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三井不動産が太陽光発電で電気料金を約25%削減、地域内での電力融通を開始 - パネルのコストも着々と低下

2014-05-08 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
三井不動産が革新的な電力供給システムを構築している。
大規模施設やビルを送電線で結び、太陽光発電による電力融通の仕組みをつくったのである。

その結果、電気代の25%カットを実現したと言う。
これは投資対効果の収益率ではないものの、大変な成果だ。
恐らくこの数値から見て、かなり早い時期に投資回収できる筈である。
送電ロスも極めて少なく、ダダ漏れの劣等生である原子力より遥かに優秀だ。

また、ソーラーフロンティアが従来比で3割ほど安いパネルの生産計画を発表するなど、
大陽光発電のコストが順調に低下しているため、投資収益率は今後も向上が予想される。

電力・原子力利権勢力の手先となり「山手線内側にパネルを並べても……」と
寝言を言っていた馬鹿者どもは、よくよく首都圏の建物の屋根を見るがいい。
日本には膨大な太陽電池の設置余地がある。自分の目で確かめない人間は小学生以下だ。

太陽電池は昼間しか発電できないが、自家発電・自家消費なら全く問題ない。
夏のピーク時で電力供給全体の20%程度は充分に担うことができる。
災害時にも非常に便利で、それで困るのは利権を握っている既存事業者だけだ。

この三井不動産のスキームを日本全国に拡大させれば
エネルギーコストが低下するだけでなく投資も雇用も増える。

▽ 欧州では地域で電力・熱供給を行う小規模分散のエネルギー事業体が雇用を創出している

『エネルギーを選びなおす』(小澤祥司,岩波書店)


ゆっくりとではあるが、概ね当ウェブログの想定通りの展開だ。

「電力大手の収益源となっている家庭などの小口需要者の場合、
 太陽光発電もしくはコージェネレーションで賄った方が電力コストを下げられる。
 両方揃っていたら大幅にエネルギーコストが下がり、黒字になる可能性すらある」

「売電用のメガソーラーはすぐやめさせ、太陽光発電のコストを下げなければならない」

「恐らくあと数年で一般家庭の電力料金よりも太陽光発電の方が安くなる。
 電力大手から大量の電気を買うのは「高価で無意味な行為」となってゆく」

「その代わりに地域で安い熱を供給する小規模分散のエネルギー事業者、
 コージェネ発電や太陽光発電の電力を近隣に融通するプロバイダーが続々登場するだろう」

市場の成長性としては熱供給やコージェネの方が大きいが、
夏の冷房需要に応える太陽光発電も相補的で欠かせない。

 ↓ 参考

コープさっぽろ「北海道電力より太陽光発電の方が安い」- 生協が新電力として電力大手を追い詰める時代に
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/5f42b4d2a6bc3ef01da26d80dc313520

昭和シェル「補助金なしで太陽光発電が拡大する」- パネル製造コストを半減、中国企業に勝つ自信を示す
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/11e0d6174039ae71edec2876bbc97ced

▽ ドイツの制度改革を参考とし、買取価格は下げて自家消費を優遇しなければならない

『国民のためのエネルギー原論』(植田和弘/梶山恵司,日本経済新聞出版社)



三井不動産、国内初の太陽光電力融通 施設間で(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ230CA_T20C14A4MM8000/
”三井不動産は太陽光で発電した電力を地域内で融通し合う仕組みを国内で初めて導入する。千葉県で5月から運用する。商業施設やビルを独自の送電線で結び、電力会社に売るしかなかった互いの余剰電力を有効利用することで電気代を約25%減らす。非常時はマンションに電力を供給する。街全体で効率よくエネルギーを使う「スマートシティー」づくりが加速しそうだ。〔以下略〕”

これは本当に素晴らしい。売電収入を当て込んだメガソーラーとは比較にならず、
この事業スキームの市場成長性も持続可能性も高い。完璧である。


昭和シェル、米で太陽光パネル生産 17年にも稼働(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ220DR_S4A420C1MM8000/
”昭和シェル石油の太陽電池子会社ソーラーフロンティアが太陽光パネルの海外生産に乗り出す。米ニューヨーク州に最先端工場を建設する方向で同州政府と協議に入った。製造コストを現行製品より3割程度低く抑えられる量産技術を導入する。早ければ2017年の稼働をめざす。総事業費は研究開発費などを含めて最大約700億円になる可能性がある。
 オバマ米大統領は石炭火力発電への規制強化を打ち出し、1月の一般教書演説にも…〔以下略〕”

一方、ソーラーフロンティアは順調にパネルのコストを低下させている。
中期経営計画で宣言した通り、粗悪な中国製を撃滅する新製品を生み出してくれそうだ。
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