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コープさっぽろ「北海道電力より太陽光発電の方が安い」- 生協が新電力として電力大手を追い詰める時代に

2014-03-06 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
原子力利権の手先は核エネルギーが「安くて安定したエネルギー」と
相変わらず嘘八百を並べ立てて妄想の世界を漂流しているが、
あの悲惨なほど不安定で投機的な稼働率を見てよくもぬけぬけと安定などと言えるものだ。
数字すら読めないのだから小学生以下である。
(本当に安いなら交付金なしの民営で発電でき、事故の賠償金も自力で払える筈だ)

おまけに震災対策と安全保障において欠点だらけの核エネルギーは
地震だらけの島国である日本には根本的に適していない。
風力・太陽光・木質バイオマスコージェネといった
真の「純国産」エネルギーと比べたら欠点の多い落第生だ。

どうしても電力消費の多い産業は、税優遇を求めればよい。
(彼らは成長力も雇用創出力も総じて低いのが現実である)
一部の大口需要者のため多額の公費を延々と投入するほど馬鹿げたことはない。

電力大手の収益源となっている家庭などの小口需要者の場合、
太陽光発電もしくはコージェネレーションで賄った方が電力コストを下げられる。
両方揃っていたら大幅にエネルギーコストが下がり、黒字になる可能性すらある。

恐らくあと数年で一般家庭の電力料金よりも太陽光発電の方が安くなる。
電力大手から大量の電気を買うのは「高価で無意味な行為」となってゆく。

その代わりに地域で安い熱を供給する小規模分散のエネルギー事業者、
コージェネ発電や太陽光発電の電力を近隣に融通するプロバイダーが続々登場するだろう。
共同通信の報道によれば、早くもコープさっぽろが電力事業を開始するそうだ。

▽ コージェネ発電や地域熱供給を行う事業主体として、生協が有力視されている

『エネルギーを選びなおす』(小澤祥司,岩波書店)


まさか原子力利権のプロパガンダに騙されている者は
もう殆どいないだろうが、事実は以下の通りである。

「日本郵便が11メガワットもの太陽光発電事業を開始すると発表した。
 利権勢力の手先が言うように山手線内にパネルを敷き詰める必要などない。
 日本国内にはいくらでも活用されていない屋根があるから当然の判断だ」

「当ウェブログが公共施設での太陽光発電の潜在能力を主張してきた通りである。
 物流会社は倉庫等の物流拠点を使っての太陽光発電を始めており、
 工場や集合住宅もまだまだ拡大余地がある」

「昭和シェルの子会社が太陽電池の製造コストの大幅な低下を見込んでおり、
 コスト面から見ても今後とも順当な拡大が見込めるであろう」

「夏の日中は太陽光発電、秋冬の夕方以降はガスコージェネが大活躍して
 観光業をはじめ国内経済に甚大な打撃を与える投機的な原子力を立ち枯れさせるだろう。
 新規投資の増加は確実であり、利権勢力を除けば反対する理由はない」

「但し現在の固定価格買取制度には欠点がある。
 送電網投資の必要なメガソーラーの買取価格は大きく引き下げるべきだ。
 日本郵便も全量売電としているが、本来は送電ロスのない自家消費を優先すべきである。
 今の制度設計には自家発電で送電コストを下げる発想が決定的に欠けている」

「今後はコスト低下が一層求められるようになる。
 送電網に余計な投資コストのかかるメガソーラーは論外である。
 屋根を有効利用するスキームでなければならない」

売電用のメガソーラーはすぐやめさせ、太陽光発電のコストを下げなければならない。

 ↓ 参考

日本の太陽光発電市場が世界最大に、コスト低下が今後の課題 - 日本郵便は11MWの大規模発電開始
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/4cae4be505a0f978c293f988441a9050

昭和シェル「補助金なしで太陽光発電が拡大する」- パネル製造コストを半減、中国企業に勝つ自信を示す
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/11e0d6174039ae71edec2876bbc97ced

▽ ドイツの制度改革を参考とし、買取価格は下げて自家消費を優遇しなければならない

『国民のためのエネルギー原論』(植田和弘/梶山恵司,日本経済新聞出版社)


▽ 太陽光発電のコストは順調に低下している

『低炭素経済への道』(岩波書店)


コープが太陽光電力購入、札幌 電気代安く店舗で使用(共同通信)
http://www.47news.jp/CN/201403/CN2014030701001796.html
”札幌市の生活協同組合「コープさっぽろ」が、北海道内の太陽光発電所の電力を買い取り、5月から店舗で使う計画を進めていることが7日、分かった。
〔中略〕
 コープさっぽろによると、子会社の「エネコープ」が帯広市に所有する大規模太陽光発電所2カ所の電気の全量(年間約240万キロワット時)を特定規模電気事業者経由で買い取る。その際、国の固定価格買い取り制度の単価より1キロワット時当たり1円ほど上乗せする。発電所の事業者は電気を高く売ることができ、コープ側も北海道電力から買うより電気代を1~2%圧縮できる。”

こちらが共同通信の報道。
まだ太陽光発電はコストを下げる余地がある状態の筈なので、
今の段階で既に電力大手から買うより安いという点が興味深く、続報を待ちたい。

スキームとしては帯広から買っても意味がないので
(原発と同じく送電ロスが非常に大きくなる)
札幌近辺の屋根の太陽電池やコージェネ発電を利用すべきである。
北海道は熱需要が大きく、コージェネの普及で電力不足が完全解決する筈だ。
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