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国葬14|岸田首相の弔辞も事実誤認と安倍首相の政治失敗を隠し美談化・神格化した/少数派

2022年10月24日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬14|岸田首相の弔辞も事実誤認と安倍首相の政治失敗を隠し美談化・神格化した

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■「国葬が終わっても反対⑥」岸田首相の弔辞は安倍首相の憲法違反と北朝鮮政策失敗を正当化
「国葬が終わっても反対」の6回目。しかし岸田首相も散々なもので、安倍首相の失態や憲法違反の発言を擁護する言葉が並べられ、それさえも美化・礼賛・神格化に換えられていた。岸田氏の弔辞のまやかしがもう1つ、安倍氏が「北朝鮮拉致」救出には全く意欲がなく、拉致問題が解決できなかったにも関わらず”熱意の人・努力の人”と持ち上げた。やはり国葬と銘打っても、実質”自民党PR葬”と「友人葬」になり果てていた。なお菅前首相の弔辞にはまだまだ嘘・出鱈目が多く、今号でも追及する。

▽8.岸田首相の弔辞も事実誤認と安倍首相(現役時)の憲法違反発言を公然と擁護(投稿者指摘)
(1)事実誤認(要旨)=岸田氏の弔辞・『北朝鮮が日本国民を連れ去った拉致事件について、あなたは、まだ議会に席を得るはるか前から強い憤りを持ち、並々ならぬ正義感を持って関心を深めておられた姿を、私は知っています』~ここから投稿者、いやいや事実誤認も甚だしい。8年8か月の在任期間があったのに全く拉致問題に策を講じたり、意思を示したことは皆無だった。もし本当に安倍氏に、岸田氏が言うほどの熱量があったなら、自ら陣頭指揮を執っていたはずだ。意思のなさに、どれだけ拉致家族をがっかりさせたことか。本当にやる気があったなら、展開も違っていただろう。それどころか徒(いたずら)に攻撃的な言葉を並べ、一切対話の姿勢を見せて来なかった。北朝鮮から帰還した蓮池透氏は、「北朝鮮に威嚇ばかりすれば拉致家族が帰ってくる訳がない」と、初期の段階から指摘していた。それどころか安倍氏は、拉致問題や北朝鮮のミサイル発射を口実に国民を煽り、総選挙を大勝させるなど「拉致問題を選挙に利用」した悪意が認められる。安倍氏の拉致問題の失敗さえ美談にしてしまう、岸田氏の態度を許すことはできない。

(2)安倍氏の憲法違反発言(要旨)=岸田氏の弔辞・『戦後レジームから脱却―。国民投票法を制定して、憲法改正に向けた大きな橋を懸けられました』~投稿者、これは憲法第99条違反だ。同条は、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」と書かれている。過去から、首相は「改憲」行為や発言は認められないのだ。それが岸田氏自らこんな安倍氏の行動を讃える発言は、岸田氏・安倍氏両者とも明らかに”憲法違反”に充たる。「国葬」の場で公然と言い切る態度は、繰り返し言ってきたように、まさしく「国葬の政治利用」、「政治ショー」だ。野党や国民が突き付けたこれらの言葉を、首相自ら演じたようなもの。安倍・菅及び岸田氏とも揃いも揃って、憲法や法律を無視する態度は許されない。随分と、国会・野党・国民は舐められたものだ。まあ岸田氏に何を言っても国民の声には「聞く耳」を持たないが、それでも言うことは言わねばならぬ。安倍氏が亡くなった今でも、岸田内閣は『安倍傀儡(かいらい)政権』だ。まあこの姿勢が変わらない限り、そうは長くは持たないだろう。

余談>御用コメンテーターの田崎史郎氏が寄せた「四国新聞」のコラムによると、岸田氏の弔辞も安倍氏のライターが書いたとしている。でも無味乾燥・役所的文章の羅列で、岸田氏は何を言っているのか分からない。同じライターとは思えないが、同じだったとしたらライターの安倍氏へと岸田氏への思い(熱量)の違いか?あるいは、訥々(とつとつ)と話す菅氏が印象的だったからか? さて当の岸田氏は自分では決められず、安倍派や麻生氏の顔を伺う。そのため、最初の答が「検討する」ばかりで、”検討使”(遣唐使)と揶揄された。また聞く力を自慢していても、大物政治家の声ばかり聞き過ぎるせいか腹が定まらず、相手によって左右されてしまうことから、「あっち向いてホイ!こっち向いてホイ!首相」とも言われている。

■菅前首相の弔辞に感動した人がいたことが不思議!嘘と出鱈目が次々と続き国民無視の中身だった
▽6-(5).国民へのメッセージは若者だけで自民党支持層が多い年代へのPR(専門家と投稿者指摘)
菅前首相の弔辞にはまだまだ嘘と出鱈目が多く残っており、今号も続ける。①安倍元首相は既に心肺停止状態でも「微笑んでいた?」 ②命の選別・優生思想の発想 ③キリスト教の表現 ④若い方だけが対象の弔辞挨拶だったこと。これら投稿者の揚げ足取りと取られかねないが、やはり国葬の場である以上は、4点の誤った物言い・不適切な表現は追及しなければならない。菅氏の弔辞(原文)を挙げながら、指摘する。

微笑(ほほえみ)の嘘=「あなたならではの、あたたかなほほえみに、最後の一瞬、接することができました」 → 銃撃後即刻、菅氏は収容された奈良の病院に向かったそうだ。事件当日は、すぐ報道で「心肺停止」が伝えられていた。だから病室で安倍氏が微笑んでいる訳がなく、嘘・創作になる。但し文学的には、亡くなっても“微笑んでいる”かのようだった表現はある。しかし“最後の一瞬”の表現がある以上、その時まで生存していたことになる。”お涙頂戴ドラマ”のような親しい者が駈けつけた途端、ひと言残すあるいは微笑んで事切れるシーンを連想させる。国葬の場で、また政治家が発する以上は嘘・曖昧表現は避け、事実を伝えなければならない。この場合、最後の文字は最期では? 心肺停止の条件にはいくつかあり、現在の解釈は事実上亡くなっていても、医師など専門家が判定して初めて死亡とする。

優生思想の発想=「天はなぜ、よりによって、このような悲劇を現実にし、いのちを失ってはならない人から、いのちを召し上げてしまったのか」 → “よりによって”の表現は、いのちを失ってはならない人=安倍氏に掛かる。安倍氏以外なら、いいのか?に繫がる~コピーライターや菅氏は、常日頃の「命を選別する優生思想の表われ」が出たのであろう。確かに平場の言葉なら“よりによって”は残念な表現に使われるが、発したのは国葬の場である。岸田現職首相だったら殺されてもいいのか、一国民なら殺されても仕方ないのか?に発展する。従って、公の場としての使い方は極めて不適切である。弔いの言葉には、もっと相応しく、かつ故人を尊重する言葉がいくらでもある。やはり<アベ情熱派>のコピーライターが書き、安倍信者の菅氏だったから、こうした矛盾と不適切さに気が付かなかったのだろう。

キリスト教の表現= 同じ「天は~」の文章=「天」や「天国」は、言わばキリスト教の表現。そもそも国葬を開く条件に、憲法上、いかなる宗教にも属さない式次にすることになっていた。当人たちは、たとえ宗教用語でも憲法違反であることに気が付いていない。エリザベス女王の国葬と、趣は正反対だ。この点に、仏教の団体や組織がクレームを付けた。そもそも国民自体が、仏教式の葬儀を執り行い、喪主は「故人は天国に行った」と挨拶する矛盾を分かっていない。逆に「冥福を祈る」は仏教用語で、衆参議長など他者の弔辞で使われたか不明だが、使っていればこれもアウト。因みにNHKのニュースでは、アナウンサーは「お悔やみします」と言っている。

弔辞は若い方だけが対象=「ここ武道館の周りには、花をささげよう、国葬儀に立ち会おうとたくさんの人が集まっています。20代、30代の人が少なくないようです」「明日を担う若者たちが大勢、あなたを慕い、あなたを見送りにきています」「(安倍氏は)若い人たちに希望を持たせたい、信念を持ち、毎日、毎日、国民に語りかけておられた」「次の時代を担う人が明るく思いを描いて初めて、経済も成長するのだと」「今あなたを惜しむ若い人たちがこんなにもたくさんいるということは、歩みをともにした者として、これ以上にうれしいことはありません」 → 投稿者が、若者向けの言葉だけを切り取ったのでない。子供、女性、中堅、高齢者も出てこず、よくもここまで若い人への感謝の言葉ばかりを並べたものだ。国葬として感謝や明るい希望をメッセージとして伝えるなら、国民全体に向けて発するべきだ。極めて偏狭的で、どう考えても非常識だ。穿った見方をすれば、自民党と国葬支持が圧倒的な若者への、自民党としてのPRと考える。もっと深読みすれば、統一教会の協力は若者の信者が多く、そのお礼も含むのか。

まとめ】これだけをとっても、細かな言葉の綾やニュアンスの違いの次元ではなく、明らかに憲法違反、命の選別思想、分かったうえでの自民党支持層へのPRなど、嘘・出鱈目の連続だったので厳しく申し上げた。

Sankoub
次号/国葬15|フジテレビも国葬反対の国民の意思を見誤り大規模放送企画番組は視聴率大惨敗
前号/国葬13|安倍国葬に伊藤博文の銃撃暗殺死を暗示する弔辞を読んだ菅氏の非常識

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