企業にしては、桜前夜祭へ毎回15万円の無償提供は”少ない”(苦)と思える。しかし金額の多寡にかかわらず、違法の程度は重い。安倍氏側秘書は酒提供を内心では違法と認識していた。それとは反対に、新浪社長は酒提供を安易に考え・舐めていたのではないだろうか。サントリーは安倍氏への「御恩」は、酒提供ぐらいで済むはずがないことを認識していただろう。だから本当の”御礼”(資金供与)は、別のルートで安倍陣営に渡ったのではないかと推察する。先程の一連の重大疑惑に際し、安倍氏は国会で118回も嘘をついた。今回もこれほどの疑惑があるにも関わらず、説明をしようとはしない。自民党・公明党は党の意向に背いた安倍氏にも関わらず、庇い(恐れ・忖度?)追及しようとはしない。検察も腰抜けで、解明をする気はない。歴(れっき)とした安倍氏の犯罪を、要人・要職がまともに扱おうとしない。それをいいことに当の安倍氏は、未だに首相面(づら)して岸田首相を脅かし、傀儡(かいらい)政権化しようとしている。こうした人格も素養もない人間が日本を、長年、取り仕切ってきたことが日本人の質を下げた。また国際的に、今日の「日本低下」(日本沈没)の元凶であることを私達は知るべきだ。
桜を見る会特集
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前号/24・サントリーの桜前夜祭へ酒無償提供は安倍首相が酒税改定先送りをした見返り<赤旗スクープ②>