英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

Vプレミアリーグ福井大会(大村選手お疲れ様)

2010-03-22 23:32:45 | スポーツ
 バレーボール、Vプレミアリーグ福井大会を観に行きました。
 20日(土)、21日(日)と開催され、私は2日目を観ました。この2日目は第4レグ(総当たりリーグの4回り目)の最終日、つまり、レギュラーリーグの最終日です。なお、今期から8チーム4回戦制(昨年までは10チーム3回戦制)となっています。28戦を戦い、上位4チームが総当たりで準決勝リーグを戦い、さらにそこで上位2チームがファイナルを戦います。
 今期は既に準決勝リーグ進出チームが決定しており(JTマーヴェラス、東レアローズ、久光製薬スプリングス、デンソーエアリービーズ)、最終戦の重みはやや薄れているのですが、下位チームにとっては最終戦、上位チームにとっては準決勝リーグを見据えた試合です。

 この日の試合は
デンソーエアリービーズ×パイオニアレッドウィングス
久光製薬スプリングス×岡山シーガルズ
 の2試合。

 実は2年前の福井大会も観戦に行っており、その時はJT×東レ、NECレッドロケッツ×デンソーでした。実は、昨日観に行くまで、ずっと昨年の3月だと思っていました。時の経つのが速いのか、私の記憶回路が狂っているのか…
 その時と比べると、若干観客が少なかったです。前回は超満員でした。これは参加チームの関係か、バレーボール人気が下降しているのか、一昨年1回来ているからなのか、前回とは1週間遅いからなのか(前回は15、16日)、それとも、深い意味はないのか。


 ★第1試合 デンソー×パイオニア

 パイオニアは栗原選手の欠場(手術したと聞いています)が寂しいです。今期はまだ3勝(24敗)と元気がありません。



 佐々木選手(写真右)、成田選手(写真左)、多治見選手など全日本代表経験者がズラリ。しかし、この成績は、若干衰え?なのでしょうか、あるいは、チーム状況がよくないのでしょうか。
 この試合、第1セットは終始リードしていましたが、セット終盤、連続失点してセットを落としました。第2、第3セットは競り合うこともなく、ズルズル敗北。苦しいラリー中にも頼るエースがいないのは、やはり痛いです。
 成田選手が盛り上げようとしますが、チーム全体に覇気がないように感じました。成績が上がらず、栗原選手の欠場もあり、仕方がないのかもしれません。




 デンソーは写真の桜井選手と井上選手が全日本の経験者。繋ぎがよいのとセンター線の強いチーム。フラッシュ撮影が禁止されているので、シャッタースピードが遅いので私の腕ではいい写真は無理です。

 このチームでは矢野選手が目を引きました。



 後ろ姿で申し訳ありません。ブロックのタイミングがよく、サーブの変化も大きい選手ですが、何より体格がいい。最近の選手はスマートで、テレビで見るより線が細いです。華奢というわけでなく、しなやかという感じ。無駄な肉がなく、締まっていて、美しい身体という印象です。
 あ、いや、その、矢野選手が美しくないというのではありません。東レの荒木選手、大山選手タイプで、肉感があって頼もしいです。

 あと、細田選手の動きがよかったです。サーブの変化の切れもよかったです。いつもは、サービスエースも多いけれど、サーブフォルトも多いです。


 ★第2試合 久光製薬×岡山シーガルス

 シーガルスは決定力に欠けるが、バランスの取れた選手が多く、全員が拾い、全員が打ち、ラリーに強いチーム。(写真がなくて申し訳ありません)
 久光は過去4年、準優勝、優勝、3位、準優勝と、上位の常連。先野選手、佐野選手、石田選手、狩野選手(故障)などタレント豊富。また、オリヴェイラ選手のスパイク、サーブは破壊力抜群です。



 一番人気は佐野選手で、最もカメラが向けられていました。


 試合は、終始久光ペースで3-0のストレート。オリヴェイラ選手が絶好調でスパイクやサーブをビシビシ決めていました。バックアタックも凄かったです。あと、先野選手のサーブは良く曲がりました。
 シーガルスは少し元気がなかったです。
 この試合、実はあまり集中して見れませんでした。それはなぜかと言うと…


 第3セット途中から、先野選手に代わって大村選手が起用されました。大村選手は今シーズンが最後だそうです。京都の高校の教師になるそうです。

 

 私は大村選手のファンです。しかし、もともとはそうではなかったのです。末期の日立(エーススパイカーは福田選手、多治見選手の全盛期)のファンだったのですが、大村選手にはよくシャットアウトを食らっていました(ブロックされた)。彼女のポテンシャルは高く(Vリーグの公式選手紹介では、最高到達点は319センチで日本選手ではたぶん一番)、センタープレーヤー(ミドルブロッカー)としてもウイングスパイカーとしても一流でした。ただ、その分、抜きんでた数字を残すことはありませんでした。
 評価は高くて、全日本にも長く在籍したのですが、レギュラーポジションを得ることはなかったです。万能であったことが裏目に出たのかもしれません。

 全日本での使われ方は、ワンポイントブロッカーとしてが多く、ワンチャンスでブロックを決めなければならないという、非常に酷な状況でした。起用されて、「さあ」という時、サービスミスで、何もしないまま交代ということも多かったです。また、相手スパイクをブロックにかけてラリーに持ち込んでも、セッターに代わって出ているので、オープントスがウイングスパイカーに上がることはあっても、センターの彼女にはトスが上がることはほとんどなかったです。
 そういえば、レシーブされたボールが彼女のところに来て、トスを上げなければならないこともあったのですが、さすがにトスは下手で、よく、ドリブルを取られていました。
 とにかく、彼女のポテンシャルを考えると、全日本では不遇だったと思います。


 今シーズンが最後ということは知っていたので、この日がレギュラーラウンド最終戦なので、最終試合(引退試合)なるのではないかと思っていました。久光は準決勝リーグ進出が決まっているので、シーズン最終戦ではありませんが、最近の彼女の活躍度を考えると、準決勝リーグで彼女の出番はないかもしれないと。
 試合に出た彼女でしたが、ほとんどトスが上がらず、当たり損ねのスパイクが1本決まっただけでした。1本ジャストミートのクイックがありましたが、相手レシーバの正面で、決まりませんでした。
 それでも、必死にレシーブする姿、おとりジャンプに飛ぶ姿、ブロックに飛ぶ姿は、私の目に焼きつきました。
 センターなので、後衛に下がってサーブをした後は、リベロと交代するのですが、皮肉なことに、そこから、久光が連続ポイントを重ね、ベンチに下がったまま試合が終了してしまいました。最後まで、不遇でした。空気を読めよ、オリヴェイラ!

 チームサイトの自己紹介で、
 バレーボール以外の得意なことの欄に「水泳・走り」、自慢できることは「大食い」とあります。それにしても「走り」って…


 試合終了のインタビューで、キャプテンの先野選手が涙で言葉に詰まり、佐野選手やその他多くの選手が涙を流していました。明るくて、凄く愛されていた選手です。

 大村選手、お疲れ様でした。

 きっと、素晴らしい先生になると思います。
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2 コメント

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大村選手、お疲れ様です。 (Dancho)
2010-03-27 22:39:04
英さん、こんばんは。

パイオニアが不振なのは、親会社も業績不振だからでしょうか。パイオニアに関して、悪いニュースしか報じられていないので、それも影響しているのかな…と。
会社が元気がないと、バレーも元気がなくなるのでしょうか?。

ところで、大村選手が今期限りというのは、この英さんの記事を拝読して初めて知りました。
ダイエー時代から活躍していた選手なので、私の中では目立つ存在でした。
全盛期は、日本を代表するセンタープレーヤーでした。もっと早くから日本代表から声をかけられていればなぁ…と思います。

きっと、良い先生になると信じています。
蔭ながら、応援させていただきたいですね。
同感です (英)
2010-03-28 15:11:38
Danchoさん、こんにちは。

パイオニアは、バレー部費を削減したようですね。栗原選手の怪我も大きいですが、会社の方針がプレーに影響が出ている気がします。


大村選手は本当にすごい選手でした。代表に選ばれても出場機会が少なかったので、国際的な舞台での活躍が少なくて、一般的に認知度が低いのが残念です。

私も良い先生になると信じています。

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